共通テーマ「鳥・憧」でEが書いた詩を投稿します。
白鳥にあこがる
青空に飛行機雲が現われる
定規で引いた白線が二本
寸秒刻みに伸びてゆく
みな頭を上げほうけたように歩みをとめる
人は古代から鳥にあこがれてきた
イカロスは飛べる喜びに
太陽に近づき
ロウ止めの羽毛を喪失
エーゲ海に墜落する
ギリシャ人は天空に海を見たのか
わが古代人は
ギリシャの愚はおかさない
日本武尊はいまわの際
たたなずく青垣
山ごもれる
大和しうるはし
と万斛の思いを歌に託し
白鳥に化した
我々はことごとく
白鳥の子孫にして化身
かなしみの詩歌を胸に秘める
ひなの老爺ですら
死の床上に坐し
卒爾として
白鳥の歌を残してゆく
白鳥にあこがる
青空に飛行機雲が現われる
定規で引いた白線が二本
寸秒刻みに伸びてゆく
みな頭を上げほうけたように歩みをとめる
人は古代から鳥にあこがれてきた
イカロスは飛べる喜びに
太陽に近づき
ロウ止めの羽毛を喪失
エーゲ海に墜落する
ギリシャ人は天空に海を見たのか
わが古代人は
ギリシャの愚はおかさない
日本武尊はいまわの際
たたなずく青垣
山ごもれる
大和しうるはし
と万斛の思いを歌に託し
白鳥に化した
我々はことごとく
白鳥の子孫にして化身
かなしみの詩歌を胸に秘める
ひなの老爺ですら
死の床上に坐し
卒爾として
白鳥の歌を残してゆく