湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

鬼の詩パート1

2017-02-08 01:23:55 | オリジナル
新しい共通テーマ「鬼」でAが書いた詩を投稿します。

百鬼昼行

墓の名刺受に紙片を差し入れる
その奥で闇い穴が開く気配
そら やって来た
百匹それぞれが
己という裾を引き摺って

私には最古で最強の護符がある
私を踏んで行進する鬼たちが
満足して通り過ぎるのを待ってやるさ

起き上がると性懲りもなく
私はまた墓に
詩篇を差し入れる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする