共通テーマ「段」でKが書いた詩を投稿します。
海の怪談
昼間の賑わいなどおくびにも出さない濡れた浜辺
ほの暗い夜の中
西から東へ走り去る白き波
砂も私も意志も程よく持ち上げて巧みに連れ去る
されるがまま
私の顔色を見ることすらなく
したたかにも、手際よく浅瀬を仕込む
波は波
寄せては返すを繰り返し
言葉巧みに甘えさせ、意志の欠片まで舐め回し
仕込んだ罠で一騎に大海に戻す
連れ去られた砂も私も意志もそのままで
光の届かぬ海に落ちていく
ふところに引き寄せられた波は姿を変え、怒涛の如く迫り狂う。
遥か彼方の波の群れ
怒りに懲りることなどないのだろうよ
冷酷に静かをまとい
うなりをあげ
しかも神をも恐れぬ闇を広げ、すべてをさらいにやってきた。
共通テーマ段・洗うの詩の締切は8月31日(水)です。未提出のメンバーさん、よろしくお願いします。
海の怪談
昼間の賑わいなどおくびにも出さない濡れた浜辺
ほの暗い夜の中
西から東へ走り去る白き波
砂も私も意志も程よく持ち上げて巧みに連れ去る
されるがまま
私の顔色を見ることすらなく
したたかにも、手際よく浅瀬を仕込む
波は波
寄せては返すを繰り返し
言葉巧みに甘えさせ、意志の欠片まで舐め回し
仕込んだ罠で一騎に大海に戻す
連れ去られた砂も私も意志もそのままで
光の届かぬ海に落ちていく
ふところに引き寄せられた波は姿を変え、怒涛の如く迫り狂う。
遥か彼方の波の群れ
怒りに懲りることなどないのだろうよ
冷酷に静かをまとい
うなりをあげ
しかも神をも恐れぬ闇を広げ、すべてをさらいにやってきた。
共通テーマ段・洗うの詩の締切は8月31日(水)です。未提出のメンバーさん、よろしくお願いします。