湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

中原中也と鎌倉・逗子

2014-08-12 23:04:53 | 文学
夏の昼の青々とした木蔭は私の後悔を宥めてくれる (中原中也「木蔭」より)
後悔の多い私のココロにこのセンテンスがピタッと来て、中原中也とこのエリアとのかかわりについて調べてみました。
中也が鎌倉に住んだのは1937年2月から亡くなった10月まで。1年にも満たないんですね。扇ガ谷の寿福寺境内に暮らし、鎌倉養生院で亡くなり、逗子市小坪の誠行社で荼毘に付されました。逗子ゆかりの作家、辺見庸が詩文集「生首」で第16回中原中也賞を受けています。
以下は、小林秀雄「中原中也の思ひ出」からの引用です。
 中原と会って間もなく、私は彼の情人に惚れ、三人の協力の下に、奇怪な三角関係が出来上がり、やがて彼女と私は同棲した。この忌まわしい出来事が、私と中原との間を目茶目茶にした。
女優の長谷川泰子を挟んだ三角関係を演じてから10年以上経った中也の晩年にも、互いに泰子とは別の女性と結婚していた2人の交流は続いていました。
 中原は、寿福寺境内の小さな陰氣な家に住んでいた。彼の家庭の様子が餘り淋し氣なので、女同士でも仲よく行き來する様になればと思ひ、家内を連れて行った事がある。眞夏の午後であった。 

先日のぼんぼり祭@鶴岡八幡宮にて。
あれこれググっていて、ささめやゆきさんが男性だということも初めて知りました
コメント
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