このブログでまだ、私たち自身の詩をご紹介していませんでした。
ということでまずは、Tの「華音」で佳作に選ばれた詩です。
夏の日
伸びていく蔓
木の下蔭でうたた寝をしていた私
の腕をとらえたのはいつだったのか
気づけば もうすでに
全身にからみつき
葉を繁らせ 私は植物と化している
待ち合わせをしていた彼も
私を認められず
隣で眠ってしまっている
蔓の先端はもうすでに彼の腕にも
絡みつき始めている
やがて養分を吸い尽くされて
干からびていくだろう2人
あまりの影の濃さに
人々は死に絶え
緑の浸食が始まっている
ということでまずは、Tの「華音」で佳作に選ばれた詩です。
夏の日
伸びていく蔓
木の下蔭でうたた寝をしていた私
の腕をとらえたのはいつだったのか
気づけば もうすでに
全身にからみつき
葉を繁らせ 私は植物と化している
待ち合わせをしていた彼も
私を認められず
隣で眠ってしまっている
蔓の先端はもうすでに彼の腕にも
絡みつき始めている
やがて養分を吸い尽くされて
干からびていくだろう2人
あまりの影の濃さに
人々は死に絶え
緑の浸食が始まっている