575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春浅き空にま白き昼の月  亜子

2022年02月17日 | Weblog

千香子さんとともにトップ賞に輝いた亜子さんの秀句。お買い物帰り、横断歩道で信号待ちの時、ふと見上げた空。春めいて来て空が潤んで見え、そこに白い月が浮かんでいました。その白い色が何とも形容しがたく心細い感じがしたそうです。信号待ちの一瞬にとらえた春浅い風景でした。この句を頂いた後、先週の土曜日にまさにこのような白い月が浮かんでいるのを私も目にしました。実景をこのように幻想的にとらえられたことに脱帽しました。

皆様からのコメントです。

殿様:幻想的で懐かしい。「空に真白き」旧仮名で記された古い童話のような世界に惹か   れます。

紅さん:綺麗な句だと思います。

郁子さん:昼の月はふとした瞬間見つけられるものですが、空を見上げなければ見つけられません。ま白という始まりの色が、春の明るみに向かっている予感とかすかな気持ちの切り替えを表している。

須美さん:まさしくこの状況の月を最近見たことがあります。表現が上手だと思う。

千香子さん:澄み切った冬に見えることがあるという。昼の月、見てみたいものです。

泉さん:空を見上げている情景が浮かぶ。

              ★★★

 

亜子さんは選句のポイントとして「春浅し」という季語に、これしかないというものを選ばれました。

例えば私の「探し物みつからぬまま春浅し」という句は「春浅し」でなくても「年暮るる」という季語でもあてはまります。反省。「動かない季語」というものを見つけるのも上達のポイントのようです。麗子

 

 

 

コメント (2)
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