575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

龍淵(ふち)に潜(ひそ)むや風に立つ水面  亜子

2019年11月09日 | Weblog

中国では、龍は雨と日照りを自在に操る神獣と考えられています。
「春分には天に昇り、秋分に淵に潜む」とも言われ、
ここから「龍淵に潜む」が秋の季語に。

作者が名古屋の鶴舞公園の竜ヶ池を訪れた際に詠んだもの。
池の位置が旧名古屋市の東南(巽)の方向にあることから
竜ヶ池の名が起こったとか。

静かな池も秋の夕暮れ、風で波立つことも。
何かが隠れている不穏な感じに心がざわつきます。

  龍淵に潜む水面のまつたひら  大野崇文

こちらも不気味ですね。
いまの世界の経済の水面は波立ってきましたね。 遅足


コメント
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