あるブログを覗いていたら、
1998年に出版された「新星十人・現代短歌ニューウェーブ」に
荻原先生ら10人の歌人が載っていました。
その10人の歌です。
目覚ましかはりのソフトは二十二世紀のLAの空を奏でる雲雀 荻原裕幸
いたましくホットケーキは焼き上がりきみもぼ、ぼくも笑っちゃいそう 加藤治郎
新しき柑橘の味試しみる土曜の午のかろき重たさ 紀野恵
核酸も蛋白質もラセンもちねぢれゐるなりソファに床に 坂井修一
湯に剥きし赤茄子のごとかなしめり五歳になって乳に縋るを 辰巳泰子
口紅で塗りこめる荒れた唇は楽しい嘘しか要らないピンク 林あまり
透き通る受話器のなかのカラフルな配線を視る勃起しながら 穂村弘
少女神のブラウスとなる夏空よ鈍色の鳥のボタンならべて 水原紫苑
みずうみは深呼吸せり春空へ黒羽の鷹を押し上げてゆく 吉川宏志
育つあたま死にゆくあたま頭抱けば夏はあかくて眠たかりけり 米川千嘉子
私の感覚では理解ギリギリだったり、不可能な歌もありますが、
なんとなく新しいという感じはあります。
前の世代と、どういう点が違っているのでしょうね?
そういえば、社会詠はありませんね。
1998年に出版された「新星十人・現代短歌ニューウェーブ」に
荻原先生ら10人の歌人が載っていました。
その10人の歌です。
目覚ましかはりのソフトは二十二世紀のLAの空を奏でる雲雀 荻原裕幸
いたましくホットケーキは焼き上がりきみもぼ、ぼくも笑っちゃいそう 加藤治郎
新しき柑橘の味試しみる土曜の午のかろき重たさ 紀野恵
核酸も蛋白質もラセンもちねぢれゐるなりソファに床に 坂井修一
湯に剥きし赤茄子のごとかなしめり五歳になって乳に縋るを 辰巳泰子
口紅で塗りこめる荒れた唇は楽しい嘘しか要らないピンク 林あまり
透き通る受話器のなかのカラフルな配線を視る勃起しながら 穂村弘
少女神のブラウスとなる夏空よ鈍色の鳥のボタンならべて 水原紫苑
みずうみは深呼吸せり春空へ黒羽の鷹を押し上げてゆく 吉川宏志
育つあたま死にゆくあたま頭抱けば夏はあかくて眠たかりけり 米川千嘉子
私の感覚では理解ギリギリだったり、不可能な歌もありますが、
なんとなく新しいという感じはあります。
前の世代と、どういう点が違っているのでしょうね?
そういえば、社会詠はありませんね。