*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

2009-08-13 21:34:33 | 学・楽・感
映画館というのは、
昔は大きなスクリーンで、収容人数を競うような造りでした。
その時代にあって、近所の『セルシーシアター』は、
今で言う『シネコン』一室サイズだったと記憶しています。
皮肉を込めて私は、『テレビ館』と呼んでいました。
映画館ではなく。
セルシーシアターは、
10年近く前でしょうか、改装されたと聞いています。
現在の姿は知りません。

さて、今日、ハリーに再会したのは、
記憶の中のセルシーシアターにも負けてるんちゃうん?
というくらい小さなスクリーンでした。
しかも、前から2列目、端近く。鑑賞条件がよかったとは言えません。
それでいて、3時間弱の上映時間を長いと感じなかったのは、
ゆったりした座席のおかげばかりではなく、
引き込まれる作品だったたからなのでしょう。

全体に暗い画面で、不気味なシーンも織り込まれています。
それにもまして、あのキスの回数は何なのでしょう。
日本映画ではないという証しですね。

「謎のプリンス」原題は Half Blood Prince
『混血の~』となり、それを指す人は、
公開が終わったら、名前を言ってもよいあの人のことですが、
魔法使いとマグルの間に生を受けた登場人物は何人もいて、
そのすべてが、お話の中で、かなり重要な存在です。

ヴォルデモート(名前を言ってしまった)自身が、
魔法使いの母とマグルの父を持つというのに、
マグルを穢れた血と呼び、純潔を尊ぶ者をはべらす矛盾。
自らに足りないものへのコンプレックスなのか。
しかし、本当に足りない物は何なのでしょう。
生きる世界の違う者同志の結びつきには、
より深い愛情が必要なのではないかと感じます。

本当に足りないものは、『半分の血』ではないはずです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする