静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

中国外交部「春節は中国のもので、世界のものでもある」談話・・・何故、国連は旧暦春節を 国連休日決議にしたの?

2023-12-26 22:40:17 | 時評
 このニュースに私は開いた口がふさがらなかった。何が? 此の中国の浮かれように、である。大国意識をくすぐられたのが露骨に出ている。

太陰暦での旧正月に基づく元日を大陸の漢人は大事に続けてきた。だが、それは世界史の中では一つの地方文化であり、天文学発展に伴い暦の変更で人類は時間管理を変えてきた。それはルネッサンス以降、世界をリードしてきた西洋文明が世界標準時やカレンダーを統一した大きな流れであり、合理性・利便性に優れたがゆえ、誰も異議を唱えず日常生活を律してきた。

中国の「春節」を<旧正月>として意識する習慣は江戸時代まであった。それは太陰暦を一緒に使用してきたからだが、閏暦の調整といった矛盾は近代産業社会にそぐわなくなり、今や殆ど形骸化した。それが現代化したと誇る中国では今も根強く残り、消えないのか? 鄧小平の現代化宣言から50年。日本でいえば明治時代を凌ぐ長さだが?

 ここで想像されるのは<旧暦>使用そのものが『反西洋文明』のシンボルの一つであり続けた? という民族プライドだ。・・そう思いませんか?
東洋文明の覇者意識なくして、教養レベルを問わぬ中国人全般の傲慢さを説明するは難しい。・・・然し、である。 何故、いま国連はそのような決議を採用したのか? 
 中国らしいネチッコイ根まわしだろうし、国連拠出金のパワーでもあるのか?  お愛嬌、ではすまない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今朝の気づき:健常者の無知... | トップ | 『 どうする 大河ドラマ? ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時評」カテゴリの最新記事