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【文科省認可の民族学校】と<韓国語校歌の斉唱>

2024-08-23 20:30:48 | 時評
〇【産経新聞】「民族学校が奇跡」 韓国系の京都国際が頂点、甲子園に響く韓国語校歌 (時吉達也)
* 京都国際は昭和22年に京都朝鮮中として創立し、その後、韓国政府認可の民族学校となった。平成15年に日本の学校教育法上の認可を受け、翌年に現在の校名に変更された。
  韓国メディアによると、現在は韓国系の生徒が全体の約3割を占める。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はフェイスブックに「在日同胞に誇りと勇気を与えた」と優勝を祝うメッセージを投稿した。

* 一方、毎試合後の同校の校歌斉唱では、NHKが放映した歌詞の字幕が議論を呼んだ。「東海渡りし 大和の地は」の歌いだしで、日本語訳では「東海」を「東の海」に変更。
  翻訳は「学校から提出された」との注釈を表示した。韓国が日本海の呼称を「東海」に変更するよう国際社会に訴える中、校歌が政治問題化するのを回避する狙いだったとみられる。
   ⇒ 韓国では日本人が呼ぶ「日本海」を『東海=トンへ』と呼び、日本の海とは認めていない。朝鮮半島からみれば東の海だから『東海』と呼ぶのは自然だが、日本人が長く日本海と呼んでいる
     海を外国人がどう呼ぼうが日本人にはどうでもよいこと。唯、校歌の歌詞が(トンへ=東の海)と翻訳されても殆どの日本人は何処を指しているのかわからない。日本語には無い音だからだ。
     自分とは違う呼称で呼ぶことを許さない、というのは非常に狭い民族主義の悪弊であり、韓国政府/国民には、どうか広い度量をもってもらいたい。

● 韓国主要紙、朝鮮日報はコラムで、日本関連の表現に対し過度に敏感な反応が生じる韓国公共放送と比較。校歌斉唱の中継を通じて「日本社会で非難の声が巻き起こったとか、
  NHKに抗議が殺到したとかいう話は聞いていない」と指摘した。 ← この論及を冷静な韓国人はどう受け止めるのだろうか?
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★ 此の騒ぎで私が疑問に感じたこと。
1. <日本の学校教育法上の認可を受けた高校になった>ということと<認可後も旧朝鮮中学時代の韓国語校歌を歌い続けていること>の間に齟齬はないのか?
    高校の校歌は何語であれ文科省が関知することではない、という事ならそれはそれで異議はない。・・それならそれで、NHKではなく文科省が正面から応答すべし。
     『横浜や神戸の中華学校はどうだ?インディアンスクールはどうだ? アメリカンスクールは?』との疑問が湧くが・・・そもそも校歌などあるのか?(笑) 

2. 生徒の7割が韓国籍ではないながらも韓国語で歌い続けるには積極的な理由があるのか? 両親とも日本人の保護者は不問に付しているのか?日本の高校になったと生徒も親も思っているのか?

3. 各地に北鮮系の朝鮮中学・朝鮮高校・朝鮮大学校がある。それは日本政府認定の教育機関ではなく「私学」扱い。そこでどのような教育が行われようが文科省は関知せず援助も無し。
   ならば、これらの「朝鮮~」と韓国系文科省認可学校の違いは何なのか? ここが私も含め、大多数の日本人は知らないので【民族学校】概念がハッキリしないのだ。 

 世界各地にある【日本人学校】;そこで果たして校歌は謳わているのか?もし校歌があるとして、現地政府が関与することはあるのか? その対比があれば今回の問題を見てみようじゃないか?
 「校歌/社歌」などは組織内の協調性を育てる為に作られている。それは韓国も日本と同じ。だが中国人は強権専制政治に4000年生きながら、個人レベルでは「校歌」などクソ喰らえの社会だ。
  同じ極東・東アジアの中でも、これほどの差異が、おそらく浮き彫りになる。
コメント
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