静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 新型肺炎コロナウイルス感染禍が 人生観/世界観に与えるもの ≫   自省を込めて:: やがては逝く世代が 未来を託す世代に残せる言葉とは?

2020-05-31 19:09:52 | トーク・ネットTalk Net
★ ≪人間、一瞬先は闇で何も見えないものだ≫
 :この言い古されたフレーズは、有限な命をもつ我々が、昔も今も、地球上の何処であれ、逃れらない法則であり、貧富を問わない。

☆ だが、常々、自然の摂理から離れてしまい、先進都市文明下に生活する者は、此の普遍の法則を忘れ、無視し、侮る。
  恰も、科学技術の進歩で延ばされた生命時間を万人の勝利のように錯覚し、命への尊敬を軽んじてきた。 
   だが、取るに足りない微生物=ウイルス(Virus)で、実にあっけなく世界中の人間が地べたに転がされている!


(本人の願望や自信は別に)生理的に老い先長くはない70歳以上の者に、COVID-19 が改めて突きつけたモノが、
 ≪人間、一瞬先は闇で何も見えないものだ≫:
  だが、生まれてからの時間を長く生きてはいない層には、どうか?

▼ 物事には全て限りが有る事を実感するには短い時間しか生きていない世代の大半に、≪人間、一瞬先は闇で何も見えないものだ≫
  此の言い回しは、自分が若かった頃を思い出してみても、文字通り・・老いぼれの”念佛”または”禅問答”の類にしか聞こえまい。 


◆ ここまで死なずに生きてきたグループ世代は、此の”前代未聞のウイルス感染が今後の生き方に与えているかも知れない何か”を、
  <人生の不可逆性/偶然/因果関係の不透明さ/不条理>などと安直に済ませず、果たして、真に有益な言葉で遺せるのか?
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≪ 今朝の3題 ≫  ネットでの誹謗中傷を誰が権利侵害と判定するのか?  再び官房長官の役割とは?  マイナンバーカードが普及せぬ真の理由 考えたか?

2020-05-30 07:58:53 | トーク・ネットTalk Net
1. SNSで誹謗中傷する人に共通する意識 木村花さん急死の危うい背景SNSで誹謗中傷する人に共通する意識
 https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/040/177000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20200530
1) <有識者会議座長の京都大・曽我部真裕教授(憲法、情報法)は「何が権利侵害にあたるのかという判断をSNSの事業者に負わせることへの懸念は国際的にも強いが、
   原則は事業者の自主努力を促していくべきだ」と指摘。「憲法で保障された匿名表現の自由とのバランスをとりながら、被害救済の仕組みを工夫する必要がある」と話す。>
  ← 「何が権利侵害にあたるのかという判断をSNSの事業者に負わせることへの懸念は国際的にも強いが、原則は事業者の自主努力を促していくべきだ」
     ・・商業主義に生きるジャーナリズムにとり、これは画餅に過ぎない!

2) <三原じゅん子参院議員を座長に誹謗中傷対策を検討するプロジェクトチームを発足。三原氏はツイッター上で「政治批判は何の問題もない」と、批判と誹謗中傷との違いを説く
   一方、フォロワーから返信された「実名で誹謗中傷する人もいるのでお願いします。芸術も何でもいいのは論外。愛知、広島トリエンナーレ、昭和天皇への侮辱な画像も」との
   書き込みに「本当ですね」と同調している。>
 
   ← 日本の天皇制は政治システムであり、政治批判の範疇内に入る。従い、人権擁護&民族差別への批判と同列であり、憲法下の特定個人の権利侵害には当たらない。

2. 北九州市長の「第2波の渦中」発言に菅氏「感染経路追えている」
 https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/010/234000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20200530
・ 私は何度も日本の内閣制度における官房長官の職務分掌について疑念を呈してきた。特に管氏が安倍内閣で此のポジションについて以来、首をかしげる頻度が極めて高くなった。

 身近な例でいおう。コロナウイルス感染を巡る政府の対応について、総理大臣もそうだが、本来なら厚生労働大臣が主管なので答えるべき/説明すべき内容を西村氏が説明したりする。
  ましてや、菅氏は特定の問題について、幾ら内閣官房記者会見だからといって、所管大臣が本来応えるべきテーマまで何故コメントしたり記者の質問をはぐらかしたりできるのだ?
 例えば、今朝、失業者の発表に関し高市総務大臣がコメントした。あれは統計処理ミス等の問題ではないので、厚生労働省の管轄事項そのものではないのか??  どうなってるんだい?


3. 【毎日・社説】マイナンバーカード なぜ役立たないか猛省を
 https://mainichi.jp/articles/20200530/ddm/005/070/075000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=column&cx_mdate=20200530
・ 国民健保証、あるいは年金保険番号、納税者番号との連動があれば、マイナンバーカードの利用価値は行政機関だけでなく国民自身にも増えるのかい?  イエス? ノー?
・ プライバシー侵害が導入反対論者の論拠だったが、逆に、此の番号連動で何が具体的に国民の不利益になるのか、国民の前で公の議論は有ったのか? 寡聞にして私は知らない。

・ 政府は猛省すべき、と言われる理由。
  ・・それは、此のカードシステム自体への不信ではなく、政府&官僚全般への国民の茫漠とした不信感:「黙って何をやらかすか、判ったものじゃない、あの連中は」ではないの ??
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≪ コロナウイルス感染にまつわる謎 ≫  未だに判らない:日本での感染率/致死率(対人口比)が低い真の理由   痺れを切らして 自己礼賛に飛びつくな!

2020-05-30 07:23:34 | 時評
★ 第二波の兆しが表れるなか、国際的にも日本での感染状況の特徴が明らかになり、タイトルに掲げた事が話題になり始めている。 京都大学の山中教授が個人的に本件でHPで
  此の今までのところの日本の特異性の背景・原因は何だろうか? と様々な仮説を列挙し我々に投げかけている。以下は、原文を背景群別に私が整理してみたものである。   
  山中教授による【ファクターXの候補】
     1. 感染拡大の徹底的なクラスター対応の効果       
     2. マスク着用や毎日の入浴など、高い衛生意識   ← 毎日入浴が果たして日本の人口のどれほど占めているか??
     3. ハグ・握手、大声での会話などが少ない生活文化

     4. BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
     5. 日本人の遺伝的要因
     6. ウイルスの遺伝子変異の影響
     7. 2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響  


★ 1. これは、他国との比較で検証されるべきもの。あとヒトツは、ICUでの致死率が国際的には非常に低い事実。
      然し、これが<日本の医療技術の高さ>と美化されるに値する裏付けを伴うのか? ・・慎重でなければならない。
  2&3. 是は当初から言われてきた身体接触度合いが日常習慣の中で相対的に少ないスタイルだ、という事実を指している。
    加えて、大人数が円卓で大皿から自分の箸で取り分ける食文化(=主に中華文化圏)におけるリスク指摘は正しいだろう。
  4~7. これらは後付け証明が極めて困難であろう、とは素人にも直ぐわかる、今の所は全て仮説にすぎない。

ということは、明確にこういう差異が低感染率/低致死率の背景だろうと科学的に類推できる理由は1.~3.に過ぎない。
だからといって『それ見ろ、日本文化は素晴らしい・誇るに足るものだ!』などと安直なナショナリズムに利用するのは軽率で危ない。
憂鬱な日々に飽き飽きしている人々が、気持ちを晴れやかにしたい一心で飛びつく危険性は十二分に有る!!  煽るのは慎もう!
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≪ コロナウイルス感染にまつわる謎 ≫  未だに判らない:日本での感染率/致死率(対人口比)が低い真の理由   痺れを切らして 自己礼賛に飛びつくな!

2020-05-29 08:54:41 | 時評
★ 第二波の兆しが表れるなか、国際的にも日本での感染状況の特徴が明らかになり、タイトルに掲げた事が話題になり始めている。 京都大学の山中教授が個人的に本件でHPで
  此の今までのところの日本の特異性の背景・原因は何だろうか? と様々な仮説を列挙し我々に投げかけている。以下は、原文を背景群別に私が整理してみたものである。   
  山中教授による【ファクターXの候補】
     1. 感染拡大の徹底的なクラスター対応の効果       
     2. マスク着用や毎日の入浴など、高い衛生意識   ← 毎日入浴が果たして日本の人口のどれほど占めているか??
     3. ハグ・握手、大声での会話などが少ない生活文化

     4. BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
     5. 日本人の遺伝的要因
     6. ウイルスの遺伝子変異の影響
     7. 2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響  


★ 1. これは、他国との比較で検証されるべきもの。あとヒトツは、ICUでの致死率が国際的には非常に低い事実。
      然し、これが<日本の医療技術の高さ>と美化されるに値する裏付けを伴うのか? ・・慎重でなければならない。
  2&3. 是は当初から言われてきた身体接触度合いが日常習慣の中で相対的に少ないスタイルだ、という事実を指している。
    加えて、大人数が円卓で大皿から自分の箸で取り分ける食文化(=主に中華文化圏)におけるリスク指摘は正しいだろう。
  4~7. これらは後付け証明が極めて困難であろう、とは素人にも直ぐわかる、今の所は全て仮説にすぎない。

ということは、明確にこういう差異が低感染率/低致死率の背景だろうと科学的に類推できる理由は1.~3.に過ぎない。
だからといって『それ見ろ、日本文化は素晴らしい・誇るに足るものだ!』などと安直なナショナリズムに利用するのは軽率で危ない。
憂鬱な日々に飽き飽きしている人々が、気持ちを晴れやかにしたい一心で飛びつく危険性は十二分に有る!!  煽るのは慎もう!
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≪ ヘイトを許す風土づくりと安倍政権の政治手法 ≫  コロナ禍で露呈した ”憎しみを煽り利用する分断統治”

2020-05-28 21:31:03 | 時評
この国はどこへ コロナの時代に: 「自粛警察」の悪夢・・作家 星野智幸さん
https://mainichi.jp/articles/20200528/dde/012/040/018000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20200528
<星野さんは5年前、小説「呪文」で、寂れた商店街に突如現れた若きリーダーと「正義」を掲げる自警団が街を変貌させていく物語を書いた。今回の新型コロナウイルス禍で、
 悪夢が現実に、小説は「予言の書」のようになった。>

<小説が発表された2015年は、近隣国や在日外国人へのヘイトスピーチが頻発した時期と重なる。星野さんは寛容さが失われつつある社会に心を痛め、「悪夢のような未来を避け
 られたら」と願って執筆した。
 「極端な形を取った、おぞましい物語を見せることで『そうはなりたくない』と読む人に思わせることを期待した。コロナという病がそれを現実化してしまうなど想像もしていません
 でしたが、こうなってみると、意外というよりは『やはり、そうなってしまったか』という感覚の方が強い。この国はヘイトを許す土壌を、長い時間をかけてつくってきましたから」>


<その土壌づくりを後押ししたのは、政治の不作為、と星野さんは指摘する。「政治権力者が強権を振りかざし、多くの住民の声を無視し、恫喝(どうかつ)することで、わが意のままに
 物事を動かす。   ← 端的な例が沖縄県民の声を黙殺した基地造成。
 それが安倍晋三政権の7年半でした
。権限を持つ者から持たざる者への一方通行の組織運営。それが今や行政、会社、学校現場など日本の隅々にまで波及しています。
 一部の人が勝手にしている行為なら『自警団』と名付けるのが自然です。治安機関である警察と名指した途端、その行為が正義かどうかを問うことが許されない雰囲気に変わる。


そうした政治手法を支えているのが、分断統治だと星野さんは語る。
「権力の側が人々の対立をあおり、憎しみ合うように仕向ける。つくり出された敵対心によって人々が攻撃し合えば、権力側に批判の目は向きにくくなる。この政権がヘイトに曖昧な態度を取り続けたのも、それが理由ではないか。  ヘイトをする側は『お墨付きをもらった』と言動をエスカレートさせていき、社会はゆがめられた」>

大きな社会変動が起きると予想される「コロナ後」の時代を、星野さんは危惧する。「巨大なダメージを受けた時、人はすぐ目に見える成果を求めたくなる。安倍政権への期待感は薄れても、より強いリーダーを求める機運は今以上に高まり、ポピュリストへの熱狂、
やがてファシズムに近づいていくのでは、と心配になります」  ← 私が本コラムで訴えて来た危惧と完全に一致する!

日本では一度流れができると『勝ち馬に乗ろう』という傾向が一気に強まります。しかし、そんな言葉に惑わされず、迷うこと、
考えることが必要です。分からない時には取り残されることを恐れずに立ち止まり、おかしいと感じたらブレーキを踏む。
一人一人のブレーキは小さくても、その一つ一つが日本や世界に広がる排外主義の芽を摘み取ることにつながるのです 
 
 ← 何度でも噛み締めたい 実に的確な言葉である。。 有難う! 星野さん
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