★ 【毎日】水説:土地に執着する気質=中村秀明 https://mainichi.jp/articles/20170927/ddm/003/070/046000c?fm=mnm
・ 「日本人と不動産」(平凡社)を書いた吉村慎治さんによれば<「欧米だと土地は、最後には神に返さなくてはいけないという公的な色彩が強く、活用すべきものだと考えている。
日本では神すら宿るものと信じ、守っていかなければいけないという意識が強い」>
・ <こんな心理が土地神話を支え、新たな価値をもたらしそうな開発や建設が「起爆剤」の言葉とともに肯定されてきた。その結果、部分的にはきれいで洗練されていても、
広く見渡せば美しさや温かみのない街づくりがせわしなく続いている。気質論に立つ吉村さんは「それが日本の風景です」と語った>。
⇒ ふむ、そういう見方も頷ける。宗教観、自然との向き合い方などを含む広範な文化論に立てば、<大地と人間の関係>意識について、こういう捉え方もあり得るだろう。
吉村氏の所論が上に引いた言葉に要約されているとするならば、重要な指摘は、【部分的にはきれいで洗練されていても、 広く見渡せば美しさや温かみのない街づくりが
せわしなく続いている】・・・此の部分だと私は感じた。
これは、都市・郡部問わず、観光地でさえ建築物の高さ/景観規制に取り組まない、或いは、電柱の地下埋設に費用を投じて来なかった日本人全体の姿であり、それを誰も本気で改めようとしない歴史だ。 それを「気質」という用語で総括するのが妥当か否かについて私は若干の異議を感じるが、それはさておき、同氏が指摘・分析するそのような傾向を、田中角栄氏の責任だけに帰するのは誤りだという事に、私は改めて気づかされた。
・ 「日本人と不動産」(平凡社)を書いた吉村慎治さんによれば<「欧米だと土地は、最後には神に返さなくてはいけないという公的な色彩が強く、活用すべきものだと考えている。
日本では神すら宿るものと信じ、守っていかなければいけないという意識が強い」>
・ <こんな心理が土地神話を支え、新たな価値をもたらしそうな開発や建設が「起爆剤」の言葉とともに肯定されてきた。その結果、部分的にはきれいで洗練されていても、
広く見渡せば美しさや温かみのない街づくりがせわしなく続いている。気質論に立つ吉村さんは「それが日本の風景です」と語った>。
⇒ ふむ、そういう見方も頷ける。宗教観、自然との向き合い方などを含む広範な文化論に立てば、<大地と人間の関係>意識について、こういう捉え方もあり得るだろう。
吉村氏の所論が上に引いた言葉に要約されているとするならば、重要な指摘は、【部分的にはきれいで洗練されていても、 広く見渡せば美しさや温かみのない街づくりが
せわしなく続いている】・・・此の部分だと私は感じた。
これは、都市・郡部問わず、観光地でさえ建築物の高さ/景観規制に取り組まない、或いは、電柱の地下埋設に費用を投じて来なかった日本人全体の姿であり、それを誰も本気で改めようとしない歴史だ。 それを「気質」という用語で総括するのが妥当か否かについて私は若干の異議を感じるが、それはさておき、同氏が指摘・分析するそのような傾向を、田中角栄氏の責任だけに帰するのは誤りだという事に、私は改めて気づかされた。