静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

またまた首を捻る 有害動物対策の欠如

2024-08-12 17:51:02 | 時評
△【FNNプライムオンライン】北米原産の特定外来生物“アメリカナマズ”北海道で初確認
・ 環境省によると、6月23日に釣りをしていた男性が全長40~50センチのナマズ1匹を釣り上げてリリースした。男性はヒゲの本数や尾びれの形状からアメリカナマズの可能性があると考え、
  翌24日に環境省に通報し、撮影していた写真を提供した。

・ アメリカナマズは北米原産で、養殖用として1971年にアメリカのカリフォルニアから日本に初めて輸入された。国内ではこれまで阿武隈川水系や利根川水系、琵琶湖などで生息が確認されており、
  養殖されていた茨城県霞ケ浦では、ワカサギやテナガエビなどを捕食し、漁網に引っかかったヒレの鋭いトゲで漁業者がケガをする被害が報告されている。
  アメリカナマズはさまざまな動物を捕食する上位捕食者であるため、北海道内ではカワシンジュガイやヤツメウナギなど在来種や生態系への影響が懸念されている。
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  再び、唖然とした。釣り上げた男性は写真を撮影したのは良いが、何故。リリースしたのだろう? 有害種と知りながら? 私にはその思考が理解できない。
 環境省に写真を添えて通報するのだから、落ち着いていた筈だが、何故、駆除しなかったのか???? これは先日も述べた鹿や熊に対する態度と似た非科学的情緒でしかない!

 釣り人には食べるだけよりはゲーム感覚のレジャー目的が多く、リリースがルールのようになっているらしいが、今回は其の一般的ルールを適用するケースではないだろう?
 私は此の釣り人個人を攻撃しているのではない。日本に蔓延している≪ 動物保護と個体数調整無策のアンバランス ≫について為政者に猛省を促したいのである。

 それにしても、当初は養殖目的で導入されたというが、他の魚やエビ類を食べてしまうナマズだと無邪気にも知らなかったのか? そして、何故遠く離れた北海道に?
 外来生物で有害な動植物が増える一方なのに、どうして政府は有効な対策が機敏に取れないのか? のんりにもほどがある!  
コメント
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