「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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今夜も『Mash』と『裏路地』へ! ~魅惑のロック裏音源セレクション~(その1)Eric Clapton『ウルグアイLive 90』

2024-03-17 11:23:00 | 編集長「MASH」懇親の裏筆『今夜もMashと裏路地へ!』

Eric Clapton
『1990年10月2日ウルグアイ、モンテビデオ公演』

いよいよ始まった
『危ない裏路地を行く新連載』
その最初を飾る男はコイツだ!

エリック・クラプトン!

ギター弾きの俺も
幼少期は当然の様に憧れ
「クラプトンのように弾けたら死んでもイイ!」
な~んて本気で思っていたからねぇ(笑)

昼夜問わずギターを抱えては
『チョーキングの腕ばかりを磨いたモン』
なんだよ!
ちなみにチョーキングとは
『指で押さえた弦を上下に揺らすテクニック』
のことね!

とにかく、クラプトンの売りはコレ!

このチョーキングに有るのだが、
今やアコギを弾きながら歌う・・・
そんな歌手としても一級品になっちまったから、何か
『オシャレなベテラン歌手』
の様に見ている人もいるのかもね!

それを覆す素晴らしい時期であり
1つのピークが『90年ツアー』だったのよ!
そう!
名盤『ジャーニーマン』発売後のツアーだけに
まさに圧巻!ってワケ。


(写真はLP『ジャーニーマン』)

今回は『90年のモンテビデオ公演』を上げよう!
この年は既に『ロイアル・アルバート・ホール(以下RAH)公演』を2月に行い
準備万端で臨んだワールドツアーの一環で訪れたものだ!

南米『ウルグアイ』
個人的に「サッカーの影響」からだが
俺も御贔屓(ごひいき)な国で、好感が持てるのだが、
ワールドツアーの一環で
元ストーンズでもあるミック・テイラーを前座に訪れていたんだよね。

当裏音源の収録セットリストは以下

Intro~Pretending.No alibis.Running on faith.I shot the sheriff.White room.
Can't find my may home.Bad love.Before you accuse me.Old love.Badge.Wounderful tonight.
Thank you (Funky band introducing)> Cocain.Layla
(残念ながらアンコール曲は未収録)

この音源、恐らく現地のラジオ音源だろうと思われ
実に聴き所が多いのが特徴だ。
(彼は放送用となると気合を入れた名演が多い!)
とにかく最初からハイヴォルテージ!
ソウルフルな彼のボーカル
そして、冴えまくるストラトがグイッと迫り来る!

特記としては
『I shot the sheriff』

途中で
「ココから!」
と言う部分で音が切れてしまうのが残念なのだが
全編を通せば
「それさえも気にならない程のプレイと音質がとにかく嬉しい!」

オープニングで叫ぶ女性ファンの声が期待を膨らませるゾ!
その後を聴けば終始素晴らしいライブなのだけれど
やはり後半に向けて、感動は増して来るんだ!

『Bad Love』
当時の新曲ながら
クラプトンのギターが攻めまくり、
ヴォーカルでも歌いまくる!
やっぱり「輝いている演奏!」だよなぁ。
「カッコイイ!」
とツイ声が出てしまう名演だぜ。

『Old Love』
渋いバラッドを歌うエリック・・・
前出LPでもお馴染みの名曲なのだが
「やはりこのライブ音源で聴くと沁み方が違う!」
全てに感情が込もっており、本音源ではピークのひとつだろう!

『Wounderful Tonight』
素晴らしいコーラスがタイトな演奏と絡む・・・
コレ、実に良いムードを醸し出し、
例の泣きのギターからエンディングへ
本当に美しく滑り込む!
しかも、この日はより感情的に聴こえる!
このアレンジをもう一度聴けるのなら
彼のライブに、もう一度足を運びたいもんだね!

そして
ネーザン・イーストのスラップベースが響く・・・
そんなスライの『Thank you』に乗って
行われるバンド紹介も実にイイ!

ココでの
紹介後に弾く彼のギターは
「やっぱり全部持って行っちまう!」
と言いたくなるくらい
「別格の主役に相応しいプレイとサウンド!」

大盛り上がりのままメドレーで
JJケイルの名曲『Cocain』へ雪崩れ込む!
ココで聴けるギターソロは
「もう笑うしかない・・・」
よね!マーヴェラス!さすがです!

この音源でのラスト
『Layla』

『声を張った、気合の名唱』
が今や懐かしい!コレで終わるのもイイと思うな!

アンコールが未収録なのは『演奏がイマイチ』だったか『放送時間の都合』でしょう。ただ、このコンパクトさが一気に聴けてイイのよ!

「どのオフィシャルLive盤よりも好き!」
と言える90年10月2日音源!

もちろんRAH公演の集大成『24 Nights』も最高だが、ね!

とにかく、君も聴くチャンスがあれば
『売人に手を回せ!』
そして、裏路地へ逃げ込み聴き込め!

深~い入り口にはモッテコイの内容さ!

《編集長「Mash」筆》

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