「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

箱根にて・・・(その4)晴れた朝に感じたい『風がそよぐJazz盤』はコレ!

2024-07-04 11:08:06 | 編集長『MASH』筆「箱根にて」シリーズ

大雨の後の朝 (2024年6月22日執筆)
『素晴らしく晴れた日』
温泉に浸かりながら
「こんな日は朝から何を聴いたらよいだろうか?」
と考えていた。

その結果、部屋に戻りラックから取り出した盤は
エディ・ヘイウッド『Breezin' along with the breeze』
(1959年発売 US ORG ST盤)
となった!

一瞬「元気なラッパ系ジャズ」も思い付いたのだが
今日は「ピアノで朝を迎えたい!」と思い直し、コレになったのよ!

さあ、あまり聞きなじみの無い名前かもしれないが、
ベニー・カーター楽団に入り名を上げた後、40年代半ばには
『ビリー・ホリディのコモドア盤でサイドを勤めている黒人ピアニスト』でもある。
コモドア盤と言えば?そう!もちろんコレ!

大名盤『奇妙な果実』である!
彼は全4回のセッションのうち3回に参加しており
知らず知らずのうちに「誰もが耳にしている音」なんだよね!

その後は自身のジャズ盤を少々吹き込むも
転身した『イージーリスニングJazz』『ポピュラー』にて
大成功を収めた人なのよ。
アンディ・ウィリアムスのヒット曲『カナダの夕陽』は彼の曲だしね!

さて、この盤も「一聴するとコーラスや歌、オーケストラも入りイージー風」なのだが
その感じと『彼のジャジーでメランコリックなピアノ』
がベストマッチしていて
『晴れた朝にピッタリ来る』のさ!
もちろん『Jazzアレンジも多くあり、十分聴かせてくれる』ゾ!

いきなり乗っけから
『男女混声コーラスがバチ~ンと来る』のも実にイイ!
「小気味良いオーケストレーションの合間にウッドべースと彼のピアノが冴える!」
そんな
A1『Winds in Autumn』
曲の最後もイカしたコーラスで締める!

A5『Begin the beguine』
以前から十八番にして彼自身ヒットもさせているコール・ポーターの名スタンダードが
「本盤では一番Jazzしている!」
と言える曲だろう。
収録曲はこれ以外「約2分半」という尺であるがコチラは
『トリオ編成で展開され、ピアノ即興の面白さが存分に聴けて嬉しい5分40秒!」
で迫る!

B面に移ると
B3『I feel like a father in the breez』
がメランコリックJazzとして秀逸!
彼のタッチはソフトながら、よく転がってメロディックなんだ!

そうそう。
本作は全編『風』をテーマにしたコンセプトアルバムってのも
『適度な風がある今朝に最適』だと思ってね!
いつもの様に『広いバルコニー』に椅子を出して聴いているよ!

あえてもう1曲上げるなら56年に全米11位となっている大ヒット曲
B4『Soft summer breeze』の歌ものはどうだ!

全編で歌われる男女混声ヴォーカルも素晴らしく
「古き良きアメリカ」を「これでもか!」と聴かせて来る!
そこで入る
『エンディングにかけてのソロパートのピアノ・プレイ』
で文句なし!決まりだ!実際この曲を目玉に作ったアルバムでもある!

本盤は彼以外のパーソナルは不明だが
エディと共同アレンジャーに名を連ね
本盤ではオーケストラの指揮をもこなす
『フランク・ハンター氏』
によって集められたと思われる面々も
『実に充実した演奏』を披露。捨て難い盤だろう。

言うに及ばずだろうが
「オリジナル盤は音も良く、すぐそこでピアノが聴こえる!」
そんな感覚が実に心地よく贅沢だ!

箱根にて、鳥の囀りと共に味わうエディのピアノ・・・
風が気持ちいい・・・

今日はココまで!

《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》

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箱根にて(その3)

2024-05-30 06:49:41 | 編集長『MASH』筆「箱根にて」シリーズ

ここ箱根の別宅にて、徒然に書いている『箱根にて』
今日は第3弾。いよいよ筆が載って来た感じよ!
鶯も間近で鳴いていて調子がイイ!

一昨日は『Sワンダー盤』昨日は『ピート盤』を書いたわけだが
(読んでいない読者はバックナンバーを!)

その1

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/95928da53b5b492f15e4fc2a51781a30

その2

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/835b460e3985f1ef44d1444ef0378dc0

今日は『ピート盤』ならぬ『ビート盤』について書きたい。
っと、その前に
「ビートロックとはいったい何を指すのか?」
この定義って、とても難しい。

ただ、
「ビートが強いロックなら何でもイイ!」
ってわけではないだろう。
私感で言えば
『主に60年代のビート・グループ』『ガレージロック』
を指したい!

で、今日はそんな中でも素晴らしい盤
『ハーマンズハーミッツ』『Blaze』について書きたい。
アメリカの『MGMレコード』が主体で出していた彼らの67年作がコレ。
オリジナル盤だと4枚目に当たるはず。

ジャケットからもお分かりの通り
全体的に『Goodメロディ』『サイケ感』の融合
と言える。
とにかく混沌としたロックの時代溢れる名作なのよ。

LP中『一番ビートロックな曲』と言えば
A4『Moonshine Man』
コレは、殆どビートルズの『Taxman』『サイモンとガーファンクル』的ヴォーカル!
この様に書くと「おいおい・・・」とお思いだろうが、癖になるメロディがキラーチューン!

もう1曲出色なのが
B4『Last Bus Home』
起伏を抑えたガレージ感が素晴らしい!時代的サウンドにヤラレルぞ!

もちろんラストを飾る
B5『Ace,King,Queen,Jack』
『ボ・ディドリー譲りのジャングルビート』に乗るガレージ・ソング
これは「かなりUSガレージを思わせる」出来栄えで、
この曲が終わるとすぐにオープニングを欲し、A面をリピートしてしまう!
「う~ん癖になるヘヴィーローテ盤」だ!

その他に特筆するのなら
『カントリー・サウンドを多く取り入れている』
という点、一聴して「アメリカンではない感じ」も絶妙!
かと言ってリンゴの『アクトナチュラリー』では決してない!
その辺りも絶品!というワケ。

そして
『全曲メロディが美しいコト、美しいコト・・・』
ココも大いに魅力なんだ!
しかも、演奏が上手いし、実に気が利いていてイイ!

しかし
「これこそレコード盤じゃなきゃ駄目な作品」
と言えるね!
この『グルーヴ感』『アコギの美しさ』はアナログでこそ格別です!

迷わず手に取れ!

今日はココまで!

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箱根にて(その2)

2024-05-24 10:28:26 | 編集長『MASH』筆「箱根にて」シリーズ

さて、昨日から続く「箱根にて」シリーズ。
今日はその2回目だ。(第1回もバックナンバーでどうぞ!)

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/95928da53b5b492f15e4fc2a51781a30

最初にお伝えしたいがこのタイトルは
『ジョー・サンプル』の名盤『渚にて』をモジッテいるワケだが
聴きたくて探したところ、どーしても見つからないのでR(笑)

俺は当然だが、鎌倉の自宅にも盤を置いているし
ココ『箱根』には昨日お伝えしたとおり・・・
その他の別宅『湯河原』『伊東』にも盤を置いている。

結局
『所有する家にはレコードプレーヤーと盤が必ずある』
ワケなのだが、
(当然『新店舗』にもね!)
一応『各家で区別はしているつもり』でいる。

自宅は『名盤のオリジナル』
俺の専門となる『ビートルズ盤』『湯河原』
黒人音楽とジャズは『伊東』がメイン・・・という具合だ。

ここ『箱根』には『販売在庫』を中心に
『名盤と好きな盤』をざっと700枚ほどノンジャンルに置いている。
そんなワケで、ブルースもジャズも結構あるのだが
前出の『渚にて』は無かったわけだ。

『箱根にて、渚にて・・・』
と行きたいところだったが、残念ながら今回は叶わず
全く違う
『ピート・タウンゼント』の『アイアン・マン』を聴いている(笑)

この盤は89年という『CD時代』だけにレコードが少なく貴重だ!
当時は俺もCDで買ったが、イマイチだったので
すぐに『オリジナルのUS盤』を見つけ買い直した次第。

何と言っても当時は『The Who』の『新曲2曲』が話題だったのだが
それと同じくらい衝撃だったのが『ジョン・リー』だろう!
なんとピート作の『全くブルースじゃない曲』を2曲も歌っているのよ!
しかも「ソウルフルでかなりイイ!」

もちろんこの盤『ピート自身のヴォーカル曲』が一番多い
コレは『彼の盤』だから仕方ないのです。
(実際には脚本がある中でピートが創り上げたミュージカル盤)

皆さんご想像通り、やはり『The Who的サウンド曲』では
「う~ん。やっぱりロジャーの声が欲しい!」
と思わせるものだが
「ピート節が効いているなぁ!」
と思わせる曲も多く、
何よりもソレらはアレンジが秀逸なので聴き惚れるんだよ!

そんなわけで
レコードで聴くとコレ『実に捨て難い盤』なんですよ!

ジョン・リーやニーナ・シモンが歌っている割に
『全体的に非常にブリティッシュ的な作品に仕上がっている』
点もとてもユニークでピートらしい(笑)

しかし、箱根にて
『レコード・レビュー』
しかも
『ピート盤』
を書くとは思わなかったね!

今日はココまで!

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箱根にて(その1)

2024-05-23 11:29:36 | 編集長『MASH』筆「箱根にて」シリーズ

急に80年代のスティーヴィーが聴きたくなってさぁ(笑)

今俺は店に置く為のレコードを取りに『箱根』のレコード部屋に来ているんだ。
ココには『個人的な盤』と言うよりも、
今までの在庫を中心に一部屋を潰していてね(苦笑)

それでも『俺の愛聴盤』はオリジナル盤ではないものの全て置いてあるから
「あの名盤が聴きたい!」
となっても「大丈夫な状態」ではあるんだ。

まあ基本はコロナ時に
「通販の拠点にでもいいかな」
って感じで盤を並べた部屋だったのだが、
『また店をヤルハメ』になったもんだから昨日から泊り掛けで来ている次第。

モチロン『店に置くレコードを取りに来た』
のだけれど、色々見ているうちに
無性にスティーヴィーが聴きたくなっちゃってさぁ!
しかも俺の幼少期『80年代の盤』をね(笑)

正直ここ数年は彼の盤って『70年代の名盤』しか聴いていなかったんだ。でもリアルタイムを思い出し『In Squear Circle(85年)』(メイン写真)を聴き出したのが運の付き(笑)コイツを皮切りに
『The Woman In Red』や『Hotter than July(80年)』と遡っちゃってさぁ・・・。ベランダに椅子を置いて聴きながら、歌詞もジックリ読んだりして、実に充実した時間を過ごしているよ。

こんな事を書くと「おいおい、店はどうなってんのよ!」ってお声が聞こえて来そうだが、うーん。俺の生き方からしたら「やっぱり昔みたいに毎日毎日、店に居る」って無理だと思い直してね。『プレ・オープン』で5日くらい連続で店舗に居たんだけれど、まあ心身ともに「なかなかハード」でさぁ(笑)「グランド・オープン前にコレじゃぁマズイ」ってのも有るんだけれど、まあ、コレばっかりはねぇ。

以前にも書いたが俺は「今日何をするか?」って「朝起きて決める生活」だったし『それこそが人間らしい生活』だと思っているから、「決まった予定があると実に窮屈」でさぁ(笑)だから『店舗の開店日時』とか『定休日』とか今現在でも決めれていないのよね。何とか頑張って『プレ・オープン』時に『店舗張り付け』を試してはみたけれど「非常~に厳しい」のよね!『社会不適合人間』と言ってくれてイイぜ!(笑)
ただ、『旧ジェリーズ晩年が完全予約制』だったことを考えれば『それに近い店舗運営になる』のかもしれないね。まあ『趣味のひとつとしてヤル店』『実店舗でもある俺の部屋』とでも思ってくれればいイイかな。

で、スティーヴィーの話に戻ろうと思うんだけれど(笑)
この3枚を聴いていたらKids時代の様に『気持ちが楽になって来て』ね!
コレは彼の作り出すサウンド面からの効能だろうな。
モチロン歌詞を読んだりして聴くと
『Kidsの時に聴いていた感覚とは全く違って深い作品』なんだよね!

「Love songひとつ取っても大人の深みに溢れている!」
わけだし、
「一人で創り上げちゃう何とも言えないサウンド・センスは格別!」
と酔いしれ
「そしてこのヴォーカルだもんなぁ!」
と声を上げる俺なワケですよ!(笑)

余談だが『ディオンヌ師匠だって、いつ聴いても素晴らしい!』ワケでさぁ!

と、このような事を伝えたいが為に「また店舗をやるワケ」でして・・・
「25日にグランド・オープンさせる」わけですよ(笑)

そして、毎日は開けません。今言えるのは『そんなトコロ』でしょうか。
今日はココまで!

《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》

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