先日書いた『ギターは本物を持て!』(お読みでいない方は読んでからどうぞ→)https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/9450aba826ab1c820d0f8a16d797b4a9 が大好評であったのだが「なぜこのような手厳しい記事が読まれるのであろうか?」と考えてみた。なるほど。気づいたら『今や多くの人間がヴィンテージギターを弾いたことが無い』のではないだろうか?もしそうだとしたら残念極まりないことである。そしてタイミングよくコメントが届いたので、今回はソイツを記事にしたいと思う。
『トシアバシファン』さん
初コメントです。
所謂ヴィンテージギターというものの価値は骨董品としての今が大きく、私としては木材の乾燥具合を除けば過去の技術ではなく現在の技術で作られたギターの方が楽器としての性能(ピッチの精度、カスタマイズによる拡張性、金属パーツによる磁界軽減など)が勝るのではないのではないかと思っているのですが、筆者さんは如何お考えでしょうか?
コメントに感謝したい。まず、ご存知の通り俺は『ヴィンテージギターと共に生きて来た男』だ。気づいたら20年以上もヴィンテージギターの売買をして生きて来たミュージシャンなワケだ。そんなわけで俺の周りはヴィンテージギターで溢れているのでR.氏はヴィンテージギターを所有しているであろうか?氏が挙げた点は工業製品のお話である。音の話は一切出てこないので、所有されていないと判断したい。楽器で一番大切なもの・・・ソレは間違いなく音であり、音を知っていれば上記のコメントを俺に寄せることは無いであろう。
ギターは安物もヴィンテージも同じ話だが『1本1本音が違う!』のである。工業製品ではない!俺は何千本もギターを弾いて来ているんだ。ぽっと出のギター弾きとは答えが違うぜ!
それだけでなく、俺は今まで多くのヴィンテージを譲って来た。ただ、彼らも最初は疑心暗鬼であり当店でヴィンテージを弾いて『初めて耳を開かせた』のである。ヴィンテージの音を知らなければ、ギブソンのカスタムショップがイイ音だと勘違いする・・・まあ、当店でずっと言って来たことだから、俺を知る人間は『耳にたこ』であろう。
例えば副編集長『ハウリンメガネ』。彼には覚えているだけでも多くのブツを譲ってきた・・・
『40年代 エピフォンBlackstone』(写真上)
『30年代 ナショナル Style O』(写真上)
『60年代フェンダーボディ・ストラト』(写真上)
これら以外にも
『63年製 Fender Duo Sonic』
『68年製 エピフォン・シェラトン』
『55年製 Gibson Les Paul Jr』
このように、ざっと挙げても『たったひとり』の男にこれだけのブツを譲っている!多分もっと譲っているのだろうが、詳しくはヤツに聞いてくれ!まあ、今度記事で書いて貰うとするか(笑)
話を戻すと本物のギター弾きにとっては『ヴィンテージギター』が当たり前であって、ギターってのはヴィンテージギターのコトを言う。ただ、ビギナーや高額過ぎて購入出来ない人の為に『今のジェリーズギター』があるってコトだ。とは言え当店で置く安いギターはイミテーション・サウンドで、モチロン音は偽物である。そして前にも書いたが「15000円のギターと150万円のギターは違います!」って店では常に言い続け、ヴィンテージの普及に邁進する俺なんだ!
ハッキリ言おう「ヴィンテージギター以外は玩具なのさ!」
ちなみに今も俺はヴィンテージを大量に保有している(俺の弾くメイン写真は初年度『54年製 Fender Stratocaster』)。以下のリストを見て頂き、譲って欲しいブツがあけりゃあ『ジェリーズギター(実店舗)』に持って来る!ただし、本気のヤツにしか譲らん。弾けねぇヤツにも譲らないので、そーいう奴は上手くなってからエントリーしてくれ!それにカネの話をする奴にも売らん。「カネと天秤に掛けられるほど、生やさしいサウンドじゃネェ」からな、ヴィンテージは。
まあ、以下の店舗WEBで大量のヴィンテージギター在庫をジックリと見てくれればイイ!
↓
と言うコトで、俺は「本物しか愛せない!」ワケだよ!ただ「愛せなくても抱ける・・・」そんな『尻軽ごころ』をクスグル『ビッチな若くて安いギター』を店頭に並べギターの入り口を作っているだけさ。まあ『遊び』ってコトで、実店舗の店内にはそーいう『ビッチ・ギター』を並べながら、「奥にイイ子いまっせ!」て言うのさ(笑)
じゃあ、そーいうことで、また次回。
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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