「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

「コロナ対策」として「スポーツで免疫力up!」元気を出して行きましょう!

2020-03-30 16:00:13 | アスリート

「コロナ旋風」により、普段通りの生活は難しくなっている昨今…例に漏れず、俺「Mash」も日々勤しんでいた「フィットネスクラブ」での水泳…コレが、いよいよ半年間の休会により出来ない状態に追い込まれた。

そうなると「日々のルーティーン」を、今一度作り直さないといけないワケです。しかも、そこに現在の「コロナ旋風」下で「スポーツをルーティーンし直す」というのも、実は案外難しいもんなんですよね…。

ちなみに全国的に多いのだろうけれど、テニスもサッカーも施設が使えずに休止中。「密集もダメ」だから、アスリートのみんなは、結構苦労しているんじゃないかな…。

写真を見て頂こう!

俺は「ココゾ!」と昔のグローブを取り出して「野球の基礎」と言えば? そう!キャッチボールを公園で始めたぞ!

「コロナ対策」としては「免疫力を落とさない!」というコトが実に重要で、この基本が

「十分な睡眠」

「バランス良く栄養を摂る」

そして「適度な運動(スポーツ)をする」

という「良質な生活習慣」に他ならない!

もちろん「ストレス発散」も「免疫力up」には大切な要素だから、俺の場合「運動で発散」しないといけないんだよ!「音楽」じゃあ発散まで行かん!(笑) からね。

ちなみに「手術明け家族」のリハビリも兼ねて「キャッチボール」を行なっているので、まだまだ初期段階だけれど、泳げない現状では日々の生活に「野球を取り入れて行く!」コトにしたのさ!

今後は「短時間のバッティングセンター」とかも予定していてね!色々考えているんだ!

兎にも角にも、「今後のコロナ展開」は誰にも読めないので、いつ「バッティング練習」に移れるのか?は全くの未定だけれど、前を向いて生きて行きたいよね!

《 編集長「Mash」筆》



来日中止のボブ・ディラン… 俺「Mash」が経験した彼のBest LIVEとは?

2020-03-26 18:33:25 | BOB DYLAN

本来なら木曜の今日は「ゲストDay」のはず…しかも「ボブ・ディラン来日公演直前」を控え、興奮気味な「ジョーカーウーマン」が送る熱過ぎるコラムの回だったのだ。

しかし、ご存知の通り世界的な「コロナ感染状態」により、ボブの来日公演も中止となりました。

そんな状況の中で「ジョーカーウーマン」本人から「ショック状態により休載させて欲しい」との申し出が有り、私Mashが代わりに筆を取った次第でございます。お楽しみにされていた方々に、まずはお詫び申し上げます。

とは言え、久しぶりにボブについて書いてみたいので、引き続き読んでくれると嬉しいぜ!

さて、それほどアンテナを張っていない私でも、今月はラジオなどで「ボブ特集」たるものを、かなり耳にしたもんだ!

「みうらじゅん氏」や「ダイヤモンドユカイ」氏が各々別番組で特集を組み、ボブを熱く語っていたりもしていたし、日本では「ボブ来日ムード」をそれなりに醸し出していた様に思う。

久しぶりの「Zepp横断ツアー」だっただけに、ファンにとっては熱も入っていたコトだろう…。一説にはこの中止で「7億円の損失」と報道(写真は週刊文春より) されていて、その大きさを改めて感じるってもんだが、当の私は今回だけは妙に冷静であった。

と言うのも、すでに1月末からの「コロナ騒動開始時」から、既に中止と考えていたからだ。ここまで世界的な流行にならなくても、「中国に近い日本での公演は難しい」と思うのは普通であろう。もちろん「オリンピック・パラリンピック」の中止も同じ理由で予想していた方がほとんどではないだろうか。

さて、暗い話はこれ位にして(笑) ココで話を「私とボブ日本公演」という感じで振り返ってみよう。題して私のボブ公演 ナンバー1!」

本当にボブのコンサートは海外も含めて数多く見ているんだ。もちろんコチラの読者諸君は「ボブにギターを渡したあの日」だとお思いでしょうが、ノンノン!違います。(笑)

実は97年の2/10 東京公演!東京国際フォーラムの「こけら落とし」で呼ばれたボブ!俺はこのLIVEを1番に挙げたい!

オープニングにデイヴ・スチュアートたちが出て、そのデイヴが舞台袖でビデオカメラを回しボブの撮影をしたあの公演のコトだ!

知っての通り東京国際フォーラムでのロックやポップコンサートって盛り上がるのには厳しい環境でしょ?あれほどステージに近いのに、座らされる感じ…。この日も、もちろんオールシッティング!だった。

俺は前から15列目で「あなたの音楽に影響を受けたぜ!」という大きな英字ボードを作り、ボブへのアピールを用意して望んでいたが、どうにもこうにもチャンスが無い。正直盛り上がりには程遠い状態でショーはアンコール間近に…。

しかし「highway61」で、ある観客が後方からステージに向かい走って行くのが見えた。「今だ!」と俺も続いた。もちろんボードを持ち、ステージにかぶりついた!気付くとボブは俺のたった1メートル前でアンコールの「Like a rolling stone」で、ギターを弾いて歌っているではないか!あの名曲をだぜ!

ステージ袖にはデイヴがビデオで俺たちをシューティングしている。そう、すでに多くのファンがステージ前に押し寄せて、会場はZeppどころじゃあない、物凄い状態のオールスタンディングになっていたのだ!(前日の初日はステージに客が上がる騒ぎだった様だが、この日も負けず劣らずのLIVEハウス状態だったぜ!)

俺は例の英字ボードをボブにかざすが、反応が無い…「こんなもんか…」と思っていたらデイヴが袖からジェスチャー付きで、俺に何か言っている「逆だよ!?」おっといけねえ!興奮の余り俺は英字ボードを逆さに掲げていたのだ。後方から押されながらも、今度はしっかりとボードをボブに掲げた。僅か1メートルの場所でだ!

その時だ!
「ギターを弾くボブが右膝を上げ、俺を力強く指差した」のだ!

信じられなかったよ!俺が言いたかったことが直接伝わったんだぜ!もちろんその後のZeppツアーではギターと手紙を渡したりもしたけれど、まだ体型もシャープでエレキも存分に弾いていた97年のボブ!本当にカッコ良かったんだ…。

そう、あの時のボブが俺にとってのボブだぜ!

その後いく度と無くボブの公演には足を運んでいるけれど、やっぱり今思うと「あの日」が全てだ!と言い切れる。

なんだか俺にとってのボブは「97年2/10の思い出」で、もう十分満足してしまうのよねぇ。

23年前…ピュアで若かった俺は25歳だったわけで、その時の感覚って今は持ち合わせていないのかな?だからこそ、素晴らしい思い出としてリアルに甦る…のかもしれない。

《編集長「Mash」筆》

 

 


「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」(第16回) 今年の3月11日は

2020-03-19 12:02:46 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more

 ぶわ〜っくしょっ!!

しょっぱなから失礼。。。。

 

これだけ暖かくなっても

「しもやけ」が残っている

「しもやけ大将フクシマン土屋」です。 

いや、くしゃみは「花粉症」ね、、、ねわ〜っくしょっ!

 

歳とって感覚が鈍くなったからなのか、

だんだんと花粉症の症状は軽くなってきている。

 

けど、ここ数日はこんな調子。。。

新型コロナウィルス感染症が流行っている中、くしゃみとかしたくないのにね。

「コロナ」で各種イベントや行事が中止や延期になり残念だね…

みんなも影響を受けているかい?

 

フクシマンは初めて甥っ子とライブに行く予定だったのに中止が決定した。

しかも甥っ子にとっては初めてのライブで、2人とも好きなWANIMA!

とても楽しみにしていたから残念だよ。

 

オリンピックサッカー男子一次リーグと、

サッカー女子準々決勝もチケットが当たり一緒に行く予定なのに、このままでは…

まったく…

今年の春は「ウキウキ感」がない。昨日の記事を覆すようで編集長には悪いがね…(苦笑)

 

こんなんで自分が感染したら、もともこもない!

みんなもお互いに予防には気をつけようね。

 

そんな「コロナ」で世界中が翻弄される中、

3月11日もあって…

 

あの時の何でもかんでも自粛みたいな流れや、

例の品不足とかも今回のと重なってさぁ

なんか明るくないよね。

 

昨年、第3回のブログで「3月11日」の「おもい」を書いた。

今も基本的な考えは変わっていない。

 

でも今年はコロナで状況が違うからね。

震災関連の式典などは中止や規模縮小。

コロナのニュースも随時伝えられて。

震災関連の報道は少なかった。

 

結果、昨年とは異なる感じもあった。

 

僕は3月11日を思い出してほしいわけじゃない

僕は3月11日を忘れないでほしいわけじゃない

 

3月11日に起きたこと、そしてその後の出来事を知って欲しいんだ。

 

大地震の後には大津波が来る。

どういう手段でどこまで逃げれば良いのか。

連絡方法は、誰が誰と。

避難所生活には何が必要か、誰にどんな配慮があると良いのか。

東電の原発事故…

日本の原発の位置は、ほぼ海沿いだ。

 

直後、10日後、1ヵ月後、3ヶ月後、半年後、1年後、3年後そして9年。

 

知って欲しいのは

あの時の悲劇の事ではなくて 

あの時からの経験、次に生かせる知恵。

 

個人、仲間、地域、自治体、県、国ができること。

 

9年経ってまだ足りないこと、解決していない課題もある

9年の間に成功したこと、効果があった方法だってある

 

自然災害は防げない、またやってくる

人災は予防できる、繰り返す事は愚かなことだ

次に生かそうよ。。。

  

まぁこんなこと言ってフクシマンにできるのは、

福島で普通に暮らしているよ〜

自然豊かで食べ物が美味しくて

(特にフルーツね、あと酒ね酒!笑)

人が良い福島、東北を楽しく遊びまわっているよ〜

って声を大にして言うことくらいなんだけどね!

 

今日も「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

 

心の奥で「おもっている」ことを

こうやって伝えるのって

本当に、とても難しいよなぁ。

 

《 「フクシマン土屋」筆》


コロナで忘れがちですが… 今俺たちは「新しい春」を迎えているのですよ!

2020-03-18 12:48:02 | 編集長「MASH」の新コラム「Mashからの遺言」

全てが終わった…

なんて大層なことではないんだけれど(笑) 
ひと通り「区切り」ってもんは付いた様に思うな。
 
実店舗で借りていた店舗との契約は全て無くなり、今は所有している幾つかのスペースで仕事をする日々…。コレがまた至る所に点在しているので、行くとなると「仕事」と言うよりも「ドライブ」って具合なのよねぇ。(笑)
 
まあこのアイデア、まだまだ駆け出したところだから、「新しいルーティーン」の確立には至っていないんだけれど、本当は早く「ルーティーンにしたい」ところなんだ。月曜日はココ、火曜日はアソコ、みたいにね!
 
じゃあ何をやっているのか?俺にもよく分からない… んだけれど(苦笑) とにかく整理整頓!だね。そう、俺の「莫大なコレクション」を選別して、片付けている!ってワケ。
 
最近よく「お仕事は何をされているのですか?」と至る所で聞かれるので、いっそうのこと「コレクターです!」と答える様にでもしようかと思ってね!
 
今後はコレらの「強力過ぎるコレクション」をバンバン手放す予定もあるので、丁度良いのではないかな?って思っている次第でR。
 
そうなりゃ名刺が必要だな!
肩書きは「音楽コレクター」? 直筆サインやレコード、ヴィンテージ・ギターはコレで良いけれど、じゃあ「アンティーク時計」は?ってなるしなぁ…。う〜ん実に悩ましい…。
 
何か良いアイデアないかしら(笑)
 
《編集長「Mash」筆》

今からちょうど20年前に録音された大名盤!ジミー・スコットの「ムード・インディゴ」をご紹介したいぜ!

2020-03-17 21:22:43 | 黒人音楽

まさに20年前の今日!

このアルバムのレコーディングが終わった。と言っても15日から17日…たった3日間で録音してしまった名作、というコトになる。

ジミー・スコットを知るキッカケ…それは不遇のアメリカンRocker「ルー・リード」の作品であり、ROCK史に残る傑作「マジック&ロス」であった。

ココで数ヴァース歌うジミーの歌声にヤられたんだ。「誰だ!?」って具合に!(笑)

特殊な病気で声変わりせずに保たれた奇跡のゴールデンヴォイス!その上、極上のバックで素晴らしい盤に仕上げたのが2000年の「ムード・インディゴ」に他ならない。

JAZZ歌手としての歌声もさることながら、それをリスペクトして止まないバック演奏は、インスト部分のソロやムーディーなグルーヴを満載に奏で、本作を大名盤にのし上げ、素晴らしい彩りを添えているんだよね。絶対聴いて欲しいな。

ちなみにコレは制作側の手腕だけれど「アナログっぽいCD音」で嫌味の無いサウンドメイクがなされており、そこも含めて素晴らしい!

こんな時代… JAZZが染みるよ!

 

《編集長「Mash」筆》


明石のブルースマン「ハウリンメガネ」が贈る…「どこまでもヴァイナル中毒!」(第25回) 「マニュエル・ゲッチング」編

2020-03-12 14:53:03 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

あー!まったくもう!

失敬。読者諸賢、ハウリンメガネである。

 

右も左もコロナコロナで大騒ぎ、

対談でも触れたが私も出演予定だったイベントが立て続けに中止となり、無聊を囲っている。

 

由々しき事態であることは間違いない。

きちんと恐れるべきだろうし、その意味においてはイベントの自粛、外出の自粛も理解はする(気持ちの問題は別だが)。

 

嫌になるのは世間があまりにもヒステリックになっていることである。

ちょいと咳をしただけで電車の乗客の視線が集まる。

 

開店前のドラッグストアに何人もの人が並ぶ。

ニュースを見れば危機感を煽るだけの見出しが踊る。

 

終いには街の掲示板を覗いたら、どこぞの馬鹿タレが書いたであろうコロナウイルス患者を誹謗中傷するような落書きまで見る始末……

あー!まったくもう!

 

さすがの私も嫌になってしまい、最低限の情報以外はシャットアウトするようにしてしまった。

 

こういう時に何を聴けばいい?

気晴らしに派手な音楽を聴くような柄じゃない。

静かに、頭にこびりついたノイズを払い落とすための、そんな音楽……

 

というわけで、今回紹介する盤はこちら。

ドイツのサイケデリックロックバンド、アシュ・ラ・テンペルのギタリスト、マニュエル・ゲッチングの完全ソロアルバム、「E2-E4」である。

(84年作。おっ!私の生まれ年だ!なお、筆者の所有盤は近年(2016年)のリシュー盤)。

 

何故わざわざ「完全ソロ」などと書いたか?

実はこれ、ゲッチング氏がシーケンサーやシンセサイザー、パーカッション、テープループ、そしてギターを用いて一発録りで収録した一人インプロヴィゼーションアルバムなのである(要するにダビングも何もなしに即興で全てのパートが同時に録音されたということ。これ、やってる人なら分かるが神業といっていいことなのだ)。

 

そもそも私が何故この人を知ったかといえば、筆者のアイドルとしてお馴染み、キング・クリムゾンのロバート・フリップ先生のフリッパートロニクス的な、一人で完結された音楽って他にないのか?という疑問から色々調べた結果たどり着いたのである。

 

(実はゲッチング氏、この盤の前にアシュ・ラ・テンペル名義(この時は実質ソロ)で「インベンション・フォー・エレクトリックギター」というアルバムを出しており、こちらはそのタイトル通り、エレクトリックギターとディレイ(やまびこのようなエコーを付与する機材)だけでギターによるミニマルテクノ、と呼んでいい作品を生み出している)

 

ではそんなゲッチング氏の「E2-E4」はどんなアルバムか。

 

先に述べたとおり、このアルバム、氏がシーケンサー類を使って録音した作品である。

シーケンサーといえば?そう、テクノで使う機材ですな。

 

そう、完全にテクノなのである。

いや、語弊があるかもしれん。

「テクノの原型」なのである(さすがクラフトワークを輩出したドイツ出身!)

 

「インベンション〜」でミニマルなサウンドの面白さに気づいたであろうゲッチング氏が次に取り掛かったのはミニマルの権化である機械とのセッションだったのだ。

 

アナログなので、もちろんA面/B面があるし、一応曲名も9トラック記述されているのだが、先述の通り、全て一発通しで録音された為、実際にはひと繋がりの曲といっていい(A/B面はフェードアウト/インで繋いである。これもテクノ的だなぁ)。

 

面白いのはこのアルバム、ギタリストが作ったにも関わらず、A面の終盤、つまり一曲の中間までまったくギターが登場しない。

 

ひたすら繰り返されるシーケンサーのドラムビートにパーカッションのループを加え、シンセサイザーでシンプルなコードとフレーズを積み重ねていく(なお、このアルバム、おそらくワンコードで構成されており、ある意味、トーキング・ヘッズのリメイン・イン・ライトの先駆けともいえる)。

 

そして、B面からはギターが登場するのだが、これがまったくロック的ではない!(褒め言葉だぞ!)

先程まで積み上げてきたシーケンシャルなテクノサウンドをバックにクリーントーンでフラメンコのようなフレーズや、ジャズ的なフレーズを自由自在に乗せていく!ワンコードのはずなのにギターのフレーズに単調さが皆無!

 

また凄いのはバックのリズムは一定なのに見事にグルーヴが変化すること!バックのリズムに対して自分の弾くタイミングをきちんと操れないとこうは行かない!

 

ひたすら繰り返されるドラムビートに揺られながら、次々に加えられる変化点を聴き逃すまい、と音を追っていると

 

サウナではないが「整った」感があるのだ。

 

そう、こういう気分の時にはこういう自然に音に集中してしまう音楽がいい。

きっとゲッチング氏も、このアルバムを録った時、何も気にならなくなるぐらい集中していたに違いないのだ。

 

ジャケットでお気づきだと思うが、このアルバム、チェスを題材にしている(E2-E4というタイトルもチェスの打ち筋だそうな)。

 

そうだ、こういうパニックの時こそ、冷静なチェスプレイヤーのように何かに集中すべきだ。

 

慌てるな。怯えるな。考えろ。

チェスの一手を打つように。

深く、静かに、チェックメイトだけを狙って。

そこから必ず何かが見えるはずだ。

《ハウリンメガネ 筆》


大震災から9年目の決意表明!

2020-03-11 12:00:45 | 編集長「MASH」の新コラム「Mashからの遺言」

9年が経過した…

もちろんあの大震災からの年月だ。
私自身、あの日から
「生まれ変わった…」
と言っても良いだろう。
 
「必要だと思っていたコトが不必要である」
と気付かされ
「当たり前だと思っていたコトが奇跡みたい」
だと感じる様になった。
「朝、目が覚めるコト」とか!ね。
 
直接の被害や被災をしていない
そんな私にも、この震災からの9年間は
「様々な変化」と「様々な生き方」
を提示し、私はそれら全てに対し
「素直に従い、ただただ受け入れて」
歩んで来た。
 
良いコトも悪いコトも有った…
でもそれが人生。
日々を大切に生きたい。
だから今を無駄には出来ない。
 
「生き残った私たちにしか出来ないコト」
そんなモンが山ほどある!
今も私はそう信じて止まないでいる。
 
《編集長 Mash 筆》

《マシュメガネ対談》「辛口Live言いたい放題!」(ボブ・ディラン96年7/18「オスロ公演」)

2020-03-05 16:10:12 | 編集長と副編集長の対談「マシュメガネ対談」

《ハウリンメガネ》

どうもどうも。今月もやって来ましたねぇ。対談企画!

{編集長「Mash」}

なんだ?なんだ?君随分元気じゃないか!

《メガネ》

コロナが大問題化している真っ最中ですが、あなたこそ、お元気ですか?

{編集長}

俺はいつも通り元気だぞ。

《メガネ》

私もね、体調は問題ないんですが、出演予定だったイベントがこの騒ぎで中止になりまして。しかもその翌日に兵庫で感染者が出たというニュースが出るという……

{編集長}

全国で色々感染者が出ているし、我が街の鎌倉では市の職員が感染者の出たヨガスタジオに複数人通っていてね…だからって、そんな心配ばかりしていたら何も出来んぞ。それこそ役所にも行けないだろ?

《メガネ》

しかしまったく、買い占めやらデマやら、嫌なニュースばっかりですね。こういう時に人間ってやつの愚かしさが剥き出しになりますな。

{編集長}

そうそう。剥き出しにするのはブッチャーの3rdステイトだけでイイ!

《メガネ》

………

{編集長}

黙るなよ!

《メガネ》

まあ兎にも角にも世間は混沌としてますが、我々は粛々と己のやることをやるしかありませんな。ブッチャー剥き出したり。(笑)

{編集長}

違う!今や剥き出さないで貼ったままの「2ndステイト」に価値が出ているんだよ!もちろん綺麗に剥き出た4人組の肉ジャケなら価値は高いのよ♡

《メガネ》

………なんのこっちゃ

というわけで、この辺で不毛な暗い話はやめにして…

{編集長}

不毛でも暗くもないぞ!俺は健全なスポーツマンだ!

《メガネ》

とにかくビートルズはちょっと置いておいて、今回はもうこの人の話しかないでしょー!

{編集長}

昨夜ポールにサインをねだる夢を見たんだ!

《メガネ》

……その人じゃありません。来日も迫ってまいりました、ボブ御大でございます。

{編集長}

ああボブね。来れるのかなぁ?

《メガネ》

ホントにボブの安全の為にもコロナが長びかないことを祈るばかりですが……来る事を前提として進めますよ。

{編集長}

いやに威勢がいいな…どうぞどうぞ。

《メガネ》

と言う訳で今回はボブの96年、ノルウェーはオスロ公演のブートCDでございます。

{編集長}

おお!コレはイイんだよ!

《メガネ》

オスロっつーとボブも文学賞を獲ったノーベル賞で有名ですな。ん?オスロで授与式やるのは平和賞だけか?ニアミスですな(笑)。

{編集長}

ボブやニール・ヤングのLiveって北欧公演やアイルランド公演に良いのが多い印象があってさ。コレもそんな内容ですな。

《メガネ》

96年っていうと、ボブのオリジナルアルバムはしばらく出してない時期ですよね?

{編集長}

ただ翌年には究極盤「Time out of mind」が出るだろう?レコーディングも始まっていただろうから、身も心も充実した時期にあったと思うぜ!

《メガネ》

ネバーエンディングツアーが始まってから5〜6年くらいの時期でしょうか。

{編集長}

89年からだから7年目かな。とにかく良い時期だね!

《メガネ》

しょっぱなの「ヒョウ柄のふちなし帽」から飛ばしてますね!別にファストとかって意味じゃなくてね、ドシッと腰の据えられたヘヴィなブルースサウンドで最初からガツン!とやってるという。

原曲がデルタブルースだとしたらこっちはシカゴブルース。

{編集長}

おお、ボブのルーツには必ずルーツミュージックが有るし、彼はブルースマンともカントリーマンとも呼べる人物だからね!

《メガネ》

続く「黒いロングコートの男」も「見張り塔〜」もえらいずっしりとした重量感のあるプレイですよね。

{編集長}

ルーツサウンドにRockが上手く味付ける!ストーンズだと逆でしょ?Rockにルーツが味付ける!っていう(笑)

《メガネ》

なるほど!そして良い音楽の基本だと思うんですがこのセットリスト、エレクトリックセットとアコースティックセットが入り交じる構成になってるんだけど、音が全部図太い。コレ基本ですよね。

{編集長}

そのトーリ!今や軽いサウンドは子供向けでしょ?ベースとドラムがしっかりタイトでラウドか!もちろんプログラミングとかは論外だね。ツマラン!

《メガネ》

おっしゃる通り、まずベースが図太くて(笑)バンドのボトムをしっかり支えてますよね。これ、トニーですよね?流石、今に至るまでボブを支えてるだけある!ドラムがローを出しすぎないセッティングにしてるからベースと混ざるとベストなバランスになってる。リズム隊のお手本みたいな音作りですよ。

{編集長}

さっきも言ったけれどベースとドラムでバンドの良し悪しは決まるんだよ。歌はもちろんだがそれと同じくらいリズム隊は重要だからさ!ギターやピアノみたいなウワモノはそんなに重要じゃあ無い。

《メガネ》

あなたいつもそう言いますな。でもギター弾きで歌手でしょ?

{編集長}

不用とは言ってないよ。「上物(ウワモノ)が大きく出てる音楽」って子供騙しなのよ。ジャズのトリオとか思い浮かべてよ。ピーターソンもエヴァンスも彼らのピアノ以外にリズム隊の音が名盤を作り上げているでしょ?ウエスもケッセルも!

《メガネ》

でもあなた、ボブのエレキも極上に気持ちいいクランチでカッコいいよ!これ、リードもガンガン弾いてるよね?ギター弾きなら憧れるのよ!

{編集長}

君ギター好きなのね?

《メガネ》

いやぁ〜 この人はやっぱりストラト似合いますね!ただ私的には表ジャケより裏ジャケの写真の方がカッコいいと思うけど(笑)。ギターを持っているのはイイ!ジョーカーウーマンのレビューでは「今回ギターも持つかも?」ってコトだし!

{編集長}

ギターって見栄えいいよなぁ(笑)

《メガネ》

「シルビオ」のゴキゲンなグルーブ!ここまでロールしてるボブって珍しい気がする。それ以降「痩せっぽちのバラッド」のゴツゴツとした音の感じとか、「追憶のハイウェイ61」の極太アメリカンロックなノリとか、全部バンドサウンドの王道!だけど、これが私のバンドでは出せないんだよなぁ……

{編集長}

おいおい君!ボブのバンドと君のバンドを一緒にしちゃいかんだろ!

《メガネ》

でもねぇ、やっぱりバンドマンはこういうのをお手本にしなきゃダメよね。聴いて聴いて聴き倒して…

{編集長}

まあソーいうことでしょ?お金出して買ってみたはいいものの「コレ何が良いんだ?」「ツカマサレタ〜」みたいな気持ちとなり「もったいないからもう一度聴こう…」みたいな流れ。気づいたら「血となり肉となっていた!」って具合。(笑)

《メガネ》

聴き放題とかじゃ得られないですね。

{編集長}

まあダメだな。スピードラーニングじゃねえんだから!(笑)

《メガネ》

Liveに戻します(笑)

{編集長}

おお。

《メガネ》

エレクトリックセットが凄く素晴らしいから甲乙付けがたいんだけど、このブートのハイライトは10分超えの「ブルーにこんがらがって」を含むアコースティックセットだと思いますな!

{編集長}

君バンド活動辞めるのか?

《メガネ》

辞めませんよ!「ブルー〜」も当然いいんだけど、「ハティ・キャロルのさみしい死」と「ホリス・ブラウンのバラッド」がイイ!もう、アコギの音もボブの声も抜群にハイロンサム!やはり、前回のボスのブートもそうだけど、アコースティックじゃないと出ない迫力ってあるんですよねぇ……

{編集長}

やっぱりバンド解散だろ?

《メガネ》

違いますって!あと「北国の少女」のアレンジ!原曲は私、ボブの曲の中でも1、2を争うレベルで好きな曲なんだけど、このライブでのカントリーに寄せたアレンジもいいですね!原曲は寂しさが際立つのが好きだったんだけど、このアレンジは明るさと寂しさが同居してる感じが別の良さを醸し出してると思うんです。

{編集長}

名曲って「どう料理しても名曲になる」のよね!ただし凄腕の料理人だけだけどな。ビートルズの「のっぽのサリー」や「ロックンロールミュージック」「マネー」なんてスコブル美味でしょ!

《メガネ》

あなたどうしてもビートルズの話に持っていくねえ。

{編集長}

俺ビートルズだから。まあボブで言えば「ローリン&タンブリン」なんてオリジナル以上にオリジナルだと思うぜ!マディへの愛が深く、音楽も進化させていると思うな。

《メガネ》

とにかくこのLive盤はボブが好きな人ならもちろん、満足の行く内容なんだけれど(笑)逆にボブを知らない人にも是非聴いてほしい!

{編集長}

デッドじゃないけれど、ボブもネバーエンディングツアー以降のLive盤で魅力が分かる人だと思うぜ!

《メガネ》

ボブってなにから聴けばいいのか難しいじゃない?もちろんどれも聴かないとダメなんだけど(笑)、物凄く多面的な人だから入り方によっては「好きじゃない」ってなっちゃう人も多いと思うんですよ。

{編集長}

なんか「フォークの神様」とか言われるべきじゃあ無いな…

《メガネ》

そーいう「アヤフヤ感がある人」にコレって凄くいいと思う。エレクトリックもアコースティックもパンチが効いてるし、近年のボブに通じるアメリカーナの要素もちゃんと感じ取れるから、もし、ボブを今回のツアーで初めて知ったって人がいたらこのブートは取っ掛かりとしてすごくいいと思う。

{編集長}

パンチが無きゃダメさ。

《メガネ》

選曲もバランスも実にいいし、観客もホットだし、ボブの音楽は決して「ややこしいもの」じゃなくて「楽しいもの」だってのがよく分かるんじゃないかな。

{編集長}

そう!音を楽しむ!それが音楽だろ?「音楽は慰めじゃなく、楽しみ」でなきゃならんよ!こんな閉塞感漂う時代において、今回の盤もボブ来日Liveも突破口になると思うぜ!

《メガネ》

コロナで来れない…なんてことが無きゃ良いですね。

{編集長}

コレばかりは「神のみぞ知る」だな。