「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

明石のブルースマン「ハウリンメガネ」が贈る…「どこまでもヴァイナル中毒!」(第17回) ロバート・フリップ編

2019-05-30 13:31:02 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

読者諸賢、ご機嫌いかが?

ハウリンメガネである。

 

早くも気候はまるで夏!

いわんばかりにヒートアップ。

熱中症には存分にご注意を。

(今年はちゃんと梅雨ってあるのかしらん。

このまま連日夏日になりそうで恐ろしいなぁ)

 

さて、諸君。

盤の話に入る前に

「フリッパートロニクス」

という言葉をご存知だろうか?

 

まあ「知らん!」という人が九割。

「あー、ロバート・フリップが昔、

なんか言ってたやつでしょ」

という人が七分。

 

「80年代以降のロバート・フリップを語るために欠かせない要素の一つであり、これが無ければディシプリン・クリムゾンもなかったであろうし、現代におけるループミュージックの概念もまた変わっていたであろう……」

 

と滔々と語りはじめる私の同類が三分、

といったところであろう。

 

というわけで(笑)

滔々と語りたくなる三分側の人間である私からまずはフリッパートロニクスなるものについて説明させて頂く。

長くなるがご容赦の程を。

 

まずは答えから書いてしまおう。

 

「キング・クリムゾンの総帥であるロバート・フリップ先生が考案した、オープンデッキ型テープレコーダー二台を使用し、リアルタイムで録音→再生をループで行う機械」がそのシステムの正体。現代風に言うならリアルタイムサンプラーである。

 

信号の流れを説明すると

1. ギターから録音デッキへフレーズAが録音される(この時、ギターの音は別出力から同時に出力される)。
 
2. 録音されたAが再生デッキで再生されると同時に録音デッキへ流れ、再録音される(つまりループ録音)。
 
3. この時、ギターからの入力は生きているのでAとは別のフレーズBをプレイすることで、A+Bが録音される。
4. A+Bが再生されると同時にフレーズCを録音し…以下繰り返し。
 

というふうに、

一定周期で録音/再生を繰り返すテープレコーダーにフリップ先生がリアルタイムでギターを録音していくループミュージック……

という方法論がフリッパートロニクスなのである

 

(より正確に言えば、ここにミキシングコンソールによる、録音フレーズの音量コントロール、イコライジングも含まれる。さらにいうならばこの仕組み自体は当時から存在していたディレイマシンであるテープエコーに極めて近く、その仕組みをギター単独でのライブツールとして再解釈、発展させたものといえるのだが、当時こんなことやってたのはフリップ先生ぐらいのもの。流石!)

 

とまあ、ここまで読んで

「ん?テープループ?」

と気づいた方もおられよう。

 

このコラムでテープループといえば

前回の主役だったブライアン・イーノ!

そう!このフリッパートロニクスというシステム、まさにイーノのテープループシステムにインスパイアされたフリップ先生が自分流に

(つまりギタープレイヤー的に)

テープループを使いやすくした!

そんなシステムなのである!

 

(なお、このフリップ先生とイーノの関係は1973年にフリップ&イーノ名義でリリースされた名盤「no pussyfooting」に端を発するのだが、ここでこれに言及すると話が終わらないので後日やる。お楽しみに!)

 

当時、ソロプレイヤーとしての活動範囲を拡げていたフリップ先生は

自分のプレイスタイルを維持でき、

なおかつ、どこでもプレイできる方法論

を模索していた。

 

バンドというものは古今東西

その機材の運搬に四苦八苦するもので、

ましてキング・クリムゾンという

「巨大な怪物」においてはその移動にも多大な苦労を伴う。

結果としてツアーで回れる演奏会場も

ある程度のキャパシティを要求され

自ずと限定されてしまうのだが…

その点、このフリッパートロニクスであれば、

・ギター

・アンプ

・エフェクトペダル少々

・レコーダー2台

があればライブが成立する

(つまり、バン1台あればどこへでも行くことができる)。

 

フリップ先生曰く

「可搬性に優れたインテリジェントなユニット」

であるフリッパートロニクスを使い、

レコードショップ、映画館、小劇場、大学などなど、あちらこちらで行われたライブ音源のみで構成されたレコード、

それが今回ご紹介するこの1981年作

「Let The Power Fall」

(日本盤...だけど見本盤だぞぅ笑!

もちろん、帯もついてるぞぅ笑!)

なのである!

(なおこの年にディシプリン・クリムゾンの1st、Disciplineも発売されている。フリップ先生のファンにとっては大当たり年だったといっていいだろう)。

 

[A-1]1984と[A-2]1985は1979年8月4日バンクーバーのロブソン・スクウェア・シアターでの演奏。

[B-1]1986は1979年7月30日バークレーのタワーレコードでの演奏。

[B-2]1987は[A-1][A-2]同様バンクーバーのロブソン・スクウェア・シアターでの演奏だが、収録日は1979年8月6日。

[B-3]1988は1979年6月22日ミネアポリスのウォルカー・アート・センターでの演奏。

[B-4]1989は1979年7月29日サンフランシスコのマビュヘイ・ガーデンでの演奏を収録。

 

(フリッパートロニクスのもう一つの利点としてその仕組み上、その場の演奏で使用されたテープがそのままライブ音源として残ることが挙げられる。このアルバムもフリッパートロニクスツアーで録音された音源の中で特に出来の良かったものを収録している模様)

 

帯に書かれた

「ギターとテープの連動システム「フリッパートロニクス」を駆使してフリップが描く、神秘で荘厳な音宇宙…」

という売り文句通り!

完全にフリップ先生一人で構築される音像は

まさに宇宙的と表現するのがぴったり。

 

フリップ先生お得意のファズとヴォリュームペダルを駆使したロングトーンがフリッパートロニクスによってハーモナイズされ、果てしなく延々と美しい音像を生み出し続けることでまったく飽きの来ないアルバムに仕上がっている。

 

(なお、個人的にこの時代のギターというものへの概念を変えたもう一枚の傑作と考えている盤にash ra tempel(というかマニュエル・ゲッチング)の「inventions for electric guitar」があるが、

こちらが多重ディレイによるシーケンスフレーズの構築美であるならば「Let The Power Fall」はトーンそのものの変化による水墨画の趣きといえる

(なお、インベンション〜の方については中期以降のU2におけるエッジのディレイサウンドに大きな影響を与えたのは間違いないと筆者は考えているのだが、それに言及された資料を見たことがない。ご存知の方、いらっしゃれば是非ご教示願いたい。閑話休題。))

 

確かにどの曲も構成は似たり寄ったりで、

使っているフレーズもそんなに変わらない。

なのに聴いていてたるさをまったく感じない。

 

ライブ一発録りというテンションと

フリップ先生のクールなメロディ感覚が

ジャストのバランスで成立した名盤、

それが「Let The Power Fall」なのだ。

 

ディシプリン以降のクリムゾンでは

どちらかといえばシーケンシャルなリズムプレイに

力点が置かれていたフリップ先生だが、

このアルバムを聴くとやはり本質的には

メロディアスなプレイヤーであることが

本当によく分かる。

 

筆者は去年(2018年)の年末に

クリムゾンの大阪公演でも同様のことを強く思ったが、

先生お得意のあのロングトーンは思うに

フルートやヴァイオリンのように繊細で甘美なトーンをギターから引き出すための方法論に過ぎないのではなかろうか。

 

その結果生み出されたトーン、そしてメロディは

一般的なメロディアスという概念とは異なるものであろうけれども、間違いなく甘美であり、このハーモナイズの妙を是非皆も体感してほしい……

 

ここからは余談となるが、

このフリッパートロニクスはデジタルディレイ等、エフェクター群の発展を経て、

サウンドスケープへとその名を変えていくのだが……

 

個人的にサウンドスケープ以降より、

この頃のフリッパートロニクス期の方が

私は好きである。

 

理由は単純で、

サウンドスケープ期に入ると

フリップ先生がギターシンセとピッチシフターを多用し始めるため、

この頃のフリップ先生特有の

「ギターという概念をなんとかして新しい次元へもっていくぞ!」

感がなくなっていくのだ

(いや、悪くはないんだけどね)

 

……こんなことをフリップ先生に言った日には

「君は何も分かっていない。

いいか、よく聞きたまえ、ギターという概念の発展においてギターシンセサイザーが果たした役割というものは……」

と滾々とお説教をくらうのは間違いないのだが(苦笑)、

これは致し方あるまいよ。

 

フリップ先生はいつの時代も最先端の機材にお熱を上げる人で、

今のセットアップでも最新型ギターアンプシミュレーターを組み入れていたりする。

自身のサウンドを常にアップデートしようとするその姿勢にはただただ頭が下がるばかりだが、

こちとらアナログサウンド信奉者(笑)!

 

お説教されたとしても

「でも先生、こっちの方が絶対いい音してると思いますぜ?」

と言うしかないのである。

 

言ったところで絶対フリッパートロニクスには戻らないだろうけど…

いや、フリップ先生!

やっぱりこっちの方がいいですよ!

不肖のファンからの一方的な願いではありますが、何卒ご一考の程を…

先生ぇぇぇ!

 

以上、

いつになってもクリムゾン絡みになると

どうにもバカなファンと化してしまう、

そんな「ハウリンメガネ」でした。

うぉぉ!フリップ先生ぇぇぇ!

 
(企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
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ゲスト・ライター陣紹介
〈ハウリンメガネ〉
俺「Mash」の店「ジェリーズ」に
16歳の時に来店!
来店初日から「サン・ハウス」の話をし
俺に強烈インパクトを与える。
 
以後数々のバンド活動を続けながら
ソロ活動も「ハウリンメガネ」として活躍。
この明石のブルースマンが繰り出す
「ハウリンメガネShow」は一見の価値有り!
 
ジェリーズ軍団では
「AL」
「ジョーカーウーマン」
と共に、音楽専門ライター陣
「ロック・マニアックス」
を2019年新規結成。

川崎市登戸で起きた「カリタス殺傷事件」から「心の問題」を考える…

2019-05-29 12:25:19 | MASHイズム

「心のまま… に」

動いていたら、
常に「奇妙な世界」で溢れてしまう。
私はずっとそう思って生きている。
 
今回「川崎市登戸」で起こった
「カリタス殺傷事件」
の犯人を「狂気の沙汰」「狂人」
と片付ける事は、実に容易い。
 
根本…
所謂そこに潜む
「心の有り様」と「思考」との
アンバランス(バランス不和)な状況
に目を向けて見る、必要が有る!
と私は考える。
 
昨今、人間社会では
「心(気持ち)」を大切にする風潮が強い。
それは
「嬉しい」「楽しい」
というポジティブなものから
「哀しい」「面白くない」
というネガティヴなものまで…
本当に多種多様であり、気持ちは様々だろう。
 
今回の事件でも犯人は
「面白く無い日々」
を送っていたのだろう…
と推測出来る。
 
と言うのも
心が「幸せ」なら、人や動物を殺さない。
当たり前の話だ。
 
「毎日が面白く無いから、殺した」
当然理不尽極まり無い話であり、
絶対に肯定出来ず
有ってはならない事例だ。
 
「心」は正直で有る。
「面白く無い」「寂しい」
そう思う事も多々あろう。
 
しかし、例え「寂しい日々」を感じても
それを「思考力で軌道修正出来る」のだ。
そして、コレが他の動物よりも進化した
「人間の姿」ではないだろうか?
 
私はとてもシンプルに提案したい。
 
「寂しいなぁ… じゃあ何をしようかな?」
 
と、この様に立ち止まって
「思考」して欲しい。
 
そして「改善案を練り」
ゆっくりとでいいので
良い方向へ「行動」をして欲しい。
 
私が言いたいコトは
「スマホじゃダメさ!」
「頭を使おう!」
 
ってコト!
 
最後になりましたが
お亡くなりになった方々の
御冥福をお祈り致します。
 
 《ジェリーズ・グループ代表 MASH》
 
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「マッシュルーム・ハイ」広報部長「スターマンアルチ」が放つ!「爆音レコード45回転!」〜今夜この曲をあなたに〜(第五回は「60年代ビートグループ」)

2019-05-23 08:45:34 | 編集長「MASH」のレコード&CDラック(音楽紹介)
さて、前回から少し間が空きまして、
記念すべき「令和」で最初の
Starman☆アルチでございます。
どうですか皆さん?
令和になって何か変わった事とかありますか?

僕はまあ、特に実感も何も無いのですが、
僕みたいな「ロック馬鹿」の場合、
何となく頭の中でデレク&ドミノスの超名曲
「愛しのレイラ」がリフレインのように鳴り響いている今日この頃です。

「レイワ」だけに。
・・・・・・うん、今日もロックだぜ
 
まあ、そんなことは置いておいて、
今回Mash氏から送られてきた
「魅惑の45回転シングル盤」
をご紹介しましょう!
 
何となんと今回は、
「ピクチャースリーブ」!
要するに「ジャケット付き」の日本盤
でございます!
 
1965年リリースの
「ザ・ヒットメイカーズ」による
「ストップ・ザ・ミュージック/恋の願い」
です!
 
このピクチャースリーヴは、もはや
「作品の一部」とも言うべきもので、
たとえば当時、町のレコード屋さんでこちらの盤(当時の定価は400円!)
を手にしたら、このジャケット写真と、
裏面のライナーノーツ(解説)
を見ながらあれこれ想像を張り巡らすわけです。
 
今とは違いインターネットの無い当時、
情報が限られていたこそ、
一つのシングル盤に込められた
「音」を真剣に聴き込むのです。
 
実はこの「ヒットメイカーズ」というバンドに関して、僕も全く知らない状態ですので、
その段階から、しっかり聴き込んでいこうと思います。
 
まずジャケット!
 
現代なら、CGや様々なテクノロジ-を駆使して、
最高に美しくカラフルなジャケットを作れることでしょう!
しかし、それが必ずしも「ベスト」では無いかもしれません。
 
この「1960年代テイスト抜群」の、
モノクローム写真にゴシック体の曲タイトルのコラージュが、まず素晴らしい!
 
そこに、ビデオカメラを挟んだ4人組の姿。
正直何が何だか全く意味が分からないぞ!
何となく一番左の人は不良男の代名詞
あの「ジェームズ・ディーン」似で
大いに期待できそうな感じ。
 
1960年代で「4人組」と言うと、
やはりビートルズが思い浮かびますが、
当時、ビートルズのデビューを機に、
「俺もスターになるぜ」
と楽器を手にした若者たちが、沢山いたのです。
 
ストーンズ
ザ・フー
キンクス
アニマルズ
ヤードバーズ等は、
後の活躍もあり、れっきとした
「大物ロックバンド」
としてしっかりとカテゴライズされていますが、
他の多くは「ビートサウンド」や「ブリティッシュ・ビート」等という言葉で一括りにされています。
 
たとえば、
ジェリー&ペースメイカーズ、
ホリーズ(グラハム・ナッシュがいたバンドですよ!)
サーチャーズ
ハーマンズ・ハーミッツ
マン・フレッドマン
デイヴ・クラーク・ファイヴ
スウィンギング・ブルー・ジーンズ
シーカーズ
ゾンビーズ
フレディ&ドリーマーズなどなど、
 
今ではほとんど語られない
これらの「ビート・グループ」達。
彼らはビートルズ同様、ブラックミュージックの影響を受け、ギターを手にし、何とか数多くいるライバルとは異なる新しいサウンドを見つけ、成功を掴み取ろうと必死だった人達なのです。
 
実は僕、この当時のイギリスの「ビートグループ」が大好きでして、
彼ら一人一人についてのコラムを書きたいぐらいなのですが、
今日の主役は、「ヒットメイカーズ」です
 
当時、多くの「ビートグループ」は、
ビートルズ同様スーツ姿でいることが多いのですが、
彼らはジージャンやらジャケットやらを着て、
少し異彩を放って見えます。
 
「おっこれは隠れた名盤か!」
と思って裏のライナーノーツを読む。
そこには「スカンジナヴィア」の文字。
 
てっきりイギリスのバンドかと思いや、
こちらのバンド、実はデンマークのバンドなのです。
 
デンマーク。うーん、
同じ北欧ですと、たとえば90年代にトーレ・ヨハンソンを中心に日本で大流行した
スウェーデン発の一連の「スウェディッシュ・ポップ」や、
日本のバンドにも影響を与えたフィンランドの「ハノイ・ロックス」ぐらいで、
デンマークのバンドなんて全く思いつかない。
強いて個人的に著名人を挙げるならミカエル・ラウドルップだろうか(サッカー選手です)
 
それぐらい
「ロック未開の地」
というイメ―ジのデンマーク出身で、
1965年当時、日本でレコードを出せるバンドがいたとは!これは今回も、レコードに針を落とす前からテンションMAXの僕。
 
さあ、いよいよ針を落としましょう!
まずはA面「ストップ・ザ・ミュージック」
 
深いエコーとダイレクト感のドラムのビートに、
エフェクターでごまかさない「クリーン」なエレキギターのカッティングが絡む、
 
バンド演奏のグルーヴは本当に素晴らしく、
最低限のオーバーダブでライブ感溢れるサウンド!
それは、後々にデビューした、どんなガレージバンドよりもガレージっぽく、
どんなパンクバンドよりパンクっぽい。
 
また今回もシングル盤ならではの「音の塊」が
僕の脇腹に数えきれないボディーブローを打つ!
 
そこに当時22歳の「ヨルゲン・クラベネウト」のボーカル!
何と言うか、確かに黒人音楽の影響を感じながらも、
エリック・バードンのようにどっぷりR&B!という感じでもなく、
やはり何処か北欧特有のエッセンスを感じるボーカル。
 
一番の驚きはその曲。
日本人好みマイナー調のコード進行は、昭和歌謡に通じる部分もあり、
まさか遠いデンマークからこんな曲が生まれるとは!という衝撃。
 
調べてみると、この盤、当時の日本ではかなりヒットしたそうで、
この「ストップ・ミュージック」をカバーしたグループサウンズもいたそうな。
 
ヒットメイカーズのサウンドは、
どこか日本人の心の底に刻まれたDNAを刺激するような
「憂いだロックサウンド」なのです。
 
今まで数多くの「60年代ビートサウンド」を聴いてきた僕でしたが、
「まだまだこんなバンドがあるとは!」
と、頭を抱える僕。
「そうだ、まだB面があるじゃないか!」
と夢中でシングル盤をひっくり返す。
 
B面は「What you gonna do about it」
この曲名でピンときたあなたは、
「今では」中々のロックマニア。
「ぜひ一緒に酒を飲みながらロックを語ろうぜ!」という感じなのですが
「スモール・フェイセズ」が同年にリリースした曲のカバーなのです。
 
スティーヴ・マリオットの熱~いボーカルに引っ張られた
汗のほとばしるラウドなサウンドとは異なり、
こちら、ヒットメイカーズのバージョンは、
何となくデンマークのイメージに沿った落ち着いたアレンジ演奏。

逆に言うと、
無理に「黒人っぽく、ラウドに!」
という頑張り感ではなく、
自分たちの身の丈に合った表現をしている感じが、
当時の日本で受け入れられたのかもしれません。
 
正直、彼らの盤が、他にどんな物があるか分かりませんし、
逆に言えば、この盤に込められた2曲を繰り返し聴き込むことが大事なのかもしれません。
 
それぐらい、1枚のシングル盤の中にあるエネルギーは凄まじいのです。
特に1960年代は、まだまだレコーディング技術もエフェクターも発展途上。
ごまかしの効かない「一発勝負」な感じが強い。
要するに今と違い「下手な演奏」をごまかせない訳です。
 
きっと、1960年代当時
「ヒットメイカーズ」ぐらい素晴らしい演奏をするバンドが、無数いたことでしょう!

今では全く語られず、消えてしまいましたが、
レコードの溝に刻まれたそのサウンドは、今でも十分な輝きを放つ!
 
それを踏まえ、彼らに敬意を示しつつ、僕らはレコード盤に針を落とし、
そしてまた、音楽をプレイし続けるのです。
 
「愛ゆえに」
 
さあ、皆も、レコードに針を落としましょう!
 
Keep the fire burnin'!
スターマンアルチでした!

(企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
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〈Starman☆アルチ

俺「Mash」のバンド
「マッシュルームハイ」の現メンバー
ドラム、キーボード、広報担当。

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「雨」について、僕が思い出したこと…

2019-05-21 08:59:00 | 過去のハード・パンチ・コラム

横浜に居る。

外は雨だ。大雨と言ってもよい。
高層階の窓を雨が激しく打ちつけている。
 
部屋の中は静寂だ。
聴こえるのは雨と風の僅かながらの音。
そして、エアーコンディショナーの小音。
そんな中、僕は雨の記憶について考えてみた。
 
「雨」
思いの外、何も「特別な記憶」が
自分の中で蘇る訳でもなかった…
その反面、雨にまつわる名曲の数々が
頭の中でメロディとなって現れた。
 
最初はビートルズの「Rain」
ポールのベースとリンゴのドラムが
とんでもなく複雑に絡み合う。
その上にジョンの歌声が乗っかって
ポールのコーラスが花を添えて完成。
 
この名曲は自分の中でも
ビートルズソング「Best 3」の
どこかしら、に入るお気に入りソングだ。
 
「ペイパーバックライター」のB面曲ながら
ビートルズ・サウンドの転換期として
余りに重要な位置にある。
 
実は自分の曲にも同名曲「Rain」がある。
18歳の時に書いた曲で、この詩の一節には
 
「バーボン片手にベッドルーム 
 ライトオフ And ミュージックオン」
 
という、くだりがあり、
今では実に微笑ましい。
スローテンポの別れの曲…
当時のLiveで、何度となく歌った曲だ。
 
外は相変わらずの雨…
この歌の最後で僕はこう歌っていた。
 
「さよなら夢の時よ 今日も雨が降る…」
 
これもまた微笑ましい一節となった。
 
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上原が引退する… 残念だが受け入れるしかないよね!

2019-05-20 11:06:18 | 編集長『MASH』の『生涯アスリート生活』(食・ケガ・トレーニング)

上原が引退する…

今年はイチローといい
この上原といい
40代の引退が続いている…
本当に残念に思う。
 
もちろん「トップ・プロの世界」
「トップ・アスリートの世界」では
40代半ばともなると「大ベテラン」
というコトになるのだろう。
 
だが、こちらの読者にも多いと思われる
サラリーマンだと逆に「働き盛り」
という具合…
本当に「職種」というのは複雑な物だね。
 
上原の思い出はやはり
「ボストン時代(Red Sox)」での
大活躍の度、ビッグパピに抱えられる
という有名なパフォーマンス!
ホント、ボストンでは大活躍していたよね!
 
ワールドシリーズで世界一になった男が
球界を去る…
また一人、レジェンドが居なくなって寂しい…
それでも、誰もが人生は続く。
 
レジェンド上原の人生もそうだ!
彼の今後には、大いに期待したいよ。
 
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「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 (第六回) 初めての…(その二)

2019-05-17 08:45:36 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more
こんにちは!「フクシマン土屋」です。
 
昨日に引き続き「Mashブログ」を乗っ取ります!「フクシマン」です!
昨日は「初めてのキャンプツーリング準備編」をお届け致しましたが、読んで頂けましたでしょうか?まだの人は、そちらを読んでから続きをどうぞ!
 
さてGWなら例え福島でも「浜通り」なら凍えることもないはず!そっち方面のキャンプ場で宿泊しつつ、海を見に行こう!
あ、「浜通り」って?の人にご説明。
 
福島県は大きく3つの地域に分かれております。
あの、「県内の天気予報」とかで聞き覚えのあるやつ。
これはそこに住んでいると当たり前で気づかないのだけれど、実は他県の人が初めて聞くと、どの辺なのか全く分からないことが多いんだ(苦笑)
 
Mashが住みフクシマンも住んでいた神奈川県の東部でもそうでしょ?
「三浦半島地方」(横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町)
「湘南地方」(鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、寒川町)
「横浜地方」(横浜市、川崎市)
って具合。
で、福島県では「県」を縦にざっくりと三分割しています。とても分かりやすいです(笑)
 
左側は越後山脈と奥羽山脈に挟まれた「会津地方」。
真ん中は奥羽山脈と阿武隈高地に挟まれた、フクシマンの住んでいる「中通り地方」。
右側は阿武隈高地と太平洋に挟まれた「浜通り地方」だ。
 
どう?イメージできたかな、見事に三分割でしょ!地域ごとに気候もだいぶ違っていて、海側のほうは温暖なんだ。
 
という訳で、あったかい「浜通り」に決定。
浜通りに行くなら海を見ておくか!と単細胞的な連想ゲームで、海側の復興状況を見つつ国道6号線を北上するかな。そういえばJヴィレッジが再オープンしたし、来月にはライダーのイベントもあったから、会場の下見しておくか…
と超アバウトにプランを立て旅はスタート(笑)
 
今回、泊まるキャンプ場へは早めに入りたい!
なんせ手馴れてないもんで。そうすると海側の散策は2日目にして、アクセスしやすいよう1日目はその手前で宿泊しよう。
 
GWに入っているから、どこのキャンプ場もいっぱいだろうな…今から泊まれるとすると予約の必要のない無料のキャンプ場だな。それもマイナーなところ…
 
見つけました!「小玉ダムキャンプ場」。
ライダーのバイブル「ツーリングマップル」(地図です)にも載っていないマイナーなキャンプ場だ。位置関係も良さそう。
さて、泊まるキャンプ場と行き先は決まった!
この時点で出発当日の朝!時間はもう8時半!(汗)
 
だいたい、いつもこんな感じで漠然とした上に慌ただしい計画でのスタートです。
で、たいていの予定は未定で「行き当たりばっ旅!」になります(笑)コレは編集長Mashも同じでしょ?(笑) とにかく、ようやく出発です!
 
福島市の混雑している街中を抜けて国道114号線に入ると、交通量はあるものの、実に良いペースで車は流れている。
途中から県道40号線で飯野町へ。ここ飯野町は「UFOの里」として盛り上げている町。フクシマンはそういうの大好きだ!今度改めて訪れてリポートするぜ。
 
二本松市東和に入り国道349号線へスイッチ。
東和はマラソンが盛んで、「東和ロードレース大会」は東北のボストンマラソンと称されているくらいのレースなんだぜ!
その特色は何と言っても、道路両側に紫陽花が植えられたコースが続く「あじさいロード」!疲れも忘れるくらいキレイ。
 
そして常に上っているか下っているかの平地の無い「とんでもコース」だ!大会Tシャツには「地獄坂」とプリントされているくらいだからな(笑)
もちろんフクシマンはエントリーしているゾ!
 
小腹が空いてきたので道の駅「さくらの郷」へ。
ここでは地元のお母さんたち手作りの「ごんぼコロッケ」と「れんこんコロッケ」をいただいた。
もっちりとしたコロッケは、ごんぼ(ゴボウ)の香りがふわっとひろがり、れんこんのシャキシャキとした食感が小気味よい、もう両方おススメだ!
季節によって他のコロッケも味わえるようだ。
休憩を済ませ県道50号線で葛尾村へ。
ここから国道399号線へ乗るんだけど、この「R399」はフクシマンの大好きな道だ!
ここまでで、もうお分かりかもしれないが、3桁国道や県道、いわゆる下道・裏道が好きで、遠回りしてでも意図的に使うようにしている。
田舎道で交通量は少ないし、何よりも景色が素晴らしいから!
 
そんな中「R399」は特別でね、二十歳の時に初めてバイクを買って地図で見つけたこの道で山形県を目指したんだ。抜けられたんだだけどね、心細かったな~(笑)
 
そもそも3桁国道で県境の峠越えなんて初めてで、距離的に大したことないと思って行ったはいいが、道は細いし谷側は崩れていたりヒビが入って入っていたりで、ひもやパイロンで囲ってある始末…。
山側は上から落ちてきたであろう石とかが転がっている。前後に他車はないし対向車も来ない。
 
緊張から喉が渇いても、お店や自販機なんて皆無。集落があってちょっとホッとするも、住んでいるんだろうけど人を見かけない!ってここは、まだ峠の手前つまり半分来ていない!ますます喉が渇く…
ここで引き返しては男が廃る!と進んだ先は、さらに厳しいつづら折りのコーナーで木々に覆われた暗い道(汗)…
 
この峠が「鳩峰峠」で中央分水嶺の峠。
翌年から数年間通行止めになっちゃうんだけど、この時の経験で3桁国道や峠道が逆に好きになったんだ。
後になって「R399」は有名な酷道(国道)だと知った(笑)
こうして強烈に印象に残ったのでした…。
 
さて、長くなったがR399をのんびりと景色を見ながら葛尾村、旧都路村(現、田村市)、川内村と南下して行く。
 
いわき市へ出て、しばらく走ると本日の宿営地「小玉ダム」だ。ちなみに「いわき市」は福島県でいちばん広い!海へはまだまだ先だ。
それにしても国道114号線から県道40号線で飯野町へ入ってからここまで、GWということをすっかり忘れさせるほど空いていたな。
渋滞どころか車と会わない区間もあったぞ!そんな裏道やR399はやっぱりやめられないね~!
 
キャンプ場へ向かう前に食料を調達。
が、付近にスーパーが見つからずコンビニで済ますことに。
これまでの旅のスタイルは道の駅で車中泊が主だったんだ(たまには温泉宿にもね)。
宿泊地の名産というか特産というか「地の物」をスーパーや観光市場、道の駅で買って、それを肴に酒を呑む!こんな調子で旅してきたんだ。バイクツーリングでもそのつもり。
 
今回はコンビニでありきたりの食料だけど、しっかりと酒も買ったゾ!(笑)
キャンプ場へ行きサイトを確認………ビミョー!
すでに10組くらい車のキャンパーがいて、お隣さんとの距離感がビミョー。
いや絶妙なのか…車は入れないがバイクは入れなくもない。でも間隔が…
 
チキン野郎のフクシマンはそこへは飛び込めず、場内をウロウロ。駐車場の横にダムを見下ろすちょっとしたスペースを発見。ここ、少し奥まった所にあって人が来ない。っていうか気が付かないようだ。ここにテント張らせてもらおう。
 
 
設営は部屋の中での練習の甲斐(笑)があって無事に終了、寝床完成!これで一安心。
山中にあるがダム脇なので景色の開けたキャンプ場は炊事場が1棟、トイレが1か所。
ゴミも散らかっていないし、思ったよりキレイだ。トイレットペーパーはあるが持参したほうが無難だ。
皆さんルールを守って利用しているようで、
このキャンプ場にして正解だ!おススメできます。
 
さて、散策の後はお楽しみ!
明るいけどお酒飲み始めちゃうもんね~(笑)
さっき買いこんだハイボールや1CUPで一人宴会しているところに意外なお客様が!
なにゆえこんな所に?冬は何も無いのにどうしていたんだ?などとテレパシーで会話を試みたが、お客様は去って行ってしまった…。
とはいえ珍来客に心も癒され、時はゆっくりと過ぎてゆくのであった。
外灯など無いキャンプ場の夜は早い。横になれば、あっという間に眠りに落ちた。
 
ふと目が覚める。虫の声、カエルの声、少し遠くから人の声。ここはキャンプサイトから離れているのでフクシマン一人だけ。
まわりに明かりは全く見えない。場内に人々がいるのはわかっているが少し不安。
 
クマなんて出ないだろうな…食べたときに出たにおいのする物は外のバイクのハンドルに吊るしてある、だいじょうぶなはずだ!自分に言い聞かせ、また眠りにつく。
ふと目が覚める。虫の声、カエルの声、、、、、しない!深夜は鳴きやむのか、へえ。
 
星が見たくなり外へ出てみた。満点の星空!   を期待したが、うっすらと雲がかかっているのか残念ながら思ったようには見えなかった。明かりが無いから天気さえ良ければ満天の星空が待っているはずだ。クマの不安も残っていたが、また眠りにつく。
 
ふと目が覚める。「寒い!」やばい、着られる物はカッパしかないゾ!でも外のバイクのバッグの中だ、出たくない。とりあえずゴツくて着られないジャケットをシュラフの上にかけて、また眠りにつく。
 
ふと目が覚める。「寒い!!!」時間は午前3時半、撤収を決意。
テント内でシュラフやマットを片付け、外へ出るとうっすらと明るい。夜露で湿ったテント等をしまってキャンプ場を出発した。
ダムの展望所の東屋でコーヒーを淹れ朝食をとると、辺りはすっかり明るくなった。
海岸と並行に走る国道6号線へ向かう。
海岸北上のスタートを道の駅「よつくら港」とした。さすがGW、この辺まで来ると早朝なのに車は多い。北上して広野町、そして楢葉町の道の駅「ならは」へ。
この道の駅は物産館が休業中だけど、4月25日に待望の温泉保養施設が再開した!朝早いんでやってなかったけどね。
 
さらに北上し、富岡町。
2年前の「とみおかロードレース」に参加した時は、ゲストランナーが編集長Mashの元同僚!あのQちゃん「高橋尚子」さんだった!めっちゃ細かった。
 
話が逸れたが、さらに北上。
双葉警察署前交差点でバイクを止める。ここはまだ富岡町。
二輪車はこの先1.5kmで通行不可。
第一原発のある大熊町と双葉町は車は通行できるんだけどね、バイクはまだなんだよ。ただ、並行して走る常磐自動車道はバイクもOK!
 
今回の北上はここまでとします。
交通量もあるし、国道沿いはコンビニやガソリンスタンドも営業しているから
「動き出している感」が出てきたね。バイクで通れるようになるのも近いんじゃないかな、また来よう。
 
今度は寄り道しながら南下スタート。
まず、富岡駅。う~んキレイに再建されている。
次に第二原発(富岡町と楢葉町にまたがる)。
「関係者以外立入禁止」そりゃそうだよね。
次に天神岬スポーツ公園(楢葉町)。キャンプ場があるんだけど、キャンパーでいっぱいだ!
 
温泉もあるしね。人気スポットみたい。来月のバイクイベントはここだ。
次はJヴィレッジ。実は道の駅「ならは」の向かいなんだよ!
ここも再建されて4月20日にグランドオープンしたばかり、素晴らしい施設だ!
震災前はサッカー日本代表のトレーニングキャンプでも使われていたからね。
JR常磐線「Jヴィレッジ駅」も開業して、電車でも来られるようになったぞ!
 
という感じで、このエリアも随分と活気があって益々盛り上がっていきそうだ!
入り残した温泉もあるし、海鮮も食べてない!
次に来るのを楽しみにして、フクシマンは帰路についた。
 
もちろん3桁県道249から大好きなR399と裏道攻めだ、途中の川内村で「かわうちの湯」に浸かってね!(600円)
 
こうして1泊2日の「初めてのキャンプツーリング」は大成功、大満足となりました~
(読者様の「凍えそうになったじゃない!」「行き当たりばったりじゃない!」という声も承知の上で、あえて声高に言う!)
 
とにかく今回も「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれて、ありがとうございました。
 
やればできる!(笑)
でもクマと寒さには十分に気を付けよう!
フクシマンでした。次回もお楽しみに!
 
( 編集・校正・加筆リライト「Mash」)
----------------------------------------
ゲスト・ライター陣紹介
〈フクシマン土屋〉
俺「Mash」とは小学5年生時から!
という長い付き合い。
 
彼が福島県に移る中3の夏まで
毎日登下校をする仲であった。
ちなみにここ時の彼への餞別には
ビートルズ「ホワイトアルバム」の
「ミュージックテープ(国内盤2本組み)」
(当時はカセットテープも売られていた)
を贈った。
 
以後、お互いの結婚式に出掛けたり…
と関係を保ち続けながら、
「震災後」頻繁に手紙のやりとりを続け
現在に至る。
 
俺にとっては数少ない
「友人」と呼べる人物。
である。

「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」(第六回) 初めての… (その一)

2019-05-16 08:38:52 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more
こんにちは!
改元騒ぎのなか元号も無事に平成から令和へと変わり、新しい時代の日常を送ることができて、ホッとしている昭和生まれの「フクシマン土屋」です!
 
というのもフクシマンは小さいながらも
「コンピューターシステム」
に携わる仕事をしていてね!
 
この「改元」は、そっちからの視点で「ビッグイベント」だったんだ。何事も無くて良かった~。
 
これを読んでくれている人の中にもエンジニアさんいるかな?
お疲れさまでした!
(連休明けも油断できないけどね…)
 
そういうわけで改元も落ち着いたGW中の5月3日~4日とキャンプツーリングへ行って来た!
今回はその時の模様をリポートするゾ!
 
「キャンプツーリング」
聞きなれない人もいると思うので、ここでいうキャンプツーリングを少し説明しよう。
 
「キャンプ」は文字通りキャンプ用具を持って自然の豊かな場所へ遊びに行くことかな。
宿泊しながらのイメージがあるね。これはみんなも同じかな?
 
これに対して「ツーリング」は人によって様々なイメージがあるかもしれない。
フクシマン的にはズバリ「バイク(オートバイ)ツーリング」!
編集長Mash的には同じバイクでも「自転車」なんだろうね!(笑)
 
とにかく車、バイク、自転車、場合によってはカヌーなどでも使うようだね。
 
これらの乗り物で「旅」(これも「旅行」じゃなくて「旅」のイメージ)することを、
ツーリングと言っているんだ。
 
自転車やカヌーなんかはしっくりくるけど車(自動車)はどうだろ?
むかし車でキャンプしながらとか、道の駅に車中泊で東北各地を旅したけど、
「ツーリング」のイメージではないよな…
だって車は快適だから(笑)
 
ま、あくまでもコレって「フクシマン的イメージ」ですがね!
 
だから
「キャンプツーリング」=「自然豊かな場所へバイクで行ってキャンプしちゃうゾ!な旅」
ということにさせて頂きますよ!勝手ながら。
 
この「キャンプツーリング」だけど、
実はフクシマン「初体験」なんです(笑)
旅慣れたようなことを言っていたのに…
本当にゴメンナサイ。
 
いや、先にも言ったように
車ではかなりの旅はしたのよ!
多分Mashぐらいはしてると思うよ。
バイクでも日帰りで出来る範囲では、あっちこっち行ったんだよ。
だけど行った先で帰りたくない時もあってさ(笑)
 
もっとじっくり見て回りたかったり、
温泉に入ったり、名物も食べたいし、地酒も飲みたい!
それに大体の目的は決めるけど
「行き当たりばっ旅」になることがほとんどで、
宿にも泊まれないしね(笑)
だから自由に寝泊まりしながらバイクで旅する
「キャンプツーリング」に、憧れていたんだよ。
 
とにかく初チャレンジなもんで、
キャンプ用具をそろえるところからスタート!
バイクだから積める荷物にも限界がある。
大きい物も重たい物もダメだ。
 
それにフクシマンはこれらの用具を背負いたい。
なぜならバイクで便利なのはもちろん、
今後は電車でもトレッキングを絡めた旅をしたい!と考えているからね。
宿泊用具を背負って「身一つ」
で出かけられるって素敵じゃないですか!
パンチ効いてるし、さ。
 
そうなると用具は登山用だ!
ってことでバイクでショップへ向かったゾ。
テント、スリーピングバッグ(寝袋)&マット、
ヘッドランプ、ミニランタンを新しく購入。
いやぁ奮発した~!
 
 
これが素晴らしくコンパクトで軽量、
さすが登山用!(お財布には重荷だけどね…)
これらを宅配でお願いして、用具の購入完了。
そう!購入した商品を発送してもらえる!
ってのもポイントだったんだ。
 
バイクで買い物に来ているからなんだけど、
そもそもフクシマンは今、車を所有していない。
都市に住んでいればそれも有りなんだろうけど、
地方では正直不便だな~
 
1年間「車無しの生活」をして何とかなったけど、それも周りの人の協力のお陰だ。
ちなみに日常の買い物で「大物」ってあるじゃない?お米やペットボトル、洗剤にトイレットペーパー、お酒とか、お酒とか、お酒とか、、、(笑)
 
「重い物」や「かさばる物」を買う時は
登山用ザックで行っちゃうんだ。
登山用なんで重い荷物もたくさん背負える作りだし、ホント最強だよ!
 
少し見た目がごついけど、コレでスーパーの店内を買い物かご下げてウロウロとお買い物している。
一升瓶も2本くらい余裕で入るしね。
で、このザックに購入した用具一式や着替えなどが入るかテスト。
なんと!一升瓶2本よりも納まりがイイ(笑)
 
余ったところに食料も入る。
これを背負ってのバイクの運転も問題なさそうだ。
次に用具の使い方をチェック。
現場での作業を想定して、まずはテントの設営。
 
仕事から帰ってきて、夜に説明書を読みながら部屋の中で行いましたよ!集合住宅なもんでね。作業スペースが狭いけどバッチリ設営できました、さすがに「ペグ」は打てないけどね(笑)
 
 
続いてスリーピングマット。
これは空気注入式なんで浮き輪感覚でOK。
一生懸命に吹けばいいだけ!簡単でしょ?
 
 
次はシュラフ。
寝袋のことだけど、最近はスリーピングバッグなんて言うのね。
「雨がっぱ」を「レインスーツ」、「スパゲッティ」を「パスタ」みたいな… そんな流れなんでしょうか?昭和モンとしては「寝袋」か「シュラフ」だよね。
これはマットよりもさらに簡単!って何もやることない(笑) しかし、ここに落とし穴があるのだった…
横になって寝心地を確認、めっちゃ快適!!
このままだと寝てしまう…やばいやばい。
 
後はランプ
ランタンだけど電池をセットすれば、おしまい。
 
設営を一通りやってみて、時間がかかるのはテントだけだな。後は全く問題ない、ノープロブレム!
 
さて、じゃあちゃっちゃと撤収して今日は寝るかな。
設営の逆順なんでシュラフから。やることないから説明書も無い。
入っていた袋に戻すだけ。
たたんで丸めて、袋に、ふくろに、フクロに、、、、、入らない!!!
えっ!?ぜったいムリじゃん(汗)
 
ダウンシュラフは空気を含んで、どう見ても袋より大きい。
たたみ方を変えて、できるだけ空気を抜きながらコンパクトに…
そもそもコンパクトにならん!
 
あれっ!?
最初に袋から出した時、どう入ってたんだっけか?思い出せん(汗)
そこから本当の汗をかくほど格闘し、ようやく袋に…入らん!
この日はあきらめて寝ました(爆)
 
次の日「シュラフのしまいかた」で検索。
今は本当に便利だよね~あるはあるは…
とても分かりやすく紹介している動画が。
 
昨夜は「当然簡単にしまえる」
と思い込んでいたからムキになってバカみたい。
動画はアウトドアショップの方が、ちょうどフクシマンと同じシュラフで実践していてね。
もう目からウロコ!こういうのを目からウロコって言うのか!!って思ったね。
 
結果このシュラフは、たたんではいけない(笑)
端から袋にギュウギュウと無造作に詰め込んでいくだけ!
 
昨夜あれだけ苦労してダメだったのに、不思議とこのやり方ではイッパツで袋に入ってしまった!
ショップの方、すばらしくわかりやすかった、助かりました、ありがとう!
いやぁ、まさかシュラフでつまづくとは思ってなかったよ。
 
気を取り直して次のスリーピングマット。
これは空気をしっかり抜いて、たためばOK。
 
最後のテントは説明書通りにやれば、案外あっさりとできちゃいました。
本番前にもう一回やれば、現場で説明書を見なくてもできそうだ。
 
で、キャンプツーリング出発予定日の2日前に
テントの設営と撤収を説明書無しでやってみた。OKじゃん(笑)
 
かくして、キャンプ用具をそろえ使い方を確認し準備万端!明後日出発で福島の天気は晴れの予報。
うーん順調順調、、、、、あれっ!?
行き先決めてなかった…
 
「キャンプツーリング」することに意識がいっていて、肝心な「どこへ行くのか」を決めてなかったというありがち?なオチでありました。。。
大丈夫か?フクシマン!
 
今回も「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれて、ありがとうございました。
 
編集長の許可も取らずに、勝手に「全2回連日掲載」とさせて頂きます。
いよいよ明日は旅のお話になります、
引き続きお楽しみに!
 
( 編集・校正・加筆リライト「Mash」)
-------------------------------------------------
ゲスト・ライター陣紹介
〈フクシマン土屋〉
俺「Mash」とは小学5年生時から!
という長い付き合い。
 
彼が福島県に移る中3の夏まで
毎日登下校をする仲であった。
ちなみにここ時の彼への餞別には
ビートルズ「ホワイトアルバム」の
「ミュージックテープ(国内盤2本組み)」
(当時はカセットテープも売られていた)
を贈った。
 
以後、お互いの結婚式に出掛けたり…
と関係を保ち続けながら、
「震災後」頻繁に手紙のやりとりを続け
現在に至る。
 
俺にとっては数少ない
「友人」と呼べる人物。
である。

さあ、今日は何をしようか?

2019-05-14 09:15:00 | MASHイズム

横浜みなとみらいは雨だ。

今550mほどプールで泳ぎ終え、
こじょ文章を書いている。
 
数日前にココで書いた
「新しい日々」は実に快適で
充実した日々を過ごしている。
 
朝から高層階のプールで泳ぎ
横浜の街並みを眺めながら
リラックスしている。
「さあ、今日は何をしようか?」
なんて考えているんだ。
 
こんな雨だから、
俺がお店に行くのは辞めるコトとしよう。
もちろん俺のお店「鎌倉ジェリーズ」は
今日もオープンさせるけれど、俺は行かない。
 
「さあ、何をしようか?」
そう思いながらアレコレと考えている。
いくつかある仕事がすぐに浮かぶ。
その中からチョイスするのは、
家に帰る車の中でイイ。
 
ここでも沢山登場して来た愛車
「メルセデス・ベンツCLK」
(我が家では通称「ボケナス」)
に乗りながら、
のんびりと考えることにするよ。
 
 《ジェリーズ・グループ代表 MASH》
 
* 当ブログの「編集長」&「執筆者」
また
* アンティーク腕時計専門店
* レア・レコード専門店
* セレクト「500円レディース古着」専門店
を集めた総合セレクトVintage Shop
「鎌倉ジェリーズ」
を経営中
 
俺のバンド「Mashroom High」公式ホームページ
にて、演奏映像公開中!
 
俺と1対1での「経営&人生相談」と「音楽教室」
「One On One」のご紹介ページは以下
 
 
 
 

俺「Mash」が2018年から「スイミング」&「バスルーム」で装着する腕時計は?

2019-05-11 13:36:34 | ファッション&腕時計

毎日

「泳ぐ時に着ける時計」

「お風呂に入る時の時計」

がある。
 
こちら
イエローの「テクノマリーン」
がソレなんだけれど、
写真に違和感を感じない?
 
そう!
コレ「エラー商品」なのよ!
えっ?どこが?
と言う君!よく写真を見て欲しい!
 
この写真は今日撮影したモノ。
5月11日だね!でもデイト窓からは?
右端「1」のみが覗いている…
そう!「11」の左側「1」を
事もあろうにプリントし忘れたんだ!
 
普通は検品で弾かれる…
そんな中、数量出回ってしまった一品。
コレはコレでレアだけれど、
ちょいと混乱するよな(笑)
 
ちなみにモデルは同社の入門編。
ジャパンムーブ搭載モノで、
お得意の「シェル文字盤」では無い為
価格もお安いモデルです。
「泳ぎ」と「風呂」には丁度いい!
 
ロッカールームでコイツに付け替えると
俺、スイッチ入ります!(笑)
ソーいうヤツですね!

《ジェリーズ・グループ代表 MASH》
 
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「黒人音楽に特化した連載」を準備!俺「Mash」が書く! その名も「黒盤をよく見て!」(予告編)

2019-05-10 12:12:33 | 編集長「MASH」のレコード&CDラック(音楽紹介)

昔「先生、黒板が見えません!」

なんて言う生徒がいたよね?
 
まあ、段々とPCとかスマホの導入で
「黒板」っていう物もスタレて行く…
のだろうが、こちらの「黒盤」はスタレたらイカン!
 
そう!文字でお分かりでしょ?
黒人の盤!「盤」とはもちろんレコード盤のコト。
コレを残して、伝えて行くのが俺の仕事だ!
 
コレって、やっぱり最近ヤッテイタコト
になるワケでさあ、先日は
「お店のリニューアルオープン」のコトを書いたから
今度は「黒盤のチェック」話しか無いのよねぇ。
 
それじゃあ早速
「黒人音楽ってどんなモノ?」
って話からしようかねぇ。

多くの若い人が
「ラップやヒップホップ」を思い描くだろうけれど、
ここで俺が言うモノは、
「オールドスクール」であり、
その昔の「ブルース」や「JAZZ」まで遡る!
 
要するに
「ポップミュージックのルーツ」から
「80年代のブラコン」や「ストリートラップ」
その辺りまでをテリトリー、と考えて欲しい!
そして、この辺りの盤を
今後ご紹介しようと思う。
 
今日はその予告編とした。
ちなみに来週からは通常の
「木曜日のゲストDay」に戻ります!
引き続き当ブログのご愛読、よろしく!
 
ジェリーズ・グループ代表 MASH》
 
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今日から俺「Mash」がスタートさせる「新しい日々」に想いを寄せる…

2019-05-09 08:52:00 | MASHイズム

今「みなとみらいのホテル」に居る。

長過ぎたGWが終わり、
「新しい日々」に向けて泳いだ後に
このブログを書いている。
 
超高層ビルの窓から見渡す横浜の空はグレーだ。
天気予報通りの日々になりそうだ…
と一人で思いながら、今日から始まった
「新しい日々」に想いを寄せる。
 
本当なら今日は木曜日。
「ゲストDay」のハズなのだが、
俺が書いている。
もちろんソレにはワケがある。
 
「新しい日々」
と書いている様に
「今日から全てを変えてみよう!」
と思い立った。そう!「生活習慣の全て」を。
 
今まで夜に泳いでいた「この習慣」を
真逆の朝一番に置くコトで、
気持ち良く一日をスタートさせる!
そのまま仕事場へ向かい、
10:00〜10:30には「鎌倉ジェリーズ」をオープンさせ、スムーズに連結させて行く。
 
そしてもちろん、夜は早く寝る。
最近は「泳いでから寝る生活」の影響で
「やや夜型生活」になりつつあったから、
ソレを元の「朝型生活」に一気に戻す!
 
その決意を今日ここに記す為に俺が書いている。
あっ、日が差して来たよ!
案外晴れるかもしれない、な。
  
《ジェリーズ・グループ代表 MASH》
 
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「ジョーカーウーマン」の「明日もボブで狂うわよ!」(第三回あとがき) 現場で目撃!ボブが口を開いた「ウィーン公演事件」コレが真実です!

2019-05-05 13:12:43 | BOB DYLAN

それでは「どうしてこの日?」

という疑問を解いて行きましょう。

私が思うに

「もしや会場の作り上、ステージから観客席が良く見えたのではないか?」


ただ、本ツアーで最高値の203ユーロ(一般席)で「2000人を切る会場=熱心なファンばかり」のウィーン公演(加えてウィーンは街自体が非常に上品だった)は、むしろ写真を撮ってる人は極端に少なかったと思う。


しかし、ボブから見ている会場と自分から見えてる会場では正反対なので何とも言えない。

もちろん、もっと恐ろしいことになっている…

そう思う会場が過去にいくつもあった。


最近ではパリの何夜目かでは私の前方2列目から、

ほぼ全曲で動画か写真を撮ってる人がいた。

その時、私の思ったことは

「この人YouTubeにアップしてくれるのかな?」

だった。


ボブはなんとなく調子が出ず、会場のサウンドも今ひとつで、

機嫌が悪かったのではないかと思う。(推測)

(私、そんなボブも大好き)

写真論争については過去の

「立つ立たない論争」

以上に明確な意見は述べられない。


ボブ・ディランは

「かねてよりライブ会場での写真撮影に対して厳しい態度の」

というような感じで記事が書かれているが、

日本のコンサートは基本とても厳しいので、

その感覚でいうと全然厳しくなく、むしろやや緩い。


自分の感覚的には

ボブが演奏してる時に写真撮ることはできないが、ショーの写真が出回れば、とてもとてもありがたく拝見するし、

同じく「禁止の動画撮影、録音」にしても、

動画シェアには時には泣いて喜び、

「新しい録音物の出現」も心待ちにしている。


反面、「有名人の写真撮らねば損」とばかりに演奏そっちのけで

「撮影大会」が始まるのは見苦しいし、ボブが気の毒だなと思う。


これを書いてる時点で

「スペインのGijón(ヒホン)」

という街までコンサートが終わってるが、

あからさまにSNSに流出する演奏中の写真が減り、(というか全滅?状態になっている)

恐らく撮っても載せないのかもしれない。

そこは寂しい限り。


翌日の「ウィーン公演」も重複している観客ばかりではないと思うが、

「ボブ・ディラン写真に怒る」

のニュースは行き渡っていたと思う。


元より良かった観客のマナー(アメリカ比)は更に良くなり、

なんというか全体的な雰囲気が、

まるで「校長先生に怒られた後の小学生集団」のような空気…(苦笑)


それにしても、ボブが転倒しないで本当に良かった。

運動神経は良くても、間が悪ければ、腕をついて着地や身体のどこかを打ったりすることもありえた。


そうなると

→ピアノ弾けない→ツアー中止

(いや、ボブの根性ならピアノ無しでツアーを続けるかもしれないが)

初夏ツアー延期→ツアー再開目処立たず等…

ホント恐ろしい事態に及ばず良かった。


ボブの年齢での転倒…まったく笑い事ではない。

また、「体調理由の曲中断」などではなく、

客に意見をしたかったボブ。


「自分のショーを大切にしたい」

という気持ちに溢れて、

生命力も一杯のようで本当に嬉しい。


毎晩超本気でショーに挑み、

真剣に演奏してくれるボブ、

もちろん客に意見する権利がある。

客が言うこと聞くかどうかは別として。


おっと長くなってしまったので、

「ウィーン2日目」と「それ以降の事」は、

2019年ヨーロッパツアー雑感記として

来月まとめさせて頂きます!

次回もお楽しみにね。

 

( 企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
 
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ゲスト・ライター
〈ジョーカーウーマン〉筆

「ジョーカーウーマン」の「明日もボブで狂うわよ!」(第三回の下)…明日は「あとがき」 現場で目撃!ボブが口を開いた「ウィーン公演事件」コレが真実です!

2019-05-04 11:05:43 | BOB DYLAN
今日はいよいよ「4日間連続寄稿」の3日目!


さてさて、現在の感想は?と言うと


・歓声を制するため片手を上げて

脚はステップを踏みながら、

その間もバンドを音楽を奏でてる

 これって、、、、デジャブですね。

「ボーンアゲインクリスチャン時代」

に説教してる映像を思い出します。

 (最高かっこいい)


・ビデオを見ると、

ボブの体勢が崩れたのは

「アンプにつまづいた」という明白な理由がある。


・加えて派手にバランスを失った割には

転びもせず自力で体勢を整えてた。


・もうすぐ78歳だというのに

かなり身体能力が高そうである。


・数千人のファンの前で

転びかけても決して威厳を失わない人間的強さ。


総合して、、、究極かっこいいワケです。

今、これをまとめながら

「自分の心のリハビリ」

にもなっている。


当日、勿論1階の最前列か2階のサイド等

全体を見ることができる場所からなら、

アンプにつまづいたのも見えたでしょうが。。。

アンコール前から1Fは総立ち状態

となっていたため、視界が制限されていた。


現場で見たものは、

「終始険しい顔のボブが途中で演奏を止め、

センターに移動後、モゴモゴ何か言った後、

後ろ向きに崩れ落ちていった」

だった。


しかも、現場ではそこまで考える余裕もなかったが、歌を中断したところが「if I die」のところであったこと…

「無意識レベル」ではキャッチしていて

ジワジワくる不安感を盛り上げてくれたとも思う。


勿論数秒後にはセンターに戻ってきて

更に何か語り、曲も再び始まったのだが、

ショックはぬぐえず。。。


全身を巡るアドレナリン(?的なもの)

で手脚はまだワナワナし続けた。


歌い終わって帰っていったのだから

大事には至ってないはずとは思っても、

私も含め凍りつくような体験をした

1F観客の多くはなんとか心のバランスを取ろうとしてか終演後も語りあった。


「その日が来たのかも」

と思った人は私だけではなかった。


また、ボブが転倒しそうになったシーンも、

ほぼ確実に動画が出回ると思い、

ボブの威厳が損なわれると危惧していたが、

冷静に見るとむしろ中々かっこよかった。


いつもひょこひょこっと歩いたり、

不思議なタイミングのリズムの取り方から想像するのより、はるかに超えた運動神経を保ってるようだ。


まだボクシングとか練習してるのだろうか?

ツアーをこなすためにも

「普段から努力をしてる」

に違いないと確信した。


ともかく、久しぶりに「ぱっとしないショー」が、

一転して「一生忘れられない夜」

となってしまった。


その後、コンサート中の写真問題が

これほど物議を醸し出すとは、、、


確かにボブ・ディランのコンサートでは

演奏中の写真撮影はスマホでも禁止、

会場によっては開演前にスマホを鞄から出しただけでも注意されることもある。


だけど、アンコールで解禁というか、

少なくとも「整列」は「写真撮る時間」

とまでは言わなくても、

事実上、もうすぐショーも終わりなので

注意されることは皆無だった。


しかし、どうしてこの日?

明日はこの辺りを考えて

マトメを書いて行きましょう!

 

《つづく》

 

( 企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
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ゲスト・ライター
〈ジョーカーウーマン〉筆

「ジョーカーウーマン」の「明日もボブで狂うわよ!」(第三回の中)現場で目撃!ボブが口を開いた「ウィーン公演事件」コレが真実です!

2019-05-03 12:43:09 | BOB DYLAN

昨日の続き…


話は少し戻るが、通常セット最終曲

 「Gotta Serve Somebody」の終了後、

1階客席では観客総立ち状態になっていた。

歓声に迎えられ、

いつものように2分位でバンドとボブ登場。


いつものように始まる

「Blowin' In The Wind」


1番分の歌詞を歌い終わらずに突如歌を中断。

チャーリーに何か言ってる

→バンドメンバーに伝言が伝わり、

徐々に演奏は終結。


この時点では何が起こったのか?

観客の誰にも判らない。


予期:最低バージョン→演奏中止、コンサート終了

予期:最高バージョン→いつもの曲は取り止めて、びっくりするような曲を演奏する、しかも名演!


だが、何事もなかったかのように始まったのは、

このツアーでは通常のアンコール2曲目

「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」


さっきのは何だったのか?


体調でも悪いのか?

なら何故この曲はやるのか?


ボブは

 ”if I die on top of the hill”

まで歌った後、歌うのをやめ歩いてセンターへ、

期待と不安、何か起こってるのか?

とにかくいつもとは違う。


この時点で観客総立ちで、

(ヨーロッパの人背が高い!ボブがセンターに来た時点で腕を上げて拍手した人が多かったし)

前方の人頭と腕の動きによって、

ボブの肩から上~腰から上位が見えるという状態で、もちろん足元は全く見えない。


ボブは何かを語りたかったようだが、

早口で「もごもごって言った」

のでまったく判らない。


次の瞬間

ボブが後ろ向きに倒れて崩れ落ちた!


1秒程度の時間だったかもしれないが、

記憶の中では

「心理的スローモーション効果」により

ボブが宙を舞うように地面に向けて

「崩れ落ちていく様子」だったように感じた。


怖かった。

こんなに怖かったのは久しぶり。


ついに終わりが来たのか…

とその瞬間、私は思った。


ボブが若い頃一緒に活動してた

同世代(や、もっと若い)人達の訃報や

「ツアーを辞める」というニュースを聴く度に、

「もあ~んと湧きあがる不安感」

の10000倍位の濃縮物で一撃された感じ。


翌日インターネットにアップされた、

2階席左側からとられた映像によって

この時の流れが明らかになる。

(右側からの別ショットの方が当日見た物に近いが、その時の感情が湧いてきてあまり冷静に観れない)


・「Blowin' In The Wind 」

の途中一節歌ってボブが歌と演奏を中断し、

チャーリーに何か伝える。


・バンドメンバー間に伝言が走り曲は途中で終わる。


・すぐ「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」が始まる


・その曲もすぐにボブは歌と演奏を中断し、

センターマイクの所まで歩いていく。


・観客はこの時点では何もわからず、

ボブがセンターに来たから喝采を送る


・センターで歌うのかな~(わくわく)


・待て待てのような形で左手を上げ皆の歓声を制する


・何か「もごもご」語る


・よく理解できず戸惑う観客


・後ろに下がる時、

チャーリー用のアンプにぶつかり後ろに倒れかける


・手を宙で動かしバランスを取ろうとしかなり派手な動きとなる


・日本語的に表現すると

「おっとっとっと~」「あーびっくりした~」


・身だしなみを整え、再びセンターマイクへ


・今や有名となったセリフ

「Play or Pose」

 (CanじゃなくAre we gonna~って聞こえる)

を語る


・トニー、チャーリーが観客席の一点を指差す

(恐らくその時点でも写真撮ってた人)


・ちょっとポーズのふりしたりして


・「あいつや」みたいにボブも観客席を手を指しながらトニーと話す


・状況把握した観客が ”Play"と口々に叫ぶ


・ボブ、ちょっと勿体ぶってピアノに戻る


・この日のショーの内で恐らく傑出した

「It Takes A Lot To Laugh〜」

(何が傑出してるのか判らないが、

とにかく何かではあった)


・ボブ暗転すると共にさっさと立ち去る


・バンド、インスト曲演奏する


上記は帰国後

ネットにアップされているビデオを見てのまとめです、

やっと冷静に出来事を概観できた後のまとめ…

 

さて、明日は「現在の想い」を元に

もう一度「検証」していきましょう!

お楽しみにね。

 《つづく》

( 企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
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ゲスト・ライター陣紹介
〈ジョーカーウーマン〉
日本を代表する
「ボブ好き5人衆」
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お金が有ればもちろん、
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「ボブ・ディランLive」
をGetsし続ける「重鎮」
 
俺「Mash」とは
「ボブの音楽的部分」
そして
「ユーモラスに笑える部分」
にて合致!
 
今回の新連載で
より深く「ボブ」を掘り下げる!
 
ジェリーズ軍団では
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と共に、音楽専門ライター陣
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を2019年新規結成。
 

「ジョーカーウーマン」の「明日もボブで狂うわよ!」(第三回の上) 現場で目撃!ボブが口を開いた「ウィーン公演事件」コレが真実です!

2019-05-02 14:02:39 | BOB DYLAN

Well, I ride on a mail train, baby

Can’t buy a thrill

Well, I been up all night, babe

Leanin' on the windowsill

Well, if I die

On top of the hill 

・・・


この春、例の「ウィーン公演」へ行ってきました。


その前のパリ3日間の公演から私は参加。

パリ3日間も全日素晴らしかった!


そして、それに先立つ

3月31日スタートの本ツアーの

「初日・2日目」(何れもドイツ公演)


こちらの音源を聴いて出掛けたワケだが、

この音源のボブも劇的に素晴らしかった!

 

コレはもう、ついに来た

「ボブ・ディラン新時代到来!」

を予感せずにはいられない!

と思っていたわけです。


そんな中、この日も「超絶ショー」

を確信して席に着くが、、、

まさかの「普通」。

(※今既にウィーン2日間の録音入手したので聴き返すと、初日も結構良いかも。しかし、なぜかその場では落胆した)


パリでのような

「ボブのエネルギー」

を余り感じない。


ボブの歌う表情を凝視していたが、

リラックスした感じはなく、

始終険のある顔(結構好きだけど)。


決して悪くはないが、

こちらとしても今ひとつノリ難い。

(※人により「素晴らしいショー」という声もあり、また会場のサウンドが初日はイマイチだったという説もあり)


いくつかのピークはあるものの、

淡々といつものように本編が終わる。


パリの3日間がミラクルショーだったんだもの、

「仕方ない…」と思ってる中、

いつものようにアンコールに

バンドメンバーとボブ登場。


そして「あの事件」は起こった。


その後、この夜の出来事が

あちこちで語られだして驚く。

ボブは毎晩創造的に

「とてつもない偉業」を達成し続けてるのだが、

それには特に触れられずに…。


まあ、何年もステージで喋っていないのに、

突然演奏をストップして喋って、

しかも転びそうになった!んだから、

人の興味を引く事は間違いなく、

コンサート中のスマホで写真を撮ることも

論争を呼ぶ話題ではあります。


この時の出来事の記事を

ネットではたくさん見た。


いくつかはネタとして、

いくつかは次の街でのショーの宣伝、

いくつかはボックスセットの宣伝

も絡めて。すごい。


世界の裏側でネットの記事を読んだ人よりも、

恐らく現地の観客の方がよっぽど錯綜していた

(特に一階フロア、最前列付近を例外として)。

色んな「部分的な事実」と

その合間を埋める「仮説」

が混合して飛び交ってた。


現地で私が目撃したことは、、、

《次回につづく…》

 

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