こんにちは「フクシマン土屋」です!
郷土料理を訪ねる紙上の旅も「福島」を出発し、
「宮城」、「岩手」と北上してきた。
今回いよいよ本州最北の地「青森」へ到達だ!
いや~紙上とは言え、遠かったよ。
福島「いかにんじん」
宮城「はらこ飯」
岩手「いかのぽっぽ焼き」
岩手「まめぶ汁」
こうして並べてみると
「エース級」ばかりですな。
そして今回は
「青森の新たなエース」が加わります。
それが「せんべい汁」だ!
おっと、その前に
「青森県」
について思い出に残っていることを
書いておきたい。
東北6県では最北にあり
「本州最北端の県」でもあるよね。
同じ東北の最南にある
我が福島県からでも遠くてね。
なかなか訪れることができずにいたんだ。
なんせ基本
「3桁国道での移動が大好きな人間」
だからさ。
(車では福島~青森450kmくらいの距離だね)
でもずっと憧れてはいたんだ。
竜飛崎の「階段国道」に、
大間崎の「まぐろ」とかね(笑)
で実際に行ってみてどうだったか。
これが見所満載でおもしろい所でさ!
けっきょく2回、3回と足を運んだんだよ。
ちょっと昔の話だけど聞いてくれ。
夜の「八森~深浦」では、
その昔に北朝鮮による拉致が行われた…
そんなコトもうなずける寂しさ。
世界遺産の「白神山地」。
麓の日本キャニオン青池の神秘的なブルー。
海の波が打ち寄せる露天風呂
「黄金崎不老ふ死温泉」。
五能線と併走する美しい海岸線に「千畳敷」。
かつて「ブサかわ犬」で有名になった
「わさお」のいた「焼きイカ通り」鯵ヶ沢。
大好きな津軽のシンボル
「岩木山」に「岩木山神社」。
麓の「嶽温泉」、甘~い「嶽きみ」。
五所川原の十三湖「元祖しじみラーメン」。
憧れの「階段国道」を登り、
たどり着く「竜飛崎」。
名前のとおりの風だった。
津軽最古の湯「平舘不老不死温泉」。
秘湯ランプの宿、雪上車で向かう「青荷温泉」。
八甲田「酸ヶ湯温泉」の「千人風呂」で
お母様達との混浴。
美しすぎる「十和田湖」、「奥入瀬渓流」。
ノスタルジック異空間「夏泊半島」。
陸奥湾の美味「ホタテ貝焼定食」。
六ケ所村の「原燃PRセンター」は
原子力を素晴らしいエネルギーと謳っていたな。
それにしても津軽半島の付け根から
「むつ(陸奥)」までの荒涼とした風景には
とても驚いたもんだよ。
「高レベル放射性廃棄物」を貯蔵したり、
リサイクルを考えている土地って、
こういう所なんだなぁとね。
雰囲気満点ここが霊場イタコの口寄せ「恐山」。
薬研渓流を眺めて入る「薬研温泉」。
「最北のニホンザル」そして景勝地「仏ヶ浦」。
「本州最北端の地」憧れの「大間崎」&「まぐろ」。
「大間のまぐろ」くらい有名ブランドになると
地元でもなかなかありつけない。
フクシマンが行ったのは旬の冬ではなかったから「九州産のまぐろ丼」でした。。。
最果ての地「尻屋崎」には「白亜の洋式灯台」。
たくましくも愛らしい
「寒立馬(かんだちめ)」が迎えてくれた。
ここ「東通村」にも「原子力発電所」。
小川原湖では「しじみソフト」。
八戸「八食センター」。
雨でなくても、傘さす「蕪島」。
とまあ、
何のことだかわからないかもしれないけれど、
とにかく紹介したい場所や物が目白押しだ!
今回はその中から
郷土料理「八戸せんべい汁」を作ってみるぞ。
今でこそ「B級グルメ」として有名になったけれど、その前に
青森と岩手で食べていてね。
初めて見た時には物凄くインパクトがあったね!
「ネタ」かと思ったら、
ちゃんとした郷土料理だったという(笑)
かつて青森県東部から岩手県中部を治めていた
「南部氏(盛岡藩)」。
この地域のおせんべいが「南部せんべい」。
それを肉や魚と野菜などを煮込んだ汁に
どーんと入れた物が「せんべい汁」だ。
勝手な想像だけど
鍋(おつゆ)の具材がちょっとさみしい時に、
余ってた「南部せんべい」をとりあえず、
えいっと「ぶっこんで」みた。
そしたら
「こりゃ美味いじゃないか!」
となって定番化して広まったんじゃないかな。
なんせこの地域のご家庭にはどこも
「南部せんべい」が常に余ってたと思うからね。
「南部せんべい」
今ではスーパーでいつでも手に入るくらい
全国的にも出回っているよね。
勿論フクシマンも大好物なのだ。
ただ「せんべい汁」に使う「せんべい」は
「かやき」と呼ばれる
「おつゆ・鍋専用」のせんべい。
残念ながらこれ福島のスーパーでは売ってなくて
手に入らなかったんだよ。うーん残念。
でもまあ、あるもので作っていきましょう。
今回用意した材料は次のとおり。
・南部せんべい 一袋
・鶏もも肉 200g
・ごぼう、だいこん、にんじん、白菜、板こん&糸こん、しめじ、長ねぎ 各適量
・出汁、酒、醤油
上記を見て、フクシマン適当!
いつもは分量がちゃんと書いてあるのに!
「こんにゃろう手抜きだな!」
とお思いになった方もいらっしゃるでしょう。
ちっちっちっ
(エースのジョー風でお願い申し上げます!)
違うんだな~。
郷土料理にチャレンジするようになってから
普通の料理もするようになってきたのよ。
苦手意識のあった「料理」が今では
「そうでもなくなって」サ。
冷蔵庫に残っている食材を適当に無駄なく使う…
そんな風になってきたんだよ!
味付けなんかも目分量でね。
なんか少し上達してきたでしょう?(笑)
考えてみれば「郷土料理」ってのは
「究極の家庭料理」なんだよね。
その家々の味ってものがあって、
レシピも代々伝わるその家独自のものだったりね。
毎回同じ味に仕上げるのは
プロの料理屋さんの仕事でさ。
「あるものでそれっぽく仕上げる」
そこが家庭の味なんだよ。
ということで、
作るのも「いい加減(良い加減)」で
リラックスしていきましょう。
手順は以下のたった5ステップ!
①鶏肉を一口大に切り、厚手の鍋で炒める。
②そこへ刻んだ野菜も投入(長ねぎ最後)し火を通す。こうすることで煮込む時間を短縮。
③水、出汁を入れ沸騰したら一度火を止め、酒と醤油で味付け。火を入れ軽くひと煮立ちさせる。
④南部せんべい1枚を3~4カケに割って入れる。☆ポイント参照
⑤器によそって、ハイ!出来上がり。
☆ポイントはせんべいを入れ煮る時間、
つまり「せんべいの茹で加減」。
(せんべいの茹で加減とは言い得て妙だな)
これは好みが出るところでサ。
アルデンテの食感がいいのか、
汁をたっぷり吸ったトロモチがいいのか。
これはいろいろ試して、
自分好みを見つけるのが楽しいゾ。
ちなみにフクシマンは
アルデンテとトロモチの中間くらいが好きです。
具だくさん、旨みたくさんの汁を吸った
「せんべい」。
これは確かにせんべいが「主役」。
うまいねぇ~
せんべいに味が染みるように、
いつもより幾分濃いめの味付けがグッド!
そして酒をグイっと。
ちなみに今回合わせた日本酒は
青森は弘前で
人気銘柄「じょっぱり」を醸す「六花酒造」から、
「青森県立五所川原農林高等学校の生徒」
が作ったお米を使用した、
「農學髙育ち 特別純米」。
スッキリとキレのある味わい。
米の旨みも感じられる。
素直な若い生徒たちの、
そのままがお酒になった感じだね。
「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。
せんべい汁は懐が深いんです。
醤油、塩、味噌ベース
鶏、豚、はたまた馬まで!魚もいろいろ
野菜も何でもあり、豆腐もOK
みんなもチャレンジして
自分好みの「せんべい汁」を見つけてね!
ご興味のある君!
「フクシマンの役立つまとめページ」
を以下からどうぞ!https://blog.goo.ne.jp/12mash/c/233b3e935f7f1ceb1d5f2b9f8f1f1736
《「フクシマン土屋」筆》