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「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 新企画「フクシマン土屋」が作る「簡単!男の郷土料理(1食目)「いかにんじん(福島)」 簡単レシピ付き!

2021-08-21 15:04:14 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more

こんにちは!
「フクシマン土屋」です!

ある日、編集長MASHから届いた「妙なレターパック」↓
https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/1d8e4d5f8cbc399e909eee1dee182321
ここから「新企画」がスタートした。

その「新企画」とは、
料理ができる人から見れば
「ハラハラ、ドキドキ、イライラ」
そんなレベル(笑)の私、フクシマンが
コトも有ろうに「郷土料理」に挑戦!

というモノ!

確かに東北中を旅して、
土地土地の名産品は食べてきた。
しかし思い返せば
「観光用」にアレンジしてあったり、
流行り目当ての
「B級グルメ」であったような・・・。

もっと「郷土料理」を意識していたら、
さらに「旅の楽しみ」が広がっていたかもしれん。
もったいなかったなぁ。

もう一回、東北中を旅し直すのも
このコロナ禍では、なかなか難しい。

ならばもう一度食べたい・・・・
あの時食べておけばよかった・・・・
そんな「あの料理」
を、自分で作ってみようか。
旅に思いを馳せて「郷土料理」を作ったら、
これは面白そうじゃないか!

ということでフクシマンが旅してきた
「東北の郷土料理」
を簡単に、豪快に作って紹介して行くゾ!
名付けて
「フクシマン土屋」が作る「簡単!男の郷土料理」だ!

で、そもそも「郷土料理」の定義って何ぞや?
ウィキで調べてみると、

「郷土料理 (きょうどりょうり)とは、その地域に根付いた産物を使い、その地域独自の調理方法で作られ、地域で広く伝承されている地域固有の料理 」

とのこと。さらに

「 地域振興・町おこし(地域おこし)のために作り上げもしくは宣伝を行う「ご当地グルメ」や特定の企業が提供する料理、 土産菓子などとは異なる」

ふむふむ…なるほどね~

簡単に言うと

「この地域じゃ昔からあるよ、普通に食べてるよ。
 えっ!?これ普通じゃないの?」

みたいな感じか(笑)

「文化」として定着していて、
当人たちは特別だと思っていない・・・
そんな料理のことかな。

あるよ、それならある。
すぐに思い浮かんだね!
フクシマンは神奈川県藤沢市から
福島県二本松市へ引っ越して来た。
そんな「よそ者」だからこそ気づく
「えっ!?」な郷土料理がいくつかあるね。

三十数年前、初めてその料理を目にした
少年フクシマンは「えっ!?」
で食べなかったのを覚えている(笑)

(当時、中3の学生には申し訳ないが、おいしそうには見えなかったのです。。。)

そんな料理、
今回は「いかにんじん」を紹介だ!

なんでも俳優の「佐藤B作さん」(知ってるかな?)
がテレビで紹介して、今じゃ知られているようだね。
とは言え、福島県でも主に
「県北地域」でのみ食されている料理だ。
(県北地域とは読んで字のごとく、県の北の方のエリア)

これが「郷土料理」の面白いところだよなぁ。
先に言ったとおり、
「どこでも食べられている」
のかと思えば、案外そうでもない。
それどころか、
地域としてはかなり限定的で、
でもその地域では普通に昔から食されている。

で、この「いかにんじん」って「ネーミング」!
「いかにんじん」って最初はダサいと感じたけど、
ダサいなんてとんでもない!
Veryストレート!
160kmオーバーの剛速球だよ!

だって、食材名だけですべてが表現されている!
語呂もいいし、今ではこのネーミング以外は
「絶対に有り得ない!」と思っているくらいだ。

そして、お味の方はどうだ。
この料理はおかずであり、ツマミでもあるのだが。。。
ええ、ええ、、、
フクシマン的には
断然「やめられない止まらない」ツマミですとも(笑)

なんと言っても特筆すべきは「食感」だ!
にんじんの「シャキシャキ感」。
これが「やめられない止まらない」大きな要因!

その歯ごたえを楽しんでいると
にんじんの「ほろ苦さ」が出てきて
「いかの風味」が効いた醬油味が後を引く。

ここで終わらない。
次に出てくるのが「旨み満載のいか」!
こちらは旨みプラス「酒の風味」で、
まさに「噛むほどに味が出る」。

そして「日本酒」を「ちびり」とやる。。。

ふう~、しあわせだ。

どうだい?
「いかにんじん」
食べてみたくなったろう!(笑)

余談だが今回合わせた日本酒は
鈴木酒造店
「磐城寿(いわきことぶき)」の純米吟醸
「夏吟」だ。

キンキンに冷やして
「いかにんじん」と合わせる。
くふぅ~、しあわせだ。
合わない訳がない。

もう少し説明すると
「鈴木酒造店」

「福島県双葉郡浪江町請戸の酒蔵」だ。

東日本大震災で蔵は流され、
震災後は山形県長井市で酒造りを続けていた。

今年の春、
10年ぶりに地元・浪江で酒造りを再開されたんだ。
酒蔵さんが「海の男酒」として醸している「磐城寿」
海のモノ(今回はイカ)との相性は抜群だ!

どうだい?
「磐城寿」
も呑んでみたくなったろう!(笑)

それではようやく料理にかかるとしよう!
「郷土料理」本によると

「いかにんじん」なになに、、、

「するめとニンジンを長さ4~5cmにせん切りし、同量の醤油と酒にみりんを少々加えた中で2~3日漬け込む」以上。

これだけかい!これだけなのかい!!わかるかいっ!!!

「?!」

これか、、これなのか。。。
これが「郷土料理」の「神髄」なのか!
ご家庭で代々受け継がれてきている料理ということなのか。
決まった分量などは無くて
「だいたいこのくらい」
という「経験値からくる味付け!」

そう言えば編集長MASHのレシピにも
分量って無いよなぁ・・・・
「適当に」とか書いてあるし(笑)
感覚でイイってワケだね!
おみそれしました。

とは言え、それでは皆が作れんからね。
ここで紹介するレシピは
独りもんのフクシマンが
ツマミとして数日は持つから、
二人分くらいあるかな。

【材料】

にんじん→ 地物の「にんじん」2本

いか  → これは「するめ」のこと。写真のように切ってあるのが便利。
         写真は42g入りで、今回は半分でじゅうぶん。
         これが売っているのも「県北」だからなのか?!
         切ってないものは手で割く。

【調味料】

醤油 → 50cc(若干少なめでもいい)
料理酒→ 50cc(磐城寿ではもったいない)
みりん→ 25cc(若干多めでも少なめでもいい)

【作り方】

1.にんじんを洗い皮をむく。
  スライスして、それをせん切りにする。
  ボールに入れておく。
  ここまでで作業工程の8割は完了だ。

2.上記の調味料たちを混ぜ合わせ沸騰させる。
  沸騰した熱々をボールのにんじんにかける。
  冷めるまで放っておく。

3.タッパーの底にするめを敷き、冷めたにんじんと汁を全部入れる。
  タッパーでなくてビニール袋でもOK。
  口をしっかりして、冷蔵庫で2~3日寝かせる。

  
  以上、完成だ。
  
【ポイント】

完全に冷めてから「するめ」にかけること。
そうでないと「いか」が生臭い。
「にんじん」と「するめ」の太さは、
同じくらいに合わせた方が食感が良い。

タッパーの場合は2日目くらいで
「味見がてら上下を入れ替える。」

一見「するめ量」が多めの方が美味しそうなイメージだが、
実は逆で、比率は「にんじん多め」の方がバランスが良い。

どうだい、めっちゃ簡単だろう?
そう思ったら、早速みんなも作ってみてくれよな!

「イイトコ探訪 福島県!」
を読んでくれてありがとうございます。
「新シリーズ第1回目」は我が地元の郷土料理
「いかにんじん」でした。

今後は「東北各地の料理」にも
ガンガンとチャレンジしていくので、乞うご期待!

最後に一句

旅先で 郷土料理を 食べながら 地酒をチビル 旅のシアワセ

《 フクシマン土屋 筆 》