苦 悶
にのみや あきら
私の心を通った
芸術家が
次から次へと
他界して行く
「サヨウナラ」 の辞を残して
なぜだ
もういい
やめてくれ
にのみや あきら
私の心を通った
芸術家が
次から次へと
他界して行く
「サヨウナラ」 の辞を残して
なぜだ
もういい
やめてくれ
雪 景 色
にのみや あきら
どこからやってきたのか
細雪が
ちらちら ちらちら
白い交響曲を奏でながら
凍てついた窓の向こうで舞い踊る
白銀が小さな公園の水墨画を
鮮やかな色彩で描く
そして
風の指揮者が
雪の交響曲を
静かに指揮した