教養と学問・大学の諸規定
大学入学に当たっては中国風に「字(あざな)」をつける。中国では元服したら「字」で呼ぶからである。そして束脩(そくしゅう)として、教官各々に、布一反と酒食を渡すように決められている。
学習法は、音博士について経文を漢音で読めるようにし、その後、博士から講義を聞くというやり方である。
学生は10日に1回ずつ休暇がある。休暇の前に試験がある。
大学は7月に学年末の試験をする。1年間に習った中から、大義八条を問い、6つ以上できたのを上、4つ以上を中、3つ以下を下とし、3年続いて下、または9年在学しても官庁に推薦できる単位を修得できないときは、退学させる。
物語の夕霧は、大学へ入学して籍をおいたものの、自宅で大内記(だいないき)を家庭教師にして、寮試を受けるべく勉強している。
◆束脩=(そくしゅう=束ねた乾肉。中国の古代、初めて入門するとき、手軽な贈り物として持参した。師のもとに入門するときに贈呈する礼物。転じて入学のときに納める金銭。
大学入学に当たっては中国風に「字(あざな)」をつける。中国では元服したら「字」で呼ぶからである。そして束脩(そくしゅう)として、教官各々に、布一反と酒食を渡すように決められている。
学習法は、音博士について経文を漢音で読めるようにし、その後、博士から講義を聞くというやり方である。
学生は10日に1回ずつ休暇がある。休暇の前に試験がある。
大学は7月に学年末の試験をする。1年間に習った中から、大義八条を問い、6つ以上できたのを上、4つ以上を中、3つ以下を下とし、3年続いて下、または9年在学しても官庁に推薦できる単位を修得できないときは、退学させる。
物語の夕霧は、大学へ入学して籍をおいたものの、自宅で大内記(だいないき)を家庭教師にして、寮試を受けるべく勉強している。
◆束脩=(そくしゅう=束ねた乾肉。中国の古代、初めて入門するとき、手軽な贈り物として持参した。師のもとに入門するときに贈呈する礼物。転じて入学のときに納める金銭。