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永子の窓

趣味の世界

源氏物語を読んできて(六条院の調度品・唐櫛笥)

2009年06月06日 | Weblog
唐櫛笥(からくしげ)

 櫛などの化粧道具を入れる箱です。生活の中で箱を使用するという習慣は、もともと大陸から伝えられたものでした。

 平凡社CD-ROM版世界大百科事典によれば、「ハコ」は朝鮮語の「pakoni(筐)」と同源であり、この「唐櫛笥(からくしげ)」のほか「唐(韓)櫃(からびつ)」という言葉の存在もそのことを示しているとの指摘がなされています。「類聚雑要抄」によれば、手箱は内部に三つの懸子(かけご)を設け、その中に数多くの小箱を納めたといいます。そして、この手箱を唐風にしたものが、唐櫛笥なのだそうです。

 唐櫛笥には、白粉や香の他、櫛・毛抜き・畳紙(たとうがみ)などが入れられていたということです。

 参考と写真:風俗博物館

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