Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

向原寺(2014年7月6日参拝)

2014-08-14 | 聖徳太子御遺跡霊場
今日は7月末まで公開されている秘仏の談峯如意輪観音像が、
どうしても見たくて談山神社をメインに奈良の明日香と桜井へ。


まずは明日香で未訪の向原寺に参拝です。


所在地:奈良県高市郡明日香村大字豊浦630番地
宗派:浄土真宗本願寺派
御本尊:阿弥陀如来
開基:蘇我稲目
創建:不明
札所:聖徳太子御遺跡霊場


【歴史】
日本書紀欽明天皇13年(552)10月条の仏教初伝の記事によれば、
この年、百済の聖王から献上された仏像を蘇我稲目が小墾田の家に安置し、
その後向原の家を浄め捨ひて寺とした。

その後、国内に疫病が流行した為、排仏派の物部尾輿と中臣鎌子は、
これを外国の神である仏像を祀ったことに対する日本の神の怒りであるとして、
仏像を難波の堀江に捨て伽藍を焼き払ってしまった。

その後、581年に再建され桜井寺となり百済から帰朝した善信尼が住み尼寺となった。
その頃は別名、建興寺ともいわれた。

豊浦宮で即位した推古天皇は603年豊浦宮地と桜井寺地とを交換され、
旧宮跡に桜井寺を移し豊浦寺といい、寺地に移った宮を小墾田宮と称したといわれる。

豊浦寺は由緒からいえば日本最初の寺であり、舒明朝には塔婆が建立され、
持統天皇のときには、飛鳥五大寺の一つであった。

平城遷都とともに新都に新寺が営まれたが旧寺も変わらず盛えた。
しかし平安時代にはかなり寺運が傾き衰退していった。

現在は江戸時代に建立された向原寺があり、その後を引き継いでいるといわれる。
門前や境内に多くの礎石がみられ、寺跡であることを裏づけている。


【山門】


この地が蘇我稲目の邸宅跡で、
尚且つ仏教伝来最初の地だと思うと胸熱です。

しかし、今日はタイミングが悪く次週の大蔵経虫干法要の為か、
村人こぞってお寺はもとより周辺まで清掃&伐採。

参拝しずらい時に訪れてしまった。(^^;

このお寺は駐車場が無くてどうしようかと思ったが、
掃除していたおばさんに山門前に停めてと言われたので、
有り難く停めさせていただいた。


【本堂】


本堂は拝観料200円を支払えば拝観可能ですが、
今日はそんな雰囲気もないので堂内には入れませんでした。


【薬師堂】



【遺構】




お寺の裏側に回ると豊浦宮跡の遺構が見れます。

千数百年前の歴史の一部がこうやって見れるのが明日香の凄いところ。


【豊浦寺講堂礎石】



【豊浦寺跡】




近くの歴史ある難波池も撮影したかったが、
掃除してる方々いたので撮れませんでした。


【甘樫坐神社】



【金銅観音菩薩立像】


2010年にオークションで発見され、
36年ぶりに盗難から戻ってきたという

7月12日~9月10日の予定で限定公開されているそうです。
http://asukamura.com/?p=4333


【元善光寺】
蘇我氏の邸宅を推古天皇宮とし造営する本田善光推古天皇8年、
信濃国主に従って上都した善光が難波池で三尊仏を発見、
すすぎの滝で清め信濃に持ち帰り善光の家に祀ったのが善光寺の起源。


【御朱印】


御住職が不在なのか多忙なのか、
書置きをいただきました。

他に元善光寺の御朱印もあるようです。


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