Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

鶴林寺(2014年6月1日参拝)

2014-06-29 | 聖徳太子御遺跡霊場
本日のトリを飾るのは加古川の鶴林寺へ。

播磨の法隆寺と呼ばれるほどの古刹です。

大型の無料駐車場があるのはありがたい。


所在地:兵庫県加古川市加古川町北在家424
宗派:天台宗
御本尊:薬師如来
創建:伝・崇峻天皇2年(589)
開基:伝・聖徳太子
札所:新西国三十三箇所、西国薬師四十九霊場、聖徳太子霊跡、播州薬師霊場、
関西花の寺二十五霊場


【歴史】
伝承では創建は崇峻天皇2年(589)にさかのぼり、
聖徳太子が当時播磨の地にいた高麗僧・恵便の為に建立、
その後養老2年(718)身人部春則なる人物が七堂伽藍を整備したというが、伝承の域を出ない。

ただし推古天皇14年(606)、聖徳太子が法華経を講義し、
その功で天皇から播磨国の水田百町を得たことは史実とされ、
聖徳太子と播磨には何らかの関連があったと想像される。

創建時は四天王寺聖霊院という寺号であったものを、
天永3年(1112)に鳥羽天皇によって勅願所に定められたのを期に「鶴林寺」と改めたという。

鎌倉時代、室町時代と太子信仰の高まりとともに、鶴林寺は全盛時代を迎え、
寺坊30数カ坊、寺領25、000石、楽人数十名が常に舞楽を奏していたといれれたが、
戦国時代にいたって、信長、秀吉らの弾圧、更に江戸幕府の厳しい宗教政策の為、
衰徴の一途をたどらざるを得なかった。

その後、明治維新の排仏棄釈など、時代の荒波を潜り抜け、
宝生院、浄心院、真光院の3カ寺、15,000坪の鶴林寺として現在に至る。


【仁王門】




毎週日曜日は二階に上がれて坐禅堂の見学が出来ます。
拝観料は入山料(500円)とは別で200円必要です。




スゲー登り難い階段を登る。
さすがに京都の知恩院の山門と違って低いです。(笑)




10人も入ればいっぱいになる狭い坐禅堂に入る。

朱色に染められた壁が印象的で、
真ん中に釈迦如来像、十六羅漢像等が祀られていました。


【仁王像】


かなり怖い顔をしてる仁王像でした。


【本堂】




まずは本堂にお参り。

応永4年(1397)に建立されたとされる本堂は実に重厚でした。

内陣は撮影禁止でした。

さて、諸堂を見ていきましょう。


【三重塔】






室町時代の創建されたもの。

昭和57年(1976)放火で初層から出火し、三層の屋根の一部も燃えるほど損傷したが、
大日如来は無事に救いだされ、昭和55年(1980)解体復元修理が行われた。

よりによって何で貴重な建築物を放火するかな。
放火するなら自分の家を燃やせっちゅうの。

何度も書いてますが、
放火犯は確実にいい死に方をしないから覚悟しといた方がいいよ。




4月から6月は初層の扉が開けられ、
内部と大日如来が拝観出来ます。

ちなみに無料です。(^^


【石仏】


天人衆が雲に乗って下界に降りてくる様子が刻まれています。


【行者堂】






重要文化財。

何故か寂しげな場所にありました。


【経堂】



【山下地蔵尊】


お顔が。(^^;

届かなかったから直さなかったけど、
もし届いた場合でも直すのは躊躇する。

触らぬ神に祟りなしと言うしね。


【新薬師堂】


こちらに女子に人気のウィンクしている十二神将摩虎羅大将がいらっしゃいます。








秘仏で全く見れない御本尊より、
こうやってお姿を見せていただく薬師三尊像の方が、
遥かに有り難みを感じます。

しかも嬉しいことにこちらは撮影OK。

撮影の許可の基準は何?

寺にとって貴重なものはダメで、
それほどでもないものはOKという基準なの?




十二神将の内の5体。

向かって左から2つ目の招杜羅大将だけが、
何故か中国の学者というか軍師のようなお姿をされてました。




向かって右側が例の摩虎羅大将です。


【講堂】



【常行堂】


重要文化財。

常行三昧とは阿弥陀仏の周囲を歩き続けながら念仏を唱える天台宗の修行であり、
その修行を行う為の専門のお堂。

かなり格式の高い天台寺院にしか無いもの。


【本堂】


横から撮影したもの。


【浄心院】





【子安地蔵尊】



【宝生院】





【鐘楼堂】


応永14年(1407)に建立されたもので、
梵鐘は朝鮮・高麗時代に鋳造された重要文化財。


【観音堂】



【護摩堂】







【弁財天】



【佛足石】





【宝筐印塔】



【石風呂】





【石塔】



【太子堂】




国宝。

嬉しいことに堂内に入ることが出来ました。

渋い外観よりも更にいぶし銀の渋さ。
煤で燻されてることもあるけど。(笑)

釈迦三尊像が祀られ、九品来迎図、仏涅槃図、柱絵、壁画が描かれているそうですが、
長年の煤で全く見えませんでした。

しかし、この歴史ある太子堂の中に居れることが嬉しい。

全然華美では無く地味な内陣も長い間見てても全く飽きない。

不思議だ。

お寺といえば本堂が最重要ですが、
本堂よりも参ってほしい全国でも数少ない御堂です。



諸堂と堪能し宝物館を拝観。
拝観料は500円だったかな。

入山料とは別途だから結構お金かかっちゃいます。(^^;


国宝太子堂須弥壇の想定復元図や聖観音立像、釈迦三尊像などが見れました。

なかなか充実していましたが、
拝観料300円ぐらいになりませんかね。(^^;


【御朱印】


5種類ぐらいありましたが、
今回は2種類いただきました。


【感想】
兵庫県でナンバー1と言っても過言ではない古刹。

見所満載でした。

播磨の法隆寺と言われるだけはありますが、
さすがにあの法隆寺と比べたらアカン。

伽藍や仏像等の規模、質、量は、
やはり法隆寺は桁違いの凄さです、圧倒的です。

相手が悪すぎる。

下手に播磨の法隆寺と名乗らない方がいい。

まぁ、余計なお世話ですが。(^^;


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