無意識日記
宇多田光 word:i_
 




さんざ自分のブログコメント欄で、


> こういうCDはもう幾らでもある


、、、だとか、自分から紹介しておいて


> 買ってない


、、、とか、挙句の果てには


> 出した途端に廃盤?


、、、とか、ヒジョーに失礼なコトバばかり連発していたにもかかわらず!(T∇T)
厚顔無恥にも行ってきましたよ「ジャズで奏でる宇多田ヒカル」CD発売記念ライブに!
ご本人の新澤さんにも御目通りして握手してうただきましたっ!(どこまでも厚顔!(苦爆))

セットリストは次のとおり。

第1部:
1. Flavor Of Life
2. traveling
3. 光
4. This Is Love
5. First Love

第2部:
6. COLORS (piano solo)
7. Keep Trying
8. ぼくはくま
9. SAKURA ドロップス
10. Automatic

つまり、CD「JAZZで奏でる宇多田ヒカル作品集」の収録曲全曲を披露してくれたわけです。
CD発売記念だから当たり前っちゃあ当たり前なんだけどね(笑)。

メンバーは次の御三方。

ピアノ:新澤健一郎
ベース:高瀬裕
ドラムス:大槻カルタ英宣(ds)

もちろん、みなさん素晴らしいテクニックとアイディアの持ち主だったのですが、
特に大槻さんに目が釘付け! 
だって見た目がDIAソックリなんだもん!(そこかーーーっ!!汗爆))
本日DIAが欠席でツーショット写真が撮れなかったのがころっ(←噛んだ)、心残りです。
(勿論大槻さんの方がずっと男前でしたけどね!(爆/DIAゴメソ~))

で、演奏の方ですが、こちらはレポを真面目に書きますと。
とにかく、ヒジョーに楽しめるライヴでした。
ヒカチュウとしては全曲宇多田ヒカルの曲で、ジャズのライヴということで、
ここでしか聴けないアレンジ、ここでしか聴けない演奏を
ナマの熱気とステキな仲間たちと(ここ大事)美味しいお酒(一番大事?(笑))と一緒に
浴びるほど堪能できるのですから、楽しめないはずはないのですが、
それ以上に、何が嬉しかったって、ピアニストの新澤さんの演奏が、
いちいち、「あぁ、この人は宇多田ヒカル(の曲)が好きなんだなぁ」という
愛情に満ち溢れていたことです。それがなかったらここまで充実した夜にはならなかったな~。

もちろん、繰り返しますが技術的には申し分なし(プロなんだからこんなこと書くのも失礼なんですけどね)。
それぞれの楽曲にも独自の味付けが施してあって、
1曲目の「Flavor Of Life」こそどこか遠慮がちで、
さぐりを入れながらキメのフレーズまでの流れを模索しているような印象もありましたが、
徐々にほぐれてきたそこからあとは、
たとえば「光」のバラードアレンジは、「20代はイケイケ!」で披露された
フル・アコースティックの「Simple&Clean」を思い起こさせる非常にムードのある逸品でしたし、
「traveling」や「Keep Trying」、「Automatic」での激しいドラミングを交えた
緊張感のある演奏は、「ウタユナでもこんなインタープレイが聴けたら楽しかったのに」と
思わずにいられない素晴らしいものでした。
一方、ピアノの音色との相性のよい「First Love」は定番曲ということもあって、
僕らヒカチュウ以外のお客さんたちの笑顔も一層和むステキなものでしたし、
「COLORS」のソロ演奏はオリジナルにもライヴヴァージョンにもない軽快さが
独自色を出していて、ショウの半ば(第2部の最初)によいアクセントとなっていました。

ジャズトリオの演奏ということで、「This Is Love」などはメロディの崩し方が
なかなかに大胆で、インタープレイの際には「あれ?今何の曲演奏してるんだっけ?」と
思ってしまうほどだったのですが(笑)自然な流れで纏めきっていたのはさすがでした。

そして、個人的にも最も注目していたのは、もちろん(笑)「ぼくはくま」です。
実は、“この曲をジャズ・ヴァージョンで聴いてみたい”という願望を
以前から持っていまして、それは07年2月7日の天啓にも書いてるんだけど、
僕が想定していたのは女性ヴォーカルバージョンでこの夜は
スリーピースのインストゥルメンタルバージョンとはいえ、
やっぱりジャズテイストの演奏を聴けるというのは滅多にない機会だ!
と意気込んでいたわけです。何より、ヒカルのファンでないとこの選曲はないしね。(笑)
曲は、高瀬さんのベース独奏から始まりました。
それが、如何にも「くまっぽい」雰囲気をうまく醸し出してくれていて、
これがオリジナルにはない魅力となっていました。
全体の特徴は童謡としての側面を損なうことなく、スリーピースの長所を
活かした構成になっていたかと思います。オリジナルでの間奏にあたる部分の
メロディをやや多用していたのは、やっぱりあそこは鍵盤楽器ならではの
音の運びだから、でしょうかね。単に新澤さんがお気に入りなのかもしれませんがw
そういえば、考えたことなかったけど、あの部分はヒカルのじゃなく、
アレンジャーの冨田謙さんのアイディアかもしれませんね。
曲紹介MCでの新澤さんの
「この曲は“みんなのうた”でオンエアされてましたが、
前世からまだ3,4年しか経ってない子供たちに
“前世はきっとチョコレート”なんて言うんですよ!?
宇多田ヒカルのこういうところが好きです。」
(めちゃうろおぼえ(汗))
っていうコメントがステキでした。共感しまくり(笑)。

で、この夜僕が一番気に入ったセッションは、“SAKURAドロップス”です。
特に、終盤の元旋律を基盤にしたピアノが熱情を帯びてきて
激しいリズムセクションが絡んでくるあたりは感動モノでした。
オリジナルは仄かに和風の匂いがする音色で奏でられていたメロディが、
ピアノを通すとこうも純粋に美しさを発揮できるのかと、
あらためて曲の魅力を思い知らされた次第。こういう演奏を聴けるのが
“ジャズアレンジによる生演奏”の醍醐味だと痛感できましたよ。


で、実はこの夜にはちゃんとアンコール曲が用意されていて。
「CDに収録されている10曲は全部演奏しちゃったのに、まだ何かあるのかな?」
と訝っていたらステージに新澤さんが戻ってきて3人が揃ったあと、
「宇多田ヒカルさんは、ジャズのスタンダード・ナンバーもカバーされてるんですよね。
 、、、でも、ジャズナンバーをジャズトリオが演奏したら、ただのジャズになってしまうんですが(笑)。」

と笑いを取りながら始められた曲は「エヴァンゲリオンでも使われてるんですよね」という
そう、“Fly Me To The Moon”! さすがにこれには「そのテがあったか!」と
膝を打たずにはいられませんでした。(うちのHPの名前の由来でもありますしねw)
御三方とも、この曲は以前から
演奏し慣れてはるのか、本編の楽曲より更にこなれた手つきで演奏されていて、
アンコールならではの、余裕があるからこそのハジけた楽しさを満載にした
ハツラツとした演奏で、この充実した夜を締めくくってくれました。
いやぁ、いい夜だった!


第1部と第2部のそれぞれ終了時点で、なんとわざわざ新澤さんがこちらまで
挨拶にきてくださり、恐縮したのですが(いやそうは見なかったかもしれないけどさ(笑))、
「宇多田ヒカルファンに悪い人はいない」の黄金律を体現してくれるような、
とても好人物で、いますぐ友達になりたくなるようなオーラ(どんなや(笑))を
放ってはりました。また会いたいなぁ。

そうやってじかにお会いして感じたのですが。
このライヴとCDの選曲には、彼新澤さんの人となりが反映されているように
思えてなりません。もう一度曲を再掲。

1. Automatic
2. First Love
3. Keep Tryin'
4. SAKURAドロップス
5. ぼくはくま
6. 光
7. This Is Love
8. traveling
9. Flavor of Life
10. COLORS

各時代の曲を満遍なく配したバランスのとれた選曲なのですが、
これらの曲は、どちらかといえば、ヒカルのポップな側面や
優しげな側面が強めに出たものが主体といえます。
ヒカルのもうひとつの側面、女性としての力強い、突き刺さるような
シャープなエモーションを湛えた楽曲、「Movin On Without You」や
「Addicted To You」、「Letters」のような楽曲は選ばれていません。
(しいていえば、“This Is Love”はそっち系の曲ともいえますが)
おそらく、新澤さんもヒカルの「穏やかで明るく優しい女の子」という側面を
好まれているのではないかなぁ、だから「ぼくはくま」のアレンジも
ああいった感じになったのかなぁ、と漠然と思いました。
こういうことは、実際にライヴ会場で演奏を見たりお話ししたり、といったことがないと
気づけない点です。気さくに話し掛けてくださった新澤さんに感謝です。


また、こういう機会があったら(「今夜だけ」と繰り返してはったけどね(笑))、
是非足を運んでみたいですね~! 新澤さん、高瀬さん、大槻さん、
素晴らしい演奏をありがとうございました!
そして、この切っ掛けを作ってくれたMikihhi、あらためてぐっちょぶ!(≧∇≦)





コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
いいなぁ (Cozy)
2007-11-12 10:18:58
近くなら絶対行ってたなぁ。
ジャズは、やっぱ生で聞かないとね。
CDで聞いてもちょっと違うんだろうなぁ。

 
 
 
羨ましい!!!!!!! (フックン)
2007-11-12 23:54:46
関西でやってほしい!!!!!!!!!
CD早速買おうっと!!!!!!!!!
COLORSのピアノソロはいいだろうなあ!!!!!
 
 
 
Unknown (MIKI)
2007-11-19 00:56:26
トラバ返しありがとね!
無意識日記のレポを見てると音楽の知識無しでは計り知れない部分まで知る事が出来て勉強になるよ(^-^)
とにかくJAZZって良いなぁ~、と実感できた一夜でした!
またこんな機会があるといいなぁ~…
 
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