狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

興南高校、準決勝進出!おめでとう!

2010-03-31 16:18:27 | 県知事選

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興南高校、準決勝進出

おめでとう!

優勝候補といわれた強豪帝京をゼロ封しての準決勝進出は、優勝を半ば手にしたようなもの。

島袋投手をはじめ選手一丸となった手にした勝利は見事であった。

だが、スクイズを含む我喜屋監督の硬軟取り混ぜた采配ぶりも、お見事!

 

2010年3月31日 興南、ベスト4進出 帝京(東京)を5―0で下す

 【甲子園取材班】第82回選抜高校野球大会第9日の31日、興南は準々決勝第3試合で帝京(東京)と対戦し、5―0で勝った。興南は我喜屋優監督が主将としてプレーし、県勢初の4強進出を果たした1968年夏の大会以来となる準決勝へ駒を進めた。
 次戦は第10日の4月1日、準決勝第2試合(午後1時30分開始予定)で、決勝進出を懸けて大垣日大(岐阜)―北照(北海道)の勝者と対戦する。【琉球新報電子版】

                    ◇

当日記は元々沖縄の若者の活躍ぶりを全国に発信するのが目的の、いわば「お国自慢ブログ」のつもりでスタートした。

ところがあまりにも読者を愚弄した沖縄二紙の偏向報道に義憤を感じ、途中から沖縄紙の批判をメインに路線変更した経緯がある。

したがて古いエントリーには高校野球にも何度か触れているが、我喜屋監督については、こんなのもあった。↓

明日は興南登場! かつての主将は今は名将 我喜屋優監督

我喜屋監督は「興南旋風」の時は、確かセンターを守っていて、ピッチャーの安次嶺?が打たれ出し、控えの投手がいないので我喜屋選手がピンチヒッターならぬ、ピンチピッチャーとして急遽マウンドに立ったことを記憶している。

だが、何しろ大昔のことゆえ、記憶が間違っていたらご容赦を。

いずれにせよ、

今夜はビールがウマイ!

 

お祝いにプチッとお願いします。 

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【お知らせ】


沖縄県民緊急フォーラム:

「このままでは、沖縄が再び日本でなくなる!」
~普天間基地の県外移設を喜ぶ中国人民解放軍~


日時:4月4日(日) 

開場:11:30~   開演:12:30~

場所:県立武道館 (那覇市奥武山町52番 電話:098-858-2700)

アクセス:沖縄都市モノレール 奥武山公園駅から徒歩で約5分 壺川駅3分

主催:沖縄と共に自立国家日本を再建する草の根ネットワーク
:沖縄の自由を守る会有志

【プログラム】
<フォーラム>
12:30~16:00
◎ビデオメッセージ「沖縄への応援」
埼玉県議会議員、JSN顧問 鈴木正人、石平氏

◎特別講演1
日本ウィグル協会代表 イリハム・マハムティー

◎ミニライブ
英霊来世

◎ 緊急レポート
JSN代表 仲村覚

「尖閣諸島の危機」と「普天間基地移設問題」
※プログラムは変更になる可能性があります。

<平和行進>
16:30~18:00


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騙しのテクニック、集団自決記述 

2010-03-31 06:45:33 | ★集団自決
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今朝(31日)の沖縄タイムスの一面と社会面のトップは次のような大見出し。

◆一面:小学教科書に「集団自決」

<3社記述「軍関与」はなし>  文科省公表

検定意見つかず  

◆社会面:小学生にどこまで

具体記述なく懸念

小学校教科書に集団自決の記述をすることの是非はさて措き、執筆者が、「軍の命令(強制)」と誤解されるおそれのある「軍関与」という記述を避けたことは賢明な処置だと思う。

同じ理由で「軍関与」という記述を避けた国立歴史博物館の展示記述に、沖縄二紙が絶好のチャンスとばかり、またぞろ歴史の捏造に動き出した。

両紙の最近の記事を基にその印象操作のテクニックを検証する。

◆琉球新報・社説

集団自決記述 歴博は速やかに修正を2010年3月28日       
 沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)に関する展示から旧日本軍の関与を示す記述をカットしたため批判を浴びていた国立歴史民俗博物館(略称・歴博、千葉県佐倉市)が、軍が関与した旨の説明文を復活させる方向で検討に入った。
 既に16日から一般公開されており、遅きに失した感は否めないが、沖縄戦の歴史を正しく継承するために、一刻も早く展示を変更するよう望む。
 「集団自決」の背景に関する当初の説明文は「住民への軍国主義教育や、軍人からの指示や命令など、住民の意思決定を左右する戦時下のさまざまな要因があった」と記述していた。
 それが展示段階で「犠牲者のなかには、戦闘ばかりでなく、『集団自決』に追いこまれた人びともいた」と変更された。
 もとより、住民の多くは、いざという時これで死になさいという趣旨で手榴弾(しゅりゅうだん)を渡された。
軍の関与なしに手榴弾を手に入れることなど、できるわけがない。
 その結果、家族を殺して自殺した人がいたし、死にきれず生き残った人もいる。これは紛れもない事実だ。
 集団死に至った原因を明示しないなら、悲惨を極めた沖縄戦の実相は正しく伝わらない。
 歴博は、日本の歴史・文化を実証的に解明することを目的とした研究活動を主要事業の一つに掲げている。
 記述を変える前に、なぜ沖縄戦の研究者や「集団自決」の体験者から聞き取り調査を行わなかったのか。体験者の証言記録を度外視した歴博の対応は軽率の一語に尽きる。
 
記述を変えた理由として、軍命の有無を争点にした大江・岩波訴訟が係争中であることを挙げたが、大阪高裁は2008年10月の控訴審判決で、請求を全面的に棄却した一審を支持、原告戦隊長側の訴えを退けている。
 その際「座間味島と渡嘉敷島の集団自決は日本軍の深いかかわりを否定できず、日本軍の強制、命令と評価する見解もあり得る」と判決で指摘した。
 旧日本軍の犯した非道な行為を可能な限りぼかし、史実を糊塗(こと)、歪曲(わいきょく)する動きに加担するつもりなら、おこがましくて「歴史の殿堂」などと標榜(ひょうぼう)できまい。歴博は、沖縄戦の実相を直視し、速やかに展示を改めるべきだ。

                                              ◇

◆沖縄タイムス

歴博、軍関与明記の方針 「集団自決」 説明文を修正
2010年3月26日 09時29分  

 【東京】沖縄戦の」で軍関与の記述をパネル説明文から削除した国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)は25日までに説明文に軍関与を明記する方針を決め、修正の検討を始めた。

 同博物館は21日、新常設展示室「現代」の内容などを検討する第6室リニューアル委員会の全体会議を開催。「集団自決」の記述と展示されている縄戦パネル全体の見直しが必要との認識で一致したという。

 博物館側が修正案を作成し、4月にも開かれる次回の委員会で具体的な記述を協議する。

 安田常雄副館長は「今回の委員会では慎重意見はなく、見直しを検討することでまとまった。具体的な文言はこれから協議する」としている。

                                          ◇

集団自決は、パニックに陥った住民が自らの意志で行ったのか。

それとも軍の命令や強制で行われたのか。

現地取材もせず戦後のドサクサに紛れて発刊された『鉄の暴風』。

このトンデモ本の発刊を契機に論争が巻き起こった。

当時の座間味、渡嘉敷両島の戦隊長と遺族が、大江健三郎氏と岩波書店を名誉毀損で提訴し、一審、二審では原告側が敗訴し、現在最高裁に上告中であることは周知のこと。

だが、最高裁の判決を待つまでもなく、問題の核心である集団自決における「軍命(強制)の有無」については既に決着済みであることを知る県民は少ない

沖縄タイムスと琉球新報があらゆる手段を尽くして「決着の事実」を隠蔽しているからである。

上記引用の二つの記事がその好例である。

琉球新報、沖縄タイムスの印象操作に騙されないように、しつこくくり返すが、

08年10月の大阪高裁判決で、集団自決の「軍命の有無」論争」は、軍命(強制)はなかった」として既に決着済みである。

さらにその一年前の2007年には、文科省の教科書検定意見が高校歴史教科書から、集団自決に関する「軍命」や「軍の強制」という記述を削除するように指示している。 これも「軍命(強制)はなかった」という、もう一つの決着である。

文科省が検定意見を出したのは、沖縄タイムスと琉球新報が「プロ市民」を扇動して「11万人集会」を開催した同じ年の2007年のこと。

その時の大会のテーマが「文科省検定意見撤回を要請する県民大会」であり、その後何度もその決議文持参で文科省に圧力を加えたが、その全てが却下されている

鳩山政権に変わってからも、鳩山政権の「政治主導」に期待し検定意見撤回の要請をしたが、川端文部科学大臣に当然のごとく断られたことは記憶に新しい。

検定意見撤回運動の終焉!川端文科相が終止符必読です!)

それはそうだろう。

いくら「政治指導」を標榜する鳩山内閣でも、「プロ市民」の圧力に屈して、国が歴史を書き替えたとしたら、北朝鮮か中国並みだと世界中の物笑いになるところである。

■琉球新報の読者扇動術■

ここで、琉球新報の読者騙しのテクニックを引用するとこうなる。

大阪高裁は2008年10月の控訴審判決で、請求を全面的に棄却した一審を支持、原告戦隊長側の訴えを退けている。>

確かに大阪高裁は原告側の敗訴ではあるが、敗訴したのは『沖縄ノート』などの出版差し止めと謝罪請求などであり、問題の核心である「隊長命令や強制」は事実上否定されている。

原告側は元戦隊長の名誉を毀損したとされる『沖縄ノート』等の出版差し止めについては敗訴した。

判決のポイントは被告側の「表現の自由」にすりかわっていたのだ。

高名なノーベル賞作家の名声にたじろいだ裁判官が、「(原告は表現の自由に)寛容であれ」という不可解な文言で大江・岩波による名誉毀損に耐えよ、という判決を下し「表現の自由」を認めたのだ。 これが二審判決のポイントである。

上告中の最高裁では事実認定はしないという。

従って最高裁判決のポイントは、被告側の「表現の自由の是非」、つまり「大江氏・岩波側の出版物を差し止めるか否か」の一点につきる。

新報社説は続ける。

<その際「座間味島と渡嘉敷島の集団自決は日本軍の深いかかわりを否定できず、日本軍の強制、命令と評価する見解もあり得る」と判決で指摘した。>

「日本軍の深いかかわり」という判決文を引用している(沖縄タイムスは「軍関与」と表現している)が、「軍とのかかわり」とか「軍の関与」といった意味の不明確な文言で読者に「軍命があった」という印象を与えている。

判決はその一方で「(軍命と断定するのは)躊躇せざるを得ない」として明確な判断を逃げているが、これには社説は一行も触れていない。

大阪高裁で「軍命」「強制」が証明できなかったということは、挙証責任のある被告側が、核心部分の「軍命の有無」に関しては事実上の敗訴をしたことになる。

琉球新報は、裁判所が判断を逃げた「軍の関わり」あるいは「軍の関与」という曖昧な文言を使用して、あたかも大阪高裁で「軍の命令(強制)」が証明されたかのような記事で、読者を誤誘導している。

これは沖縄タイムスも含めて沖縄紙が使う常套手段である。

「軍の関与」という文言について付言する。

教科書問題に関心のある人なら周知のことだが、3年前の教科書検定意見では、「軍の命令」「軍の強制」は削除を指示したが、「軍の関与」まで削除せよとは指示していない。

「集団自決」は、戦時中の出来事でありまた一部の自決者は手榴弾を使用していた事実から、「軍の関与」を全て否定することは出来ないと判断したからだ。

歴博が「軍の関与」と書かなかった理由は、言わずもがなのことを書いて、あらぬ誤解(軍命(強制)があった、という誤解されたくなかったからと推測する。

「軍の関与」には善意の関与もあれば悪意の関与もある。

沖縄タイムスと琉球新報は「住民虐殺」という悪意の関与を強調するが、数多い沖縄戦の証人の中には「万が一の場合はこれを使いなさいと自分の手榴弾を渡し、自分は突撃して戦死した兵隊さん」についての証言も多く聞く。 彼らは戦死した兵隊さんの「感謝こそしても憎む気は微塵もない」と証言する。

これは善意の関与であるが、これが沖縄紙に掲載されることはない。

「関与」について説明が少し長くなったが、新報が引用する「日本軍の強制、命令と評価する見解もあり得る」という判決文は、とりもなおさず、一部の左翼学者がこのように主張しているということにすぎず、結果的にはそれが新報が「軍命はあった」と読者を惑わす「原告戦隊長側の訴えを退けている」という印象操作を否定していることになる。

■沖縄タイムスの騙しのテクニック■

ここで沖縄タイムスの読者扇動術を読み取ってみよう。

先ず「集団自決」の「軍命あるいは強制」の有無を議論するというのに、最初から「集団自決(強制集団死)」と記して、読者を欺く印象操作をしている。

そもそも「集団自決」を論じるのに、最初から「強制集団死」と論点の「強制」を使って決めつけるのは、その時点で既に議論を自ら放棄していることに気がつかないのだろうか。

いや気がつきながらあえて、「強制集団死」と書いて読者を欺く姿勢はより悪質である。

琉球新報は素直に「集団自決」と書いており、少なくともこの点に関しては沖縄タイムスより多少は報道機関としての良心が残っているのであろうか。

まさかね。

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開き直った宇宙人、法的に何か?

2010-03-30 08:05:07 | 県知事選

 



 

 
鳩山首相の「普天間移設先の政府案は3月一杯に1つにまとめる」という発言の3月は、本日も入れて残すとこ後二日。

と思ったら、またしても首相発言が大揺れの大地震。

普天間移設問題でアメリカとの合意をいとも簡単に反故にして、国民を大混乱に落としている鳩山首相は、今度は国民との「約束」を弊履のごとく反故にして「別に法的に決まっているわけではない」と開き直った。

そんなことを言い出したらきりがない。

政治家の約束事なんて一々法的に決めてからやるものではない。

特に首相の発言は法的に決まってなくともそれに匹敵する重みがあってしかるべきだ。

この「法的云々」発言は国民を愚弄しているしか考えられない。

以後、鳩山首相の発言には、「それは法的に決めたことですか?」と確認する必要がありそうだ。

そうそう、納税は国民の義務だと法的に決まっているが、脱税しても知らなかったとして追納でシラをきるのは、泥棒が捕まっても「返せばいいんだろう」と開き直るのと似ていませんか、総理!

政府案、月内決定こだわらず=普天間移設先は来月以降絞り込み-鳩山首相(時事通信 3月29日)

鳩山由紀夫首相は29日夕、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、政府案の取りまとめについて「いつまでに全部やらなきゃいけないという話ではない
今月中じゃなきゃならないとか、別に法的に決まっているわけではない」と述べ、月内にこだわらない考えを明らかにした。首相官邸で記者団に語った。
 首相は26日の記者会見で「最終的には政府案を一つにまとめなくては交渉はうまくいかない
3月いっぱいをめどに政府案をまとめる努力をしている」と表明していたが、これを軌道修正した形で、首相発言のぶれは批判を招きそうだ。
 一方、首相は「だいたいのスケジュールからいけば残り2カ月余りだから、そろそろしっかりした政府案をまとめて交渉を成立させていきたい」と述べ、5月末に最終決着を図る考えに変わりはないことを強調した。

                    ◇

内閣の間でも社民党、国民新党と意見が分かれる上に、

本家の民主党でも首相、外相、防衛相と足並みの揃わない鳩山内閣が

「5月末までに(米側との)決着をつける」と言うのなら、せめて二ヶ月前の3月までには政府案を1つにまとめる」という、首相発言はごく真っ当な考えだと国民には受け取られていた。

例えば次のように繰り返し、繰り返し国民の前で発言していた。

「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)

意見の分かれる閣僚を首相がリーダーシップを発揮して一つにまとめる決意の下の発言かと思いきや、

これが何の根拠もない単なる「期待」に過ぎなかったとは驚いた。

前に首相発言を指して、単なる期待は神社への「願かけ」に等しいと書いた。

今回も首相は、神社への「願かけ」を国民に向かって発言していたのだろうか。

神社といえば普天間基地の直ぐ隣には米軍基地にはそぐわない「普天間神宮」があるが、首相が今度沖縄に見えるときは是非とも「普天間神宮」に願かけすることをお勧めする。

問題の普天間基地の直ぐ側にあるだけに少なくとも普天間移設には霊験あらたかだと思われるので、そこの御神籤で政策決定することをお勧めする。 

普天間基地に隣接しているせいか、時々は米兵(らしき人)カップルが御神籤を買う姿を見かける。

以下に羅列したのはTBSニュースからの関係閣僚の発言を抜書きしたものだが、これを見ただけでも、鳩山内閣の内閣不一致、いや、「閣分裂」が手に取るように分かって興味深い。

◆ 「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)

◆「早く1つに絞ってしまってアメリカや地元との関係がうまくならないと煮詰まってしまうので、 それはありえないことだ」(岡田克也 外相)

◆「(岡田)外務大臣は交渉を米国とやるわけですから。交渉する立場からいくと代案を持たないという交渉ですから、大変厳しくなるということですから」(平野博文 官房長官

◆「1つに絞れないから複数のまま交渉を始めるしかないという現状を総理は理解していないのか」(政府関係者

◆ 「1つの案の中にも選択肢があるでしょうから、それをもって1つというのか2つというのかというとらえ方の違いだけだと思いますが」(平野博文 官房長官)


普天間移設、岡田外相が首相に異論(3/29TBSニュース)
 3月も29日を入れてあと3日。鳩山政権にとっては試練の3日間とも言えます。まず31日は、沖縄・普天間基地の移設先について政府案をまとめる期限ですが、岡田外務大臣が鳩山総理の考えに異論を唱えました。
 「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)
 沖縄・普天間基地の移設先について、鳩山総理は26日の会見で今月中に政府案をひとつにまとめる考えを示しました。しかし、ゲーツ国防長官らと会談するためワシントンを訪れている岡田外務大臣が、総理のこの考えに異論を唱えたのです。
 
「早く1つに絞ってしまってアメリカや地元との関係がうまくならないと煮詰まってしまうので、 それはありえないことだ」(岡田克也 外相)
 これに対し平野官房長官は、岡田大臣の立場に理解を示しました。
 「(岡田)外務大臣は交渉を米国とやるわけですから。交渉する立場からいくと代案を持たないという交渉ですから、大変厳しくなるということですから」(平野博文 官房長官
 そもそも、複数の案を検討している状況を先週、沖縄やアメリカ側に説明した矢先だっただけに、鳩山総理の「ひとつにまとめる」という発言には、政府の内部からも驚きの声が上がっていました。
 「1つに絞れないから複数のまま交渉を始めるしかないという現状を総理は理解していないのか」(政府関係者
 背景には、当面は普天間基地の部隊や訓練を分散して移転した上で、10年以上時間をかけて別の移設先に集約するという、2段階での移設案を政府が検討してるという事情があります。
 最終的な移転先として、沖縄県内の勝連半島沖に平野官房長官が積極的なのに対し、「県外移設を」という鳩山総理の意向を受けて、鹿児島県の徳之島を推す意見が浮上し、整理できていないのです。
 
「1つの案の中にも選択肢があるでしょうから、それをもって1つというのか2つというのかというとらえ方の違いだけだと思いますが」(平野博文 官房長官)
 平野官房長官は鳩山総理と岡田大臣の認識に大きな差はないと強調しますが、3月31日まであと2日。鳩山総理は閣内に不協和音を抱えながら、本当に政府案をまとめられるのでしょうか。


                   ◆

【おまけ】

首相の「法律的に・・・」発言は、これが年末だったら「言い訳のキメセリフ」として流行語大賞にでもノミネートされると思うのだが、

もう一人のエロ閣僚も「路チュー」と質問され、

「法的に何か?」と開き直っていた。

「路チュー」は道路交通法違反です、ハイ。

ん?  「路チュー」の発音がおかしいって?

ハイ、スミマセン。

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沖縄県民緊急フォーラム:

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開場:11:30~   開演:12:30~

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鳩山ダチョウ倶楽部内閣

2010-03-29 07:54:41 | 県知事選



 

 

鳩山内閣の幹部(鳩山首相、菅副総理、仙石国家選戦略担当相)がダチョウ倶楽部に弟子入りしていたとは・・・。

「聞いてない」って?

それにしても、師匠の決め台詞をそのままパクルのは、いかがなものか。

鳩山、菅、仙石の主要閣僚三人とも、「聞いてないよォ」だってさ。

俺は聞いているぜ!(小沢幹事長)

菅氏「聞いてない」亀井氏「耳が悪いんだよ」 郵政改革法案、閣内の混迷深刻3.28 20:51

 2010.3.28 20:51

 郵政改革法案をめぐる連立政権の混迷が28日、一層鮮明化した。与野党党首級が勢ぞろいした同日のテレビ朝日番組で、ゆうちょ銀行の預入限度額(現行1千万円)の引き上げについて、菅直人副総理・財務相が亀井静香郵政改革・金融相から説明を受けていたかいないかで紛糾。鳩山由紀夫首相が目指す30日の閣僚懇談会での法案決定もおぼつかない状況だ。

菅氏「私は(限度額の)数字を知りませんでした」

亀井氏「全部申し上げました」  

菅氏「聞いてません」

 亀井氏「菅さんとの電話はテープにとっておかないといけない。あんた、耳が悪いんだよ!」

  主役は平成21年度第2次補正予算の歳出規模でも衝突した菅、亀井両氏だった。亀井氏は24日の発表前に菅氏に預入限度額2千万円への引き上げを報告したと主張。民主党の小沢一郎幹事長にも法案骨子を報告したことも明らかにした。

  さらに、首相が「了解しいていない」と発言したことについても「まだ閣議決定していないとの意味だ」と述べ、あくまで決着済みの問題と強調した

          ◇

菅副総理のみならず、肝心の鳩山首相が「聞いていない」と言うし、仙石国家戦略相始め主要閣僚が、「聞いていない」という。

これではキメ台詞が多すぎる・・・と師匠のダチョウ倶楽部からダメだしが出るだろう。

これではコントにもならないと。

結局どちらかがウソつきということになる。

 ⇒亀井・菅両氏、「言った」「言わない」水掛け論 - 読売新聞(3月28日)

しかし、いくら「暴走亀」の亀井氏だといっても、小泉内閣が命を賭して決めた重要案件を首相を初め関係閣僚に何も「言わずに」独断専行したとは考え難い。

 ただ、ここ数日の関係者の発言を分析すると、亀井氏は管轄の原口大臣とは話し合ったが、

他の関係閣僚には電話で「了解」を取った程度で、個々に面談して議論した様子はない。

鳩山首相も「皆がよいというならよいのでは」といった程度の軽い認識で「了承した」のではないか。

菅氏や首相の「聞いていない」の真意を忖度するとこうなるだろう。

「聞くには聞いたが、電話口だし、・・・あの人がОKならいいでしょうといった程度で、詳しい内容までは了承したわけではない」と

これを亀井氏の「確信的犯行」だという話もある。(毎日新聞・与良氏)

その際、亀井氏が「小沢さんの了解済み」の殺し文句をどの辺で使ったが問題だが、

「あの人がОKなら、私もОK」といった奉加帳的軽さで了承したものと推測できる。

 首相周辺の超ノー天気な政策決定の雰囲気をTBS「朝ズバ!」が伝えていたので、<テレビウォッチ>で再現するとこうなる。

首相の超ノーテンキ 郵政改革案「閣議決定してたっけ?」 2010/3/26 12:40

「あなたもうるさいね。どこの社?」「TBSです」「了承されたから発表したんでしょ」「総理は了解していないと……」「もう1度聞いてみろよ」「認識が……」「認識じゃない現実だ」「なんでこんなことに?」「君たちが騒いでるだけだ」「修正は必要ない?」「くだらんこと聞くなぁ」 官邸に駆け込んだ まさに亀井節の炸裂だが、ことはどうやら、鳩山首相のアバウトをいいことに、亀井金融・郵政担当相が独走してしまったものらしい。

おととい(3月24日)発表された郵政改革法案は、郵貯、簡保の限度額アップのほか、グループ内の委託業務での消費税(500億円)の免除などが盛り込まれていたから、大騒ぎになった。

 毎日新聞が伝えた内幕はこうだ。

亀井大臣の発表を見て仙谷国家戦略相が官邸に駆け込み、「亀井案は民業圧迫になる。まだ決まってませんよね」と念押ししたところ首相は「閣議決定してたっけ?」と事務方に確認する始末。事態を全然把握していなかったわけだ。

そこで、記者団に「了解していない。論議が必要」などといったために、上のやりとりになった。

みのもんた「お粗末だね。はっきり言わしてもらえば」 与良正男は、「発表がどういう意味をもつのか、首相は把握していなかった疑いがある。本当にこの内閣大丈夫かという感じだ」 亀井案は、自らもいっているように「小泉・竹中の反対」で、国有化までは戻らないものの、民営化路線の完全修正だ。それはまた、自民党を追い出され、刺客まで立てられた5年前の「小泉・郵政選挙」へのリベンジでもある。

統治能力の問題

与良は「亀井さんは計算づくでやっていると思う。はじめに郵政トップに元大蔵次官をもってきて、押し通したが、その再来をねらったんでしょ。それをわからなかった鳩山さんはホント深刻です」 吉川美代子も「首相の指導力がね」 みのは、「お2人をお呼びして、ナマでやりたいくらいだ」 与良「この問題も普天間も、連立離脱になりかねない問題。

それをわかっていながら放置してきた。言った言わないの話じゃない。統治能力の問題」 みの「みんなの党の支持率があがったりして。国民の気持ちが出ている」 与良は「あれだけ期待されたんだから、もう少し踏ん張ってもらわないと」 これが国民の願いか。しかし、首相がこうまでノーテンキだと、小沢幹事長の首だけではすまないかもしれないな。

                   ◇

前回の出演の時は与良さん、ミョウに歯切れが悪かったが、ここに来て遂に「期待の民主党」にも匙を投げた感がする。

そもそも、国民の生活に大きな影響を及ぼす郵政改革、いや国内どころか海外の金融事情にも影響を与えるとおもわれる重要案件を「亀井氏個人の復讐の舞台」にしていいものか。

 また、小泉元首相への恨みが骨髄にまで染み込んでいる亀井氏を、それを承知で郵政担当相に指名しておきながら、このような事態を予測できなかった鳩山首相の責任は限りなく大きい。

猫に鰹節を喰われたら、喰われる状況にした飼い主が悪いに決まっている。

そんな時、のんきなものだ⇒大丈夫? 鳩山首相「新たなスタート」直後のバカンス

こうなると自民党内閣時代の「内閣不一致」なんて可愛いものであった。

 ⇒ 閣内不一致どころか、もはや“閣分裂”の域に

 

                ◇

【おまけ】

ダチョウ倶楽部といえば、あの人は今・・・。

 「(邦夫)俺は絶対やらないぞ!

(与謝野)お前やらないの?じゃあ俺がやるよ!

(舛添)いやここは俺がやるよ!

(邦夫)・・・じゃあ俺がやるよ。

(与謝野&舛添)どうぞどうぞどうぞ!」

まさか「劇団一人」に弟子入りはないと思うが・・・。

 

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沖縄県民緊急フォーラム:

「このままでは、沖縄が再び日本でなくなる!」
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主催:沖縄と共に自立国家日本を再建する草の根ネットワーク
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「尖閣諸島の危機」と「普天間基地移設問題」
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コメント (9)

沖縄版独裁者と本家独裁者、普天間で小沢氏「首相も県外移設、約束した感じ」

2010-03-28 07:33:27 | 県知事選



 

 

65年前の今日(1945年3月28日)は、沖縄の渡嘉敷島で集団自決が行われた日。

その二日前(26日)には、隣の座間味島で集団自決が行われている。

今朝の沖縄タイムスは集団自決関連の記事で大見出しが躍っているのか、と思いきや・・・その影も形もない。

代わりに当日記のアクセスに不思議な現象が起きている。

アクセス・キーワードのトップがなぜか「雲仙・普賢岳」になっていて、 閲覧エントリーのトップも「マスコミが犯人の長崎・雲仙普賢岳噴火災害」。

一年も前の古いエントリーがトップなのは摩訶不思議。

こんな関連記事にもアクセスが・・・。

マスコミが報じない「雲仙・普賢岳噴火災害の真相」

浅間の噴火 雲仙・普賢岳の教訓を忘れるな!あれから18年

                  *

普天間で小沢氏「首相も県外移設、約束した感じ」 (3月25日 01:07)
 民主党の小沢幹事長は24日、党沖縄県連代表の喜納昌吉参院議員、連合沖縄の仲村信正会長と国会内でそれぞれ会い、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題で県内を移設先としないよう要請を受けた。

 喜納氏らによると、小沢氏は「政府のことにどうのこうの言うことはできない」と述べる一方、「鳩山首相も去年の選挙の前、『最低でも県外』と言っていた。県民に約束したという感じになる」と語ったという。

 政府はこの問題で、米軍キャンプ・シュワブ陸上部(沖縄県名護市など)に移す案と米軍ホワイトビーチ沖(同県うるま市)を埋め立てて移設する案の2案を軸に検討している。県内移設に懸念を示すような小沢氏の発言は、今後の作業に影響を与える可能性もある。

(2010年3月25日01時07分  読売新聞)
            
        ◇

国会質疑で全国にその「勇姿」を放映された喜納昌吉民主党沖縄県連会長が小沢幹事長と面談した。

小沢氏が独裁者であることは国民ほとんどが周知のことだが、喜納民主党会長も沖縄ではその「異常行動」で知られる独裁者である。

国会質疑での吶々とした沖縄訛りの語り口で、「純朴な沖縄人」という印象を持つ人もいるようだが、実際は沖縄の革新系国会議員の会「うるの会」の会長を努め、その独断専行の言動にあきれ返っている良識ある県人は多い。

うるの会、解散決定 普天間で対応割れる再結成視野
その沖縄版独裁者が本家の小沢氏と面談した同じ日の24日、喜納氏はその勢いを駆って首相官邸を訪ねている。

そこで平野官房長官と激論をしたという。

25日の沖縄タイムスの囲み記事「プリズム」によると、平野長官が柄にもなく「すごみをきかした」というが小沢氏の真似でもしたのだろうか。

バトルの様子を以下に引用してみよう。

すごみを聞かすのは親子二代でクスリの世話になっている喜納議員の方だと思ったのだが、

平野長官は「メクラ蛇になんとやら」で喜納議員の本当の恐ろしさをご存知なかったのだろう。

○・・・「それは県連の役割りだ

何でいちいち県連に言う必要があるのか」ー。

民主党県連と平野博文官房長官が24日に首相官邸で会談した際、内閣官房沖縄連絡室をめぐり、激しい口論を繰り広げた。民主党が打ち出した「地方の要望や陳情は都道府県県連を通し、幹事長室に届ける」という「陳情窓口一本化」の方針と、同連絡室の運用実態が食い違っているためだ。

○・・・「140件って、こんな話聞いていない」。 県連で地元の実務を預かる上里直司政調会長は、あぜんとした。 上里氏が19日に沖縄総合事務局内の同連絡室分室に問い合わせたところ、要請を受けた数は「1件」と回答された。 ところが平野氏はあっさり「140件上がってきている」と答えたという。 喜納昌吉代表には「あんた、あちこちで『沖縄連絡室を潰す』と言っているようだな」とすごみをきかしたという。

○・・・上里氏が「陳情は県連が受けるのが党のやり方」と指摘すると平野氏は「沖縄の声を聞くのは政府だ」と取り合わなかったという。 米軍普天間移設で地元交渉に当たる立場の平野氏と、足元で支える県連の埋めがたい確執。 喜納氏は会談後「沖縄を植民地だと思ってる」と激怒した(沖縄タイムス2010年月25日)

記事では県連側は専ら上里政調会長の発言のみを取り上げているが、日頃の喜納氏の独断専行振りを知っているものなら、喜納氏が、静かにしていたとは考え難い。

きっと記事には出来ないような話も飛び交ったのではないかと、平野長官の「取り合わなかった」という言葉から想像する。

喜納氏の沖縄における奇行については過去記事「 究極のブーメラン!鳩山献金 喜納昌吉民主党県連代表の異常行動」を編集加筆して紹介したい。

■民主党沖縄県連の独裁者

小沢幹事長が独裁体制を築きつつあるその一方、沖縄の県選出国会議員の中でも独裁体制を引いている人物がいる。

沖縄選出の自民党衆議院議員が一人もいなくなった結果、連立を組む民主、社民、国民新3党と無所属の衆参議員7人が一つになり「うるの会」を再結成した。

2009年11月24日 政治 

県外・国外移設要請へ うるの会/きょう鳩山首相と面談【11月24日】

 米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、県選出・出身の国会議員でつくる「うるの会」の喜納昌吉参院議員は23日、那覇市内で記者会見し、24日に鳩山由紀夫首相と面談し、同飛行場を県外・国外への移設を要請すると発表した。同会メンバーと官房長官、外相、防衛相、沖縄担当相など関係閣僚で構成する「普天間移設に関する検証会議」(仮称)の設置などを求めるという。

 喜納氏は「普天間問題は、政府の方針が非常に混沌(こんとん)としており、県民が動揺している。地元の意向を無視した形で話が進んでいるのは許し難い」と政府の姿勢を批判。「鳩山首相も岡田外相も(政権交代以前に)県外・国外と言ってきた。その言葉は大事にしてほしい」と強調した。

 喜納氏は、県出身の赤嶺政賢衆院議員(共産)にも、うるの会への参加を求めていることを説明。県関係議員が一致して「県外・国外」移設を求めることの重要性を訴えた。

 赤嶺氏は沖縄タイムスの取材に、打診を受けたことを認めた上で「政策面で一致できる点は協力したい」と答えた。

                      ◇

「うるの会」の会長は喜納昌吉議員だが、あの「ハイサイおじさん」や「花」の作者として知られる人物で同時に民主党県連の代表でもある。

「うるの会」とは、 
民主党(喜納昌吉、玉城デニー、瑞慶覧長敏)
社民党(照屋寛徳、山内徳信)
国民新党(下地幹郎)
無所属(糸数慶子)
以上の県選出国会議員7氏で立ち上げた会。

喜納氏の政治家というより一人前の大人にあるまじき奇行は、しばしば良識ある県民のひんしゅくを買っているが、

本人が革新を標榜しているためか、地元紙でその奇行を批判する記事を見ることはない。

巷に流布する例を上げると、

(1)民主党県連の会議は会長の喜納氏の朝が遅いため、午前中に開かれることはなく、いつも午後遅くからである。

(2)会長に異論を唱える議決は無効になる。

いずれも地元マスコミには載らない話ではあるが、ご本人は深夜営業のライブつき居酒屋を経営しており、まんざら煙の立たない話ではない。

これでは元祖独裁者の小沢一郎氏も真っ青の独裁者ぶりではないか。

中城湾通信さんが、「喜納昌吉県連代表の異状」について詳細を述べているので以下にそれを紹介したい。

内紛に揺れる民主党県連

その民主党県連が今、内紛に揺れている。民主党中央に直訴された「民主党沖縄県連の組織実態に関する報告」を有志チームの理解を得て全文を本紙に掲載する。広く県民の議論と民主党県連との公開討論を行う機会になればと考え本紙も紙面を開放・協力した。

 
『民主党沖縄県連の組織実態に関する報告』

 連日のご奮闘に心から敬意を表します。
 さて、私たち「有志チーム」は10月2日付と同月9日の書面で県議選と衆院選に関する取り組みの進捗状況について報告させて頂きましたが、民主党本部には「何で県連ではなく有志チームか」という疑問を抱いておられるものと推察しております。組織を知る者であれば当然の疑問ですが、残念ながら「民主党沖縄県連」では常識が通用しないのが実態でございます。
 特に、最近の県連代表の発言や行動は背信行為としか思えず看過することは出来ません。党本部が沖縄県連の実態について正しく認識され、誤りなき判断をして頂くため標記の件について下記のとおりご報告申し上げます。

1.沖縄県連の政治的な異状

(略)
2.喜納昌吉県連代表の異状
(1)組織の体をなしていない党運営の実態と喜納代表の不適格性
 ①党の機関会議は実態として「喜納代表のご意向伺いの場」になっている。「意見・提言」は反論扱いされ反喜納としてたちまち排除される。現に、過去に少なくない民主党仲間が喜納代表によって排除されてきた事実がある。県連役員はそのことをよく知っているので本音を隠して発言する。必然的に会議は喜納代表との懇談会のような内容になる。
喜納代表は自ら認めているとおり麻薬不法所持により2回の服役経験を持っている。そのことを多くの県民が知っている。また、代表の長男が横浜で暴力団絡みの事件を起こしたことがマスコミで報道されたことで多くの県民に知られている。従って、沖縄県内における喜納代表に対する評価は、「民主党は何でこんな人を代表にしているのか?」、「あの人の発言はいつも何を言っているのか意味がわからない」、「民主党支持者として恥ずかしい」というのが偽らざる県民の認識である。
(2)喜納代表の背信行為
①今年6月1日、衆院選に向けた社大党決起集会(政治資金パーティー)で、喜納代表は「選挙区は糸数けいこ、比例代表は沖縄の山内徳信(社民党比例候補)を当選させなければならない。民主党は斉藤さんや多くの比例候補がいるけど労働組合でやっているので大丈夫」ということを挨拶で発言した。会場内では嘲笑する者が多く、全駐労も本人に抗議していた。
②5月の県連会議で喜納代表は「山内徳信を民主党として応援する方法はないか」と提案してきた。さすがに複数の役員から「社民党比例候補を民主党が応援出るわけがない」と言われ、表の出ることはなかったが、水面下では県連役員は山内氏を応援させられた。
③真実を一つ紹介する。喜納代表のモルビービル内に民主党選対本部が置かれ、電話20台設置されたが沖縄県連は電話行動が取り組めず長期間放置していた。このため、糸数選対の電話行動に使用させるという名目で提供し、この電話を使って「選挙区は糸数、比例区は山内」という電話行動が取り組まれたのである。明確な背信行為である。
④次期衆院選の人選について、喜納代表は社民党県連役員に対して「沖縄3区で新川秀清県議を出馬させよう」と持ちかけていた。理由は党本部から「3区と4区は候補者を差し替えろと言われているから」ということと、「玉城デニーは反喜納」だから排除していくことにあった。
 すでに、社民党沖縄県連は10月20日の県連大会において3区で新川秀清県議擁立を決定することが県内紙でも報道された。この立役者は喜納代表そのものであり重大な反党行為であるが、党本部はこの背信行為を黙認すべきではない。(略)》

                      ◇

これが事実だとしたら、喜納氏は民主党の名を騙り民主党県連の座にありながら、より過激な社民党のスパイのような行為をしていることになる。

このような人物が民主党県連の代表として独裁権力を振るっていても、社民党が大好きで「反戦平和」が好物の地元マスコミは一切これに触れることはない。

ちなみに喜納氏の政治スローガンは「全ての武器を三味線に」である。

やはり沖縄では「反戦平和」は政治家にとって有効な免罪符になるのか。

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コメント (1)

幸夫人がハニートラップに?日替わり主役の民主党劇場

2010-03-27 07:24:11 | 県知事選
 
■「民主党らしさ」が次々と■
 
中井洽国家公安委員長(防災担当、拉致問題担当兼務)が、交際女性にカードキーを渡し、議員宿舎の部屋に出入りさせていた、などの問題について、昨日のTBS「朝ズバッ!」はみのもんたが問題を茶化して、与良コメンテータに話をふった。
 
だが、民主党応援団の与良氏のこと、案の定ムニャムニャと訳のわからぬコメントで終始歯切れが悪い。
 
それではと、チャンネル替えてテレ朝「スーパーモーニング」に切り替えたら、丁度大谷昭宏氏のコメント場面。
 
日頃の大谷氏の論調から中井氏の弁護にまわる思いきや、
 
今度は案に相違して中井批判の急先鋒に立っていたのには驚いた。
 
即刻解任すべき、だそうだ。
 
<テレビウォッチ>から大谷氏の舌鋒鋭いコメントを引用する。
 

「危機管理意識が問題」

   「即刻、更迭すべき」とした上で大谷は次のように語る――治安の最高責任者が何をしているか、警察が掴んでいないわけがない。大臣は時々、警察に耳の痛いことを言わなければならない。しかし、これをつかまれたら、何も言えない疑いが十分ある。もし、警察庁長官がこれをやったら即刻、更迭だ。その上にいる人が夜な夜なこんなことをやって、時の内閣が更迭しないでそのまま残しておいたら、なめられちゃう。テロリストに狙われる可能性だってある――

大谷さん、突然まともになってしまって、一体どうしちゃったんでしょうね。(笑)

 
それにしても、高級クラブのホステスが議員宿舎に来た理由が「そうじをしに来てもらっている」(国家公安委員長談)とは、一体何のそうじに来ていたのやら。 
 
まさか「命の洗濯」のため、とは言えなかったのだろう。(笑)
 
今回の「中井スキャンダル」で、ご本人は「何か法律違反デモしたのか」と開き直っているが、
 
「ハニートラップ」は国家の機密に携わるものが、中国訪問時どころか、お膝元の東京、それも議員宿舎でも容易にひっかる可能性がある、ということをを示した。
 
■ファーストレディが「ハニートラップ」に?■
 
それにしても鳩山政権平和ボケぶりには今さらながら呆れる。
 
ファーストレディが首相公邸に民潭の広報大使も務める韓国イケメン俳優を連れ込んでいたというから言葉を失う。
首相官邸の「KYカップル」?

 23日の参院予算委員会で自民党の山本一太氏が、鳩山由紀夫首相の幸夫人が17日夜に韓国人俳優のイ・ソジン氏を首相公邸に招いたことを取り上げ、「日韓親善を念頭に置いた外交政策の一環なのか。夫人の個人的趣味でなさったのか」とただす場面があった。
 幸夫人はイ氏の熱心なファンで知られ、首相も就任前後から、夫人を伴いイ氏とたびたび会食している。

 首相が答弁で「妻の自主性に任せている。これ以上のことは私には分からな」と詳しい説明を避けたのに対し、山本氏は「経済状況が厳しく、多くの国民が苦労している中、12億円をお母さまからいただいて気づかなかったと話す首相と同じくらい、庶民感覚からずれている」と夫人を批判。「首相官邸の『KY(空気が読めない)カップル』と言われても仕方がない」と切り捨てた。 (時事通信) 2010年3月23日(火)20:03

韓国スターといえばヨン様しか知らない筆者が、うがい薬のような名の韓国イケ面スターを知るよしもないが、
 
首相公邸といえばアメリカのホワイとハウスに相当するもの。 
 
そこにファーストレディが、民団の広報大使を連れ込んで、
 
それを首相が「それ以上はわからない」とは、あまりにも危機意識に欠けているのではないか。
 
これが工作員による「ハニートラップ」だったらどうするおつもりなのか。
 
どうやらイ・ソジン氏は鳩山内閣成立以来、幸夫人にターゲット絞っているようで、鳩山由紀夫首相夫妻とたびたび会食を行っている。
 
ウィキによると、その軌跡はこうなっている。

2009年9月14日 - 総理就任を控えた鳩山由紀夫民主党代表・幸夫人を表敬訪問。
2009年11月27日 - 幸夫人の個人事務所を訪問。
2009年11月28日 - 東京・赤坂のホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」内のカフェ「カフェ&デリ」で鳩山首相夫妻と会食。
2010年1月8日 - 東京・紀尾井町の「ホテルニューオータニ」内の日本料理店「なだ万」で鳩山首相夫妻と会食。
2010年3月17日 - 首相公邸での夕食会で鳩山首相夫妻と会食。

 
平和ボケした国家公安委員長と共に、平和ボケしたファーストレディは即刻首だ!・・・だが離婚を迫るわけにはいかないので、鳩山首相が管理責任を取って首だ!・・・
 
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■日替わり主役の民主党劇場■
 
「小林議員の居直り」「生方騒動」「中井スキャンダル」・・・
 
そして今回の「亀の暴走」と、「普天間移設」の決着の5月を目前に、よくもまぁ次から次へと日替わりのように主役が登場する民主党劇場。
 
自衛隊を目の仇にし(合憲か意見か不明とのこと)、米軍基地撤去を主張する福島社民党に、
 
国防の重要事項である「普天間移設」を検討させる鳩山首相の無定見はこの際おこう。
 
■亀井氏の郵政担当相は「猫にかつおぶし」■
 
だが、今回の郵政問題に関する「亀の暴走」は、内閣不一致どころか自民党政権時ならとっくに内閣が吹っ飛んでもおかしくない問題である。
 
報道では首相の了解を得たか否かで鳩山首相と亀井氏でバトルを繰り広げているが、
小泉内閣が命がけで決めた国民的重要問題を時の首相と面談もせずに、電話で話して程度で後戻りさせて良いものだろうか。
 
そもそも郵政民営化に関する小泉元首相と亀井氏の5年にわたる確執を鳩山首相が知らないはずはないし、それを承知で亀井氏を金融相の他に郵政担当まで兼任させる必要はあったのか。
 
小泉元首相への復讐心に燃える亀井氏をあえて郵政担当相にすることは、「猫にかつおぶし」のたとえ通り、飼い主が了承するまでもなく猫、いや、亀は遠慮なく食いつくものである。
 
亀井氏が何故郵政民営化を逆戻りさせるのか、について昨日の「朝ズバッ」でみのもんたが与良氏に何度も尋ねたがまともなコメントはなかった。
 
勿論、亀井氏の狙いは、とりあえずは特定郵便局復活によるその集票マシーンを次の参院選に利用することにある。 
 
朝日の古い記事郵便局に特定郵便局の実力について詳しく書かれているので、一部抜粋引用する。
 
明治初期、郵便局網を全国展開するため地方の名士らに自宅や土地を提供してもらい始まった特定郵便局。その局長やOBからなる政治団体「大樹」(現・郵政政策研究会)は、長らく自民党の「集票マシン」といわれてきた。70年代、元首相の田中角栄氏(故人)が全国に張り巡らせた特定局は、津々浦々から集めた郵便貯金で土建政治を、票で田中派支配を支えたとされる。
「事前に首相の了承を得たか否か」はともかく、猫に鰹節を安易に与えた鳩山首相の責任は重大と思う方、
 
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参考:

民主主義とは『多数派(の世論)による専制政治』トクヴィル

                    ◇

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コメント (2)

国民はドレイだ!小沢政治の真髄

2010-03-26 06:06:41 | 県知事選

 



 

本日も冒頭から余談です。

民主党に三行半を突きつけた民主党支援ブログを紹介した。

その中で、民主党に過剰に期待し「そしてものの見事に裏切られた」結果、「だから私は既存の政党を全否定する」と破れかぶれのように公言するお方には驚いた。

だが、むしろその年に似合わぬ子供のような純粋さは驚きを超えてある種の感銘さえ覚える。

きっと悪い夢でも見ていたのでしょう。(笑)

ちなみに今日のテーマは、「昨年の衆院選で民主党に投票した人はバカだった」ということですが・・・。

                    *

それはともかく、小沢独裁支配下の民主党政権を批判する論調は、今では大手新聞で決しても珍しくないが、

その主張たるや、やれ「過ちを改めよ」とか、やれ「民主党らしくあれ」とか、

この期に及んでも、民主党への未練をいまだに断ち切れないでいる。

それは小沢独裁政治を「改められるもの」という幻想で捉えているからだが、小沢氏自身は確信犯で行っていることをマスコミが知らないはずはないと思うのだが。

東京新聞が、小沢政治の核心を突いた論考をしているので引用する。

東京新聞【私説・論説室から】
選挙終われば『ドレイ』か(3月22日)

 民主党の小沢一郎幹事長は選挙を重視する選挙至上主義と言ってもいい。昨年には悲願の政権交代を成し遂げた。「選挙に強い」という神話の当否は別として、小沢氏の指揮下、党全体が参院選での単独過半数確保へ走りだしている。

 小沢氏はこう言う。

 「民主主義の原点は選挙だ。国民が最終決定権を持つ国民主権が民主主義の絶対の原則であり、その主権者が主権を行使する唯一の機会が選挙だ

 その通りだ。民主党に政権を託したのは有権者自身である。その責任は選ばれた議員だけでなく、有権者も負わねばならない。

 しかし、小沢氏の言動を見ると、選挙後はとやかく言われたくないと考えているように思えてならない。

 有権者は鳩山民主党政権にもどかしさを感じていても、次の選挙まで口出しできないのだろうか。政権への注文も、行使すべき主権のうちではないのか。

 仏革命に影響を与えた十八世紀の哲学者ルソーは社会契約論に「イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大まちがいだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民はドレイとなり、無に帰してしまう」(岩波文庫版)と書き記した。

 英議会制度の欠点を指摘し、直接民主制を主張するのが主眼だが、選挙至上主義の陥穽(かんせい)=落とし穴を言い当てているようでもある。 (豊田洋一)

                   ◇

「言論の自由」と「言論封殺」は民主政治から生まれた双子の兄弟のようなもの。

民主政治が「言論の自由」を標榜するその一方で、

独裁政治はしばしば選挙という極めて民主的な手段によって生まれるからだ。                             

独裁政治の要諦は、鉄の規律にある。

鉄の規律は言論封殺と粛清によって維持される。

批判者は問答無用で抹殺する。

そこには何の議論もなければ弁解の一つさえない。

独裁者はただ沈黙を守れば済む。

「生方氏解任」余震続く政府・民主 小沢氏は沈黙 閣僚は賛否

そして世論の動静を見て国民への説明もなく容易に前言を取り消す。

前言取り消しにも、説明は不要。

今回の生方氏の粛清と復活は、小沢独裁体制の下ではごく当然の成り行きといえるが、皮一枚で首がつながった生方氏が、どれまで頑張れるか。

生方氏、説明なければ抗議辞任も 小沢...(2010.3.24)

その一方で、独裁者は自身を擁護するマスコミ芸者達にカネをばらいまいて世論の動静を伺う。

小沢から金貰ったマスコミ関係者

批判者がいかに声を荒げて「独裁者!」と批判しようとも、夏の参院選に過半数を取れば全ては解決する。 

「勝てば官軍」とは、現在の小沢氏が参院選で圧勝を狙うための合言葉かもしれない。

民主政治はベターではあっても決してベストではない。

それは民主主義の理念が「最大多数は善である」という幻想に基づいているからだ。 

多数の者に人気のあるほうが善いというふうにはならない。セネカ

多数派が善でもなければ正義でもないという例は、ヒトラーの例を持ち出すまでもなく、現在の民主党の小沢独裁体制を選出した日本国民の例で明らかである。

日本の独裁者小沢一郎氏をゴロツキと罵倒する西部邁氏は『WILL』4月号で、小沢氏の「数の論理」を次のように批判している。

デモクラシーというのはたしかに多数の者が参加して、その中のマジョリティ・ディシジョン(多数決)で決めるわけで、デモクラシー自体は数の論理です。 ところが、問題は政治における数の論理から正が出てくるか蛇が出てくるかは、肝心要の多数派が簡単に言えば真っ当かゴロツキかという、それによるわけです」(『WILL』4月号「小沢一郎は国会のゴロツキだ」より)

西部氏によると、ゴロツキに率いられた民主党に投票した日本国民は愚か者だ、ということになる。

厳密にいえば民主党に投票した国民は愚かだったということだが。

さらに西部氏は175年も前のフランスの社会学者トクヴィルの言葉をかりて、多数決の論理に基づく青臭い「民主主義論」をこう批判している。

「知性に適用された平等主義」と。 その意味ははものすごい子供の論理で、まず人間みな平等とやるわけです。 つまり、知性の力はみんなに平等に分配されていると考える。 そこで知性の量の足し算、引き算のくだらなさについては考えず、多数派の方により知性の量があるはずだ。 少数派の知性の量は少ないはずだ。 したがって、多数決から基本的に良いものが生まれてくるとアメリカ人は思い込んでいる、とは嘆かわしい」と。>

政治家は「国民はバカだ」とは口が裂けても言わない。

だが、心中密かに「国民はバカだ」と思っているのは「選挙の神様」とも言われる小沢一郎氏その人だろう。

理由はその行動が全てを物語っている。

「国民はバカ」と。

数の論理を信じる独裁者小沢氏は、現在ひたすら7月の参院選での圧勝を狙って国民に、「子ども手当て」、「高校授業料免除」「農家の個別補償」などと、「バカな国民」にひたすらエサをばら撒いている。

だが、民主党を信じて投票した国民に柳の下のドジョウを狙うのはあまりにも国民を馬鹿にし過ぎる行為だ。

 

日本国民はナチス支配当時のドイツ国民ほど愚かではない、と思う方クリック応援お願いします。

参考:

民主主義とは『多数派(の世論)による専制政治』トクヴィル

                    ◇

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説明責任?笑止!小沢一郎の政治信念

2010-03-25 07:00:15 | 県知事選



 

冒頭から余談です。

先日、テレビでミス・ユニヴァースのトレーナーと称する金髪美女と有名料理研究家奥園氏?がタッグを組んで、最強のダイエット食と推薦する「沖縄の食材」を使用した料理を作るため、沖縄で長寿食を取材してまわる番組があった。

その中で沖縄の長寿を研究している鈴木琉球大学名誉教授のインタビューもあったのだが、四年も前に同教授について書いた古いエントリーに今頃になって多くのアクセスがあった。

で、その古いエントリーとはこれ。

老教授の怒り 沖縄の長寿はデタラメ

やはりテレビの影響は大きい。

                    ◆

小林千代美議員の「居直り」、「生方騒動」と、この一週間だけでも次から次へと民主党の独裁体質を露呈する「事件」が、続出している。

副幹事長の首を斬って見たり、繋いで見たり。

結局、民主党議員の生殺与奪は全て小沢幹事長の手の内にあることが露呈された。

大手各紙は早くから民主党政権にあきらめ気味の論調であるが、

ここに来てこれまで必死になって民主党を擁護していた有力ブログが遂に民主党への三行半を書き始めた。

たとえばこのように。

鳩山首相への決別宣言

正義は勝つ 生方幸夫・副幹事長が続投

鳩山政権には見切りをつけても、菅政権に期待する未練タラタラ派も・・・。

鳩山政権の役割は終わった。次は菅直人政権だろう。

いずれにせよ鳩山政権は崩壊に向かって雪崩現象を起こしていることは間違いない。

そして、さすがの沖縄タイムスもこの通りだ。

沖縄タイムス社説
[民主党敗北]新政権が漂流し始めた (2010年02月23日09:51)

[副幹事長解任]民主党らしさいずこへ  2010年3月23日 09時15分

「民主党らしさ」とは独裁政治のことではなかったのか。

3月23日の社説には、生方議員の「首繋ぎ」は織り込まれていないが、それを知ったらどんな社説を書くのやら・・・さすが小沢幹事長の独断、いや、英断、民主党らしい、とでも書くのだろうか。(笑)

そんな中、この期に及んでも頑なに民主党の出直しを期待するのは朝日新聞。

冒頭で「過ちを改めるにはばかることなかれ」と「出直し」を期待しているようだが、

まともな国民なら、もはや誰も民主党などに期待などしていない。

支持率の急落がそれを物語っている。

そもそも民主党が政権を取ったこと自体が「過ち」なのだ。

それを改めること、即ち民主党の退陣こそが最大の日本の「出直し」であることに、朝日はまだお気づきでないようだ。

朝日新聞社説
民主出直しーこの機会を逃してはならぬ

過ちを改めるにはばかることなかれという。

 民主党が、小沢一郎幹事長ら執行部への批判を繰り返していた生方幸夫副幹事長の解任を撤回した。小沢氏が生方氏に直接会って、続投を求めた。

 党内言論の封殺への世論の激しい批判に押され、土壇場で方針転換した。そこまで追い詰められたということでもあろう。

 今回の問題で民主党が負った傷は実に深い。

 最大の実力者である小沢氏に批判的な言動は許さない。「側近」が小沢氏の意向を忖度(そんたく)して締め付けに動く。自民党時代からの「小沢支配」の流儀が、政権交代後もそのまままかり通っている。そのことを、あまりにわかりやすい形で見せつけたからだ

 先週末のテレビ各局の世論調査では、鳩山内閣の支持率が続落しただけではない。民主党の政党支持率も目立って下がった。民主党の議員は深刻に受け止めるべきである。

 単に生方氏の解任をとりやめただけで、民主党に対する信頼が回復するはずもない。何よりけじめをつけるべきは、生方氏も指摘してきた政治とカネをめぐる小沢氏の政治責任である。

 民主党の小林千代美衆院議員の陣営が、北海道教職員組合から違法な選挙資金を受け取ったとされる事件の刑事処分が決まった。

 一連の政治資金疑惑に法的なひと区切りがついたこのタイミングこそ、政治とカネの問題に主体的にけじめをつける機会と心得るべきだ。

 小林氏は自らは事件に関与していないとして、離党も議員辞職もしない考えを示した。小沢氏や鳩山由紀夫首相に責任論が飛び火するのを恐れているのだとしたら、本末転倒の判断だ。

 トップ2人が疑惑を抱えたままの民主党政権の限界といえる。

 まず、小沢氏が国会の場で説明責任を果たすことだ。

 小沢氏の不起訴が決まって1カ月以上たつが、報道各社の世論調査では、いまだに小沢氏の幹事長辞任を求める声が7割前後ある。時が経過すれば忘れるほど有権者は甘くない。

 企業・団体献金の禁止など、政治資金規正法改正に向けた与野党協議も一向に緒に就かない。その前提として自民党など野党が求める小沢氏の国会招致に、民主党が応じていないからだ。鳩山首相は党代表として小沢氏に出席を指示し、早く与野党協議の環境を整えるべきだ。

 民主党がいつまでも政策以前の泥沼であえいでいるのは見苦しい限りである。出直すことができるかどうかは、議員一人ひとりの覚悟にかかる。かつての民主党らしい自由闊達(かったつ)な議論を巻き起こす契機とするのでなければ、生方騒動の教訓は生かされない。

                     ◇

朝日が、民主党の出直しのために必死になって「過ち」を指摘しているのがむなしい。 

何故なら小沢氏の独断専行は決して「過ち」ではなく信念に基づいた確信犯なのだから。

その信念とは何か。

小沢氏の政治信念はこの一言につきる。

「政治とは力であり、力とは数である」。

従って「政治=力=数=カネ」という構図が出来上がる。

そこには一欠けらの議論も入り込む余地はない。

他紙もそうだが、今回の生方騒動における小沢氏の露骨な強権発動を指して、「言論封殺」とか「民主政治に反する」、といった青臭い論調が目立つ。

だが、民主政治の本質を一番理解しているのは実は小沢氏その人だ。

選挙にさえ勝てば朝日が指摘するすべての「過ち」は自ずと氷解する。

そこには議論や説明は不要。 

何度も言うが、独裁者ヒトラーは、銃剣で国民を威嚇して独裁者になったのではない。

民主政治の象徴とも言える選挙によって独裁政権を確立したのだ。 愚かなドイツ国民のナチス党への圧倒的支持を得て。

そして一旦独裁体制を確立したら、批判するものは粛清すれば済む。

そして気がかわればその首を繋いで国民を欺けばよい。

その際、説明責任なんて笑止千万。

                   *

民主党が犯した最大の過ちは政権を取ったこと。

朝日は騙せても国民は2度は騙されないと思う方、

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                   ◇

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県警のミスをかばう沖縄タイムス

2010-03-24 07:32:21 | ★米兵事件



 

■県警の捜査ミスをかばう沖縄タイムス■

昨日の参議院外務委員会で質問に立った沖縄選出の民主党議員の喜納昌吉県連会長は、「普天間移設」に関連して、先日辺野古で起きた「酒気米兵ひき逃げ事件」関連のを質疑をした。

その際、マスコミの「ひき逃げ事件」という誇大表現に逆らって『当て逃げ事件』と表現した。

全国に放映されているカメラを意識し、追突事故を「ひき逃げ」としたら国語能力を疑われるとでも思ったのだろうか。(笑)

ちなみに喜納議員はヒット曲「花」、「ハイサイおじさん」の作者である。

今朝の沖縄タイムスは容疑者の米兵(女性)が容疑を否認していることを報じているが、その割には及び腰の記事である。

「米兵」「酒気」「ひき逃げ」「否認」と沖縄紙が喜ぶキーワードが四つも揃えば、

通常は一面と社会のトップを飾ることが必定なのだが、なぜか社会面のトップは「那覇議会 費用弁償ゼロー財政事情に配慮」と地味なテーマが大見出し。

ひき逃げ」に関しては、その陰に隠れるように、「拘束時 米兵が否認」の見出しである。

現場に駆けつけた名護署幹部が米軍車両から15㍍先に現れた私服姿の米兵を確認していながら見逃した経緯を、同幹部の言葉を借りてこう釈明している。

「軍の厳しい車両管理のもと、私服、一般人が運転するとは想わなかった」と。

明らかな捜査ミスだが、沖縄タイムスは「地位協定の壁」を臭わす表現で県警の責任をうやむやにしている。

県警と沖縄紙の共同謀議ともとれる曖昧な記事だが、

昨日の県議会では「ひき逃げ」に議論が集中し、遂に県警側も捜査ミスを認めている。これについては地元テレビが報道しているので後述する。(沖縄タイムスは「不都合な真実」はおそらく報道しないであろう)

なお喜納議員の質疑については涼太さんがリンクしてくださっているので紹介します。

◆涼太さん

民主党政権は事実上、下地議員の辺野古陸上案と、太田会長の勝連沖案の2案でアメリカと交渉するのでしょう。
今日の参議院テレビの喜納昌吉議員の質問で、それが理解できました。喜納昌吉議員は
1、民主党県連の会長は自分だから、下地議員とだけ話するのは、おかしい。
2、必ずしも2案に拘る必要はないのではないか。
と発言しています。自分の頭越しに事が進んでいくのが、よほど面白くないみたいです。
最近の「うるの会」の内紛もうなづけます。
万策尽きた民主党は、結局地元の実力者2氏に、解決の道を委ねたようです。

参議院テレビ予算委員会
喜納昌吉議員の質問は3時間10分当たりです。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

■「ひき逃げ事件」・・・やはり県警の初動捜査ミス

昨日のローカルテレビ「QAB朝日」は、「県警の北川交通部長は、警察官は事故を起こしたのが米軍車両であったため、運転手は軍服姿だとの先入観があり、私服姿であった兵士の身柄確保が遅れたと答弁しました」と報道した。

【動画あり】県議会軍特委 ひき逃げ事件で県警に質疑集

3月16日に名護市で発生した、アメリカ海軍の兵士が米軍車両で乗用車に追突、親子3人にけがをさせ逃走した事件で、身柄確保が出来なかった県警に対する質疑が集中しました。 県議会は23日に米軍基地関...続きを見る

当日記が指摘した通り、県警の初動捜査のミスである。

県警は当初の発表を翻し、「地位協定の壁」を主張していたが、基地外で犯人に接触していながらこれを見逃し、米憲兵に逮捕を先を越されてたのは紛れもない事実で、弁明に整合性を欠いていた。

県警が事故の捜査ミスを棚上げして、「地位協定の壁」に責任転嫁した疑惑は、一昨日の当日記『続・「疑惑の弾痕!「金武町流弾事件」』(3月21日)で既に指摘してある。

参考までに該当部分を以下に引用する。

<■基地外の事件の捜査権■

基地外の事件を「地位協定の壁」にしてしまう例は他にもある。

これらはほとんどが県警の初動捜査のミスに起因する。

数日前の「米兵追突事故」も初動捜査の段階で容疑者を見逃していながら、米軍側に先に容疑者の身柄を確保され、又しても「地位協定の壁」云々を主張している。

県警側は初動捜査に関して後日、前言を翻しているが、いずれにせよ県警が「事件」の容疑者と知った時は、既に米軍側に先を越されていたのではないか。

県警は当初容疑者も確認していながら見逃していたと初動捜査のミスを指摘されていた。ところが3月20日のタイムス記事によると、その後一変して「地位協定の壁」が捜査を妨げたと前言を撤回している。

同記事によると、県警の吉永安彦交通指導課長は「3等兵曹がひき逃げに関与していると知ったときは、米軍がすでに身柄を確保し、憲兵隊のパトカーの中にいた。この状況では(地位協定上)連れ出すことはできなかった」と説明している。

これでは米兵に初動捜査で先を越されたといわれても仕方がない。 

被害者が「アメリカーにやられた」と叫んでいるのに、県警は、軍車両の運転手が私服の女性だったため、「軍服の米兵」という固定観念に邪魔されて、容疑者を見逃したのではないか。

基地の外で起きた「当て逃げ事故」の犯人逮捕を米軍に先を越され、「この状況では(地位協定上)連れ出すことはできなかった」と言い訳するのでは、責任逃れとも受け取れかねない。(沖縄タイムス3月20日) >

                  *

 

次に引用は三カ月前の記事だが、同じく 「地位協定の壁」について県議会で討議している割には記事が逃げ腰なのは、事件がねつ造クサイと感じているからではないのか。

そこで又しても「地位協定の壁」に逃げこもうとしているのではないか。

地位協定、捜査の障害 金武町被弾事件で県警

2009年12月17日       
 県議会11月定例会は16日、米軍基地関係、沖縄振興・那覇空港整備促進、観光振興・新石垣空港建設促進の3特別委員会を開いた。軍特委では、金武町伊芸区被弾事件について仲宗根孝県警刑事部長は「米軍基地は制約があり、時間がかかったことは否めない事実だ」と述べ、日米地位協定の壁に不満を示した。
【軍特委】
 米軍基地関係特別委(渡嘉敷喜代子委員長)は請願1件、陳情26件を審議した。陳情はすべて継続審議とした。金武町伊芸区被弾事件について、仲宗根県警刑事部長は「米軍基地の捜査関係の立ち入りにはいろいろな制約があり、相手のあることなので時間がかかった。もどかしさは感じた。時間がかかったことは否めない事実だ」と述べ、日米地位協定が捜査の障害になっていることに不満を示した。新垣清涼氏(社大・結)に答えた。
 同被弾事件で、米軍演習の中止を求めるべきだとの指摘に対し、上原良幸知事公室長は「今回の捜査結果が、中止を求める要件に当たるかどうかの議論をしないといけない。中止を求めるのは検討を要する」と難色を示した。吉田勝広氏(無所属)に答えた。
 米軍普天間飛行場代替施設の環境影響評価(アセスメント)に関するジュゴンの複数年調査について、金城康政環境企画統括監は「アセス調査以外に、文献資料という形で取り組むことができる。調査と既存資料1年分と合わせて、複数年やったと見なすことができる」と述べた。照屋大河氏(社民・護憲)への答弁。

【沖縄振興委】
 沖縄振興・那覇空港整備促進委(当銘勝雄委員長)で川上好久企画部長は、10月26日から開始した全日本空輸(ANA)の国際貨物基地事業の11月末までの実績について、取扱貨物量が約1万2000トン、搭載率65%と報告した。
 川上部長は、那覇空港の1日当たりの平均発着回数について、民間航空機と自衛隊機を合わせて362回と説明。発着回数370~380回が処理能力とされる那覇空港は「非常に過密な状況になりつつある」と指摘し、那覇空港の増設滑走路予算の確保のため、引き続き国に働き掛ける考えを強調した。

【観光振興委】
 観光振興・新石垣空港建設促進特別委(比嘉京子委員長)は、石垣市市街地から新石垣空港に向かうアクセス道路について土木建築部は2010年度に事業を始め、16年度に完成予定だと説明した。総事業費は約81億円。10年度は調査・測量費として約1億円を国に要望している。
 仲田文昭土建部長は10年度の事業開始について「政府が選択と集中という予算編成方針を示しており、見通しは厳しい。なんとか事業化したい」と述べた。
 現在、同空港の用地取得率は99・9%。未取得の土地については収用手続きが進められており、2月に公開審理が行われる。ターミナルビルは12年完成、空港は13年開港を目指している。

                    ◇

昨年12月の県議会の模様を伝える琉球新報記事だが、

実に不思議な県議会の成り行きである。

丁度その一年前、沖縄二紙が号外まで発行し、一年を通して抗議のキャンペーンを張ってた「米軍流弾事件」をウヤムヤにしようとする県警と、それを是認するような与野党議員。

現地の金武町議会では抗議決議を議決をした「事件」を県警側の「地位協定の壁」の一言で簡単に終息させようとする魂胆が見え見えではないか。

本来であったら、県議会でも抗議の「議会決議」を採択し、「県民大会」にまで発展してもおかしくない重大事件のはずだ。

仮に米軍側が「事件」の非を悔いて謝罪をし、それ相応の補償をしていたとしても、

この種の事件なら「米軍基地撤廃をしなければ再発する」として、断固抗議を続行するのが従来の「民意」ではなかったのか。

実際は、それどころか、米軍側は「事件は米軍に非はない」と主張し、

「被弾痕は第三者が工作したものであり、目撃証人の証言も虚偽である」と、県警発表を真っ向から否定しているではないか。

県議会が県警の「地位協定の壁」という責任転嫁を真に受け、「抗議決議」もせずに県警と協調して事件をウヤムヤにしようとしているとしか思えない。

地元二紙の報道姿勢も不可解だ。

米軍側の一次調査団の報告の時までは、「隣に実弾訓練所があるのに、米軍が犯人でなければ誰が犯人なのか」といった感情論で、連日のように米軍を糾弾するキャンペーンを張っていた。

ところが米国本土から専門の調査団が来県し、二度目のの米軍側調査の結果を発表して以来、急にトーンダウンをし始めた。

その辺の経緯は、当日記でも何度も疑念を呈している。

そして年末の報道が上記引用の気の抜けたような報道だ。

結局「事件」は国会における「政治決着」でウヤムヤのまま「迷宮入り」という形で決着した。

「地位協定の壁」という便利な言葉を利用して。

これで一番ホッとしたのは、事実誤認をした県警と、それを鵜呑みにした県民を扇動した地元メディアではないのか。

特に県警と沖縄タイムス、琉球新報は「地位協定の壁」という言葉が、魔法の「免罪符」になることで感謝したであろう。

読者のパパスさんのこの事件に関するコメントを紹介しよう。

                  *

 初めまして狼魔人様、パパスといいます。

この事件、私は捏造だと考えてます。

実は現場を見に行きました。被弾した車はありましたがナンバーは外されてました。

見てビックリ!射撃場のレンジ7の方角には、な、なんと2階建ての家があるじゃないですか!それもその距離約10m以内にですよ。

迫撃砲みたいな放物線じゃなければ向かいの家は越えれません。 

よしんば(笑)越えたとして、あの角度じゃあ、車庫のコンクリートに着弾して威力は減ってしまい、ナンバーは貫通しないと思います。
米軍の弾道学の専門家が因果関係を否定している要因の一つだと思います。

                   *

沖縄紙の不可解な報道姿勢で「金武町流弾事件」に「ウソ臭い」と感じた県民は筆者の周辺にも多数いる。

だが、パパスさんのように「現場検証」までした人はさすがにいない。

パパスさん、お見事!

「地位協定の壁」は、

新聞の勇み足による誤報も、

県警の捜査ミスも、

全てを解決してくれる便利な魔法の壁ではない!

沖縄紙と沖縄県警はしばしばタッグを組んで、

己の不始末を「地位協定の壁」に塗りこめ、

隠蔽を謀る・・・

エドガーアランポーの「黒猫」のように。

 

だが、読者はそれほどバカではない。

天網恢恢疎にして漏らさず、

天知る、

地知る、

読者知る!


 



 

コメント (7)

回答不能の方程式、普天間移設

2010-03-23 07:01:12 | 普天間移設



 

地元不同意なら交渉せず 米政府、普天間移設で日本に伝達 (2010.3.22)       
 【ワシントン共同】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、米政府が「地元同意がない移設先の代案が出ても交渉できない」との考えを日本側に伝えていることが21日、分かった。日米関係筋が明らかにした。
 鳩山政権が最終提案として調整する複数の案はいずれも沖縄県側が反対姿勢を示しており、米側には同飛行場の継続使用で対応するしかないとの見方が広がっている。
 28日にも訪米する岡田克也外相がクリントン国務長官やゲーツ国防長官との会談で移設先を正式に提案した場合、米側は地元同意の重要性を伝え、交渉入りを拒む見通し。普天間飛行場の現状維持が続けば、在沖縄海兵隊8千人のグアム移転も棚上げされる可能性が濃厚で、「5月決着」を目指す鳩山政権は苦しい立場に追い込まれそうだ。
 米政府は2006年に日米合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への現行計画が「最善の道」と一貫して主張。一方で、首相が5月決着を決めた昨年12月以降、代案に関する条件を、(1)受け入れる地元側の同意(2)連立政権内の合意(3)海兵隊の一体運用の確保―とする対処方針を決めた。特に地元同意を交渉入りの条件として重視している。
(共同通信)

                                            ◇

驚いた!

鳩山首相が自分が撒いた種にブーメラン攻撃を受けた図式ではないか。

記事が正しければ、鳩山首相は、日米合意の「辺野古沿岸案」で元の木阿弥どころかではない。

14年前、橋本元首相が「死に物狂い」で米国を説得した「普天間移設」そのものさえも、お釈迦にしようとしているのではないか。

米側には同飛行場の継続使用で対応するしかない」と、いうことは問題の主人公である普天間住民の「基地被害」は全く蚊帳の外。

それどころか、折角合意した「在沖縄海兵隊8千人のグアム移転」さえもも棚上げされる可能性が濃厚というではないか。

■「平成の破壊王■

何の構想もないくせに「対等な日米関係」をぶち上げて、「前政権の決めた合意」は見直すといった結果、14年間の日米の先人たtの努力の結果を全て破壊してしまった。

「壊し屋」とは小沢一郎氏についたあだ名と想っていたが、日米の信頼関係も含めて全てをぶち壊し、国民の納税の義務も自ら破壊して見せた。

「平成の脱税王」にもう一つ「平成の破壊王」というのも相応しいのではないか。

ただ、この静かなる「破壊王」、本人がそれと気付いていないだけ、より始末に往生する。

鳩山首相の呆れた言動にたまりかねて、読者の石原昌光さんがコメント欄で秀逸な替え歌を作ってくださったので、紹介します。

◆石原昌光さん

よろしければ笑って下さい
中条きよしの名曲<嘘>の替え歌で、
鳩山由紀夫<嘘>

♪普天間移設の迷走で、総理の「嘘」が分かるのよ、、結局、辺野古に戻るのね、戻るのね~
♪ああ~年末位で決めてれば
♪ああ~こんなに支持率落ちてない、、
♪ワタシを信じて下さいと、
オバマに告げたトラスト・ミー
空しい「嘘」のつける人~
お粗末様でした。

これに対して、同じく読者の沖縄出身の仲地さんがレスをしているが、中条きよしは古過ぎるのか元歌をご存知ないとのこと。

◆沖縄出身の仲地さん

 なかなか上手い替え歌ですよ。自分は、この歌は知りませんが、鳩山首相の今までの言動は嘘でまかり通る事しかないでしょうか。

自分もひとつ替えゼリフを。
「紅の豚」より
「飛べない鳩は鳩山由紀夫」
内政・外交とも全くダメ。優柔不断で、失政ばかりが目立つ今の首相。世界への躍進どころか、国内で「鳩カフェ」オープンしたりと政治以外の事ばかりしかない、能無しですね。

筆者は充分笑わしていただいたが、若い読者のために、元歌をリンクしておきます。

中条きよしバリに、鳩山首相が深刻な顔で歌う姿を想像して皆で笑ってあげましょう。

中条きよし うそhttp://www.youtube.com/watch?v=fgR0jGJUM7M

                     *

■日米交渉には高過ぎるハードル■

普天間の移設先について、米国側は「交渉には応じる」といいつつも、終始一貫して日米で合意済みの「現行案」(辺野古沿岸部)を主張していた。

自分が撒き散らした八方美人的ウソで、すっかり八方塞がりに追い詰められた鳩山首相は、今頃になって「米国側に期待する」と訳のわからんことを呟き出した。 

米国側が提示する「交渉に応じる」という条件には、難解な三元方程式に解を出さねばならぬという。

これでは事実上、米国側が交渉の座に着くことさえ危うくなってきた。

■正解不能の三元方程式■

あっちを立てればこっちが立たずという三元方程式とはこれ。

(1)受け入れる地元側の同意

(2)連立政権内の合意

(3)海兵隊の一体運用の確保

先ず(3)から検討してみると、特に台湾有事を考えれば海兵隊の機動性を生かすためには、「県内」が必須であるが、半年前ならともかく鳩山政権になって以来散々「県外・国外」で寝た子を起こしてしまった現在では、地元の同意を得ることは困難である。

次に(2)は社民党の「県外」と国民新党の「県内」では現在全く合意点はない。

最後に米国側が最重要視するという(1)は、「県内・県外」共に地元の合意を得ることは困難であり、今から「国外」を模索しても着地点を見つけるのは至難の業である。

鳩山首相の理科系の頭脳をもってしてもこの難問に解を出すことは不可能であろう。

ということは、巡り巡って「辺野古沿岸案」という合意通りで決着するしか選択肢はなくなった。 

「辺野古回帰」に対しては宮城能彦沖縄大学教授が、『WILL』掲載の「本家・ゴー宣」の中で歯をむき出しにして怒っておられる。

念のため付け加えると、宮城教授はマンガの表情は怖いが、本当は優しい方である。

で、その怒りの言葉がこれ。

「もう今さら辺野古移設なんて言っても、沖縄県民は賛成しませんよ。 絶対に怒ります。」

「これは理屈の世界じゃない。 完全に感情論になってしまいました!」

そう、♪嬉しがらせて、泣かせて、辺野古~♪では、前に辺野古に賛成していた人までも「ナメルんじゃない!」と感情的に反対するだろう。⇒おんな船頭唄 三橋美智也http://www.youtube.com/v/smrXNtTvjW4&hl=ja_JP&fs=

さて、鳩山首相に残された手段は何か。

後は、オバマ大明神に願かけ(期待)するしか手立てがない、という現状であろう。

普天間移設 鳩山首相、米側の現行案変更容認に強い期待感(2010.3.21)

最後の手段が「願かけ」とは、情けない。(涙)

普天間基地を現在地そのまま固定化するという結果に終わったら、角を矯(た)めて牛を殺すの例え通り、散々迷走した鳩山首相は「普天間移設」そのものを、愚かなにも抹殺してしまうことになる。

■「交渉失敗」で喜ぶのは伊波宜野湾市長■

「普天間移設に命をかける」といった故橋本首相もきっと草葉の陰で、哂うどころか、悲憤慷慨して涙に咽ぶであろう。

「普天間居座り」で一番喜ぶのは伊波宜野湾市長。

何故ならマスコミへの売り物「米海兵隊基地」を稲嶺名護市長に持って行かれずに済むから。

何しろ次期県知事を狙う伊波市長にとって「普天間基地」は最強の選挙用の宣伝物であるからだ。

鳩山首相は「普天間移設」の日米合意を弊履のように破棄した。

■普天間移設合意の経緯■

だが、「普天間移設」は自然に米軍側から自民党政府に転がり込んできた安易な話ではない。

橋本元首相が、当時の外務官僚から「非常識」と影では嘲笑されながら、米国側に必死の覚悟で切りこんだ結果勝ち取った政治生命を賭けた「移設」である。

橋本元首相の「死に物狂い」の普天間移設交渉については、

読者の涼太さんが紹介して下さったた次のリンクに詳しいので是非読んで欲しい。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091223/plc09122
31837010-n1.htm

特に「切腹」覚悟の比嘉哲也元名護市長と橋本首相の会談のくだりには不覚にも涙がこぼれた。 事実比嘉元市長はその後、「切腹」した。

比嘉元市長の「辺野古容認」は、岸本、島袋と三代続いた容認派市長に受け継がれた。

だが、1月の市長選で僅か1500票余の僅差で「反対派」の現稲嶺市長が辛勝したことは周知のことである。

橋本元首相は「日歯連事件」で晩節を汚したが、決死の覚悟で「普天間移設」を米軍に合意させた熱意を、少なくとも沖縄県民は忘れるべきではない。

【おまけ】

更新直後に知人から連絡が入り、「鳩山首相は日本全体を破壊してしまった『平成の破壊大魔王だ』との意見がありました。(爆)

小林千代美議員には何のお咎め無しだし、民主党のため諫言した生方議員は本日正式に首というから、これで支持率は急落どころか、この「平成の破壊王」、民主党そのものも「破壊する」おつもりかも・・・。

 

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普天間移設、地元紙が煽る「民意」とは?

2010-03-22 07:26:57 | 普天間移設


 

『WILL』4月号の『本家・ゴー宣」に小林よしのり氏が普天間基地問題で沖縄取材をした時、産経新聞那覇支局を訪ね、支局長の宮本雅史氏に取材した様子が描かれている。

その中で、宮本氏は次のように発言している。

                    *

「僕は去年10月に赴任して、すぐ辺野古を歩いて地元の人に聞いたんですね。 これだけ騒いでいるけれども、琉球新報や沖縄タイムスの記者が、皆さんの話を聞きに来ましたか?」

「誰も来ないって言うんですよ。  朝毎読も来ないと。」

「テント村で反対している人たちのところえは行く。 一般のところへは誰も行っていない。 テント村には、土地の人はほとんどいないんですよ、」

「11月8日の県民大会も、辺野古から行ったのは一人か二人ですよ。それが実情なのです。」

「そういう取材を地元の記者はやらないんです。 何でも反対すればいいって頭だけで書いていますから。

「その結果が地元マスコミでは沖縄県民130万人全員が反対になっちゃう。 冗談じゃないですよ。」

                   *

一般の読者は地方紙と全国紙の関係をこのような幻想で見る。

「地元紙が足で書いたローカルの記事を、全国紙は現地取材もせずに頭だけで書く。 従って現地の実情は全国には伝わり難い」と。

強力な地元二紙が、イデオロギー優先で記事を書く沖縄では、全く逆の結果になっている。

琉球新報も沖縄タイムスも辺野古に取材に行っても反対派の根城であるテント村だけ。 そこで「プロ市民」に取材し、それを「沖縄の声」と誇大に報している。 このような沖縄紙の偏向報道は良識ある県民なら、周知のことである。

地元紙が現地取材もせず、頭だけで書いたイデオロギー塗れの記事を全国に流しても、

全国紙の支局は村八分になることを恐れて、地元紙と横並びの記事しか報じていない。

ただ一回の現地取材もせず、『鉄の暴風』というデタラメ本を書いた大田良博氏が沖縄タイムスの記者であることを考えれば、「取材よりイデオロギー」という沖縄紙の伝統も理解できる。

【揺らぐ沖縄】「普天間拒否」の稲嶺名護市政スタート 反米闘争勢力の拠点

2010.3.21 07:45
  鳩山政権発足から半年が経過した今も迷走を続ける米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題。場当たり的な発想に移設先として名前が挙がった自治体は強い憤りを表明している。とりわけ日米合意に基づく現行案(同県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部への移設)を受け入れながら事実上撤回され、新たにシュワブ陸上案が検討対象となった辺野古の住民たちの怒りは頂点に達している。政権に翻弄(ほんろう)され続ける住民たちの本音を探った。

 政府が陸上案を検討していることが表面化した直後の2月25日、名護市内の辺野古、久志、豊原の久辺3区の住民は、沖縄防衛局に「普天間飛行場の危険性や騒音をそのまま久辺地域に移すことになり、区民の安全や安心な暮らしを破壊する」として、阻止行動の決意を伝えた。

 辺野古区行政委員会普天間代替施設等対策特別委員会の古波蔵廣(こはぐら・ひろし)委員長は、陸上案を実力行使で阻止する考えを示し、切り出した。

 「われわれは改めて政府から沿岸部案の提示があると、受け入れる門戸は開いている。もちろん、条件整備の案もすでにできている

ある元県議はこう打ち明ける。「1月の市長選挙で稲嶺氏を支持したのは、島袋氏への個人的な反発があったためで、基地問題とは別。稲嶺市長派の中にも沿岸部容認派は結構多いから、沿岸部案が再提案されれば市議会は受け入れるだろう。そのために意識的に決議と意見書では『沿岸部』に触れなかった

 さらに移設問題を複雑にしているのは、沖縄県議会と基地反対派の動向だ。

 県議会は2月24日、普天間飛行場の県外・国外移設を求める意見書を全会一致で可決した。古波蔵廣氏は「自公会派は沿岸部案を支持してきたのに政権が代わったからと言って、百八十度態度を変えるのは、われわれへの裏切りだ」と不信感を隠さない。

 普天間飛行場を抱える宜野湾市民の一部も、「県外、国外移設」を繰り返す伊波洋一市長の対応に不満を募らせる。

 「普天間の危険性除去を優先すると言うなら、辺野古への移設を早急に実現させるべきだった。実現不可能な案をぶちあげるだけで、移設を本気で考えているとは思えない」(地元タクシー運転手)
いま、反基地闘争を展開している市民グループなどが沖縄県に集結し、「共闘」を持ちかけられた辺野古住民もいるともいう。

 16日に辺野古で起きた米海軍3等兵曹による飲酒ひき逃げ事件を受け県内世論は、事故と基地問題をリンクさせる向きもある。しかし、古波蔵氏は「絶対に許せない重大事故だが、あくまで悪質な兵士の個人的な犯罪。住民の間でも事故を理由に基地反対の声はない」と強調する。

 沖縄県の情報関係者は「普天間問題が迷走を続ける最大の理由は容認派の声が封殺される世論事情と、県民の声を公平に探ろうとしない現政権の怠慢にある。現政権の動きと県民の真意との乖離(かいり)は想像以上に大きい」と指摘し、次のように警告した。

 「このままでは普天間問題だけでなく、原点である嘉手納基地以南の基地縮小案も頓挫してしまう」(宮本雅史)

                    ◇

地元の出来事を常にイデオロギーという色眼鏡を通してしか報道しない地元紙に代わって、産経新聞の宮本那覇支局長が沖縄のマスコミの全体主義的「談合体質」に風穴を開けるような記事を書いている。

宮本氏は、前任者の前田氏が地元紙が報じない「不都合な真実」を記事にしたため就任の僅か半年そこそこで沖縄マスコミの「村八分」に遭い、やむなく転勤させられた直後急遽その後任として赴任した人物である。

前任者との引継ぎもない慌しい支局長交代劇だったという。

前任の前田氏に負けぬ硬骨漢振りは「新・ゴー宣」に描かれた漫画の似顔絵からも伺い知ることができる。(そっくりです!

普天間飛行場を抱える宜野湾市民の一部も、「県外、国外移設」を繰り返す伊波洋一市長の対応に不満を募らせる。

今年になって転居し、宜野湾市民になった筆者だが、一つだけ宜野湾市に不満があるとしたら、それは「普天間基地の騒音」でもなければ「ヘリ墜落の恐怖」でもなく、伊波洋一氏が宜野湾市長であるということだけである。

筆者の転居先は「普天間基地」の近くにあり、生活圏も銀行、スーパー等日常的に夫々の普天間支店を利用しているし、「世界一危険な小学校」の汚名を冠せられた普天間第二小学校の側もよく通る。

だが、移転後二ヶ月足らずではあるが、基地関連の被害を感じたことは唯の一度もない。

「普天間移設が全国的話題になって以来、伊波市長は地元は」勿論全国のマスコミに頻繁に露出し、その知名度は仲井真県知事に迫りつつある。

伊波市長が「県外・国外」を叫ぶのは絶対不可能であると読みきった上でのパフォーマンスである。 「県外・国外」を叫んでおれば、今年行われる県知事選では地元二紙が支持に回ることが明確だからである。

伊波市長が本気で普天間住民の危険を案じているなら、とにかく緊急避難的に県内移設に賛成すべきである。

良識ある県民は先刻、伊波市長の心中を見透かしているが、以下のタクシー運転手の意見が全てを表している。

> 「普天間の危険性除去を優先すると言うなら、辺野古への移設を早急に実現させるべきだった。実現不可能な案をぶちあげるだけで、移設を本気で考えているとは思えない」(地元タクシー運転手

『WILL』の「本家・ゴー宣」にも紹介されている宮本支局長が書いた「普天間第二小学校移転」に関する記事は、次のエントリーで触れているのでご参考までに。

人間の盾に小学生を!普天間移設の真相

最後になるが、宮本支局長、次のように地元紙や同業他社を名指しで批判して、前任者のように村八分にならないのだろうか。

「・・・・琉球新報や沖縄タイムスの記者が、皆さんの話を聞きに来ましたか?」

「誰も来ないって言うんですよ。  朝毎読も来ないと。」

                                      ◇

【おまけ】

「日替わりメニュー」(仲井真県知事談)のように、次々出てくる「移設先」に、もう何処が出てもきても驚かないが、移設先決定の総大将が今ごろになって「米国に「期待する」と来た。

【期待】 」をネット辞書で検索する とこうある。
[名](スル)あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。当てにして心待ちにすること。

何じゃこれ。 

何の根拠もなく「実現するだろうと望みをかけて待ち受ける」ってか。

これではまるで神社への「願かけ」ではないか。

オバマ大明神でも祀る神社を造って、お百度参りでもするつもりだろうか。

それより、立て続けに起きる最近の民主党の騒動劇は、自分の「ウガンブスク」(※)のせいではないのか。

アホクサ!

 

)「ウガンブスク」(沖縄語)⇒御願不足⇒神仏への信心が足りないこと

普天間基地移設問題 鳩山首相、アメリカ側が計画変更を容認することに期待感示す(3/21FNN)
 鳩山首相は21日、普天間基地移設問題で、アメリカ側がキャンプ・シュワブ沿岸部に移す現行の日米合意案がベストだとしていることについて、「幅広い考え方を持ち合わせていただけると思う」と述べ、アメリカ側が計画変更を容認することに期待感を示した。
 鳩山首相は「(アメリカ側は)頑固に現行案がベストだと、それは思っておられると思いますけれども、それだけにはとらわれない、幅広い考え方というものを、私はアメリカも持ち合わせていただけるものだと、そのように思ってますし」と述べた。
 さらに鳩山首相は、「われわれの考え方をこれからまとめ、アメリカに理解を求められるよう努力する」と述べた。


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続・「疑惑の弾痕!「金武町流弾事件」

2010-03-21 09:46:54 | 金武町流弾事件

県警は米軍側に対し、基地内への立ち入りや訓練関係者への事情聴取を再三要求したが、米軍側は拒否。 事件発生から約1年後に実現したものの、県警の捜査では「銃弾の出どころは特定せず、どこから飛んできたか分からない」とし、被害者不詳のまま軽犯罪法違反の容疑で書類送検した。 県警幹部は「県民感情は理解しているが、地位協定の枠内でしか県警は動けない。 故意犯でない以上は、器物損害罪での立件も困難。 県警として出来る限りのことをした結果だ」と“協定の壁”を強調する。 結局、那覇地検は09年12月、起訴要件を満たしていないとして不起訴処分を決定。 全容解明にはほど遠く、真相はうやむやなままで捜査は終結した。 金武町によると、同区では1956年からこれまでに、16件の流弾事件が確認されている。88年の流弾事件では、県警が在沖四軍調整官と訓練場から実弾を発射したとされる海兵隊員ら計7人を容疑者と特定した。 ただ、容疑を立件する証拠に乏しく「罪に問えない」という意見書を添えての書類送検だった。 米軍という明確な容疑者像がありながら迷宮入りを繰り返す流弾事件。 事件に抗議する区民総決起大会を開いた金武町伊芸区の池原政文区長(当時)は「憲法より地位協定が優先される沖縄では、50年以上も安保の犠牲となる状況が続いている」と怒りをあらわにする。 事件の全容解明を訴えていた玉城さんは事件発生から約半年後、捜査終結を待たずに急逝した。 唯一人の目撃者が残した言葉は、今回も届かなかった。(沖縄タイムス 3月17日付特集記事「安保改定 50年 題3章 地位協定(6)」の後半部分)

                                              ◇

タイムスの上記記事を見て、当日記の読者なら次の点に気がつくであろう。

問題の核心である被弾した乗用車のアリバイについて記事では故意に伏せてあるのだ。

■被弾乗用車のアリバイ?■

事件は基地内で起きたのではなく民間住宅の車庫内でおきている。 通報を受けて初動捜査に当たったのは県警で、証拠物件の銃弾も県警が押収している。 

唯一の目撃者の老婦人の証言を鵜呑みにしたためか、後日米軍側が調査をした時、事故発生日に県警と米軍では一日の差異が生じた。

米軍側の主張は、目撃者が被弾したという日に、被弾した車は車庫には駐車してなかったというのだ。

事件が民間住宅地域でおきているので、問題の乗用車のアリバイ証明は県警側で容易に反証できると想ったのだが、その後客観的な反証の話は県警側から出てはいない。

これは「オバーはウソつかない」という神話を信じた県警側が証言の裏付けを怠った操作ミスではないのか。

それを隠蔽するため基地内の内の立ち入り調査を主張し、拒否されると「地位協定の」壁に責任転嫁をしているのではないか。

■基地外の事件の捜査権■

基地外の事件を「地位協定の壁」にしてしまう例は他にもある。

これらはほとんどが県警の初動捜査のミスに起因する。

数日前の「米兵追突事故」も初動捜査の段階で容疑者を見逃していながら、米軍側に先に容疑者の身柄を確保され、又しても「地位協定の壁」云々を主張している。

県警側は初動捜査に関して後日、前言を翻しているが、いずれにせよ県警が「事件」の容疑者と知った時は、既に米軍側に先を越されていたのではないか。

県警は当初容疑者も確認していながら見逃していたと初動捜査のミスを指摘されていた。ところが3月20日のタイムス記事によると、その後一変して「地位協定の壁」が捜査を妨げたと前言を撤回している。

同記事によると、県警の吉永安彦交通指導課長は「3等兵曹がひき逃げに関与していると知ったときは、米軍がすでに身柄を確保し、憲兵隊のパトカーの中にいた。この状況では(地位協定上)連れ出すことはできなかった」と説明している。

これでは米兵に初動捜査で先を越されたといわれても仕方がない。 

被害者が「アメリカーにやられた」と叫んでいるのに、県警は、軍車両の運転手が私服の女性だったため、「軍服の米兵」という固定観念に邪魔されて、容疑者を見逃したのではないか。

基地の外で起きた「当て逃げ事故」の犯人逮捕を米軍に先を越され、「この状況では(地位協定上)連れ出すことはできなかった」と言い訳するのでは、責任逃れとも受け取れかねない。(沖縄タイムス3月20日)

話は脱線したが、「金武町流弾事件」に話を戻そう。

事件の概要説明のため過去記事を編集加筆したものを引用する。

事件は一昨年の12月に起きた。

知らせを受けた県警が初動捜査を開始、流弾を米軍実弾訓練所から飛来したものと断定した。

沖縄タイムス 2009年10月08日 社説 

[金武・流弾事件]


< 「金武流弾事件」「県警、基地内立ち入りへ」「関係者も聴取」―7日付本紙1面の見出しを読んで、多くの読者は一瞬、首をかしげたのではないだろうか。>

< 最近の事件ではない。昨年12月に起きた流弾事件の話なのだ。

 事件発生から10カ月たつというのに、今もって立ち入り調査も事情聴取も実現していないというのは、異常というしかない。通常の捜査ではあり得ないことだ。>

在沖米海兵隊は4月、訓練との関連を全面否定する最終報告を明らかにしている。だが、最終報告書には重大な「ほころび」があり、うのみにするわけにはいかない。>

< 昨年12月10日午後、金武町伊芸区の民家の敷地内で、パーンという音がして振り返ったら、白煙が上がっているのを、家人が目撃した。>

< 最終報告書は、事件が12月11日に発生したことを前提に論理を組み立てている。11日には実射訓練を行っていない。だから、事件には関与していない―というわけだ。

 だが、県警の調査で事件の発生日が10日であることが明らかになっており、その日に実射訓練があったことも分かっている。米軍もその後、事件発生日に対する認識をあらためた、という。だが、最終報告を撤回したわけではない。事件は依然として謎に包まれたままだ。

 事件は決して幻ではない。パーンという音がして白煙が上がったという目撃証言は重い。県警は、あらゆる手を尽くして真相究明を進めてもらいたい。>

                   ◇

読者が十ヶ月も前の事件の詳細は覚えていないだろうというタイムスの驕りが「多くの読者は一瞬、首をかしげたのではないだろうか」という冒頭の文に垣間見える。

確かに多くの読者は「何で今頃」と思うだろうが、社説はそこにつけ込んで、あたかも米軍側の捜査妨害にあって十ヶ月もの間事件が曖昧にされているといったタイムスお得意の印象操作記事である。

何度もくり返すが事件は民間住宅地域で起きており、基地内で起きたわけではない。

しかも現場検証、証拠物件の押収等初動捜査は県警が行い、早々に犯行は米軍だとの結論を出した。

ところが県警の連絡を受けた米軍の調査団も調査を開始し、「流弾は米軍が発射したものではない」と県警発表と真っ向から対立した。

■被弾自家用車のアリバイへの反証は?■

問題は簡単だ。

被弾を受けた自家用車が被弾した車庫に駐車していた時間が、県警と米軍の調査では一日の誤差があり、その一日のアリバイの差が判断の違いに繋がったわけだ。

>昨年12月10日午後、金武町伊芸区の民家の敷地内で、パーンという音がして振り返ったら、白煙が上がっているのを、家人が目撃した。

事件発生日は、県警と米軍、両者の主張によると、こうなる。 

◆県警⇒12月10日 午後3時ごろ(目撃者証言)

◆米軍⇒12月11日 午後4時ごろ(証言はウソだということ)

米軍は県警の報告を基にしながらも、独自の調査で問題の乗用車が事件現場の車庫に駐車していた時間を、次のように特定している。

駐車時間⇒11日午前零時から13日午前7時30分まで

事件発生(被害者が大きな音を確認)⇒11日午後4時ごろ

米軍側がこのように具体的にアリバイ調査の結果を発表しているのに対し、県警も含めてこれに客観的に反論している事実はない。

県警によると、被害者らの情報などから捜査の初期段階で発生日時を10日と特定しているが、たった一人の目撃証言を鵜呑みにして初期の裏付け捜査を怠ったのではないのか。

■目撃証言はウソー米軍の調査結果■

事件発覚後、米軍に発生日時を随時伝えていたというが、これに対して米軍は証言を鵜呑みにしないで裏付け調査をして、最終調査報告で「事件発生は訓練終了以降の11日」との結論に到ったのではないか。

米軍が目撃者は一人しかいないと事実上の名指しをされている玉城さん(車の所有者の祖母)は、事実上「嘘つき」と言われたことに憤りを示しているし、

儀武剛金武町長も「納得できるまで説明を求めていく」といっている。

伊芸被弾事件「訓練と日時一致せず」 目撃者証言と矛盾も(2009.4.2)

さらに米軍側は自家用車の被弾を「第三者の『破壊』」、即ち偽装工作であるとまで断言しているではないか。

伊芸被弾、第三者の「破壊」と指摘(2009.4.11)

にもかかわらず、その後沈黙を護っていたのは結局納得したと言うことなのか。

ウソつきは誰だ!疑惑の銃弾 メア総領事とコーヒー

「米軍vs県警」疑惑の銃弾大戦争勃発!発生日に食い違い 

■事件は単純だ■

複雑そうに見えて問題は簡単だ。

次の二点が正しいかウソ課の問題である

唯一の目撃者の証言が正しいか、それともウソだったか。

そして自家用車の「弾痕」が第三者の工作か否かと言うことになる。

ちなみに新聞ではあまり報道されていないが、被弾した乗用車の所有者が目撃証人の孫であることは金武町では周知の事実である。

■「地位協定の壁」は魔法の壁?■

>なぜ、立ち入り調査や事情聴取が実現しないのか

タイムス社説は事件を曖昧にしょうとして、基地内の立ち入り調査を問題視しているが、

問題解明には意見の分かれる「駐車時間」のアリバイ調査が最重要ではないのか。

基地内に立ち入り調査せずとも問題の車が現場に駐車する前の時間帯(11日午前零時以前どこに駐車していたか)を時系列で追っていけば複数の証言者も出てくるだろうし、県警、米軍、どちらが正しいか容易に解明できたはず。

民間住宅地で起きてこれだけマスコミが騒いだ事件なら、県警の調査を待つまでもなく沖縄タイムスでも聞き取り調査は出来たはずだ。

それを十ヶ月も経過して「基地内立ち入り調査」しても一体何の意味があるというのか。

そうそう、一つ書き漏らしたが、社説では何故か触れていないが唯一人の目撃者(車の所有者の祖母)である最重要証人は既に亡くなっているとのこと。

これでは正に死人に口なしで、真相は藪の中という可能性もある。

本件は国会で日米間で「政治決着」をつけたが、あれだけ騒いだマスコミとしては無意味な「立ち入り調査」でもして、「地位協定の壁」に責任転嫁をして、「事件」をうやむやにしたいのであろう。

「地位協定の壁」は、新聞の勇み足による誤報も、県警の捜査ミスも、全てを解決してくれる便利な魔法の壁なのであろうか。

「事件」ほこのように終結した。

訓練との関係否定 金武町被弾事件で海兵隊最終報告(2009.4.1)

発生日時で警察庁「米軍の理解得た」 金武町流弾事件(2009.5.22)

伊芸被弾事件、発生日変更求めず(2009.5.23)

 
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普天移設、県内に決定!首相、外相、防衛省が合意

2010-03-20 08:35:32 | 普天間移設

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在日米軍再編:普天間移設 「県外移設は困難」 鳩山首相、岡田外相の認識認める  (毎日3月19日)
 鳩山由紀夫首相は19日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設は困難との認識を岡田克也外相と北沢俊美防衛相が示していることについて「その認識だと思う」と認めた。首相は「沖縄県民の(県外が)望ましいという気持ちを大事にしたい。その中で、難しいけれども頑張っている」と述べた。

 鳩山首相は09年衆院選で「県外・国外移設」を目指すことを明言しているが、岡田外相は19日の参院外交防衛委員会で「民主党のマニフェストではそういった表現をしていない」と述べ、県内移設となっても公約違反には当たらないとの認識を示した。【山田夢留】

                     ◇

■とんだ回り道、「県内決定」■

これは鳩山首相による、事実上の「県内決定」と見てよい。

岡田外相といえば、昨年の10月、百戦錬磨のゲーツ米国防長官との会談で恫喝され、すっかり安全保障に関するの認識の幼稚さを反省した男。以後は鳩山内閣でも普天間の海兵隊の抑止力の重要性を主張している県内派である。

これまで米国の頑なな県内主張と首相の無責任な「県外発言」の板ばさみなって疲労困憊していた矢先の首相の「県内同意」である。

ここに来て普天間移設は国外はおろか国内他地域への移設さえも極めて困難という認識が、やっと鳩山政権内で共有され始めたらしい。

結局「県内」では、とんだ回り道をして県民を適わぬ夢で騙した結果となった。

しかも問題解決はこれからだ。

米側も沖縄も容易に合意するとは思えない。

日米合意の現行・辺野古案を反古(ほご)にしてまで鳩山政権はこれまで一体何をしてきたのか。

新政権成立以来、「国外、県外」の期待を煽ってきた。

 岡田外相の「県内移設は公約違反には当たらない」という19日の国会答弁は、沖縄地元の県外派の「公約違反」との抗議に対して予防線を張ったと考えられる。

 

■首相の裏切り■

首相の「裏切り」に対して早速地元の反対派が怒りを露にした。

岡田大臣の想定通り、今朝の沖縄タイムスの第二社会面の見出しは「公約違反」が躍っている。

「なぜ沖縄だけ」

<有権者を侮辱/公約違反だ/断固阻止する>

地元、県内2案に反発

地元の反対派が怒り狂うのはもっともである。

首相の「裏切り」は寝た子を起こしただけでなく、さらに大きく揺さぶっておいて、今度は一転、静かに寝なさい、という勝手で無責任な親の言動に等しい。

同時に、子どもの頃聞いた流行り歌の「嬉がらせて泣かせて消えた」という歌詞の一節が脳裏を過ぎった。

当てもないのに嬉しがらせるのは、男女の恋の駆け引きで、三橋美智也(古い?)の美声もサマになる。

が、これが首相の迷走の結果だとしたらシャレにもならない。

ついでながらタイムスの一面トップの見出しはこれ。

「普天間」2案 最終調整

<シュワブ陸上> <勝連半島沖合>

首相・閣僚ら23日協議

首相が真綿で締め上げられるようにジワジワと「県内案」に追い込まれる様子が見出しから滲み出る。

昨日のタイムス報道では、このような曖昧な表現ながら「米国の理解」、即ち県内案への回帰を示唆していた。

首相、県内移設を示唆 普天間問題「沖縄中心に理解求め」 (2010年03月19日09:44)   

 【東京】鳩山由紀夫首相は18日、米軍普天間飛行場の移設案について「米国に理解が得られ、さらに沖縄が中心になると思うが国民にも理解が求められるような形の解決策を示す」と述べ、県内移設を軸とする結論になる可能性を示唆した。

それを裏付けるように、冒頭に引用の毎日のネット速報は首相が「県外派」の岡田外相の認識に同意したことを報じたのだ。

 

それでは自民党政権が長年の検証の結果合意した「日米合意」を破棄した大騒動は一体何であったのか。

読者のsaftさんが「鳩山は普天間を弄んだだけだ」と指摘するように、実は鳩首相は昨年の12月に辺野古案を容認するとアメリカ側の窓口であるルース駐日米大使に話していた、というから驚きである。
普天間の現行計画容認を一時明言 首相、米大使に
2010年3月12日 02:10

口では「沖縄の想いを重く受け止める」と、もっともらしい言葉を連発しながら、

その裏では米側とは現行案通りという「密約」を交わしていたとなると、県外、県内に関わらず県民を愚弄しているとしか思えない。

■仲井真県知事「そんな恐ろしい!」発言の意味■

岡田首相とはほぼ同意見の北沢防衛大臣から、たとえ「密約」の話を聞かされたとしても、仲井真県知事は恐ろしくて「ノーコメント」以外の言葉を知らないのだろう。

知事、北沢会談に「ノーコメント」

そういえば、一月に平野官房長官が来県し、仲井真知事と会談した際、「ゼロベース」を主張する平野長官が、知事に対して「決断してくれ」と見当違いな発言をし、知事が「そんな恐ろしいことをとビビッた」ことを想いだす。

官房長官視察、移設ゼロベース強調 県幹部警戒心あらわに(2010.1.10) 

だが移設協議については「ゼロベース」を強調。沖縄側からは、県内移設の可能性が排除されないことに、警戒心も生まれている。
 「私どもの方から、知事に決断をお願いするかもしれません」。早朝に始まった県庁での会談。30分の予定時間が迫り、知事が話が締めくくろうとした矢先。それまで低姿勢だった平野氏が切り出した。

■官邸とパイプ
 知事は一瞬表情をこわばらせたが、「『どうぞ』と言うには恐ろしいですね」と苦笑いでかわした。

そのとき既に「県内案」は内定していたのだ。

だとしたら県知事のこの態度も理解できるというもの。 ⇒ 「政府案確認して判断」 知事、県民大会参加に慎重姿勢(2010.3.19)

 

鳩山内閣は沖縄県民、いや、全国の有権者を愚弄したので、即刻退陣すべきと想う方、

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コメント (15)

沖縄の報道談合!米兵事故はひき逃げか当て逃げか

2010-03-19 09:05:02 | ★米兵事件

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次に引用する新報の社説は内容に特に意味があるわけではなく、単なる枕です。

一々ごもっともの陳腐な内容なので、御用とお急ぎの方はスルーしてください。

 

米兵ひき逃げ 目に余るモラルの低下

またも米兵による悪質なひき逃げ事件が発生した。米憲兵隊が女性海軍兵を逮捕し、アルコールを検知した。米軍の公用車両を酒を飲んで運転し、事件を起こしたのであればより重大だ。米軍に強く抗議し綱紀粛正を求めたい。
 県内では昨年11月に読谷村で米兵によるひき逃げ死亡事件が発生。先日も県立中部病院敷地内に米軍車両が侵入し、ガードレールを破損する事件が起きたばかりだ。通報や救護を怠り逃走する犯行は県民の生命、財産を軽視するものであり許せない。
 16日夜のひき逃げ事件は名護市辺野古で米軍車両が軽乗用車に追突して逃走し、軽乗用車の父子3人がけがをした。軽乗用車は大破し、大事に至る危険性もあった。
 直前にも米軍車両は対向車との接触事故を起こしたとみられ、女性海軍兵が米軍に逮捕された。
 米軍の軍用車両の管理はそれほどずさんなのか。米兵がどこで酒を飲み、どのように軍車両を施設外に持ち出したのか。米軍の管理体制が厳しく問われる。
 重大事故を起こしながら救護もせず逃走した悪質事犯である。全容の解明には本人の取り調べが不可欠だ。米海軍は県警捜査への全面協力を表明しているが、早急に身柄を県警に引き渡すべきだ。
 読谷村のひき逃げ死亡事件でも被疑者の米兵の身柄引き渡しは起訴後と遅れた。被疑米兵の事件前の飲酒が疑われたが、本人や周辺の事情聴取の遅れもあり、結局、飲酒運転は立件されていない。
 県警は同じ轍(てつ)を踏まぬよう、米兵の引き渡しを求めるべきだ。平野博文官房長官は「大変残念な事件」と遺憾の意を表明したが、口先の言葉でなく米軍に身柄を要求する行動を求めたい。
 米兵のモラルの低下は目に余る。14日夜にも那覇市内で酒気帯び運転と、捜査妨害で海兵隊員2人が逮捕されている。信号無視の無謀運転の上、基準値の5倍に上る酒気が検知されながら飲酒を否認している。
 中部病院への車両侵入を含め、米兵の法令順守の意識が欠落しているとしか思えない。
 ひき逃げ車両は金武町内で発見されたが、米軍が基地内に運び去った。2004年の沖国大ヘリ墜落、08年の名護市の米軽飛行機墜落事故でも機体が米軍に持ち去られた。県警による被疑者と物証の両面の十分な捜査が確保されなければ、真相解明も危うい。

                    ◇

前にもわざわざことわったことがあるが、米軍が事故や事件を起こした場合、当日記はこれを容認する気は毛頭ない。

特に今回の米兵による「交通事故」のように容疑者が酒気を帯びた上、事故を放置して逃亡したとなると県民として到底容認できるはずはない。

従って、昨日の沖縄タイムスが一面と社会面のトップで大きく報道するのも理解できるし、それを琉球新報が社説で取り上げ糾弾するのにも異論を唱えるわけではない。

容疑者がアメリカ人日本人に関わらず、この種の悪質な犯罪を新聞が大きく報道することは報道機関としての使命だと考えるからである。

同じ沖縄に住む者が犯した事故や事件を、その国籍や職業によって取り扱いに差異を設けたら、左翼お得意の人種差別や職業差別ということになる。

従って酒気で事故を起し、そのまま現場を逃走した米兵の悪質な行為を激しく糾弾する新報の社説を支持する・・・一箇所を除いて。

その一箇所とは左翼が得意の差別そのものであるが、詳しくは後述する。

昨日のエントリーで沖縄タイムスの一面と社会面のトップを飾った「米兵のひき逃げ」について書いているとき、

違和感を感じていたのだが、それは記事内容と見出しから受ける印象の大きなズレであった。

その違和感を読者のとおるさんが筆者に代わって指摘して下さっているが、同じく読者の石原昌光さんは新聞社に直接問い合わせをし、その様子をコメントして下さっているので、ご両人のコメントを併せて紹介する。

記者の困惑した応答振りは爆笑ものである。

◆とおるさん

> 米軍車両が名護市に住む軍雇用員の男性(45)が運転する3人乗りの軽自動車に後ろから衝突した。この事故で軽自動車に乗っていた2歳の男児が顔に軽いけがを負った。
>  県警がひき逃げ事件として逃走した車両を捜索していたところ、

「ひき逃げ」では無く、「当て逃げ」では?

 

◆石原昌光さん

 とおる様、私もそう思いまして、今朝「っつても10時ですが、、、」沖縄タイムスに確認の電話を入れました。
私:今朝の朝刊の、辺野古の事故の事で質問があるのですが?
記者:は?
私:あのー米軍車両と民間車の追突事故、、、
記者:あーあの、当て逃げ事故ですね
私:そう、その当て逃げ事故ですけど、紙面では、ひき逃げになってますよね?
記者:、、、、、、、、ああ、そうですね。
私:あれ、当て逃げの間違いじゃないですか?
記者:<少し私の発言に喰い気味に>いや、あれは、広い意味ではひき逃げと言う意味ですね!
私:いや、やはり、当て逃げですよ。広辞苑によるとですよ。当て逃げ、衝突事故を起こした自動車・船が事故処理をせずにその場から逃げ去ること、ほら、今回の状況にピッタリですよ?
記者:まぁ、そうなんですけど、意味を広く捉えるとひき逃げなんですよ、、広く捉えると!
私:でも、だれも轢かれてはいませんよね?車内にいたんでしょう。
記者:<また喰い気味>いや、でも子供さんが怪我をしてますから、広い意味では、これは、ひき逃げと、、、
私:確かに子供が、怪我をしてますけど、別に当て逃げでも怪我をする事は有りますよね、追突の衝撃、、、
記者;いや、もう、ですから、広い意味でのひき逃げなんですよ!!!
私:広い意味でのひき逃げですか、、、分かりました。
記者:広い意味なので、一つ、そういう事でご理解願います。
そういう事らしいです。<小>左翼って、広い意味ってマジックワードが好きですね。
慰安婦問題も広義の強制、集団自決も軍の広義の強制、、、多分、教科書問題も文科省の広義の強制でしょう。

                 ◇

石原さんの鋭い質問にまともに答えられず、記者が狼狽する姿が目に浮かんで下手なコントより、よっぽど笑わしてもらった。

わざと「米軍車両と民間車の追突事故」とトボケた石原さんの用意周到な質問に、記者が当て逃げ事故ですね」と答えるやり取りは永久保存版である。(爆笑)

「語るに落ちる」の例文を、石原さんが記者を使って見事に例示したことになる。(

これに対しとおるさんが「当て逃げ」と「ひき逃げ」に関して調べたコメントも参考になるので引用する。

◆とおるさん

石原昌光さま
取材、ご苦労さま。そして、ありがとうございます。
道路交通法などの法律用語では、もしかしたら「ひき逃げ」になるかもしれないと思いましたが、「広い意味でのひき逃げ」というのには、笑ってしまいました。

なお、「ひき逃げ」と言うのも有りのようです。(証拠も無しに「広義の密約が有った」という世界ですので)
http://www.police.pref.hiroshima.lg.jp/050/05new/90hikinige.html
http://ihan.jp/pc/p-fuka.htm#tousou
 事故現場から立ち去ったときは、人身傷害事故の場合はひき逃げ、物損事故の場合は当て逃げとして、交通事故措置義務違反(道路交通法72条)による付加点数が加算されます。
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku9/gaiyou.pdf
  救護義務違反(いわゆる「ひき逃げ」)

でも、道路交通法
http://ihan.jp/law/dokoho/pc.htm#72
http://www.houko.com/00/01/S35/105.HTM
には、「ひき逃げ」は出てないようです。

さて、前記で社説の中で一箇所納得できない部分と、もったいぶって書いたことは、これまでのとおるさんと石原昌光さんのコメントでお分かりいたと思う。

だが、あえてくり返すとこの追突事故を新聞が「ひき逃げ」と書くのはどう考えてもおかしい。

筆者もネット辞書で調べてみたら「轢く」とはこうなっていた。

 ひく 【▼轢く】
(動カ五[四])
〔「引く」と同源〕人や物などを車輪の下に踏みつけて通り過ぎる。(goo辞書)

つまり今回の追突事故から「車輪の下に踏みつけて通り過ぎる」というニュアンスは感じ取れない。

これが起訴され裁判となった場合、検察側が「酒気と逃亡」という悪質性を強調するため、

「負傷者を放置して逃亡した」のだから、ひき逃げに相当すると主張するのなら理解できる。

罪の軽い「当て逃げ」を、より罪の重い「ひき逃げ」にするための検察側の法廷戦術の一種として理解できるのだ。 

だがこの場合、事故が被害者が瀕死の重傷でも負っていて車外から認識できるような重大事故ならともかく、加害者は事故車をそのまま運転して逃亡する程度の事故だ。

加害者が追突そのものは認めても「負傷者がいるとは知らなかった」と主張すれば、検察がこれを覆し「ひき逃げ」相当に持ち込むのは困難ではないのか。

誤解のないようにくり返すがこの追突事故は決して良くある追突事故ではなく、今回の事故は酒気の上事故後、加害者が現場を逃走するという極めて悪質な「事件」」である。

ただ、一般の読者に事実を伝えるべき新聞が、当初から相手が米兵と言うだけで検察まがいの予断で読者を惑わすのはいかがなものか、というだけである。

沖縄二紙も地元テレビこの追突事故を横並びで「ひき逃げ」と報じているが、これは報道談合ではないのか。

いや、これこそ異論を許さぬ全体主義ではないのか。

沖縄メディアだけではない。

沖縄問題となると、常に腫れ物に触るような記事しか書かない全国紙だが、那覇支局を沖縄二紙の社屋内に間借りしているせいか、今回の事故も沖縄メディアに横並びで「ひき逃げ」と報じている。 

全国的な報道談合である!

だが、この全国的な報道談合に逆らって、記者の「国語能力」を主張し、「当て逃げ」と報じた気骨のメディアがあった。

筆者の調べた限り次の二例。
 

またか!女米兵 辺野古で飲酒当て逃げ [ スポーツニッポン 03月18日 ]

下士官の女、米軍が拘束=当て逃げ、飲酒運転か-沖縄 (時事通信 03/1722:11)

時事通信とニッカンスポーツの記者の国語能力に拍手を送る方、

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コメント (22)

疑惑の弾痕!米軍流弾事件 ウソつきはどちらだ

2010-03-18 08:01:29 | 金武町流弾事件

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今朝の沖縄タイムスの一面と社会面のトップは、白抜きの派手な見出しのこれ。

飲酒米兵 ひき逃げ (一面トップ)

米兵ひき逃げ 猛速度 泣き声残し(三面トップ)

被害者「子ども動揺」

米兵の車両が病院の駐車場に迷い込んだだけで連日米兵糾弾の記事が続き、国会質問も出るくらいであるから、米兵が酔った上でのひき逃げは、タイムスが大見出しで派手に取り扱うことに異論はない。 もっともこのようなひき逃げ事件は米兵、沖縄人に関わりなく悪質ではあるが。

沖縄紙のウェブ記事は更新が遅いので、琉球新報の電子版によると事件のあらましはこうだ。

米軍車両がひき逃げ 男児がけが 名護市辺野古(2010.3.17)  1時ごろ、名護市辺野古の国道329号で、米軍車両が名護市に住む軍雇用員の男性(45)が運転する3人乗りの軽自動車に後ろから衝突した。この事故で軽自動車に乗っていた2歳の男児が顔に軽いけがを負った。
 県警がひき逃げ事件として逃走した車両を捜索していたところ、事故から約40分後に現場から約10キロ離れた金武町の国道329号沿いで、乗り捨てられた米軍のトラックを発見。米軍車両は米軍財産に当たるため、県警は日米地位協定に基づきトラックを押収せず、鑑識活動のみを実施。運転手についても米軍に照会している。【琉球新報電子版】

                     ◇ 

米兵の起こした事件、事故ならどんな些細なことでも、抗議の議会決議そして「県民大会」へと扇動するのが沖縄紙の常道であるが、交通事故や窃盗、暴行等の事件は米軍基地が撤廃されたからといってなくなるわけではない。

なぜなら沖縄人による同種の事故、事件は米兵のそれの何倍も多く発生しているが沖縄紙があえて報道しないだけであるから。

だが、米軍の実弾による射撃訓練の流弾が民間住宅の車庫に駐車中の自家用車を直撃したとなると、問題は自ずと異なってくる。

銃弾が自動車でなく住民を直撃する可能性があり、一歩誤れば大惨事にもなりうる重大事件であることは論を待たない。

そしてこれは、他の米軍関連の事件と違って米軍基地が撤廃されれば、二度と起こることは無い事件でもある。

だったら沖縄紙は、米兵の交通事故で大騒ぎするより、「疑惑の銃弾事件」を引き続いて糾弾する方が米軍基地反対運動の本筋ではないのか。

 

昨日の沖縄タイムスの連載特集「安保改定50年 第3章地域協定(6)」に、忘れかけたような「米軍事件」が掲載されている。

昨年の前半、沖縄タイムスと琉球新報が号外を出したり、社説を書いたりで、狂ったように糾弾し続けていた「金武町流弾事件」である。

米軍の起こした事故は、それが些細な交通事故でも地元紙は大騒ぎすると再三の延べたが、

実弾射撃訓練中の米軍の流れ弾が住宅街の民家の車庫に駐車中の車を直撃したとなると、問題は別だ。

沖縄県民なら誰でも、これを些細な交通事故並みに軽く見過ごすわけにはいかないはずだ。

この報道を聞いた当初、筆者は米軍は早急に責任者が謝罪し、それ相応の補償をしなければ収拾のつかない重大問題に発展すると考えていた。

ところが事件は思わぬ「迷宮入り」という形で収束したのだ。

これは米軍が犯人という意味では比較的単純な事件ではなかったのか。

だが実は、事件発生当時、連日のように一面、社会面のトップで「米軍の凶行」を糾弾する報道を見ているうちに、一つの疑念が湧いていたのだ。

「これはでっち上げではないか」と。

地元新聞や県警が「米軍の犯行」と断言した「事件」が実は「でっち上げ」であった例は、少なからずある。

「米兵女子中学生暴行事件」や「比女性婦女暴行事件」のような「でっち上げ事件」と同じように、

この「金武町流弾事件」にも胡散臭さを感じたのだ。

発見された銃弾は米軍が使用の銃弾だったが、米軍の「犯行」だと初動捜査に当たった県警が断定した唯一の、根拠は当時70歳女性の証言だけであった。

だが、その後の米軍側の調査によると被弾をした車両が現場に駐車していた日時が県警の捜査と米軍の調査では丸一日の誤差が出てきた。

「米軍の犯行」として簡単に一件落着のはずの事件が、意外な方向に展開していくことになる。

沖縄タイムスの昨日の記事で事件の概要を説明するとこうなる。

「安保改定 50年 題3章 地位協定(6)」

金武町の流弾事件

米軍弾特定も迷宮入り

2008年12月10日午後3時すぎ、金武町伊芸区の民家の駐車場で「バーン」という乾いた音が響いた。 駐車場で鉢植えに散水していた玉城ミツさん=当時(70)が、音のした方を振り向くと、駐車場の地面から白煙があがっていた。 銃弾が発見されたのは3日後。 駐車場に止めてあった乗用車のナンバープレートに楕円形の穴が開き、銃弾のような金属片がめり込んでいた。「車がなかったら、私に当たっていた」。恐怖がこみ上げた。銃弾は長さ約4・5センチ、直径1センチ。 県警が鑑定した結果、同区に隣接する米軍キャンプ・ハンセンで使用されているものと同じ50口径弾と断定。 一方、米軍側は独自調査で、事件発生の前日と当日の部隊訓練で、M2重機関銃から8000発の50口径弾が発砲されたことを認めたものの、流弾との関係を否定した。(沖縄タイムス)

ここまで読むと、初めてこの事件を知る読者なら、米軍の対応には到底納得ができないであろう。

実弾訓練中の米軍の銃弾が民家を直撃しても、「犯人」の米軍は非を認めて謝罪するどころか、「自分等が発射したものではない」と開き直っているのだ。

当然、新聞は糾弾のキャンペーンを大々的に打つだろうし、国会質問だって当然あってしかるべき問題だ。

事実、沖縄タイムスは昨年の前半までは、一面トップは勿論社説や号外まで出して米軍の理不尽な言動を批判し国会質問まであった。

ちなみに先日の米軍車両の駐車場迷い込み事件の際も「地位協定違反」だとして国会質問をした沖縄選出の社民党の照屋寛徳議員等は、沖縄県警に告発状を提出したくらいだ。

キャンプ・ハンセン司令官らを告発する

ところがである。

米軍側の二度に渡る調査の結果、銃弾は米軍使用のものと同種ではあるが、事件当日米軍が発射したものではないと当初の判断を確認した。

そしてその根拠を、乗用車の弾痕は第三者が施したものであり、被弾した乗用車も事故当日現場に駐車していなかった、と断定したした。

駐車の日時に関して、県警と米軍が真っ向から対立したのだ。

つまり唯一の証言者の夫人の証言がウソであり、銃弾も誰かが細工したものだというのだ。

米国本土から来県した専門の調査団のこの発表に、県警も緒言者も或いは自家用車の所有者も論理的な反論は何一つ出来ず、「近隣で米軍の実弾訓練があるのだから、犯人は米軍以外には考えられない」といった極めて感情的な反論に終始した。

何より不可解なのは沖縄タイムスと琉球新報の報道姿勢の変化である。

昨年の前半は連日米軍批判の報道を続け、このままでいくと当然「県民大会」にまで発展するのかと思ったのだが、後半に入ると目だって記事の数が減り、昨年末県警が不起訴にしたのを気に紙面で)関連記事を見ることはなかった。

それが昨日、忘れた頃、ひょっこり沖縄タイムスの記事に現れたので驚いたのだ。 それも「安保50年」という特集記事に紛れるように。

沖縄タイムスはリンク切れが早いので琉球新報をググッて見たら、昨年の12月の県警の不起訴を期にこの問題に終結をする気なのか、関連記事と社説で1年を締めくくっていた。

 琉球新報社説2009年12月10日       

金武町被弾事件 協定改定し捜査の壁なくせ
 昨年12月、乗用車のナンバープレートから銃弾が発見された金武町伊芸区被弾事件で、那覇地検は被疑者が特定できないとして不起訴処分とした。米軍の銃弾であることが判明しているにもかかわらず、事件の幕引きが図られる。法治国家としてあってはならないことだ。
 事件や事故の再発防止や発生時の捜査の観点から、米軍基地を抱える全国の渉外知事会は日米地位協定改定を強く求めてきた。だが国は「運用改善で対応できる」と言い続けてきた。その結果が事件の“迷宮入り化”だ。
 事件の徹底した検証と事実解明なくして再発防止対策はありえない。伊芸区の池原政文区長は「問題がうやむやにされた。考えられない結果」と、危険な基地に隣接して暮らす不安と重大事件に対する処分に不満をぶつけている。
 事件・事故の捜査は本来速やかに現場検証がされなければならない。事件発生後、県警は実弾射撃訓練場への立ち入り調査を米軍に再三求めていた。認められたのは発生から1年近くたった今年11月。当時、実弾射撃訓練に参加した部隊はすでに移動した可能性が高く、事情聴取に至らなかった。これでは真相解明などおぼつかない。
 銃器の特定もできず、県警は被疑者不詳の軽犯罪法違反で書類送検した。県警もじくじたる思いであろう。一方で、一歩間違えれば人命にもつながりかねない重大事件が、単なる軽犯罪法違反というのも納得がいかない。
 政府のいう運用改善とは「米軍の好意的考慮」を意味している。米軍に拒否されれば捜査は進展しない。今回の事案はその象徴的な事例といえる。
 運用改善でこの種の事案の解決は図れないと認識すべきにもかかわらず、岡田克也外相は「演習に伴う可能性はほとんどない」とする米軍の説明をうのみにしている。その上で「さまざまな努力を(米側に)お願いした」とコメントしている。政府は今回の事件や捜査の在り方に対する認識が甘すぎないか。
 事件はまぎれもなく国内で起きている。いかなる法律も条約も国民の命を守るためにあるべきで、法治国家の基本である。事件捜査に米軍への遠慮は不要。米軍の好意に依拠する捜査など主権国家にあってはならない。

 

地検が不起訴処分 金武町被弾事件2009年12月9日       
 2008年12月10日に発生した金武町伊芸被弾事件で、県警が米軍の訓練との関連を調査し、軽犯罪法違反容疑で被疑者不詳のまま書類送検していた件で、那覇地検は8日、被疑者が特定できていないとして、同事件を不起訴処分と決定した。住民を危険にさらした事件は真相が解明されず刑事罰も問われぬまま、捜査は事実上終結した。また同事件の捜査で、県警が実弾射撃訓練場への立ち入り調査を複数回打診していたにもかかわらず、軍事機密にかかわるとして、09年7月末まで米軍側に拒否されていたことが、8日までに分かった。
 日米地位協定では公務中の事件の第一次裁判権は米軍側にあり、在沖海兵隊は被弾事件を調査し結果を09年4月に公表。(1)訓練場から伊芸区方向に銃弾が流れ飛ぶ確率が極めて低い(2)発生日に訓練は実施していない―などの理由で「最近の訓練とは関係ない」と結論を出し、米軍訓練施設からの流弾とみていた県警側をけん制していた。
 県警は09年2月に押収した弾丸を米軍のものと特定したと公表。関係者によると、複数回にわたり基地内立ち入り調査を要請したが、米軍側が軍事上の機密にかかわるとして難色を示し、両者間で調整が続けられたという。立ち入り調査は事件から約1年後の同年11月末に実現したが、訓練に参加した部隊はすでに移動した可能性が高く、事情聴取できなかったという。
 弾丸を発射したとみられる部隊から事情を聴けなかったほか、押収した弾丸から線条痕(ライフルマーク)が欠落していたため、県警は発射した機銃を特定できず、軽犯罪法違反の1年の時効間際に被疑者不詳のまま書類送検した。
 金武町伊芸区の池原政文区長は、不起訴の結果に「問題がうやむやにされてしまった。考えられない結果で非常に残念だ」と落胆した。

                   ◇

この事件に関しては当日記の読者なら、事件の経過を承知しているだろうが、改めて読み返して見たい方の便宜を考えてブックマークで「金武町流弾事件」として分類しておいた。

昨日の沖縄タイムス」記事も、上記引用の琉球新報記事も事件発生より既に一年以上経過しているため読者は詳細を忘れていると高をくくっているのか、米軍側が主張した被弾した自家用車の駐車日時の一日のズレについては卑劣にも一行も記していない。

また基地の立ち入り調査を拒否されたため「地位協定の壁」が県警が充分な捜査が出来なかったような印象操作をしているが、事件を最初に捜査したのは米軍ではなく県警である。

何しろ、事件は基地の中で起きたのではなく民間住宅でおきているのだ。 県警が充分な聞き取り捜査を出来ないはずはないし、タイムス、新報もその機動力を持ってすれば車の駐車時間のアリバイについては米軍の主張を容易に崩すことは出来たはずだ。

現場の目撃証人の証言を客観的に調べることなく、「地位協定の壁」のせいにするのは言い掛かりにというものだ。

なお本件は沖縄選出の共産党の赤嶺議員により国会質問をしたが、米軍側の回答は「理解はするが、米軍が発射していないという調査結果は正しい」としている。
 

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以下は左翼勢力に負けないための「拡散依頼」です。

                    ◇

今回の国立歴史民俗博物館の判断は、議論が分かれる歴史問題を一方の主張(軍命や軍の指示)のみを取り上げるのは誤解を呼ぶので、問題が決着するまでそれを削除するという極めて真っ当な判断と敬意を表します。

何卒20名の歴史専門家が検証の上決定した展示変更を、素人集団である一部の左翼団体の抗議等で元の木阿弥にしてしまわないようお願い申し上げます。

国立歴史民俗博物館へ激励のメール、電話等送ってくださいますようお願いします。

 
国立歴史民俗博物館【れきはくホームページ】
 
電話 043-486-0123

 

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