ブログ 「ごまめの歯軋り」

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「文語訳 旧訳聖書 Ⅳ 預言」

2020年09月02日 | 漢詩・自由詩
繁星花 ペンタス

イスラエル民族の再興を願う3大預言書と12小預言書

3) 「文語訳 旧訳聖書 Ⅳ 預言」(岩波文庫2015年)   (その55)

15) ハガイ書

作者はバビロン捕囚後の最初の預言者ハガイである。エルサレム神殿の再建(紀元前515年)がその預言の主題となっている。ハガイとはヘブライ語で「祝祭」という意味である。
第1章: ペルシャ王朝ダリヨス王の2年6月1日、エホバの言が預言者ハガイによってユダの方伯ゼルバベルおよび祭司長ヨシュアに伝えられる。エホバ言い給う、民はエホバの宮殿を建てる時期ではない、この殿は破れが多く板を貼る家にいるべきで、汝ら自分らの生活を顧みて、衣食住さえこと欠ける状態で神の殿とはおこがましい。木を持って家を建てよ、そうすれば我は歓び栄光を受けるだろう。方伯ゼルバベルおよび祭司長ヨシュア及び遺れる民は預言者ハガイの言を聞き従えり。エホバの言葉は集まった人々の心を振り起こし、彼らはエホバの殿にて建築に取り掛かった。6月24日のことであった。
第2章: 7月21日エホバの言ハガイに臨めり。ユダの方伯ゼルバベルおよび祭司長ヨシュアに伝えよ、遺れる者の中に昔の宮殿を見た者があるか、今作っている殿はどう見えるだろうか、あまりに小さなものに見えるのではないかと。しかしこの地の民よ自ら強くして働け、この殿の栄光は従前の栄光より大なりといい給う。ダリヨスの2年9月24日エホバの言ハガイに臨めり。律法について祭司に問うべし、人の衣の裾で包んだ聖肉をもってきて、その裾がパンや羹、酒、油あるいはほかの食物に触れた時それは聖きものになるかと、祭司らはならないと答えた。穢れた物に触れたときはどうか、祭司らは穢れると答えた。エホバ言う、一切の捧げものが穢れたものである。エホバが民を苦しめた時でさえ汝らは我に還らなかった。9月24日からエホバの殿の基礎を置く日までのことを考えよ、その日から我汝らを恵まんとす。方伯ゼルバベルを選びてユダの長(メシヤ)としエホバ膏を注ぐ。
(ハガイ書終わり)
(つづく)



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