転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



・携帯不携帯

築100年のお化け屋敷である実家は、平屋で、面積だけは広い。
両親はそれぞれ別の部屋で寝ているので、一旦、就寝すると互いの気配がわからず、
「死んどっても、次のご飯で呼びに行くまで全然わからへん」
というのは十年以上前から繰り返し言われているジョーク(でも実現可能性あり)だ。
先日の朝も、母が熱を出して起きられなくなったことを父は最初、全然知らなかった。
単に多少寝坊しているのだろうと思っていたらしい。
母は自分の状況を知らせようと、自分の携帯から父の携帯に電話をかけてみたが、
電源が切られていて、幾度やっても全く通じなかったそうだ。
父に言わせると「ワシが寝るときは、電話も寝かせてある」とのことだが、
なら『ワシ』が起きたら電話も起こさないと、携帯電話の意味がないではないか(^_^;。
しまいに母はキレて、携帯から、自宅の家電のほうに電話をかけた。
むこうの居間で電話の鳴る音がし、
父がよそ行きの声で「もしもし」と出てきた、ということだった。


・白装束

母「今頃は、死んだら何を着るねん?」
私「なんでもええよ。うち(じーちゃん&ばーちゃん)のときは、葬儀屋さんの一式で、
 いわゆる白装束やったよ。ポリエステルかシルクかわからんけど、一枚もの」
母「近所の○○さんとこのおじいちゃんは、浴衣着せてはってん」
私「よほど愛用の浴衣やったんかね」
母「そやろか。そいでも真冬やったから、浴衣一枚て、見とる側としては寒そうでね。
 私は留め袖の下に着る白いの着して貰おうかと思てんねん」
私「ほんなら、わかるように出しといてくれな困るわ」
母「箪笥の一番上に出しとくわ。せやけど、もう長いこと着てへんし、
 太ってしもて、身幅が合わへんかもしれん」
私「まあ、花やらいろいろ飾るから見えるのは襟元だけやん」
母「そうや。なんやったらもう、合わへんかったら脇はぱっと切って開いてもろて、
 前だけ合わしてもろたら、ええわ」

脇ぱーぱーの留め袖下着と、普通の浴衣と、果たしてどちらが寒いのだろかという……

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