ヘロヘロ日曜日

2001年07月30日 | 家族

昨日の日曜日、投票をすませて、
ロッテリヤの土日半額の照り焼きバーガー105円を買って、
それを昼飯にして、家を出た。
女房が練習をするスタジオ・トゥリアーナに行ったのです。
「スタジオのドアの鍵が壊れているから直して」
と女房がいうので、私もついていった。
2人一緒に電車に乗るのは久しぶりだ。
なにしろ女房はしょっちょう家を出てる。
私はたいがいビーシュを飲んで留守番が普通です。

新所沢駅から電車に乗った私たちは、
最初はたわいもない話をしていたが、
そのうち女房は寝てしまった。
私も文庫本を開いたが、睡魔に勝てず目を閉じた。
気がつけば高田馬場、2人で寝過ごしました。
下りのホームに急いで行き、電車に乗った。
新井薬師に着き、トゥリアーナに着くと、
一緒に練習する女性が2人来ていた。
「ドアの鍵を直してもらおうと、亭主を連れてきた」
と彼女たちに説明する。
2人とも20代の可愛い素敵な女性だった。
九想庵を見ているという1人の女性が、
「想像していた人と違っていました」といういう。
「どんなふうに」ときくと、
「若くて素敵ですね」という。
お世辞でも私は、うれしかった。
こんなこと最近いわれたことがない。
トゥリアーナは地下ですが、
地上を突き破り、明るい大空をさまよう想いでした。
もうこれだけで、今日来たかいがあった、
なんて思っちゃいました。

しかし、そう喜んでばかりもいられない。
ドアをさっそく見た。
鍵とドアノブが分かれていた。
「鍵はこわれてない。
 持つところがないのでそれをつけて」
とわが女房はいう。
そんなこと、家を出る前にいって欲しかった。
とりあえずノブが取り付けてあった金具をはずした。
それを持っていって、同じものを、
金物店かホームセンターで探そうと思った。
新井薬師にはなさそうなので、
大きな街に行こうと思って、上石神井に行った。
ところが、そこにもホームセンターなんてものはなかった。
私は途方に暮れた。帰るよりしかたがなかった。
トゥリアーナの近くに、
日用品を売る店があったので、入った。
店主に金具を見せ、「こんなものないですよね」
というと、
「この近くですか?」と訊く。
「そうです。すぐそこのフラメンコ教室です」
というと、
「どうりで見たことのあるものだと思った」
と店主がいう。
「前に何度も直しに行ったけど、
 もう、その古いのはないんだよね」
という。

スタジオに戻ると、女房たちが練習していた。
私はドライバーで金具を元に戻しながら、
(あいつは、こうしていつも練習しているのか)
と思った。
なんか切ない気持ちになった。
45歳の女が、20代の女の子と練習している。
あいつはりっぱだな、と思った。
やはりたいへんなことだと思った。
8月4日に恵比寿で踊る練習をしていた。
あらためて、女房はフラメンコが好きなんだな、
と思った。
結局私はなにもしないまま、家に帰った。
疲れていたけど、取っ手のかわりになるものを、
自転車に乗り、ホームセンターに買いに行った。

こんなことがありまして、日曜日はヘロヘロでした。

コメント
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