1) 直径を大きくする場合
④ 実際の作業。
) 口径が筒状で口の広い物、及び袋物と呼ばれる形の場合。
) 茶碗、鉢、皿など、口縁が大きく開いている器の場合。
◎ 筒状の土を横方向に広げた場合、肉厚が薄くなると思われる方もいるかもすれませんが、
ほとんど変化しません。但し高さ方向は確実に縮みます。
袋物(徳利、花瓶など)は下から形作るのに対し、口縁から(上から)作ります。
即ち、逆台形型にしてから、途中のカーブを決めます。下から径を広げると、口縁が内側に
倒れ易くなります。又、底近辺を先に広げると、形が崩れ易くも成ります。
径が大きくなれば成る程、触れ(首振れ)が大きくなり易いです。
a) 口を広げる際、道具(用具)を使う事も多いです。
茶碗や小丼ならば、手を使って作ります。尚、道具としては、「牛べら」、「コテ」などを
使う事も一般に行われています。特に同じ形(カーブ)を付ける時に便利です。
b) 手を使って形を造る。
初心者の方は、最初から道具を使わず、手や指で形作る事を薦めます。道具を使う事は、
間接的に土に触る事に成りますので、形(形状)を直接触るのとは異なり、感覚的に鈍さが
あります。 又、轆轤技術を磨くには、道具に頼らずに形造りが出来る様に訓練するが、
後々役にたちます。更に、上記技術が身に付けば、自然と道具も使える様になります。
c) 指(掌)で口縁を広げる。
右手の4本の指を揃え、指と掌(手のひら)を内側に当て、手前に倒す様にして広げます。
茶碗程度の深さであれば、指の部分で処理し、やや深い鉢の場合には、掌が口に当たる様に
します。外側の左手は、右側の手と向かい合わせ、口縁との間に隙間を設けます。この隙間
が無いと、倒し難いです。尚、指先は右手の指先からやや下を押さえます。
◎ 径を大きくする際、轆轤の速度を徐々に遅くする必要があります。遅くしないと、
遠心力が強くなり、手に触る土の速度も速くなり、作品が造り難くなります。
d) 「牛べら」や「コテ」を使って形を造る。
いずれも市販されています。但し、形がほぼ決っていますので、好みのカーブの道具を
自作する事を勧めます。市販の「コテ」は、木製で汎用性があり、雲形定規の様に微妙に
カーブが変化しており、好きな位置のカーブを使う事になります。
水に塗らした「コテ」を右手に持ち、やや手前側に倒しながら、斜め横方向に押し当て
ます。移動させずに、そのまま使う事もありますが、一般的には、斜め上方に移動させて
使います。尚、「コテ」と外側の左手の指は向かい合わせます。
口の真上は3本の指(親指、人差し指、中指)で押さえ、やや肉厚にしておきます。 、
e) 口は所定寸法程度まで広げます。この段階では、外側に膨らみはありません。
所定の寸法になったら、側面の膨らみを作ります。
膨らみを付ける場合には、内側の指先を下にし、外側は内側の指より若干上の位置にし、
内側の指に力を入れながら、最上段(口縁)まで移動させます。膨らみが強い程、
背の高さは低くなります。
f) 皿(特に大皿)を挽くのは、難しいです。多くの場合は、土の周囲が垂れ下がる失敗を
経験された方も大勢いると思います。原因は底の土が十分な大きさに取れれていない事で、
張り出し部分が大きい事、更には、土が水を吸い過ぎ、腰が無くなった為と思われます。
2) 直径を細くする場合。
細くするのは、広げるよりも困難です。
以下次回に続きます。
④ 実際の作業。
) 口径が筒状で口の広い物、及び袋物と呼ばれる形の場合。
) 茶碗、鉢、皿など、口縁が大きく開いている器の場合。
◎ 筒状の土を横方向に広げた場合、肉厚が薄くなると思われる方もいるかもすれませんが、
ほとんど変化しません。但し高さ方向は確実に縮みます。
袋物(徳利、花瓶など)は下から形作るのに対し、口縁から(上から)作ります。
即ち、逆台形型にしてから、途中のカーブを決めます。下から径を広げると、口縁が内側に
倒れ易くなります。又、底近辺を先に広げると、形が崩れ易くも成ります。
径が大きくなれば成る程、触れ(首振れ)が大きくなり易いです。
a) 口を広げる際、道具(用具)を使う事も多いです。
茶碗や小丼ならば、手を使って作ります。尚、道具としては、「牛べら」、「コテ」などを
使う事も一般に行われています。特に同じ形(カーブ)を付ける時に便利です。
b) 手を使って形を造る。
初心者の方は、最初から道具を使わず、手や指で形作る事を薦めます。道具を使う事は、
間接的に土に触る事に成りますので、形(形状)を直接触るのとは異なり、感覚的に鈍さが
あります。 又、轆轤技術を磨くには、道具に頼らずに形造りが出来る様に訓練するが、
後々役にたちます。更に、上記技術が身に付けば、自然と道具も使える様になります。
c) 指(掌)で口縁を広げる。
右手の4本の指を揃え、指と掌(手のひら)を内側に当て、手前に倒す様にして広げます。
茶碗程度の深さであれば、指の部分で処理し、やや深い鉢の場合には、掌が口に当たる様に
します。外側の左手は、右側の手と向かい合わせ、口縁との間に隙間を設けます。この隙間
が無いと、倒し難いです。尚、指先は右手の指先からやや下を押さえます。
◎ 径を大きくする際、轆轤の速度を徐々に遅くする必要があります。遅くしないと、
遠心力が強くなり、手に触る土の速度も速くなり、作品が造り難くなります。
d) 「牛べら」や「コテ」を使って形を造る。
いずれも市販されています。但し、形がほぼ決っていますので、好みのカーブの道具を
自作する事を勧めます。市販の「コテ」は、木製で汎用性があり、雲形定規の様に微妙に
カーブが変化しており、好きな位置のカーブを使う事になります。
水に塗らした「コテ」を右手に持ち、やや手前側に倒しながら、斜め横方向に押し当て
ます。移動させずに、そのまま使う事もありますが、一般的には、斜め上方に移動させて
使います。尚、「コテ」と外側の左手の指は向かい合わせます。
口の真上は3本の指(親指、人差し指、中指)で押さえ、やや肉厚にしておきます。 、
e) 口は所定寸法程度まで広げます。この段階では、外側に膨らみはありません。
所定の寸法になったら、側面の膨らみを作ります。
膨らみを付ける場合には、内側の指先を下にし、外側は内側の指より若干上の位置にし、
内側の指に力を入れながら、最上段(口縁)まで移動させます。膨らみが強い程、
背の高さは低くなります。
f) 皿(特に大皿)を挽くのは、難しいです。多くの場合は、土の周囲が垂れ下がる失敗を
経験された方も大勢いると思います。原因は底の土が十分な大きさに取れれていない事で、
張り出し部分が大きい事、更には、土が水を吸い過ぎ、腰が無くなった為と思われます。
2) 直径を細くする場合。
細くするのは、広げるよりも困難です。
以下次回に続きます。