ササっ子様より、以下の質問をお受けましたので、お答えします。
白土を使っています。柔らかい感じにしたくて、1000度くらいで焼きたいのですが、弱すぎますか?
また、市販の釉薬も1000度くらいで溶かしたいのですが、なにか良い方法はないでしょうか?
1) 1000℃ 程度の焼き物として思いつくのは、「楽焼」です。
その他に、ペルシャ陶器、我が国の奈良三彩などの軟陶陶器があげられます。
① 一般に「楽焼」は800~850℃程度で焼成しますので、それより若干高い温度です。
② ご存知の様に、「楽焼」は強度的には弱く、素焼きの植木鉢より若干強度がある程度の、
強さしかありません。
ササっ子様がどの様な用途を考えているのかは、不明ですが、日常的に使う食器や、花器と
して使用するには、弱過ぎます。但し、肉厚を若干厚めにし、重さを無視すれば、強度を
強くする事が可能です。
③ ペルシャ陶器も奈良三彩(正倉院蔵)も、稀ですが、千数百年たった現在まで完品が存在
している事は、使い方によっては、十分強度が有ったともいえます。
但し、これらの陶器が何度で焼成されていたのかは、当方にはわかりません。
・ 尚、唐三彩釉は市販されています。推奨温度は750~800℃ですが、使い方によっては、
950℃程度まで可能との事です。
◎ 私の結論として、1000℃焼成の陶器の強度的の強弱は、使用目的によって弱い、又は十分とも
いえます。
2) 釉薬の件。
① 一般に陶器の釉として市販されている焼成温度が、1180~1250℃が多いです。
この釉を調合して、1000℃の釉として使用する事は、無理ではないかと思われます。
② 楽焼の釉を使う。無鉛の楽焼用の釉は市販されています。
楽焼用の釉薬は、最高でも900℃程度までで使う事が理想です。1000℃では高温の為、釉が流れ
落ちる危険性があります。勿論、調合して熔け難い釉にする事は、不可能ではないでしょうが、
かなりのテスト焼きが必要に成ります。
③ 市販のガラス粉色釉(1000℃用)を使う。
当方で調べた処、上記の釉が存在している事が解かりましたので、参考にして下さい。
以下の文は、メーカーに問い合わせた結果です。
明窓窯 様 平成26年7月7日 丸二陶料株式会社
いつもお世話になっております。
この度は、メールにてお問い合わせを下さり、誠にありがとうございます。
ガラス粉末色釉(1000℃)は、現在も取扱いしております。
価格は下記の通りとなります。(全て税別価格です)
K-1 透明光沢ガラス釉 1kg 4,800円
K-2 ライトグリーンガラス釉 1kg 7,000円
K-3 ペルシャブルーガラス釉 1kg 7,000円
K-4 ライラックガラス釉 1kg 7,000円
K-5 コバルトブルーガラス釉 1kg 7,000円
K-6 ブラウンガラス釉 1kg 7,000円
K-7 サンレッドガラス釉 1kg 7,000円
K-8 オレンジガラス釉 1kg 7,000円
K-9 イエローガラス釉 1kg 7,000円
K-10 パールホワイトガラス釉 1kg 7,000円
出荷の際は、こちらに、送料・代引き手数料・消費税が加算されます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
------------------------------------------
丸二陶料株式会社 配送センター
〒5291802 滋賀県甲賀市信楽町 黄瀬2880
TEL:0748-83-0201 FAX:0748-83-1005
MAIL: honsya@02-maruni.co.jp
------------------------------------------
尚、カタログ上では、以下の使用方法になっています。
(カタログは上記メールアドレスから、請求できます。)
・ ガラス釉薬100%にCMC(化学糊)3%粉末で良く混ぜた後、水40~50%を添加する。
・ 適温は、1000~1050℃で焼成する。
更に、手持ちの他のメーカーカタログからは、同じ様な釉は見つかりませんし、ネット検索でも
見当たりませんが、同じ様な釉薬が他のメーカーから出ている可能性もありますので、ご自分で
検索して下さい。
不明な点がありましたら、再質問してください。 以上です。
白土を使っています。柔らかい感じにしたくて、1000度くらいで焼きたいのですが、弱すぎますか?
また、市販の釉薬も1000度くらいで溶かしたいのですが、なにか良い方法はないでしょうか?
1) 1000℃ 程度の焼き物として思いつくのは、「楽焼」です。
その他に、ペルシャ陶器、我が国の奈良三彩などの軟陶陶器があげられます。
① 一般に「楽焼」は800~850℃程度で焼成しますので、それより若干高い温度です。
② ご存知の様に、「楽焼」は強度的には弱く、素焼きの植木鉢より若干強度がある程度の、
強さしかありません。
ササっ子様がどの様な用途を考えているのかは、不明ですが、日常的に使う食器や、花器と
して使用するには、弱過ぎます。但し、肉厚を若干厚めにし、重さを無視すれば、強度を
強くする事が可能です。
③ ペルシャ陶器も奈良三彩(正倉院蔵)も、稀ですが、千数百年たった現在まで完品が存在
している事は、使い方によっては、十分強度が有ったともいえます。
但し、これらの陶器が何度で焼成されていたのかは、当方にはわかりません。
・ 尚、唐三彩釉は市販されています。推奨温度は750~800℃ですが、使い方によっては、
950℃程度まで可能との事です。
◎ 私の結論として、1000℃焼成の陶器の強度的の強弱は、使用目的によって弱い、又は十分とも
いえます。
2) 釉薬の件。
① 一般に陶器の釉として市販されている焼成温度が、1180~1250℃が多いです。
この釉を調合して、1000℃の釉として使用する事は、無理ではないかと思われます。
② 楽焼の釉を使う。無鉛の楽焼用の釉は市販されています。
楽焼用の釉薬は、最高でも900℃程度までで使う事が理想です。1000℃では高温の為、釉が流れ
落ちる危険性があります。勿論、調合して熔け難い釉にする事は、不可能ではないでしょうが、
かなりのテスト焼きが必要に成ります。
③ 市販のガラス粉色釉(1000℃用)を使う。
当方で調べた処、上記の釉が存在している事が解かりましたので、参考にして下さい。
以下の文は、メーカーに問い合わせた結果です。
明窓窯 様 平成26年7月7日 丸二陶料株式会社
いつもお世話になっております。
この度は、メールにてお問い合わせを下さり、誠にありがとうございます。
ガラス粉末色釉(1000℃)は、現在も取扱いしております。
価格は下記の通りとなります。(全て税別価格です)
K-1 透明光沢ガラス釉 1kg 4,800円
K-2 ライトグリーンガラス釉 1kg 7,000円
K-3 ペルシャブルーガラス釉 1kg 7,000円
K-4 ライラックガラス釉 1kg 7,000円
K-5 コバルトブルーガラス釉 1kg 7,000円
K-6 ブラウンガラス釉 1kg 7,000円
K-7 サンレッドガラス釉 1kg 7,000円
K-8 オレンジガラス釉 1kg 7,000円
K-9 イエローガラス釉 1kg 7,000円
K-10 パールホワイトガラス釉 1kg 7,000円
出荷の際は、こちらに、送料・代引き手数料・消費税が加算されます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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丸二陶料株式会社 配送センター
〒5291802 滋賀県甲賀市信楽町 黄瀬2880
TEL:0748-83-0201 FAX:0748-83-1005
MAIL: honsya@02-maruni.co.jp
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尚、カタログ上では、以下の使用方法になっています。
(カタログは上記メールアドレスから、請求できます。)
・ ガラス釉薬100%にCMC(化学糊)3%粉末で良く混ぜた後、水40~50%を添加する。
・ 適温は、1000~1050℃で焼成する。
更に、手持ちの他のメーカーカタログからは、同じ様な釉は見つかりませんし、ネット検索でも
見当たりませんが、同じ様な釉薬が他のメーカーから出ている可能性もありますので、ご自分で
検索して下さい。
不明な点がありましたら、再質問してください。 以上です。