わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

国宝の焼き物 (人間国宝1)

2010-10-08 22:15:26 | 国宝の焼き物
陶磁器の、人間国宝(重要無形文化財)

下の一覧には、現在の保持者と、死去により、重要無形文化財の指定ならびに、保持者の認定が

解除された者とに、分けて表示しました。

 ・ 人間国宝の認定は、一分野につき、存命中の一人しか、認定されない事に、成っている様です。

   (決まりが有るのか、不明ですが、その様に、運用されていると、思われます。)

保持者が死亡した時、又は保持団体が、解散した時(消滅した時を含む)は、当該保持者又は

保持団体の認定は、解除されます。


1) 現在の陶磁器の、人間国宝は、以下の9名です。 (2010年3月現在の存命者)

   ① 色絵磁器 : 十四代酒井田柿右衛門  佐賀県有田町、1934年生、2001年指定

      「柿右衛門窯」の、14代目の当主です。

   ② 鉄釉陶器 : 原清          埼玉県寄居町    1936年生、2005年指定

      島根県斐川町出身。 石黒宗麿(人間国宝)、清水卯一(人間国宝)に師事。

      黒色と褐色の、二種類の釉薬を駆使し、大柄な色面で文様を、描いています。

      細かな技巧に、頼る事のない作風は、鉄釉陶器の、新しい発展性を生んだとして、高く

      評価されています。

   ③ 瀬戸黒  :  加藤孝造                   1935年生、2910年指定

      岐阜県瑞浪市生れ。荒川豊蔵(人間国宝)に師事。

      半地上式穴窯を築き、美濃桃山陶の、技法を駆使した、作品を造っています。

      指定は瀬戸黒ですが、志野の焼き物も、手がけています。

   ④ 萩焼   :  三輪壽雪(十一代三輪休雪) 山口県萩市  1910年生、19831年指定

     9代三輪雪堂の三男として、萩市に生れる。兄の10代三輪休雪(休和、人間国宝)に師事して、

     家業に従事します。 その後、三重県津市の千歳山窯で、川喜田半泥子に師事。

     萩焼の伝統を、受け継ぎながら、斬新で卓抜した感覚を駆使し、因習的な、茶陶の世界に、

     新風を巻き起こし、近年では、「鬼萩」、「割高台」等は、茶陶という概念を超えた、

     作品と成っています。

   ⑤ 備前焼  :  伊勢崎淳  岡山県備前市     1936年生、2004年指定

     伊勢崎陽山の、次男として生まれる。 兄は伊勢満。

     斬新な、造形や陶壁など、伝統的な技法を、踏襲しながら、現代的感覚を、取り入れた作品が、

     高い評価を、受けています。

以下次回に、続きます。

 陶磁器の人間国宝
コメント
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