わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸作品の評価(第三者の評価)

2009-08-27 20:24:22 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に引き続き、作品の「評価」に付いて、述べます。

3) 第三者の「評価」

 ここで言う 第三者とは、家族(特に配偶者)、友達、仲間、作品を買ってくれる、顧客等事です。

 陶芸展、公募展等、作品を審査し、入賞など決める人も、第三者ですが、それは別の項で、述べます。

 ① 家族は、一番の辛口を述べる「批評者」です。

   実際に、その作品を、使う立場の人ですので、「使い難い物」「不用な物」「要求に合わない物」

   「色の悪い物」(料理に不似合いな色)等と、遠慮のない意見を言います。

   作者が女性でも、食器などは、その配偶者や、子供達が使う事になり、「使いかっての悪い物」

   には、批判的で、「こうした方が良い」と言う、要望もあります。

   (実は、この事が、次に、良い作品を作ろうとする、原動力に成るのですが、聞きたくない事

   でもあります。)

   特に配偶者や、大きくなった子供達は、悪い所を、指摘し、「評判」も良くないのが、普通で、

   めったに、褒めてもらえないのが、残念ですが、一般的な現象です。

 ② 友達、仲間も「批評者」ですが、中々、本音で「評価」してくれません。

   特に「プレゼント」された作品は、その場では、喜んで貰えますが、(評価が良い)

   本音がわかりません。作品は使って貰えない事も、あるかも知れません。

   又、こちらの、想定していた使い方と、全く違う使い方をする場合も、多々有ります。

  ・ 相手に渡った、作品の使い方は、先方の希望する様に、使って貰うのが、一番です。

   そこまで気にしない事が、よいのかも知れませんが・・・。

 ③ 作品を買う顧客

   陶芸家として、本業で作品を作る人は、勿論、趣味人の作品を、購入してくれる人がいれば、

   その顧客は、貴方の作品を「評価」し、その評価に見合う金銭を、払う事に成ります。

  ・ いかに褒めてくれても、買わない人より、どんなに悪評でも、購入する人の方が、本音で

    「評価」しているはずです。購入者の悪評は、何よりも大事な意見です。

    そんなに悪ければ、「買ってくれるな」「売るのはお断りだ」と喧嘩するのは、論外です。

    場合に拠っては、少しでも安く購入したい為に、わざと悪い所を、言い立てて居る場合も有ります。
   
    但し購入者が、親戚など、知り合いの場合には、「評価」を割り引いて、考えなければ、

    成りません。「評価」が、甘くなっています。

以下 次回に続きます。

 陶芸作品の評価
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