わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

上手になる方法 (装飾を施す 5)

2008-05-02 22:25:08 | 陶芸が上手になる方法
  貼り模様

 作品に他の部品(パーツ)を貼り付けて、表面に凹凸を付けて模様を作る方法。

 1) 筋貼り

   紐状、又は帯状に粘土を作り、作品本体に貼り付け模様を作る。

   ・紐(帯)の断面は、丸、三角、四角など自由に設定できる。

   ・紐(帯)の太さを、一部太くしたり、細くしたり変化を持たせる。

   ・紐を二種類以上で撚り、貼り付ける。

   ・多数の色土の紐を用意して貼る。

   ・紐で囲んだ模様の凹み部分に、素焼後に色々の釉薬を流し込み、釉薬によ

    る多種類の色模様を作る事も出来ます。

   貼り付ける方法は、作品本体の貼り付ける位置に、あらかじめ針で、模様線

  を付け、その線上に刻みを付けて、作品本体と同じ粘土で作った「ドベ」を塗

  り、紐を貼り付ける。

 2) 紋貼り

   筋貼が線状に対して、紋貼りは面状にパーツを貼る方法です。

   ・薄い粘土板に、陶印で捺印して模様を付け、その板を好みの形に切り、

    貼り付ける。

   ・貼り付けるパーツは、板状である必要は有りません。円錐、半円、半丸、

    正方体、長方体、三角錐等等、好きな形(厚み)の物を、好きな位置に貼

    ります。

   ・作品本体の土の色と違う色土を貼り付ける事により、より変化に富んだ

    模様効果が出来ます。

 3) 幾つかの技法を組み合わせて、模様を作る。

   ・筋貼りと紋貼りを、一つの作品に施す。

   ・「クッキー」の抜き型で抜いた透かし彫りと、その抜いたパーツを貼り付

    けて、模様をつける。など等です。

   
  注意:作品本体を乾燥し過ぎると、軟らかい紐(紋)が後から乾燥し縮み、

     紐が切れる(ひびが入る)場合が多いです。作品本体を乾き過ぎない様

     にするか、全体の乾燥を遅らせる為に、濡れた布などを掛けて置くと良

     いでしょう。


以上で、素焼前の装飾模様の方法を終わりますが、この他に色々な技法が有ると思

います。ご自分で新技法を開発、発見すればより個性的な貴方独自の作品を作る事

が出来ます。是非色々試してください。


   



    
コメント
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