私たちが赤ちゃんの時に、どんな呼吸を行っていたかは、自分の子供が産まれたばかりの時の赤ちゃんの姿でしか、想像は出来ませんが、少なくとも呼吸を行っているときには、お腹が出たり凹んだりしていたことを思い出します。
私が毎日、深呼吸の要領で長く吐く呼吸を1時間行った結果、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいたときに行っていたと思われる胎息に到達した経緯を考え直してみると、肺呼吸から腹式呼吸を通して胎息に通じました。
赤ちゃんは逆に、胎息から腹式呼吸を通して肺呼吸に至っています。 この過程で肺の動きと下腹の動きは、変わってはいません。
胸が膨らむ時には下腹は、常に凹んでいる関係です。 胸が元の大きさに戻る時には、下腹も元の大きさに戻ります。 この相反する動きが、呼吸を行うときの自然な動きなのです。
その意味で一般的に云われている腹式呼吸は、自然な動きではないと思われてしまうのですが。