ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

創造主の存在は感じますー座禅を通して

2009-05-31 11:58:58 | 座禅
 座禅をはじめるまでは、神の存在についてはあまり考えなくことがなく、無心論者のような傾きがありました。 父は浄土真宗で母は天理教。 母の影響で子供のころに天理で、7日間同じ話を聞いたことがあります。

 母は、若いころに番を張っていたような気が強いところがあり、また人のお世話をすることにはいとわぬところもあって、私も何となく人のお世話をするのが、普通のことのように出来るようになっていました。

 吐く息をゆっくり吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐き、吐く息だけに意識を集中する座禅を通して、自分自身が見えないものー気を感じるようになってからは、何となく創造主の存在はあるんではないかと、感じるように変化していきました。

 母が亡くなったときも、死んだという感覚よりも天に還って行ったという感じがしました。 母の信じる舞子の天理教分教会に連絡したとき、お祝いをするようですと返ってきたときにも、改めて感慨深く感じたものでした。

 ひとり静かに暗闇の中で座禅を行っているときでも、ふと浮かんでくる雑念に対しても、そっと宇宙の叡智が考えるヒントを、与えてくれるような感じがしたのです。 

 遺伝子工学の村上和雄さんも、あるものから変化させて何かを作ることが出来ても、まったく新しい生命を作ることは出来ないという話を聞くにつけ、ますますこの世の創造主の存在を無視するわけには、いかなくなっていました。

禅宗では気のことには触れませんがー座禅の時

2009-05-30 08:51:38 | 座禅
 禅宗のホームページを見ると、どこにも気のことには触れてはいません。 禅宗のお寺でのホームページに、ちょっとだけ触れているものもありますが、総じて書き込みはありません。 曹洞宗の座禅の作法には、舌を上の歯の付け根につけなさいとあります。

 これは何を意味するかと言いますと、体の中を小周天(上半身の主要な気の通り道を1回転することをいう)する気の動きがあることを知って、そのようなことを言っているのです。 下腹にある臍下丹田から発した気は、股の付け根にある会陰を通り、臍下丹田の裏側にある尾りょう関を通り、背中の真ん中にある夾脊関を通り、後頭部にある玉沈関、頭のてっぺんにある百会を通り、両目の中心の奥にある上丹田を通った後、上の歯の付け根から舌を通して体の前部に流れていきます。

 舌を通っていった後は、胸の中心部にある中丹田を通り、下腹の臍下丹田に還って行きます。 これを称して小周天というのです。 この気の流れは男性の場合で、女性はこの反対ではないかとも言われています。

 禅宗の場合、気のことを話さないことが多いようですが、基本的には私たちの体の中には、気の流れる道があるということは、分かってはいるようです。 しかしながら、舌を上の歯の付け根につけ、更に上と下の歯はつけなさいという記述があるのには、ちょっとびっくりします。 何故か、自分自身で気の流れを感じるようになると、歯を通して気が流れ、がちがちと顔が硬直化になってしまうからです。 その点では、よく分かっておられるのかなあとも、思う節があります。




畳半畳のエクササイズー座禅で優先されるべきものは何か

2009-05-28 08:15:43 | 座禅
 私が生まれて初めて行った座禅は、気功の静かな功ー静功ですが、初日から真っ暗闇の中での1時間の座禅でした。 したがって禅宗でいう半眼にしなさいということもなく、もっとも真っ暗闇ですので、目を開けようが瞑ろうが、あまり関係がなかったように思います。

 自宅でもうす暗闇の隣室から聞こえるテレビの音にも気にすることなく、座禅に集中できたのは、目を瞑っていたからに他なりません。 また昼間、ちょっとした時間に呼吸法の練習をするときでも、目を瞑ってさえいれば、意識は集中できました。 

 私は3時間の座禅も行った経験がありますが、その間一度も眠くなったこともありません。 むしろ眠くなったときには、無理をせずさっさと寝てしまうことにしてます。 ただし、座禅をはじめた当初は、殆どそういうこともありませんでした。

 私は目を半眼にすることは、優先しないと考えています。 深く座禅が行えるようになれば、深化の過程で力が抜けてきて、自然と半眼になってくると思っているからです。 禅宗でいう座禅の作法とか形式は、余り好きではありません。 形にこだわりすぎて、その持つ本質が分かっていない場合が多いからです。

 座禅で大切なことは、肩の力を抜いてリラックスして上体を維持し、吐く息をゆっくり吐きながら、意識を一点に集中することだけです。 畳半畳で行う座禅は、今流で言えば脳と心のエクササイズだと、私自身は思っています。

 多くの禅宗のお寺の和尚さんは、ご自分が修行されてこられた方法が、一番よいと思われているように感じられますが、そこからご自身がもう一歩前進して、ご自分が座禅の中から感得したものを付け加えた形で、私達に披露、指導していってほしいと願っています。

眠くなったら寝てしまい早朝に行うー座禅

2009-05-27 10:52:29 | 座禅
 夜の座禅はよほどのことがない限り、ついつい眠くなってしまうものです。 私自身は、座禅を始めた当初は10数年前になりますが、夜、半身浴を行ったあとに、よく1時間の座禅を行っていました。 始めたばかりで興味もあったのかもしれません。

 途中で眠くなったならば無理をせず、さっさと床につきます。 今度は低い枕をして上を向いて寝ます。 両手を下腹にそっと置き、目を瞑り鼻だけで呼吸をします。 大きく吸ってゆっくりと下腹に向けて、息を吐いていきます。 当然のごとく眠いのですから、呼吸を行っているうちに、いつの間にか寝てしまいます。

 翌朝目が覚めたら、頭の中もすっきりしています。 寝る前に行った呼吸法のおかげです。 早速、布団の上でパジャマ姿のままで座禅です。 低い枕をお尻に敷いて、胡坐をかき頭のてっぺんが、天から引っ張られているような感じで、上体を維持します。 上体は筋力がかからないようにします。 姿勢をよくしようと体を反ってはいけません。

 口を閉じ鼻だけで息をします。 大きく吸ってゆっくり吐きます。 吐くときには鼻から息を吐くことを忘れ、体の中へ吐くようにイメージして行います。 体の中へ入っていく息を追いながら、吐く息だけに意識を集中します。 意識を集中するために、目は瞑っても構いません。 意識を集中することを優先します。 半眼にするという形にこだわる必要はありません。 座禅を行っているうちに、半眼の意味を分かってくるはずですから。 そのときでも遅くはないのです。

 

ヘルニアによる腰痛にはレーザー治療がよい

2009-05-26 08:05:47 | 
 先日、知人の娘さんがヘルニアによる腰痛で、近々入院して手術するという話を聞いて、詳細を改めて聞きました。 それによると該当する箇所の骨を削るといいます。

 背骨の周辺は神経の線が集中しており、その周りで神経をよけながら手術をするのは、とても危険な施術です。 場合によればどこかの部位が、神経麻痺になる恐れもあります。

 腰痛を伴うヘルニアの場合、背骨の骨と骨の間にある推間板が、何かの拍子に飛び出し、背骨の周りに密集する神経に当たり、痛みを伴うようになるのが、その原因です。 ヘルニアのレーザー治療は、推間板に直接レーザーの針を注射し、断続的に針の先端からレーザーを発射します。 時間は10分前後が一般的です。

 レーザーを発射した後、その針を引き抜きます。 すると推間板の中の焼け焦げた部分は真空状態になり、針を引き抜いた瞬間に真空状態となり、必然的に飛び出た部分が、内側に引き戻されて飛び出た部分がなくなるということで、治癒される原理です。

 この治療方法は、残念ながらまだ健康保険が利きません。 10年ぐらい前は費用は、30万円ぐらいでしたが、現在は80万円ぐらいしているようです。 頚椎の場合も以前は、40万円ほどでしたが、現在は100万円ぐらいになっているようです。

 それでも腰痛で悩んでいる方にとっては、有難い治療法ではあると思います。

深夜の座禅の後は寝ながらの足芯呼吸で朝まで寝ます

2009-05-25 06:47:28 | 座禅
 昨日は20時にはもう眠くなり、天地人も見ることもなく、早々と寝てしまいました。 0時半には目が覚め、それから深夜の1時間の座禅です。 2日間行っていませんでしたので、とても新鮮な気持ちになりました。

 隣で連れ合いが聴いてるIPODで嵐の曲が、聴こえてくる中での座禅です。 胎息での1時間の座禅です。 1時間の座禅時間の終了は、いつも体の中を流れる気が刺激する脳の変化で、時間が分かるようになってきました。 流れがゆったりし、脳を優しく刺激するようになったならば、おおよそ1時間が経過するのです。

 気温が温かくなってきましたので、足裏を布団からちょっと出すようにして、上に向いて寝ます。 両手は大の字にするか、そっと布団の中に入れ、体に障らないようにします。 手が体に触ると、体の中を流れる気がショートサーキットするようで、体が熱くなって見ることができなくなります。 

 手は軽く握ります。 握るわけは手から気が逃げて行くからですが。 赤ちゃんが手を握っているのは、持って生まれた気が、無意識に放出しないようにしているのです。

 足の裏は、宇宙の気を吸うのです。 気を出すことより吸収することが、主な役目のように感じます。 逆に手のひらは、体の中の気を放出するのです。 大仏さまが、手のひらを私達に向かって、開いている姿を見ますが、これは大仏さまが、何かを私達に与えてくれているのです。

 私は上を向いて、寝ながら胎息を行いながら、布団から飛び出した足裏から、宇宙の気を吸いながら、朝の4時半ごろまで過ごします。 ただし、いつの間にか寝てしまってはいるのですが。 今朝も4時半に起きて、新聞を見たあと、ご飯の支度をして、5時には息子と一緒に、朝食を摂りました。 6時10分前には家を出て、事務所には6時10分には着いています。 今日の打ち合わせの準備をし、ブログを書いています。

2日連チャンでの深酒で深夜の座禅はお休みに

2009-05-24 18:25:47 | 座禅
 2日連続で飲む機会が出来てしまい、寝る時間が12時にぐらいになってしまうと、さすがに深夜の座禅は勿論のこと、早朝での座禅も出来損なってしまいました。 昨日の昼間は、さすがにぼーっとしてしまいましたが、今日は明日提出する書類が出来ていなく、集中して作成しましたので、昨日ほどの疲れはありません。

 いつも日課のように行っている深夜の座禅も、生活サイクルが変わってしまうと、出来なくなってしまいがちです。 我が家の布団の上で行うひとり座禅は、必ず私たちは寝るわけですので、自分の意志さえあれば、座禅は出来ます。 生活サイクルが変われば変わったように、出来るのがよいのです。

 よくお寺の和尚さんは、決まった時間に座禅を行うのが良しとする、というようなことを話しますが、私は自分の生活サイクルに、その時間を組み入れることが出来るのであれば、いつでもどこでもよいと思っています。 それがひとり座禅のよいところなのです。

 畳半畳があれば、好きな時間に好きな場所で、出来るのがひとり座禅です。 目も必ずしも半眼にしなくても、よいと思っているひとりです。 いかに意識を集中することを、初めのうちは優先させるべきなのです。 意識を集中することが出来るようになれば、座禅時間は余り気にならなくなるのです。

 何事も何が第一に優先すべきかを、いつも考える必要があります。 



座禅は理屈ではなく行うことから始まるー村瀬玄妙さんの言葉から

2009-05-23 16:07:11 | 座禅
 親しくしている友人の奥さんのお父さんの教え子に、黄檗宗の管主についた村瀬玄妙老師がおりますが、村瀬さんの言葉の中で「座禅は理屈ではなく実践することから全ては始まる」という。

 友人は私が座禅を行なったらどうですかと、話すたびにいつも一区切りがついたらとか、自分なりに納得してからということをいい、度々座禅することに躊躇してきました。 座禅は実践するところから、何かを感じるんですがねえと話してきたところです。

 最近になって少しは取り組む姿勢を示しつつも、まだ本格的に座禅を行っているとはいえてないようです。 そうはいっても簡単にものごとの考え方は、変えられるものではなく、徐々にではありますが、よい方向に進んでいるようにも思います。

 私も昨日は深酒をしてしまい、深夜の座禅を行うことが出来ず、今日の調子はいまいちで、ぱっとしません。 のんびり過ごしながら、一日の生活サイクルの中で、疲れを癒していくようです。 

足裏を出して寝ながらの逆腹式呼吸をしましょう

2009-05-22 06:57:00 | 逆腹式呼吸
 寝ていても大分温かくなって来ましたので、寝ながらの逆腹式呼吸を行うときに、足裏がかけ布団からちょっと出るようにして、上を向いて寝ます。 枕はできるだけ低い枕がよいのです。 高い枕ですと、上半身と首が真っ直ぐにならず、折れてしまい余りよくありません。

 両手を下腹にそっと置き、足を伸ばし掛け布団から足裏が出るようにします。 目を瞑り口を閉じて、鼻だけで呼吸を行います。 大きく息を吸いゆっくり息を、イメージで体の中を通り、足の裏から息を吐き出すように行います。

 息を吐くときには出来るだけ長く吐いていきますが、全部吐ききろうとすると苦しくなりますので、そのちょっと手前でまた大きく息を吸います。 大きく吸って吐く息を、ゆっくり足裏から吐き出す、その呼吸を繰り返し繰り返し行います。

 足の裏を布団からはみ出させているのは、呼吸に慣れてくるに従い、足の裏から息を吸う感覚を実感できるようになるからです。 自己免疫力になれるためにも、ぜひ寝ながらの呼吸法を、実践していただきたいと思っております。

あっという間の2時間ー出前の座禅会で

2009-05-21 12:10:01 | 座禅
 先日、知人宅での出前の座禅会で、ご夫婦と3人で簡単な座禅のやり方の説明の後、照明を消し真っ暗な中で、胡座を組み座禅を行いました。 お二人は初めての呼吸法や座禅でしたが、隣家の物音がよく聞こえる中での座禅でした。

 19時からはじめたのですが、途中電話がかかってきたり出前のお寿司が届いたりして、お二人は中断しながらの取り組みでした。

 いい加減になった頃、私が時間を聞きましたらご主人が暗闇の中で時計を見て、45分ですと答えました。 ではあと15分行いましょうと話し、沈黙の時間が過ぎました。 もう15分は立ったのではないかと思い、それでは照明をつけましょうと、部屋を明るくしました。

 時計を見て一同びっくりしてしまいました。 はじめるときに、今日は1時間座禅を行いましょうと、話していたのですが、時計を見ると何と21時でした。 えっ2時間経っていたんですか、短い2時間でしたねえ、というのがみんなの感想でした。

 途中、座禅を行いながら質問が出ましたので、座禅を行いながら注意することなど、疑問点に答える形で会話が続いたせいでしょうか、時間の感覚が全くずれてしまっていました。 それでも最後の15分はお二人とも集中出来たようで、改めて暗闇の中で静かに行う座禅に、気持ちよさを感じたようでした。

 今後とも続けられるように願っています。 胸式肺呼吸=逆腹式呼吸を楽しんでください。 座禅も楽しんでください。