ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

小泉改革は必要な改革だったのか

2007-10-31 06:51:01 | 座禅
 郵政民営化が、私たち日本が求めていた改革であったかどうかは、今後の歴史の中で分かってくることとはいえ、私自身は小泉前首相が前々から持っていた持論を、実行したに過ぎないものと考えています。

 なお悪いことに、米国では郵便局に静かに眠っている庶民の貯金が、欲しくてたまらなくなっていました。 グローバル化の名の下に、米国の価値基準を私たち日本に取り入れるように、催促もしておりました。

 日本の米国かぶれした経済学者達も(官僚達も含め)、米国に乗った路線の上を走ることになりました。 米国の最も典型的な考え方が表れたのは、地球温暖化を阻止しようという京都議定書にサインしなかったことでした。 自国の利益にそぐわないからという理由からです。

 自分だけの利益だけを追求するという米国で主流の新古典派経済学の考え方で、全ての仕組みや運営がなされてきているようにも見えます。 その結果、私たち日本社会では、従来まで持っていた日本的風土が崩壊し、格差社会をはじめとするひずみをもたらしました。

 私の知人が所属していた2部上場の会社でも、バブル崩壊の過程の中で再建を果たすも、株式を買って乗り込んできたデベロッパーによって、技術的にもコスト的にもしっかり支えてきたその知人を怒らせ、結果的に退職し、今では仕事の受注もままにならないという話を聞きました。 

 どうもお金があれば何でも有りの社会を、作り出してしまったようです。 みんなの幸せを考えるというような考え方は、どこかへ行ってしまったようです。

心臓より臍下丹田の鼓動が大きく感じられます

2007-10-30 07:15:56 | 座禅
 逆腹式呼吸を行いながらの座禅を通して、いずれは誰でも臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始めます。 私自身は、全身を駆けめぐる気の動きを楽しみながらの、毎日の生活を続けています。

 足を組んでイスに座りますと、足の先端がその鼓動に合わせて、小刻みに揺れるのも見えたりします。 また、時々大きく振動をすることがありますので、地震かどうかを確かめるために、室内の植木やつり下げられた照明の動きを見るのが、日常茶飯事になっています。

 最近では4時間寝た後に、起きて座禅を組むのが、日課になってきました。 上掛けの布団をおしりに引いて(羽毛ですのでほとんどぺちゃんこです)、布団の上で胡座を組んでの座禅です。
肺呼吸を殆どしない胎息(気の呼吸)をしながら、脳を静かに刺激する気の動きを、楽しみながらの座禅です。

 今は、まだ宇宙との一体というイメージで行っておりますが、静かに次のステップにいく準備をしているようにも感じます。 おでこの真ん中にある天目の刺激を楽しみながら、ふっと頭をよぎる日常的な雑念に、思いを寄せたりします。

 昼間に過ごす1時間に比べると、深夜の座禅の1時間は、あっという間に過ぎてしまいます。 座禅の間、脳を癒してくれるので、余り睡眠時間も必要ないのかもしれません。 明日は、雑念の中で感じたことを、話したいと思います。

70歳以上のシルバー席だから立ちなさい!

2007-10-29 11:21:19 | 座禅
 久しぶりで朝の通勤電車に乗り、シルバー優先席が空いていたので、座って目的地まで行くことにし、新聞を読んでいました。 途中駅から乗り込んできたご婦人が、シルバー席に座っている若い女の子に、いきなり「70歳以上のシルバー席だから立ちなさい」と大きな声をたて、女の子を立たせて男性のお年寄りを座らせたようです。

 その後、すぐに今度は隣の若い通勤客に向かって、鋭く「立ちなさい!」と言って立たせたあとに、自分が座りました。 いきなり大きな声をたてたものですので、こちらはビックリしてしまいました。

 私自身は、シルバーって何歳からだろうなどと思ってみましたが、映画がシルバーで60歳から見れるから、60歳だろうかとか、バスなどのシルバーパスは、70歳からだから70歳がシルバーというのだろうかと、考えることとなりました。 すると近くの初老の人が、あんたも言ったほうがよいよなどとの声が、聞こえたりしました。

 私が下りるちょっと手前の駅でその方たちが、降りていったものですから、改めて初老の人に聞いて見ました。 シルバーって何歳からですかねえと。 すると、分かりませんとの答え。 それでは駅の人に聞いてみましょうということになりました。  

 駅に降りて駅員の人に聞いてみました。 「シルバーとは何歳からとは決まっていません。 強制的に立てというものではなく、お願いだ」というちょっと弱いニュアンスのものでした。 

 シルバー席に座っていたとしても、新聞や本を読んでいたりして、前にお年寄りがきて立っていることだって、気がつかないことがあるのだから、もう少し角がないようにスマートに、話ができなかったんだろうかという印象です。 私自身は、子供連れの人などを見かけたら、さっさと席を譲るほうなんですが。 

映画「象の背中」ををみて

2007-10-28 07:13:38 | 座禅
 不動産会社の営業企画部長が、ある日突然、お医者さんから肺ガンの末期で、余命半年と言われ治療を拒否し、最後まで普通の生活を生きることを決意して、今まで会えなかった心残りの人に会っていくお話です。

 肺ガンの末期でもあるにもかかわらず、タバコはスパスパ吸うし、お肉やお酒も平気で飲食するしで、健康をいつも考えている立場からすれば、死期をを自ら早めているとしか思えません。 秋本康の産経新聞の連載小説ということですが、その影響力が大きいだけに、もうすこし考えて貰いたいと感じました。

 私の知人の奥さんも、肺ガンの末期になってから闘病生活をするものの、あっという間もなくこの世から去っていきました。 その時の経験から、肺ガンの場合は、末期になってから始めて症状が出てきて、気付いたときには時既に遅いというのが、現実のようです。

 初恋の人にわざわざ尋ねていって会ったり、ライブのコンサートのことでけんか別れをした、高校時代の野球部の仲間に会ったり、けんか別れをした長男に会ったりして、自分がガンになって余命半年だと告白したりします。 その事だけがクローズアップされてしまい、本来はがんとどのように向き合い戦っていくかが、とても大切なことだと思われるのですが、その事にはふれずに、ある意味では、ガンにかかったらもうあきらめるしかないと、思わせる内容になってしまっています。

 最後は、ホスピスの施設に入って、この世を全うするという話です。 主役が役所広司、奥さんが今井美樹、愛人が井川遥という配役で、子供達が好演しているだけに、どちらかというと暗くなく明るい映画となっていました。

 決してガンになったからといって、あきらめることはないはずです。

特別なことを意念すると天目が開く

2007-10-27 14:01:16 | 座禅
 深夜、暗闇の中で静かに胡坐を組んで座禅をしながら、無や光のイメージ、蓮の花のイメージなどを行います。 呼吸に意識を集中しながら、逆腹式呼吸をしてイメージ(意念)します。

 逆腹式呼吸に慣れてきたら、今度は呼吸をするかしないかの、イメージだけに意識を集中させます。 諸々の雑念ばかりの座禅の時には、意識が集中していないので、あくまでも呼吸だけに意識を集中します。

 私自身は、座禅を始めて間もない頃に、友人の病気を治ってほしいという願いを込めて、毎日3時間ほどの座禅を行っておりました。 そのときに、初めて天目(私の場合はおでこの中心にあり、目の形をしております。人によっては天目は色々な部位にあるとされています)が開き、天目を通してその友人の下に私の願いを込めた気が、飛んでいったのではないかと思いました。

 通常では考えられないことが起きようとする時に、初めて天目が開くのだと感じたものです。 現在では、友人や知人に気を送るということは、行ってはおりませんが、毎日行う座禅の時に、胎息という気の呼吸をした際に、天目がもどかしそうな雰囲気で、開くのが感じられます。

 胎息は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中で行う気の呼吸です。 私達人間は、皆お母さんのお腹から生まれ出てきますが、そのお腹の中では全員が気の呼吸をしております。 ただ、残念ながらそのことには、私達はなかなか気がつきません。

 テレビ報道で、時々、人の体を見ただけでどこが具合が悪いかが分かってしまう人など、特別な才能を持って生まれた人の話が、紹介されています。 そのたびに人を助ける才能を持って、良いことだなあ、幸せだなあと感じたりします。

 

砂枕を頭の両側において上を向いて寝る

2007-10-26 06:05:20 | 座禅
 現在では、上を向いて寝るのが、普通に出来ていますが、私自身はいつも横に向いて寝るのが自然でした。 15年ぐらい前に、網膜剥離で入院し、強制的に頭の両側に砂枕をおいて、頭が動かないようにされました。

 いつも横に向いて寝ていたため、上を向いて寝ることにとても抵抗感があったことを、覚えています。 その時に眼科の先生や看護婦さんから、上を向いてねる姿が、内臓には一番安定しよいことなんですよ、と言われました。

 そんな話を聞いてから、さいわいなことに、上を向いて寝るのが苦ではなくなりました。 それ以来、寝ている時間の95%は、いつも上を向いて寝ていると考えられます。 

 座禅を行っている考え方からすれば、基本的には、頭も体も真っ直ぐにして寝るのが一番良いのです。 娘の寝姿を見ると時々、首を曲げて寝ていたりしますが、あまり良い姿ではありません。 首を曲げていることは、血液の循環もよくありませんし、体の気の循環もよくありません。

 親しくしている友人は、私が以前していたように、ごく自然に横を向いているのが当たり前だと言わんばかりに、話してくれます。 自分で砂袋をつくって、強制的でも良いから、寝るときに頭の両側に砂袋を置いて寝て、よい生活習慣をつけた方が良いんでしょうが。

カラスの行水だった私が今は半身浴でのんびりと

2007-10-25 07:53:28 | 座禅
 生まれてこの方50年以上はカラスの行水を続けてきた私が、今は当たり前のように半身浴を、20分から30分を続けるようになりました。

 運動しない限りは毎日、なかなか汗をかくことはできません。 運動不足気味ながらも、汗はかきたいし(汗をかくということは新陳代謝が良くなるということです)そうかといって走るのは、右ひざにすぐ水がたまってしまうし、歩くのも単調で3日も持たないんじゃないかと、悩んでいた矢先に、ある知人から半身浴をやっているんだが、とてもよいよと話をしてくれました。

 毎日入るお風呂の入り方一つで、汗がかけるなんて最高! 教えてくれたその日から、早速半身浴を始めました。 当時は洗うときに座るイスを、きれいに洗ってから湯船にいれ、座っていました(現在は、湯面が追い炊きができるぐらいにぎりぎりにして、胡坐を組んで座って入っています)。

 暖かい季節から半身浴を始めれば、抵抗感がなくできます。 始めたばかりの時は、寒くてヒヤッとする時はタオルを肩からかけていましたが、今はそんなことをしなくても、寒くはありません。 もう殆んど肩までお湯に浸かることはなくなりました(入りたいと思わなくなってしまいました)。

 タオルを手元に置きながら、新聞を読んだり雑誌を読んだりしますが、紙面が濡れやすいので、本は滅多に読むことはありません。 よくお年寄りが湯船の中で、心臓麻痺を起こして、なくなっていたという話を聞きますが、心臓に水圧をかけない半身浴は、汗をかくことによって(頭から体中が汗だらけにすぐになります)、新陳代謝が良くなり、普段眠っている細胞をも活性化し、腎臓の中に静かに眠っていた結石をも(細胞が活性化することによって、腎臓に癒着していた結石を動かし、尿管のほうに誘導し、そこが狭いために救急車のお世話になった方がいます。悪いことではなく、いずれは結石を腎臓外に搬出する必要はあります)、動かしてしまうのです。

 いつも座禅をしている立場からお話をさせてもらえれば、湯面がお臍のちょっと上にあり、お風呂に入るたびに、臍の下にある臍下丹田を温めることは、これ以上良いことはありません。 臍下丹田が活性化しやすくなってくるのです。

 私がお世話になっている方は、毎朝、半身浴をするようになって、冬でもいつまでも体がぽかぽかして、暖かいと言っておりました。

理想の寝姿は

2007-10-24 07:26:32 | 座禅
 出来るだけ低い枕をして、上を向いて寝るのが一番です。 上に向いて寝るのは、内臓には一番負担が少なく、安定した形で寝れると言うことのようです。 横に向いて寝るのは、どこかしら圧迫し、血液の循環を阻害し内臓を圧迫してしまいます。

 私は、上を向いて足を開き両手を体から離して寝ます。 寒くなるにつれ、大の字というわけにはいきませんが、体から離します。 私の体の気が、いつも絶え間なく循環しておりますので、手が体に触れていたり、足がくっついていようものなら、気がショートサーキットしてしまい、体が熱くなってゆっくり眠ることが、出来なくなってしまいます。

 手を布団の上からそっと置いても、布団を通してショートサーキットして、同じように体が熱くなります。 また、体を横にしようものなら、両足はくっつきやすいし、手も体のどこかに付いてしまいます。 私の場合、どうしても4時間寝ると腰が痛くなってきますので、時折、横になってしまいますが、やはり、ゆっくり寝ることが出来ません。

 4時間過ぎたら、最近ではさっさと、ちゃんちゃんこを着て、布団の上で胡座を組んで、座禅をすることにしています。

 座禅を始めた頃は、両手をお腹の上にそっとおいて、逆腹式呼吸をしながら寝ました。 いつの間にか眠ってしまいますが、翌朝は、頭もすっきりしておりました。 口を綴じ目をつむり、鼻だけで息をします。 軽く吸ってゆっくり息を体の中へ吐きます。 お腹を通って足の裏まで吐くようなイメージで息を吐きます。 軽く吸ってゆっくり10秒以上かけて、体の中へ吐きます。 そのような単純な呼吸法を、繰り返すだけでよいのです。

 逆腹式呼吸は、寝るとき、立っているとき、座っているとき、日常的な生活のあらゆる場面で、続けていってほしい呼吸法です。 勿論、座禅の時にもお願いします。 今まで意識しながら呼吸をしていなかったと思いますが、意識しながらの呼吸を続けることによって、生来、持っていた機能を復活させることが出来るのです。 

 逆腹式呼吸によってスムーズに呼吸が出来るようになれば、いずれは体の中を流れる気がスムーズに流れるようになり、自分自身の健康維持に役立つはずです。 

植物の剪定時期はどうなっているんですかねえ

2007-10-23 19:49:32 | 座禅
 我が家から駅前にある事務所まで、いつものんびりとふらりふらりと歩きながら通っていますが、遊歩道の廻りにはツツジなどの灌木類に混じって、今が旬のキンモクセイや赤芽が、いきのよさを表しています。

 どこでどうしたのかわかりませんが、剪定されてしまったキンモクセイは、申し訳なさそうにいつもの良い香りを、漂わせています。 いつもであれば、もっともっと廻りにそのニオイを、ここぞとばかりにニオイを発しているはずでした。 ところが直前に、剪定されてしまったようです。

 また、赤芽にしても同じように剪定されてしまっていて、そのすっきりとした赤さを表現できないでいます。 植物を管理する側の立場に立ってしまっていて、植物や私たちの住民には何ら関係なく、剪定してしまった結果になってしまいました。

 最近では、世の中が物騒になってしまったので、視界を良くするために、植物を必要以上に剪定してしまうきらいがあります。 通りに沿って大きな黄色い葉っぱをつけて、秋の色合いを一層高めてくれている銀杏の木も、ぎんなんの実を時々道ばたに落とし始めており、朝早くにぎんなん拾いをする方も見かける時期になってきました。

 そんな遊歩道を、ふらりふらりとのんびり歩くのも、いいもんです。 先日の夜の帰り道では、原住民である狸が、堂々とした風情で私の前を通りすぎていきました。 だいぶ狭くなってしまった雑木林を、あっちにこっちにと散策しているんでしょうか。 ご飯は、近くの農家の畑のキュウリやキャベツなどを食べているんでしょうか。

歯医者で口を大きく開けると

2007-10-22 21:17:19 | 座禅
 子供の頃からの甘いお菓子を食べては、歯を磨いて寝なかったせいか、これまで歯医者さんのお世話になりっぱなしで、過ごしてきました。 座禅をするようになってからは、歯医者さんでは色々なことを感じてしまいます。

 口を大きく開けて治療をするのですが、歯を治療して詰めたものを固定するために、脱脂綿を歯で噛んで、しばらくそのままにしておきます。 すると上あごから下あごにかけて流れる気が、いつもだと舌が上の歯について、舌を通して体の気が流れていきますが、口が開いているため流れる道がありません。

 その結果、上の歯から脱脂綿を通して下の歯に流れていくのを感じます。 また、一部は顔の皮膚を通して、上から下へ流れていくのがよくわかります。 多くの患者さんが口を開けながら治療しておりますので、弱いながらもそれぞれの体の気が、開けている口から放出されてしまうらしく、私自身は、歯のクリニックではみんなの放出された気が充満して、強くその気を感じることとなります。

 よくお年寄りで、口をポカーンと開けている方を見かけますが、自分の体に貯まるべき気が、出て行ってしまうのになあ、といつも感じることが多いのです。 そんなことも、ふと座禅の中での雑念として思ったりします。