ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅は先ず上半身を直立させて重心が垂直上に来るように胡座を組むことから

2020-07-31 02:37:06 | 座禅

座禅をはじめる時に一番大切なことは、長く吐く呼吸に意識を集中することです。 体の自然な生理的な動きから、一般的に云われている禅宗の腹式呼吸ではなく、ここでの深呼吸の要領で行う、はじめに大きく息を吸ってから、出来るだけゆっくりと長く吐く呼吸を行います。

深呼吸の要領で行う呼吸法が、呼吸する胸の動きと下腹の臍下丹田の動きが、自然であるからなのです。 残念ながらはじめに息をはきだし、同時に下腹からも吐き出す呼吸法は、体の生理的な動きからは反しているのです。

例え、禅宗で云う「空の理念」があったとしてもです。

胡座を組んで座る時には、座布団の上にもう一枚の座布団を、そのままお尻の下に敷くか、折り畳んで敷くか自分の好きにして胡座を組みます。 当初は結跏趺坐や半跏趺坐に拘ることなく、普通の胡座でも良いのです。

先ず深呼吸の要領で行う長く吐くに慣れることが最優先です。 胡座の組み方は、後日、変えていっても良いのです。

上半身は肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんを天から引っ張られているように維持します。 上半身を力を抜いて直立させることにより、重心が垂直上に来ますので床からの反力により、上半身には力が抜けた状態になり、長く座禅をしてもつかれません。

両ひざは上半身が転倒しないように座布団に接しているだけにします。 禅宗のホームページにあるように、お尻と両膝の三点で上半身を維持しようとすると、重心は三点の交点に来て両膝にも力がかかり、長く座禅をするには疲れてしまいます。

両手は膝の上に重ねて置きます。 手印の組み方は後日、変えても良いのです。 先ずは長く吐く呼吸に意識を集中することを優先します。

上記の要領で胡座を組んで、長く吐く呼吸に意識を集中して、毎日1時間座り続けます。 はじめは足も痺れますが、慣れてくれば何ともありません。

座禅の実践を通して、何らかのものを感得して、学んで下さい。 体の微妙な変化を楽しみながら座禅を行って下さい。

 


自然の摂理に素直に従う気持ちを持ちながら長く吐く呼吸を続けながら1時間の座禅を続ければ

2020-07-29 04:08:30 | 胎息

私は何も分からずに、ただひたすら毎晩、家族が隣室でテレビを観ている音が漏れ聴こえる隣室で、照明を消して真っ暗闇の中で1時間、ここでの深呼吸の要領ではじめに大きく息をすってから、出来るだけ長く息を吐きながら、普通の胡座を組んで毎日、座禅を行ってからおりました。

イメージで体の中へ吐く息だけに意識を集中しながら、吐く息が喉から気管支を通って胸から下腹に入って行く息を追いかけながら、そのことだけに意識を集中しておりました。 かなりの時間は集中できるものの、然し乍ら途中でふと雑念が湧くのです。 

日常的な問題解決しなければならないような問題です。 私はふと浮かぶ雑念を払うことなく、そのことを長く吐く呼吸を行いながら考えました。 すると不思議なことに、こう考えたらどうですかと云うようなサジェスチョンがあるのです。

私は、このように長く吐く呼吸に意識が集中している時に起きた、ふと浮かぶ雑念は払うことなくか考えてきました。 結果的に、そのように考えることによって、自分のものの考え方-ものの価値観、何を大切に考えるべきかなどのことが、次第に構築されて来たのではないかと感じました。

ここでの大切なことは、自然の摂理に従う気持ちに素直になると云うことです。

ここでの長く吐く呼吸、イメージで吐く息を体の中へ吐き入れる呼吸は、結果的に眠っていた体の中の経絡(気の通る路)を刺激し、様々な形で体に変化を与えます。 その現象に驚くことなく、素直に受け入れることが、とても大切なことなのです。

私たちの誰でもが、お母さんのお腹の中にいた時には、胎息と云う気の呼吸を行なっていたのですが、生まれ出る瞬間から気の呼吸から空気を吸う肺呼吸に、オギャーと云う鳴き声と共に変化するのです。

ここでの長く吐く呼吸、イメージで体の中へ吐く呼吸を、日常的に毎日1時間行っていけば、いつの日にか気を感じるようになり、更に気の呼吸である胎息を感得することになると確信しております。

決して巷に流布してあるような特別な仙術ではないのです。


2020年の暑中見舞いの令状ですが

2020-07-19 02:50:33 | 健康づくり

 

今年のはじめに、誰が中国の武漢から発した新型コロナウイルスが、これ程までに全世界の人々を苦しめることになるとは、誰も思ってはいなかったはずです。 外出する時にはマスクをし、三密を避けるために、あらゆる場所で人との距離を保ち、外出を避けて自宅で自粛するようになり、ソーシャルデイスタンス、フェースシールドなどの新語も、当たり前の言葉になってしまいました。 

そのような厳しい状況化にあって、新型コロナウイルスに感染しないように、心掛けて生活されていると思います。

さて、過日は私どもへ温かいお心遣いを、ありがとうございました。 いつも家族一同、美味しく頂いております。

地球温暖化のせいでしょうか、今年の梅雨は、九州地方を中心にした線状降雨帯が長く停滞し、川の堤防の決壊や山崩れでの家屋や道路の被害が、驚くほどの状態を報道で知ることになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大が終息しかけたかなあと云う時期に、壊滅的な被害に遭われた方々にとって、どれ程、大変なことかと遠くから見守るだけしか出来ません。l

新型コロナウイルス対応で、テレワークと云う言葉や、持続化給付金をはじめとする給付金対応など、これからは今までとは違った形で、生活をするようになるやも知れません。

これから先、未だ晴れ間が続かない、何となく鬱陶しい梅雨空が続きそうですが、十分に健康に留意くださるよう、お願いいたします。

これからもご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 


久しぶりで胎息で静かに座ってみましたが

2020-07-14 03:30:43 | 胎息

私は生まれて初めて座禅(静功-静かな気功)を行った時には、深呼吸の要領で、大きく息を吸ってから出来るだけ長く吐く呼吸を行なっておりました。

また吐く息をイメージで体の中へ吐き入れ、自分自身で息が体の中へ入って行くのを実感するために、息音が聴こえるように長く吐いておりました。

大学の級友の呼びかけで思い切って始めたのですが、一緒に真っ暗闇の中で私だけの息音が聴こえたようで、3回目の帰り道で、おい、もう少し静かにしろよ、と声をかけられ、その日いらい、今度は一転して、出来るだけ静かに息音が聴こえないように、長く吐く呼吸を行うようになりました。

出来るだけ静かに長く吐く呼吸を行っていた時に、本で胎息と云う言葉に出会ったのですが、本にもその意味は明確には記載はありませんでした。

とうじ、静かに長く吐く呼吸を行っていて、呼吸をしているかどうか分からないような状態になっておりましたので、ひょっとすると胎息とは、肺呼吸を伴わない気の呼吸ではないかとおもい、思い切って肺呼吸をやめてみました。

勿論、下腹の臍下丹田は気の呼吸を行い、心臓のように鼓動しておりましたが。

すると結構長く肺呼吸をせずに続けられたのです。 気の呼吸をやめ、肺呼吸に変える時に、非常に苦しい感じがしました。 後日、胎児がお母さんのお腹から生まれ出てくる時に、オギャーと泣きますが、これと同じ現象ではないかと感じたのです。

胎児は、お母さんのお腹の中では、胎いきと云う気の呼吸を行いながら生長しますが、生まれ出てからは肺呼吸に変わるのですが、その時に発するのが、オギャーと云う泣き声ではないかと感じたのです。

長く吐く呼吸にすれ、胎息にすれ、いずれにしても最低でも1時間座り続けて、体の深層部までも含めて静かな状態を作ることが、とても大切なことではあります。 体内の凡ゆる活動を停止するような状態づくりをすることに、座禅の基本があるのです。

その実践の中で、自分自身が何らかのものを感得するのですが。


臍下丹田の鼓動の数を数えてみると1分間にほぼ60回になりますが

2020-07-04 05:28:45 | 

何時も臍下丹田の鼓動を感じながら生活をしておりますが、では1分間にどれ程の鼓動があるかを、タイマーで数えたりします。

心臓の鼓動は殆んど感じることはありませんが、深呼吸の要領で長く吐く呼吸を、吐く息をイメージで体の中へ吐く呼吸を行いながら、毎日、真っ暗闇の中で1時間、座禅を行っていたら、突然、自発動と云う気が勝手に動いてしまう現象を通して、下腹にあるとされていた気の心臓部の、臍下丹田が心臓のように鼓動を始めたのです。

それ以来、何をするにしても気の鼓動-動きを感じながら、生活をするようになったのです。

特に静かに寝ている時には、頭部の脳内で一番、その動きを感じるのです。

気の通り路である経絡は、神経の腺に絡み合うようにながれていると云われ、特に微細な神経細胞がある脳は、その気の動きを感じやすいのです。

また下腹の臍下丹田から発した気は、股下の会陰を通り、臍下丹田の裏側にある尾りょう関、背中の中心部にある挟せき関、後頭部にある玉ちん関、頭のてっぺんにある百会、眼の奥にある上丹田、上の歯茎に付けられた舌を通して、胸の中心にある中丹田を通り、下腹の臍下丹田へ戻って行きます。 この気の動きを小周天と云います。

骨と皮の間を通る気の動きは感じやすく、背中の部分や後頭部での動きも感じやすのです。 私が最初に気の動きを感じたのは、背中でした。 半身浴をしていた時に、背中がひやっとして、後に背中の挟せき関が活性化したのを、感得したのでした。