ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸が自己免疫力を高める理由は

2008-04-30 07:50:36 | 逆腹式呼吸
 本で逆腹式呼吸は、自己免疫力を高めると、書いてありましたが、そこには理由は書かれておりませんでした。 私自身が座禅(静功)を通して感じたことを、ここで述べたいと思います。

 静かな暗闇の中で、目をつむり口を閉じ、鼻だけで呼吸する逆腹式呼吸。 軽く(大きくでもよいが)吸って、ゆっくり10秒以上かけて、息を体の中へ吐きます。 吸ってゆっくり鼻から息を吐くことを忘れて、息をイメージで体の中へ吐きます。 そんな呼吸を繰り返すだけです。

 逆腹式呼吸がスムーズに出来るまでは、生活のあらゆる場面で、ちょっとした時間にも、目をつむり息を体の中へ吐く練習をします。 吐く息音が聞こえるように行うのがコツです。 勿論、どんな場合でも、肩の力を抜き、頭のてっぺんが天から引っ張られているようなイメージで,上体を維持します。 姿勢を良くしようとして,反っては筋力が働くので,よくありません。

 逆腹式呼吸に慣れ、座禅も1時間も出来るようになれば、ある時、体の中へ吐いた息(気)が、背中のほうから出て行くのを、感じることになります。 イメージで息を体の中へ吐くと、宇宙の気が体の中へ入っていくのです。 但し、その息(気)は体の中には,殆ど貯まることはありません。 気が通る道(経絡といいます)の気の通りを調節する弁(鍼とか灸のツボー経穴といいます)から、全て出て行きます。 逆腹式呼吸を行うことによって、経穴の調節を結果的に,よくしているのです。

 体の一部の調子が悪いと、その部位に関係する経穴の調子が悪くなり、スムーズに体の気が、その部分の経穴で流れが悪くなり、少しずつですが気が貯まっていく場合があるようです。 私自身が感じたことですが、息を体の中へ吐いていたのですが、だんだん一杯になってしまい、もうそれ以上息が体の中へ、入って行かなくなったことがあります。 その何日か後に、貯まっていた気が、経穴の通りもよくなり、出てきたことがあります。 何か焼けこげたような臭いがしていたことを,思い出します。

 逆腹式呼吸を行うことによって、自分自身では分かりませんが、息を体の中へイメージで吐くことによって,結果的に宇宙の気が体の中へ入り、経穴を適度の刺激することによって、その調整機能も良くなり、自己免疫力が知らず知らずのうちに,ついてしまうということです。 

 何度も繰り返しますが、逆腹式呼吸のコツは、自分自身で息が体の中へ入っていくのを実感するために行う、吐く息音を立てることです。

呼吸法は生来持っていた機能を回復する

2008-04-29 07:34:54 | 逆腹式呼吸
 私自身は、10年ほど前から座禅(静功)を始めるまでは、禅宗のことも気功のことも、特別な関心があったわけではありません。 たまたま大学のクラス会であった級友から、私の家の側で気功(静かな功ー座禅)を行うんだということを聞きました。 千葉に住んでいる友人が、わざわざ私の住む街まで来て、座禅を行うということを聞き、私自身が当時、心臓部に何となく異変を感じ、知り合いの看護婦さんから、どこの病院で見て貰ったらよいかなどと、聞いていましたので、参加しようかどうか、迷っていたぐらいです。

 そんな経緯ではじめた座禅ですが、始めた初日に頭のてっぺんの百会が、電子の輪のような感じがし、1ヶ月半でお臍のちょっと下にある臍下丹田が、心臓のように鼓動を始め、全身をぐるぐると気が回り始めた(小周天といいます)のでした。

 一時は3時間の座禅をしたことがありますが、途中しばらく座禅をしなくなり、今又、ちょっと本格的に座禅をやってみようという、気になり始めたところです。

 思い起こしてみますと、気を感じるようになって、本来私たち自身は、生まれる前にお母さんのお腹の中で、気の呼吸をしながら(胎息という呼吸)生長していったのではないか、おぎゃーという生まれて初めて発生する声は、気の呼吸から肺の呼吸に変わる瞬間に、その苦しさから出てくるものと、座禅の雑念の中で、感じたりします。

 呼吸法は、そんな生来持っていた機能、能力を回復させるものではないかと、思っています。 私達は、生まれてこの方、呼吸を意識したことがありませんが、呼吸を意識しゆっくり吐きながら何かをイメージすると、遅かれ早かれ、自分のイメージする通りに、体の中の気が動いてくれるようになるのが分かります。

 呼吸法の中には長息法(出来るだけ長く息を吐く方法)や息を吸う、止める、吐くという呼吸法もありますが、自然に近い呼吸法は、逆腹式呼吸ではないかと、感じております。 逆腹式呼吸は吸ってゆっくり吐く、吐くときに息を体の中へ吐くように、イメージしながら吐くだけです。 また、口を閉じ鼻だけで息をするだけです。

 決して無理をしない、自然の動きを大切にする、自然の摂理に従うなどのことを、守るだけで良いのです。 しかも逆腹式呼吸は、知らず知らずのうちに、自己免疫力もつくのですから。

座禅で神経障害も癒されるのでは

2008-04-28 06:40:05 | 座禅
 宇宙の気が体の中を駆けめぐるのを、座禅(静功)を通して感じることになります。 その時、何故脳を優しく刺激するのかを、座禅の雑念の時に、ふと考えたりします。

 体の中を流れる気は、神経の線に沿って体中を、流れているといわれております。 特に脳は神経が編み目のように張り巡らされており、逆腹式呼吸を伴う座禅によって、体の中の気がスムーズに流れるようになりますと、その流れを自然と体感することになります。

 簡単な柔軟体操で知られる、真向法の創始者である長井わたるさんが、40数才の若さで脳梗塞で半身不随になり、実家のお寺に帰って勝まん経というお経に中の、頭面接足礼という言葉からヒントを得て、真向法の体操を考え出し、自ら実践することによって、3,4年でいつの間にか半身不随が,治ってしまったという文章を見て、理解しました。 


 長い時間がかかるかもしれないが、毎日,神経を刺激すれば,神経障害も癒されるということを。 真向法の体操では、体を曲げるときに息を体の中へ吐くのが,コツです。 初めは,なかなか曲がらなかった体も,息を体の中へ吐くことによって,次第に曲がっていきます。

 脳は,人間の体をコントロールする中心部になります。 脳から体中に伸びている神経の線も、コントロールしています。 毎日少しずつでも,繰り返し繰り返し呼吸法で,神経を刺激することによって、神経は勿論のこと、脳の壊された一部も回復するのではないかと,思われます。

 また、座禅(静功)を行い、脳に清新な宇宙の気を,送り刺激することによっても、脳の損傷を癒してくれるのではないかと,思っています。 生命の自己治癒力を超えた何かが、私たちに働きかけているようにも,感じます。 但し、座禅を実践しなくては,分からないことではあります。

何故、座禅の時間は1時間は必要か

2008-04-27 06:04:26 | 座禅
 私自身は座禅(静功)を始めてから、最初から1時間以上は行っておりますが、何故、1時間以上の座禅時間が必要かを改めて考えた場合、体の中を流れる気の柔らかさの問題と思います。

 いつも感じることなのですが、脳を刺激する気は、座禅を始めたばかりですと、とても硬く強く脳を刺激し、いわゆる脳を癒すという感覚には、ほど遠いものがあります。 それが、45分から1時間も経てば、気の流れも滑らかになり、脳を優しく癒してくれ、宇宙と一体感になれる雰囲気になってきます。

 30分ぐらいの座禅時間ですと、これからもう少しで気の流れも、滑らかになろうとしている矢先に、いつも止めることになってしまいます。 私も当初は、1時間の座禅時間は、相当長く感じましたし、足も痺れました。 それも慣れる従って、痺れなくなりますし、時間も長く感じることもなくなってきます。 むしろ、もう1時間経ったのかとい感じがします。

 30分しかまだ座禅が出来ない人は、少しずつ焦らず、時間を延ばして貰いたいと思います。

サントリーの職員のゴミ拾いを見て

2008-04-26 06:31:32 | 社会・経済
 昨日は曇りがちの天気でしたが、電車と歩きで仕事の打合せ場所まで、出かけました。 電車を降りてしばらく歩くと、サントリー工場の仕事のつなぎを着た職員3人が、道ばたでゴミを拾っていました。 サントリーの方ですか、月に何回ぐらいこのようなことをしているんですか、何人が参加されているんですか、と尋ねました。

 10人が月に1回、このような形で参加してます、との答え。 ご苦労さんと声をかけて、また歩き出しました。 すると道の遠くで、道ばたで立ち止まっては何かを採って、食べているように見えました。 近づいて声をかけました。 何を食べているんですか。 ヨモギやドクダミがあるので、採ってみたり臭いを嗅いでいるんです。 見ればヨモギがいっぱい出ていて、所々にドクダミも出ていました。

 又しばらく歩いていくと、線路際に携帯用のイスに座って、ヘッドフォンで音楽を聴いている人に、声をかけました。 ここで何をされているんですか。 貨物列車が来るのを待っているんです。 そういえばカメラを持っていました。 ご苦労さんといって、仕事先に向かいました。

 今日、何かいいことがあったかのような雰囲気で、ああ春が来たのかなあ、という感じがいたしました。 

間違って買った馬券が10万馬券が2回も

2008-04-25 08:07:47 | 座禅
 親しくしている友人が週末になると、いつもお馬さんの顔や体の艶や勢いに、関心が移ります。 私が座禅(静功)を始めて1ヶ月半経ったときに、お臍のちょっと下あたりにある臍下丹田が、心臓のように鼓動始めたときに、真っ先に話をした友人の一人ですが、それ以来、何かにつけて座禅の素晴らしさや、それのもたらす効果についても話し、是非、友人にも取り組んで貰いたいと、ことあるごとに話をしてきました。

 最近になって少しはやってみようかという気持ちになってきたのか、逆腹式呼吸を日常的に、あらゆる場面で、ちょっとした時間でも行うようになったとも、話してくれておりました。 そんな折、何とはなしに早朝に座禅を30分行い、その日の土曜日の競馬に挑戦したそうです。 

 10レースに予兆がありました。 銀行の残高以上の馬券を買ってしまったもので、あわてて買い直しをしましたが、時間切れが買うことが出来ませんでした。 レースをテレビ観戦して、もし買えてれば10万馬券でした。 気を取り直して11レースを買いました。 惜しいレースで自分で買ったつもりの馬券が、2番と3番を間違えて買っていました。 もう殆ど銀行残高が残っていないはずが、相当の金額が残っておりました。 結果的に間違えて馬券を買ってしまって、それが10万馬券に化けていたことが分かりました。

 つい先週には、単勝を3頭を買い、それのボックスで3連単を買ったそうです。 本来であれば、その通りに買っていれば、当たりではなかったのですが、これも間違えて買ってしまい、2回目の間違った馬券での、10万馬券になりました。

 私は友人にはいつも、座禅をやるようになれば、多分馬券の買い方にもいい影響がありますよと、出来るだけ座禅を実践して貰いたい一心で、誘惑をしてきました。 一度目の時にも友人には、一生懸命座禅をやりなさいと、サジェスチョンしてくれているんではありませんかと話しました。 2度もあるとは、ますますその度合いが強くなった言わざるを得ません。

 果たして、友人はどれだけ本気に取り組んでくれるか、側からそっと応援し、楽しみに期待していることにしましょう。
 

実の世界と虚の世界

2008-04-24 09:46:45 | 座禅
 静かな暗闇の中で座禅(静功)を行っていますと、自然と宇宙に思いを寄せることになるから、不思議です。 当然、宇宙に関係する物理、数学にも、関心が移ってきます。 生命の誕生や人体の構造、及び脳神経細胞から病にまで及びます。

 目には見えませんが、自分自身の体で感じる宇宙エネルギーである気の存在を知り、静かに瞑想をしておりますと、脳を優しく刺激をし癒してくれます。 座禅をして意識を集中したとしても、日常的な問題からは逃れることはできず、ふっと雑念が頭に浮かびます。 不思議なことにその雑念も、静かに座禅をしている最中ですと、その問題解決になるようなヒントを、そっと教えてくれるから、これまた嬉しいことです。

 座禅の度に宇宙と一体になり、いつも不思議な旅をしているようでもあります。 そのためには、最低でも1時間の座禅の時間は必要です。

 見えない宇宙の気を感じてきますと、物理や数学の世界の実でない虚の世界も、あるのではないかと思えてきます。 例えば、ブラックホールは、重力が強く光さえも抜け出せない領域のことをいいますが、事象の水平線を越えて、飛び込む物質を再び外部へ逃さずに、全てを飲み込んでしまうとのこと。

 それでは飲み込まれた物質の行く先は、どうなるのか。 またホワイトホールは、理論上はブラックホール解を時間反転させたアインシュタイン方程式の解として議論され、事象の水平線から物質を放出するという。

 よく分かりませんが、感覚的には実の世界を反転させた虚の世界が、存在するのではないかと思えてきます。 太極拳をみようみまねで10年もやれば、手や足の指先が気を感じ、びりびりしますが、体を動かすことによって、残念ながら微妙な体の変化は、感得しにくいのが現状です。

 宇宙の旅は、自ら座禅(静功)を実践することから、いずれは感じることになるに違いありません。 楽しんでください。

  

呼吸の息音は始めは大きく慣れたら小さく

2008-04-23 10:11:39 | 逆腹式呼吸
 座禅(静功)を行うときには、始めは逆複式呼吸を行い、吐くときに息を体の中にイメージで吐きますが、体の中へ入っていくことを自身で実感するために、息音がはっきりと聞こえるようにして吐きます。

 息音をたてていたときには、はっきりと息が体の中へ入っていくように感じますが、それを当たり前のように実感できるようになったならば、次第に息音をたてず、息をしているかどうか分からないように感じで、呼吸をしていきます。 口を閉じ鼻だけで呼吸する逆複式呼吸が、スムーズに行えるようになってからです。

 座禅の深化の過程で、息をしているかどうか分からない状態ーお母さんのお腹の中で行うとされる胎息を、経験することになります。 胎息ができる状態になったときには、体の中のあらゆる機能が安定して、酸素を必要としない状態になります。 座禅ー瞑想がある種の高レベルの状態になったことを示します。

 スムーズに逆腹式呼吸ができるまでは(体の中へ息が入っていくのを、当たり前のように感じるまでは)、できるだけ息音を大きくたてて、呼吸をしてください。
 日常生活のあらゆる場面で、逆複式呼吸の癖をつけてしまってください。 呼吸がスムーズにできるようになれば、座禅から得る素晴らしさが、すぐにも体感できるはずです。 楽しんでください。

体に変化の兆しがあると楽しくなる

2008-04-21 17:29:32 | 座禅
 親しくしている友人が、逆腹式呼吸をしながらイメージすると、頭部で何かが動いているような感じになります、と話してくれました。 右の脳あたりは、少し重い感じがし、左のほうは軽い感じがしているので、左のほうにも気が回るようにイメージすると、気が回っているのを感じ、また額の部分がむずむずしてくるということでした。

 逆腹式呼吸を行いながら座禅(静功)を行っていますと、何らかの形で体に変化を及ぼすようになります。 友人も少しやる気が出てきたようです。 だいぶ息の仕方がスムーズになってきたようです。 体に変化の兆しがでてくると、あれ、なにかしらと興味が出てきます。 

 私も、たまたま座禅を始めた初日に、体に変化がありましたので、なんだろうかという感覚から、続いてきたのです。 体を動かす太極拳のようなものは、体の微妙な変化は感じにくいのですが、暗闇の中で静かに行う座禅は、ちょっとした体の変化でも、察知することができます。

 始めに感じるのは頭部です。 頭蓋骨と頭皮のほとんどくっついている間を、体の中の気は男性の場合は後ろから前に、流れていきます。 頭の次は、背中の背骨部分です。 頭部と同じように背骨と皮膚の間が薄く、その間を気が流れていますので、感じやすくなります。

 体の一部に変化があった場合には、その変化を楽しむように心がけてください。 いつも自然の動きに任せる気持ちが、とても大切です。 決して驚いてはいけません。 特別な神秘的なものでもありません。 私たちが生来持っていた機能、能力を、回復したに過ぎないからです。

 友人は、ちょっと顔色もよくないほうで、早く様々なものを感得することによって、顔色もよくなり、薬要らずの人になっていただきたいものと、念じています。 今日は、急いで横断歩道を渡ろうとして、つまずき体勢を立て直すこともできずに倒れ、膝と左手とあごを、擦りむいてしまい、なんとなく気分が悪かったのですが、友人の話を聞き、気分も回復しうれしくなってしまいました。 ますます楽しみが増えました。

下化衆生(げけしゅじょう)のこと

2008-04-20 07:10:31 | 禅宗
 臨済宗、黄檗宗の公式サイトの中で、座禅入門の項目の最後の行に、「どの門から入っても(座禅という意味ー健康問題、宗教関係など)自由ですが、ただ自分の禅によって救われたら、その福音を他にも分かとう、地上の人々みんながよくなるようにと、それだけはお考え下さい。 これを下化衆生といいます」 とありました。

 私がたまたま級友のよびかけで、生まれて初めて座禅(静功)を行い、たまたま色々なものを感じるようになり、その時に行う呼吸法のことや、座禅の素晴らしさを、一人でも多くの方々に知っていただき、その手段としてブログを始めたのでした。 考えてみますと、ごく自然の成り行きだったのかもしれません。

 自分自身も、静かな暗闇の中で行う座禅は、独特のものを感じさせてくれます。 座禅をしなければ、一生涯分からなかったことでしょう。 宇宙の気を感じ、気を通して宇宙の叡智のサジェスチョンを感じさせてくれるようになりました。 また、優しく脳を刺激し、日常的な疲れやストレスを癒してくれます。 どんな喜びよりも崇高な喜び、至福感を与えてくれます。

 たまたま、私が感じさせて貰った、この感覚をより多くの人に感じて貰いたいと思ったことが、ごくごく自然なことのようであったと、今更ながら感じた次第です。