私は20数年前に網膜剥離になって、25日間、手術後、砂枕を顔の両側に置かれて、上を向いたまま寝ていた時期があります。 それまでは殆ど横を向いて寝ることが、多かったのですが。
目が見えない状態の中で婦長さんから云われたのが、上を向いて寝るのが一番、内臓に優しいのですよと云う言葉でした。 それ以来、横を向いて寝るのを止めて、何時も上を向いて寝るようにしております。
その後、座禅を行うようになってから、胡座を組んで座る時に、上半身を頭のてっぺんを、天から引っ張られているように維持する姿が、一番力が抜けている状態であり、その状態をそのまま上を向くようにして寝るのが、身体にも良いと感じるようになりました。
私たちの身体は血液も流れておりますが、目には見えない気も流れています。 上記のような状態で寝るのが、血液の流れも気の流れも、一番無理のない姿なのです。く首を身体の芯から曲げて寝るのは、血流も気の流れもスムーズにいかない恐れもあります。
首を曲げて寝るうつ伏せ寝を推奨する記事を見ると、本当に良い寝方なのだろうかと、頭を傾げてしまうのですが。