昨日の早朝のテレビ こころの時代で、香川の五色台で報恩精舎で座禅を通して、地域の方々に自らの全てを社会還元されている野田大燈師が、か語りかけていました。
定時制の高校を出て社会人になるも、発心して禅宗のお寺で修行する事になりました。 発心する事の大切さを話されていましたが、修行僧の多くは自分のお寺を継ぐ息子さんが殆どで、出家ではなく入家だったと面白い表現をしておりました。
修行から自分の生まれた香川に戻って、先ず始めたのが街中での座禅でした。 胡座を組んで座る後ろ側に賽銭箱をおいての行動でした。 禅堂を作りたいという趣旨の賽銭箱のお金を、生活のために使う訳にもいかず、野山での野菜栽培等で食生活をされて来たようです。
自分の住まいは醤油メーカーにあった大きな樽を解体組み立てて、住まうようにしました。 そんな野田さんの姿を見て支援 応援してくれる方々が現れて、禅堂が出来るようになりました。
不登校の子ども達を集めて、そこで寝起きしながらの座禅を主体にした共同生活を送って、また普通の生活に送り出しています。 古い電車を利用して禅堂にされたこともあります。
野田さんの活動の実態を見て、市役所や厚労省の公的な支援も相まって、地域の中で禅の思想に基づいた、所謂、社会福祉活動を自然の流れの中で、結果的に行うようになっています。
10分もじっとしていられない傍らにいた子どもが、たまたま来訪者があり30分以上話し込んだ後、そばにいた子供が見当たりません。 すると近くのハーブがあるところで、じっとしているではありませんか。 理由を聞くと気持ちが良いからだと云います。 そこからハーブは人の心を落ち着けることが分かり、ハーブ園を作り子供たちに巡礼者へのハーブ茶のお接待を、任せているという話でした。
野田大燈師のお話が聞けて、改めてそのようなことを実践されていることが分かり、嬉しくもあり感心するも、楽しいひとときでした。 私が出来ることは何だろうかと思いながら。