ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

寝ながら静かに運動する

2010-06-29 08:27:53 | 逆腹式呼吸

 湿度は高いものの、夜間も大分温かくなり足や手を布団から出して寝ても、風邪は引かなくなっています。 両足を広げ両手は羽毛の枕の上に、万歳するように広げて寝ます。 お腹は冷えないように布団をかけます。 窓は開け冷気が入ってきて、ちょっとひんやりして気持ちはよいのです。

 足の裏から空気(気)を吸うようにして寝ます。 冬の間は寒すぎて出来ませんが、丁度よい気温になっています。 呼吸は殆んど意識しませんが、胎息に近い感じでいるようです。

 足の裏から吸って、どこからか排出されているのでしょうが、出ていくところは余り意識はしていません。 足の裏からは吸うだけです。

 昔は両手をお腹の上にそっと置いて、大きく息を吸ってゆっくり体の中へイメージで吐いていました。 特に下腹にある臍下丹田が、活性化するようにイメージしながらです。 または、体の中を通して足の裏から、息を吐き出すようにイメージしたこともあります。

 いずれにしても、足の裏は心臓から一番遠い部分ですので、いつも足の裏を意識することは、血液の循環を考えても、体にはよいことなのです。

 寝ながら静かに、体の内部を意識しながら動かすと、何かを感じることが出来ます。 そんなイメージをしながら呼吸を続けていますと、自然と眠ってしまいます。 翌朝起きると気分もさっぱりしているはずです。

1時間の座禅を通して体の微妙な変化を楽しむーその3

2010-06-27 11:06:47 | 座禅

 私は深夜に行う1時間の座禅は、いつも暗闇の中で行なっています。 吐く息を出来るだけ長く吐くことによって、私達は生来持っていた機能―気感を取り戻していきます。

 初めて座禅(静功―静かな気功)を生まれて初めて行なったとき、1時間真っ暗闇の中で、7,8人の参加者の中で行ないました。 誰から教わったというわけではなく、吐く息を出来るだけゆっくりと吐いていました。

 極真空手の創始者の大山倍達の映画「空手ばか一」を見たときに、呼気を音をたてて腹の底へ息を吹き込むような感覚を思い出し、吐く息はそれに近いような息音をたてながらの呼吸法で、座禅を行っていたのです。

 すると途中から、頭全体が電子の輪に、すっぽりとかぶっているような感覚になったのでした。 後から思い返すと、初日に頭のてっぺんにある百会が活性化した、ということが分かりました。

 そんな変化が初日からあったせいかもしれませんが、それから毎日、あらゆる時間を使って呼吸法の練習をおこなっていました。 電車を待って立っている間中には、ちょっと足巾を広げながら、目を瞑って吐く息をゆっくり吐いていました。 電車に座っても、ちょっと浅く座り、肩の力を抜いて姿勢を直立させては、吐く息を長く吐いていました。

 事務所の机に座って、ちょっとした時間に、短時間でも目を瞑っては呼吸法の練習をおこなっていました。 テレビの前では胡坐を組んで、目を瞑って音だけを聴きながらも、吐く息をゆっくりと吐いていました。 

 勿論、寝る前には半身浴を行ってびっしょりと汗をかいた後に、胡坐を組んでの座禅を行ってから寝ました。 疲れて眠くなるようなことがあれば、無理をせずさっさと寝てしまい、翌朝早く起きて座禅を1時間行っていました。

 1時間の座禅を行っていますと、脳を優しく刺激し、日常的なストレスを解放し、いつも至福感を与えてくれる毎日でした。 吐く息を出来るだけゆっくりと吐いていきますと、衣服の下では吐く息が体中の皮膚から、排出されてくる感覚にもなりました。 特に背中の中心部にある背骨周辺が、特に感じたところです

1時間の座禅を通して体の微妙な変化を楽しむーその2

2010-06-26 09:14:23 | 座禅

 私の友人は。とても仏教心が強く、いつもお経を30分読んでは、座禅を30分行っていました。 私は友人には、30分の座禅時間では、野球で言えば肩慣らしでしかありませんよ、といつも話しておりました。

 友人は私に、白穏禅師の内観の法のことも話してくれてはいました。 私の意見を取り入れたのでしょうか、1時間以上の座禅をはじめました。 すると何か変化があったようで、私に電話がかかってきました。

 どうも頭の後ろにある玉沈関(後頭部にある気の溜まる部分)が活性化し、心臓のように鼓動を始めたようです。 話をしてこれからも1時間の座禅を続けていけば、また何らかの変化がありますよ、と話しました。

 すると何日か経ったある日、また友人から電話がありました。 頭のてっぺんにある百会が、同じように活性化し、心臓のように鼓動をはじめたのでした。 

 更に続けていけば、上丹田、中丹田、臍下丹田、会陰、尾りょう関、夾脊関(きょうせきかん)などの気の溜まる場所が活性化するはずでした。 ところが友人はどうしたことか、また30分の座禅に戻ってしまったのです。 しかも呼吸は普通呼吸にです。

 したがって座禅の途中で、眠くなるようなことも話しておりました。 何故、友人は途中で方向転換をしてしまったのかは、私には分かりません。

1時間の座禅を通して体の微妙な変化を楽しむーその1

2010-06-24 07:43:46 | 座禅

 肩の力を抜いてリラックスし、上体を頭のてっぺんを天から引っ張られているような感覚で維持します。 姿勢をよくしようとして、反っては筋力が働きますので、よくはありません。 あくまで力が抜けた状態で、上体を直立させます。

 座布団はお尻全体がすっぽりと収まるようなものがよく、硬いものは避けたほうがよいです。 座布団の上に比較的低い敷物を敷きます。 私は無圧布団の上で、羽毛の枕を敷いて座っています。 上体をお尻全体で支える感覚のほうが、長時間座禅を行うには、ふさわしいと思います。

 胡坐は結跏趺坐か半跏趺坐で座ります。 禅宗のHPで記述があるような、お尻と両膝の3点で上体を維持するよりも、お尻全体で維持し両膝は転倒しない程度に、床に触るほうよいと思っています、 3点維持ですと、力学的に体の重心が3点の中心にきてしまい、長時間座禅を行おうとすると、無理が生じます。

 口は閉じ鼻だけで呼吸します。 大きく吸ってゆっくり出来るだけ長く吐きます。 全部吐ききろうとすると苦しくなりますので、そのちょっと手前でやめ、軽く大きく吸います。 吐くと吸うの切り替えは、出来るだけ自然に行なえるように(無理がないようにという意味)行ないます。

 吐くときにはイメージで体の中へ吐いていきます。 体の中へ入っていく息を追うようにして、吐く息だけに意識を集中します。 

 普段行なっている胸式肺呼吸を行うのですが、ただ吐く息を出来るだけ長く吐くことと、吐く息をイメージで体の中へ吐くという点が、胸式肺呼吸と違う点です。 

 体の中へ息を吐く時には、自分自身で息が体の中へ入っていくのを実感するため、息音が聞こえるように行ないます。 私は今でも、胎息(気の呼吸)をしない限り、吐く息が聞こえるように息を吐きながら、座禅を行っています。

 息が体の中へ入っていくのを追うようにして呼吸を行っていますと、あっという間に1時間は過ぎてしまいます。 

 このような呼吸を継続的に行っていきますと、私達の体に微妙な変化を与えてくれます。 この微妙な変化を楽しみながら、座禅を行います。 先ずはじめに変化をもたらすのは、頭部です。

 イメージしながらゆっくり息を吐きますと、ゆっくり息を吐きながらイメージしますと、体の中の気が動きます(これは自分が意識しなくてもそうなります。もともと私達は気感(気を感じる能力)を持っていたのですが、お母さんのお腹から出た瞬間を境に、次第に忘れていくだけなのですが)。

 体の主要な気の流れる道(経絡―目には見えません)は体の前側の任脈と後側の督脈があり、皮膚のすぐ裏側に流れています。 骨と皮膚の間が狭いほど、私達は感じやすくなります。 背骨のある背中の中心部と頭蓋骨と頭皮が近接する部分が、一番感じやすい部分です。

 特に頭部が、一番早く何らかの微妙な変化を感じる部分になります。

無のイメージ・ゼロの概念を参考に

2010-06-23 10:38:39 | 座禅

 座禅を行うときに、ごく当たり前のように、無欲、無心という言葉が出てきますが、そんなに簡単に無心の感覚を得ることは、出来ないものです。 それでもイメージだけでも、無 に近い感覚を得ることは出来ます。

 私達は宇宙衛星や宇宙ステーションから見る地球の映像を、テレビや新聞報道を見ることが出来ます。 大きく見える地球、青い海、茶色い大地、白い雲などが見えます。 はじめにそんな地球をイメージします。

 大きく見えた地球から離れていきます。 あれほど大きく見えた地球も、バレーボールぐらいの大きさになりました。 更に離れていきますと、ソフトボールぐらいの大きさに見えます。 更に離れていきますと、卓球のボールの大きさに。 更に離れていきますと、点の大きさしか見えません。 更に離れていきますと、もう何も見えなくなりました。 宇宙の広大な空間に、気がついたら自分ひとりしかいません。 

 口を閉じ鼻だけ呼吸しながら、吐く息だけを出来るだけゆっくり吐き、吐く息を体の中へ吐きながら、上のようなイメージを、繰り返し繰り返し行っていきますと、耳がキーンとしてきます。

 無のイメージは、逆腹式呼吸に慣れリズム良く呼吸が出来るようになってから、行なうようにしたほうがよいかもしれません。

逆腹式呼吸は万能ではありませんが

2010-06-22 14:21:56 | 逆腹式呼吸

 吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐く呼吸法は、胸式肺呼吸の体裁をとりながらも、結果的に逆腹式呼吸になっていきます。 呼吸の仕方とお腹のでっこみひっこみが関係するのですが、あまりそのようなことを意識しなくても、ものの本に書いてあるような結果になります。

 逆腹式呼吸法は息をゆっくり吐きながらイメージすることにより、イメージしながらゆっくり息を体の中へ吐くことによって、体の中へ宇宙にある気が、体の中へ入っていきます。 体の中へ入っていった気は、経絡(気の通り道)を刺激し、その通りをよくしていきます。

 経絡は神経の腺に沿って流れているといわれ(目には見えませんが)、気の通りをよくすることによって、経穴(鍼とか灸のツボ)を刺激し、ツボの気の調節の弁をよくすることにより、自己免疫力が高まってきます。 また、神経の腺が集中する脳をも刺激し、ある一定時間の経過とともに、私達を日常的なストレスから解放し、いわゆる至福の時を与えてくれます。

 また神経の腺に沿って血液も流れており、気の通りをよくすることにより、更に副次的な効果として、血流の流れもよくしていきます。

 逆腹式呼吸は、自己免疫力を高めるとともに、脳を優しく癒すことにより、躁うつ病のような脳疾患にも、効果があると私自身は考えております。 また日常的に逆腹式呼吸を行うことによって、体の異常を正常化してくれるのではないかとも、感じています。

 口を閉じ鼻だけで呼吸し、吐く息を出来るだけゆっくりと吐く呼吸、吐く息をイメージで体の中へ吐く呼吸、吐く息だけに意識を集中し、1時間の座禅を継続的続けていけば、必ずや体の異常を改善されるものと感じながら、毎日の座禅を続けております。

医療難民が増えていると聞いていますが

2010-06-20 09:38:15 | 

 一般的に医療難民というと、収容されるベット数が不足して、患者が右往左往しなければならないということになりますが、ここでの意味は、体の具合が悪い原因がはっきりせず、的確な治療が受けられないということを指します。

 先日、友人の息子さんが頭痛がするというので、脳神経外科にいってMRIやCT検査などをしてもらったのですが、結果的には頚椎が曲がっているということになったのです。 整体を行なってもらっても、一向に改善することはないようです。

 家でテレビなどを肩肘をついて横になりながら、見たりするときがありますが、長時間首を曲げた状態を維持することは、強い刺激を与えなくても、無理な姿勢を続けていると、首の頚椎も曲がってしまうのかもしれません。

 首から腰にかけての骨の周りには、神経の腺が集中して体のあちこちにいっています。 姿勢も大切ですが、神経の腺に沿って流れる経絡(気の通り道)を刺激してあげるのも、とても大切なのです。

 経絡を刺激するには、吐く息をイメージで体の中へ吐く逆腹式呼吸が、効果的です。 背骨にある神経の腺は、全て脳につながっています。 脳を逆腹式呼吸を行って癒してあげるのも、効果的ではないかと思っています。

 また私の友人は、ここ1ヶ月風邪の症状を表し、気管支炎か肺炎ではないかの疑いから、更に精密検査を行なっているようです。 

 私の場合は、体の具合が悪くなると、知り合いの看護士の方に電話をし、症状を伝えてどこの診療科を受診したら良いかを、聞いてから病院に行きます。 症状によっては、はじめから的確な診療科を受診したいものです。 昔はお医者さんを知り合いに持ちなさいといわれたものですが、かなり専門化することによって、症状をお医者さんが的確に把握できないことが多いのです。

 その意味で、ベテランの看護士の方は、数多くの病棟経験を通して、どのような病気の場合は、どのような症状を表すか、どのような治療を行なっているかを、実践を通して分かっている方がいます。 ネットワークを通して、どこの病院の何先生がよいということまで、分かっておられる看護士の方もいます。 私は、特に困った場合は、その看護士の方に事前に話をしてから、受診するように心がけております。

胡坐の姿勢が一番楽だと分かればよいのですが

2010-06-19 08:37:56 | 座禅

 私は椅子の生活は事務所だけで、自宅では床に座布団を敷いて、いつも座っています。 床に座るときは、大抵、普通の胡坐を組んで座ります。 上体はいつも座禅で行なっているような姿勢です。 肩の力を抜いてリラックスします。 事務所でも打ち合わせの時には、ソファーで胡坐を組んで行なうこともあります。 胡坐に慣れてしまうと、胡坐の姿勢が一番楽だからです。

 正座の姿勢は、高校時代にバスケットボール部で、右ひざを不完全骨折しましたので、きちんと座ることが出来ません。 座禅の時も10年ぐらいは、普通の胡坐を組んでいましたが、今では半跏趺坐です。 普通の胡坐でも、殆んど足が痺れることはありませんでした。

 胡坐を組んで上体をリラックッスする姿勢が、とても楽な姿勢なのですが、その良さを知ってしまえば、座禅もごく自然にできると思います。

1時間の座禅の良さが分かれば座禅が楽しくなります

2010-06-18 06:40:48 | 座禅

 座禅を1時間続けるということは、初めて座禅を行おうという人には、意識を集中することや足の痺れは、ちょっと大変なことかもしれません。 私は初めて座禅(静功―静かな功)を行なった時には、真っ暗闇の中で、座布団一つをお尻に敷いて、無我夢中で吐く息だけを、出来るだけ長く吐くようにしながらの1時間の座禅でした。

 勿論、足は痺れるし日常的な問題解決しなければならない雑念が、頭を支配することもありましたが、ひたすら吐く息だけを、出来るだけ長く吐いていました。 8人から10人ぐらいいる参加者の中、静寂さの中で私の体の中へ吐く息だけが、聞こえていたようです(後日、友人からもう少し静かにしろといわれて、初めて分かったのですが)。

 初めて行なった座禅で、私は頭の上が電子の輪で、すっぽりとかぶされている感覚になったのです。 何だろうとそのときは考えたのですが、分かりませんでした。 後から頭のてっぺんにある百会が活性化したのだと分かったのです。 生まれて初めて行なった座禅で、そんなことになるとは思いませんでしたが、人によって気を感じやすい人と、感じにくい人がいるようでもあります。

 私は自分ひとりで座禅を行ってからも、いつも1時間は行っていました。 場合によれば、3時間の座禅を続けたこともあります。 1時間の座禅を続けていますと、その深化の過程で、私達に様々な感覚を感じさせてくれます。 

 体も心も、静か の状態になるには、45分から1時間は必要であると、私自身の体験から感じるのです。 私は誰かに強制されて座禅を行っているわけではありません。 自らの意思で実践しているのです。 何故か、それは座禅を行っているのが、楽しいからなのです。 

 誰もが自身の健康を考えて、体を動かすことと同じなのです。 学生時代は体を動かすことが大好きで、いつも夜、走っていました。 子供のころは上野公園の不忍池の周りを走っていました。 でも体を動かさないでいるほうが、感じるものが大きいのです。

 1時間の座禅の良さを知ってしまえば、もう楽しくてしょうがないはずです。

立っても座っても肩の力を抜いて上体をリラックスさせる

2010-06-17 09:06:00 | 座禅

 普段の生活でも、いつも肩の力を抜いて上体をリラックスさせて過ごします。 立っているときでも、座っているときもです。

 胡坐を組んでの座禅を行って、はじめに気をつけることは、肩の力を抜いてリラックスすることです。 

 上体は頭のてっぺんが天から引っ張られているような感覚で維持します。 椅子に座るときは、背もたれにもたれかからないように、浅く座ります。 上体は何かに触れないほうがよいのです。

 胡坐を組む時も、立っているときも、上体の維持の仕方は同じです。 意識していないと、意外と肩に力が入っているものです。 肩に力が入っているなと思ったら、すぐに肩を振って力を抜きます。

 姿勢は、いつも肩に力が入っていない自然体が、一番よいのです。 いつも体の姿勢が自然体だと、ものごとに対しても、いつも自然体でいられるものなのです。