LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:また会えた

2016-03-29 | Flight Log (機長)
軽いVFRフライトに出かけることにした。空港に到着し、ボナンザの機体カバーを外す。この前まで並んで駐機していたのに、グラマンが居なくなったお隣の駐機スポットがなんとも寂しい。でも、誰も使っていないので、車を駐車しておくことにした。そういう意味では便利。 エンジン始動、Rwy21へタクシー。Citation2機がタクシーしてくるところだった。1機のCitationは自分をチャーター会社のコードネー . . . 本文を読む

Fuel Cap Maintenance

2016-03-28 | 航空関連エッセイ
ボナンザサービスクリニックでオススメされたFuel Capのメンテナンス。通常のOリングだと劣化が激しく、1年程度で小さな亀裂が生じる。原則的には1年1回くらいの頻度で交換しないと、水混入の危険性が出てくる。とは言っても、殆どのオーナーは数年に1回程度の割合でOリング交換しているのだと思う。そこで強くオススメされたのがフルオロシリコン製のOリングへの交換。温度、油、水、紫外線などによる劣化に対して . . . 本文を読む

とある日のカマリロ空港に見るアメリカのジェネアビ

2016-03-27 | 航空関連エッセイ
カマリロ空港に着陸した直後、Transient parkingに向かってタクシーしていると壮大な光景を見た。延々と並ぶ離陸待ちの機体。定期便の入っていない空港でこの活気。全部がジェネアビ機だ。 写真を撮って順番を確認してみたが、先頭からガルフストリーム、セスナ172、Civil Air Patrolのセスナ182、セスナ172、A36ボナンザ、P51マスタング!、Civil Air Patrol . . . 本文を読む

Diamond Aircraft DA62、カッコよすぎ

2016-03-25 | 航空関連エッセイ
アメリカの飛行機系の雑誌で頻繁に取り上げられている機体、ダイアモンドエアクラフト社の最新型双発機、DA62。今月のAOPA Magazineにも記事が載っていた。単発4人乗り機のDA40の胴体をベースに作られた双発機DA42ツインスターとは違い、DA62の胴体はそれ専用開発。なんと7人乗り、しかもめちゃくちゃかっこいい。 DA42は誰もが振り向く格好良さだけど、4人乗りということが弱点だったと思 . . . 本文を読む

フライトログ:俊足クロスカントリー

2016-03-24 | Flight Log (機長)
この日は朝から曇り。最初は700ft Overcastで、サンタモニカ空港のVOR-A/GPS-Aのminimum以下の天気。Instrument Approachで降りてくる機体なし。ILSのある近隣空港にダイバートしているのだろう。しばらくすると、1000ft Overcastになった。これなら楽勝で降りれる。さっそく飛ぼう!と決めたが、なんやかんや用事を済ましているうちに1000ft Sca . . . 本文を読む

旅立ち

2016-03-21 | 航空関連エッセイ
先日、新しいオーナーに所有権が移ったグラマン。その後も数日サンタモニカ空港の駐機スポットに置いてあった。この日はついに旅立ちの時、次のベースとなるトーランス空港へのフェリーフライトになる。エンジン始動やプリフライトなど、一通りの説明をした。説明することがあまり無いほど、この機体は単純だ。単純であることは性能の一つ。壊れるところが少ないのは信頼性につながる。この機体のいいところはいくつもあるが、始動 . . . 本文を読む

フライトログ:グリスアップ

2016-03-20 | Flight Log (機長)
サンタモニカ空港に到着し、最初にしたのはグラマンのエンジン始動。フェリーフライトを前に、パッテリーが上がらないようにした。Hobbs 0.1時間くらいはエンジンを回したと思う。そのあとはボナンザのところへ。機体カバーを外し、先日Bonanza Service Clinicで強く推奨されたグリスアップをすることにした。LPS1,2,3を全部揃えてたので、各所に適切なグリスアップを施す。喫緊の項目は左 . . . 本文を読む

フライトログ:最後の2ショットかな

2016-03-19 | Flight Log (機長)
週末の朝、グラマンの所有権を引き渡す最後の書類、Bill of Saleに署名するため、トーランス空港まで行く事にした。空港以外のどこで待ち合わせてもいいのだが、せっかくの週末なので飛ぶ口実がほしいのも事実。ボナンザとグラマンが2機並んで駐機している。この光景、もう見れなくなるのかと思うと少し寂しい。 ボナンザのエンジン始動、Rwy21へタクシー。アクロ機、 Su-26が離陸していった。こちらは . . . 本文を読む

フライトログ:Bonanza Service Clinic3

2016-03-15 | Flight Log (機長)
その1、その2と日記が続いたBonanza Service Clinic。受付も含めて2時間以上も皆と話していると、だんだん仲良くなってくる。話す内容は飛行機談義なので、なおさら打ち解け合える。ボナンザのオーナー整備、ボナンザの癖、飛行特性、エンジン管理など、いろいろな事を学んだ。Service Clinicを終え帰途につくときには、なんとなく機体の調子が良くなったような感じすらした。操作系のグリ . . . 本文を読む

フライトログ:Bonanza Service Clinic1

2016-03-13 | Flight Log (機長)
今日はBonanza Service Clinicの日。American Bonanza Society / ABSが主催する好評の企画で、完全予約制の機体の詳細な点検をするというもの。ABSのメンバー限定の企画で、検査官もボナンザを知り尽くした人。また、コンチネンタル社のメカニックも同席し、圧縮比の測定からシリンダー内のファイバースコープ検査まで盛りだくさん。1枠90分で1日6枠程度。2ヶ月前か . . . 本文を読む

プチドレスアップ

2016-03-12 | 航空関連エッセイ
ボナンザの機体に乗り込むステップに滑り止めが無い状態だった。Wingwalk同様の滑り止め加工をすることを考えていたが、ラフト純正の ”B" マークが入った滑り止めがあるのを発見。さっそく購入してみた。 そのままステップに貼っても綺麗じゃないので、きっちり磨き上げてみた。100番、800番、1500番、2000番のサンドペーバーでコツコツと磨く。10分くらい頑張っただけで見違 . . . 本文を読む

フライトログ:仕事仲間を乗せてのフライト

2016-03-11 | Flight Log (機長)
仕事の仲間が是非とも飛行機に乗りたいというので、オフィスの移動の合間にフライトすることにした。こちらは先に空港に到着、機体カバーを外す。するとJR氏が登場し、さっそく機体に乗り込んだ。最初はBroken 700ftというIMCだったので、TEC IFRでSMO to SMOのクリアランスを取るかと勧化ていた。ところが、プリフライトインスペクションを終えて係留を解く30分ほどの間に空は晴れ上がり、S . . . 本文を読む

さよならグラマン!

2016-03-09 | 航空関連エッセイ
グラマンAA1とお別れすることになった。2009年に衝動買いしてから足掛け7年、705時間を共にした愛機。ボナンザが来てからは飛ぶ回数も減ってしまった。飛んでこそ飛行機、使ってこそ機械は活きる。飛ばずに鶏になってタイダウンにつながれていても仕方がない。新しいオーナーさんのところで元気に飛んでくれればいいなと願っている。 705時間飛んで、使った燃料は3187ガロンだった。Hobbs1時間あたり4 . . . 本文を読む

2015年のジェネアビ機の生産販売状況:今現在のボナンザの市場価値

2016-03-07 | 航空関連エッセイ
2006年から2007年のピークを境に、生産数販売数ともに伸び悩むジェネアビ用航空機の市場。昨年は全世界でピストンエンジンの機体1264機が販売されたが、全盛期(2006年)に比較して半数以下だ。2015年、一番機体を売ったピストン機メーカーはCirrus社で、総販売数301機。ちなみに、2006年の全盛期、Cirrus社は年間721機も売れていた。Cirrusで一番売れているのはSR22 Tur . . . 本文を読む