LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ: 新品みたいなラダベーター、すごく気持ち良い。

2021-04-09 | Flight Log (機長)

ラダベーターが綺麗になり、愛機を眺めていても気持ちがいい。この日はかなり風が強かったが、空港に到着すると6kt程度の西風。とりあえず給油スポットに向かい、満タンまで給油した。ほぼ60ガロン入った。先日Low fuelと表示が出て驚いたが、結局は15ガロンくらい残量があったことになる。1時間の巡航ができる残量だ。ここまで燃料を使い切ることは殆どなかったので、Low fuel警告が出てからどれくらいの猶予があるのか理解できた。もちろん、そんな警告を出してはダメだが。

給油後、B5 Run upへタクシー。そしてランナップ後に離陸。Right turn at shoreline。離陸時にはボコボコした揺れがあり、これは上空も揺れるかな?と不安が過ぎる。ところが、2000ftくらいからは揺れが収まり、そのまま海岸線を飛行。No observed traffic, frequency change approvedと管制官、talk to you soonと私。この時、Pacific Palisades上空。すると、カチカチとPTTボタンを押して返答する管制官。急いでいるわけではないので、3500ftまで来て反転。1機セプルベダパスからセスナがSpecial flight ruleに入るようだった。トラフィックモニターに出ている。こちらは23インチ巡航でGS170kt越え。どんどん引き離し、SMO VORを越える。I have Cessna traffic insightと伝えておくと、I have you insight as wellとそのセスナ のこと。お互い128.55で交信。気流も安定しているので、2500rpm 24inchでそのまままっすぐプラクティスエリアまで飛ぶ。TAS174ktくらいまで出た。25 square設定なら、176-7ktは出たかも。プラクティスエリアでは4000ftまで上昇。そして数分ほど25 squareの出力設定で飛ぶ。この高度だと176ktだった。そして、少しずつピッチダウンし、速度を上げていく。気流は安定していたので、そのままYellow arcに迫る速度域まで加速。きちんとバランスが取れたV tail、ラダベーター。フラッタリングなどの症状もなく、機体はシャキっとしている。その後軽くエアワークを行い、愛機の雰囲気を確認。気流が安定している時のV tailの飛び方は素晴らしい。ポイントファーミンからトーランス管制塔を呼び、straight in Rwy29L, Rwy29L cleared to landとなった。高度が下がると揺れ始めた。ファイナルでは結構な揺れ。西風が地形の影響で乱気流となったのだろう。着陸は良い感じにきまった。Transient parkingに駐機、ほんの一瞬だけ休憩した。綺麗になったラダベーターを眺めながら、一人満足感に浸る。

再びエンジン始動、Tower enroute IFR to KSMOをリクエストした。そしてタクシー開始、ランナップでもらったクリアランスは:Cleared to SMO, RH, LAX170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJY, V186, DARTS, Direct, 3000/6000ft 10min, 134.9, 47XX

2-3分でリリースとなった。こちらがリリースされる前に着陸したセスナがもたもたし、後続のトラフィックとの間隔が狭い。ローリングテイクオフを強いられた。すぐにSocal departureに繋がり、initial 3000ft。そしてRt turn 110となり、その旋回途中でトラフィックアラート。さらに110に到達する前にheading160になった。そしてすぐトラフィックアラート。ここで1マイルくらい真横を飛ぶセスナを発見。トーランスに入る機体だろうか。このおかげで110, 160と右ターンを繰り返したのだろう。3000ftで一瞬だけ謎のレベルオフ。なんで?と思いつつ、スロットルを戻してトリムを取り始めた瞬間に5000ftと管制官。そしてSocal 127.2へハンドオフ。ここではheading 160でV64を超え、090と東向き飛行。そして6000ftまで上昇し、direct to SLIとなった。ここでオートパイロットオン、Alt hold, heading modeにした。

6000ftではフルスロットル、23インチちょっと。Lean of peak 100度Fくらいで、IAS155ktだった。TASは174kt。さらに加速し、一時IAS157ktくらいで飛んでいたが、TAS176.5ktという計算。この時、GS182ktで飛んでいた。カタカタと小刻みな揺れが続いたが、高速巡航を止めるほどではない。外気温は66度Fで、ちょうど飛びやすい。そのままクリアランス通りにオートパイロット飛行。V363では向かい風でGS160kt台まで低下。さらにV186では160ktを切るGS、かなり北風が強い。北風なのに揺れがなく、地形と天候の関係が理解できない。西向きになると速度が伸びる。Socal approachはexpect RNAV21と伝えてきた。そして、DARTSまでまだまだのところで、over DARTS 4300ft or above cleared for approachとなった。これはありがたい。すぐにスロットルを絞り、6000ftから巡航降下。DARTS通過時にはちょうど4300ft。そのままオーロパイロットがLNAVを続けてくれた。こちらはピッチコントロールだけ。サンタモニカ管制塔にコンタクトすると、cleared for visual approachとなった。センチュリーシティーくらいで減速、ランディングギアを出し、120ktでFwy405へ。ところが、先行するMooneyがゆっくりで、if able slow downとのこと。M20CとかM20Dあたりだろうか。ここで80ktまで減速、高度維持。もしかしたらgo aroundかというところまで考えたが、空港敷地内に入ったところでギリギリMooneyがタクシーアウト。空気が読めてない、ATCの流れが分かっていない。そのままゴーアラウンドでもよかったが、フルフラップでピッチダウンして着陸した。

帰り際、Bill’s Air Centerに立ち寄り、Riverside Waypoint Aviationに持っていった機体ログブックを置いてきた。あと、メカニックに話しをして、V tail修理の経緯を伝えた。それから、もしV tailをパーツ売りしているのを見かけたら、スペアが必要だから買い取っておいてくれとお願いした。V tailの維持管理は大変だ。でも、その価値はある。


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