LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ラダベーターの修理見積もりのため、リバーサイド空港までIFRフライト

2021-01-15 | Flight Log (機長)

見出しの写真の通り、小さな錆により、塗装が浮いてきている。放置していると、錆を取り除く為にマグネシウムスキンを削り取る分量が増え、規定値以下の厚さになったら張り替えとなってしまう。ラダベターマグネシウムパーツのサビ取り修理は簡単じゃない。色々問い合わせたが、リバーサイド空港のWaypoint Aviationに行くことにした。場合によってはマグネシウム張り替え、最悪修理不能。その場合、中古パーツを見つけて来るしかないと言われた。Beechcraftに精通しているWaypoing Aviationの腕を信じるしかない。そして、いよいよショップのメカニックに確認してもらうことになった。

せっかくのフライトなので、IFRで飛ぼうと決めていた。サンタモニカ空港に到着、ランナップの後にエンジン始動、そしてTEC IFR to Riverside KRALをリクエストした。すでにPreferred routeは調べてあり、Socal 10になるだろうと予想。エンジン始動後にSMO-LIMBO-SLI-PDZ-RALをGarmin G530Wのフライトプランに保存しておいた。タクシーしながらTECをリクエストし、ランナップでクリアランスをもらう。Cleared to RAL, after departure fly runway heading, upon reaching 1000ft turn right 250, RV SMO, Socal N10, 3000/5000 5min, Socal dep 124.3, Squawk 467X. 

比較的すぐにリリースとなった。今までと違うdeparture procedureだが、コース取りは同じような感じ。1000ftに来た時、ちょうど海岸線に居る。LAX315 radial turn right よりちょっと早めのタイミングで右ターンを開始することになる。そして、Socal departureへのfrequency changeとなる時、Squawk 467X, contact departureと管制塔。自分のダサさを嘆く、1200のまま離陸していた。

すぐにsquawkを入力してthank you, to departureと私。Departureはinitial contactで5000ft、そしてすぐに右ターンを繰り返して海上飛行を回避。4500ftくらいまで来てBack to SMO VOR, depart SMO heading 130とのこと。ハンドフライで飛び、GPSじゃなくNav2 VORを使う。今回はKSMO-LIMBOとコースを入力していたが、KSMO-SMO-LIMBOとしておくべきだった。そうすれば簡単にOBSモードが使えたのに。SMO130で南下し、V64に近づくと左旋回。そしてdirect SLI, resume own nav!となる。コロナ空港に近づくと揺れが強く、気流が不安定。減速して対応。南下中はGS175ktは出てたのに、V8東向きでは向かい風が強く160kt以下に落ちた。おそらく東風によって、内陸の地形でかき乱された気流が入ってきてるんだろう。

 KRAL ATISをとると、最初はILS9, Rwy27だったのが、ILS9, Rwy9になっていた。風向きが不安定なようだ。すぐにILS Approach Rwy9を入力、アプローチ準備開始。Socal approachはコロナ手前で左ターンを開始、そして4000ftへ降下。ここではウィンドシェアが激しく、スロットルをどんどん絞っていく。ILS localizerをインターセプトする時には3000ftまで降下。アプローチクリアランスが降りた。チノ空港上空でインターセプトする感じ。すぐにリバーサイド管制塔にハンドオフ、straight inとなる。ファイナルでは±10ktのウィンドシェアが続く。揺れもひどい。管制塔のレポートすると、前のいくチェロキーも同じレポートをしたらしい。着陸は良い感じに決まった。管制塔はWhat is your intention?と聞いてきたので、taxi to Waypoint Aviationと伝えると、G to Waypointとなる。

機体をWaypointのハンガー前に停めた。そして、メカニックが出てきて、さっそくラダベーターを見てもらった。やはり全部剥がして錆止めし、ラダベーター再塗装が必要と判断。張り替えの可能性は低いとのこと。想像した通りだ。あと、ラダベーター周辺のベアリングなど、交換が必要なものは、この時に交換してしまったほうがいいと勧められた。ラダベーターを取り外すことなど滅多にないし、確かにその通りだと思った。あと、ログブックで塗料番号を調べて欲しいとお願いされた。青、赤、白、それぞれの番号を見つけてくれた、簡単に色合わせできるとのこと。非常に気持ち良いショップだ。安心して任せられる。ショップの混み具合と、私のスケジュールなどを考え、ショップ入りの日程を決めた。それから、帰りはショップのデボネアで送ってもらえると言ってた。ラッキーだ。

帰りもIFRで飛ぶことに。グランドにコンタクトし、TEC IFR to KSMOをリクエスト。Taxi G-A cross Rwy34, to Rwy9。そしてランナップでクリアランスをもらった。Cleared to SMO, Riverside 2 departure, ONT Papa9, 4000/6000ft 10min; departure frequency 125.5; squawk 461X. Departure procedureは、Rwy9から離陸して1800ftでheading210、そしてPDZ VOR 273 radialに乗ってPDZに向かうというもの。ONT P9はPDZ-V186-DARTSという飛び慣れたコース。比較的すぐリリースされた。Immediate take offを指示され、ローリングテイクオフ。そのままRAL2 departure procedureを粛々とこなす。

そしてPDZに来てもなんのコース指示もなし。延々と指示されたルートを飛ぶ。V186に入ってもオートパイロットなし。ずっと手動で飛んできた。DARTSまで3-4分のところで降下開始。4000ftまで降下、そしてRNAV21のファイナルアプローチコースをインターセプト。あとはまっすぐアプローチを飛ばすだけ。シンプルなコースだった。着陸も良い感じで決まり、IFRクロカンフライト2本となった。何より、ラダベーター修理の目処がついたのが嬉しい。


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