LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:雨模様の中、VFRフライト。

2011-03-30 | Flight Log (機長)
前線が通過した後、低気圧がロサンゼルスの空を被い、冴えない天気が続く。ただ、雲底は2000ftから3000ftあり、雨模様ながらVFRで飛べる天気。視程も5マイル以上ある。既に前線が通過した後で、天気が悪くなったとしても、サンタモニカ空港のInstrument Approach Minimum(VOR/GPS-A App)を割るようなことはない。念の為にIFR Approach Chart, Lo . . . 本文を読む

連邦航空局、機体登録制度の大改革

2011-03-28 | 航空関連エッセイ
今までは一度機体を連邦航空局(FAA)に登録(Registration)してしまえば、所有者が変わるまでは無期限で有効であったのだが、今年からは新制度が始まる。Registrationが3年の有効期限となるからだ。今までに発行されたRegistrationも全て一度失効することになる。FAAにRegistrationされている357000機のうち、三分の一にあたる十万機以上の機体が不正確なRegi . . . 本文を読む

フライトログ:前線が通過した後

2011-03-27 | Flight Log (機長)
寒冷前線が通過、天気が崩れていた。かなりの雨がふり、当然ながキャノピー式のグラマンは雨漏りする。機内のカーペットは濡れていた。さっそく機内の拭き掃除、そして燃料の水混入チェック。普段よりも綿密なプリフライトを行う。この愛機グラマンAA1はHobbsの調子が悪く、雨が降って湿気が増えると進みが遅くなる癖がある。レンタル機じゃないので、Tach Timeが正確ならそれで良く、実際のエンジン始動時間と停 . . . 本文を読む

また、Cirrust Jetがサンタモニカ空港に来ていた。

2011-03-25 | 航空関連エッセイ
先日、サンタモニカ空港に帰還した時、Typhoon Cafeの前にあるTransient ParkingにCirrus Jetが駐機してあった。もちろんイベントの為に駐機してあり、誰か個人が乗りつけたわけじゃない。N280CJ、開発機としてテスト飛行を続ける有名な機体だ。その横ににはN282CJというもう1機のCirrus Jetが居たが、これはモックアップのようだ。ただ、ランディングギアの作りな . . . 本文を読む

フライトログ:Japanese Aviators

2011-03-22 | Flight Log (機長)
日本の震災の様子、原発事故の様子について、アメリカと日本の両国の報道が耳に入ってくるので、様々な側面で物事が捉えられる。その反面、情報を基にしたコメントに一貫性がなく、不安を煽る。異国の地で働く愛国者を自負する自分としてはいたたまれない。沈んだ気持ちを盛り上げるため、リラックスする為、軽く空に上がることにした。自分にとって空を飛ぶことは最高にリラックスでき、大切な肉親を失った時にも、取り憑かれたか . . . 本文を読む

飛行機勉強ノートより:アイシングについて

2011-03-19 | 航空関連エッセイ
飛行機の免許を取ってから、試験の為の勉強ではなく、飛行機乗りとしてさらなる高嶺を目指して、コツコツと勉強を続けている。興味があってやっていることだが、結果的には自分の飛行の安全性が上がることだと考えている。計器飛行の免許を取ってから、気象についても色々と勉強するようになった。そんな中、冬場には頻繁に目を通すアイシングの事について記事を書いてみることにした。私はインストラクターでもなんでもないので、 . . . 本文を読む

フライトログ:西の空を見つめながら

2011-03-18 | Flight Log (機長)
東北関東大震災が起こり、原発の事態が緊迫するなか、とても仕事が手に付かない日々。当然ながら飛行機も飛ぶ気にならなかった。ただ、祖国日本があ る西の空を飛行機から見たいなと思い立ち、サンタモニカ空港に向かうことにした。愛機グラマンに乗るのは2週間ぶり。整備や出張中などを除くと、自分がロ サンゼルスに居ながら愛機を2週間も放置したのは初めてだ。さっそくカバーを外し、プリフライトを行い、エンジンを始動、 . . . 本文を読む

フライトログ:黄昏の空をセネカで飛行

2011-03-15 | Flight Log (機長)
日本の脊髄脊椎外科を背負って立つ日の丸戦士のAM先生が学術集会参加の為にアメリカ入りしていた。日本に帰る途中にロサンゼルスに立ち寄ってくれたので、さっそくパイパーセネカを出撃させて飛行機遊びをすることにした。震災の中に遊ぶというのも気が引けるが、被災しなかった人ができることは、普通の生活に戻り、普通に経済活動を続ける事だと思う。被災しなかった国内の地域や、遠隔地から他にできることは、きちんとした使 . . . 本文を読む

ヘリコプターにもGarminの時代到来

2011-03-10 | 航空関連エッセイ
固定翼の小型機にGlass Cockpitの時代が到来したのは2005年くらいからだったと思う。Cirrus SR20/22などの先進的な機体は、2003年くらいからFull Glass Panelを搭載していた。その頃はAvdyneとGarminの2社がGlass Cockpitの市場を争っていた感じだったが、最終的に現在はGarminの圧勝という感じだ。 私自身、Garmin G1000の機 . . . 本文を読む

フライトログ(動画):複雑な空域が入り混ざるロサンゼルスの空を飛ぶ方法を紹介

2011-03-08 | Flight Log (機長)
軽いローカルフライトにでかけることに。サンタモニカ空港に到着すると、まず最初にオイルを足した。これでTach 8-9時間で3クオーツという感じのオイル消費量。悪くはない。プリフライトチェックの後、機体に乗り込み、エンジン始動、タクシーアウト、そしてランナップエリアへタクシー。ランナップも問題なく終わり、Rwy21からRight Turn at Shore Lineで離陸した。気温も20度を越えてお . . . 本文を読む

フライトログ日本からの客人を乗せて

2011-03-06 | Flight Log (機長)
新しいMedical Certificateを取得した。今回もClass IIIのものを選択。完全に趣味で飛んでいるので、Class IやClass IIなどを選択する必要がない。あと、Class IIIの方が検査項目も少なく、かなり割安。前回のMedical Certificateはトーランス空港近くのFAA Medical Examinarの開業医をおとずれたが、今回はサンタモニカ空港から車で . . . 本文を読む

フライトログ:非力なグラマンで山頂のビッグベアー空港へ 第二話

2011-03-04 | Flight Log (機長)
非力な機体、愛機グラマンでビッグベアー空港までやってきた。この日のDensity Altitudeはこの空港の標高より少し高い程度、約7000ftだ。これならHight Density Altitudeの離着陸に慣れているパイロットなら、0-235クラスのエンジンを積む機体でも安全に離陸できる条件だ。Piper Senecaなどでビッグベアー空港に来ると、他の空港に比べて安い燃料を満タンにしてから . . . 本文を読む

フライトログ:非力なグラマンで山頂のビッグベアー空港へ 第一話

2011-03-03 | Flight Log (機長)
この日(2月末日)は今使っているMedical Certificateで飛べる最後の日となる。Class III Medical Certificateなので、5年間の有効期限があった。このMedical Certificateを取った当時はStudent Pilot時代で、ファーストソロのちょっと前だった。当然ながらStudent Pilot Certificateとしても機能していたこのMed . . . 本文を読む