LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:機体を洗い、水滴を吹き飛ばすために飛行

2021-04-11 | Flight Log (機長)

ラダーベーターの修理期間中、愛機は基本的にカバーがかかっていない雨晒しの状態だったのだろう。作業していない時にはハンガー外に駐機していたはず。実際、かなり埃をかぶっていた。ラダベーター部だけピカピカ。今日はさすがに機体を洗って埃を落とし、フルカバーをかけないといけないと思っていた。何より、これからどんどん紫外線が強くなる。今日はあまり空港に居る時間がないので、機体を水洗いして埃を落とし、拭き取ることなくそのまま飛んでしまおうと考えた。そしたら水滴なんて全て吹っ飛ぶだろう。さっそくエンジン始動、Taxi to wash rackをリクエスト。すると、B-B2-hold short of Rwy21とグランド。そしてタクシーしていると、Cross Rwy21, taxi to Wash rack via Aと追加クリアランス。そのままRwyを横切ってWash rackへ。

さっそく水洗いしたが、流れる水は茶色。虫の死骸など、主翼前縁は手やペーバータオルで擦った。あと、フロントスクリーンも丁寧に優しく水をかけて、擦り傷のつかないペーパータオルで拭いた。これだけでかなり綺麗になった。ランディングギア周辺も入念に埃を落とす。そして再度機体に乗り込みエンジン始動、フロントスクリーンの水滴は一瞬で飛び去った。あと、主翼付け根周辺の水滴も。機体のどの辺りをプロペラウォッシュが流れるのか良く分かる。まるで風洞実験。

グランドにコンタクト、taxi to run up via Aとなった。ランナップは問題なかったが、デジタル計器が指すVoltageが14.2Vとなっていがのが気になった。14Vを超えたのは初めて。通常は13.9V、飛んでない時で13.7V程度なのに。しばらく様子をみたが、特に問題なさそうなので飛ぶことに。

ランナップの後、すぐにRwy21から離陸。Wind 230 at 7ktとなっていたが、ほとんど無風じゃないかという気流。Right turn at shore lineで旋回。Garminでトラフィックを気にしながらパシフィックパリセーズ上空で旋回。そしてセスナ172に続いてspecial flight ruleへ。この時にはすでにほとんどの水滴が吹っ飛んでいた。ただ、せっかくなので、2500rpm24インチで完全に吹き飛ばすことにした。先行するセスナに追いつき、そして128.55で連絡を取りながら、左から抜くと伝えた。そしてTAS 174kt (CAS161.5kt, Pressure Alt 3500 OAT71という設定)を記録。ちなみに燃料流量は17gph程度。気流も安定していて気持ちいい。そしてLAXを超え、そのまま徐々に上昇。カウルフラップを再度開き、ミクスチャーフルリッチ、140ktくらいで4500ftへ。パロスバーデスの上で反転。ここからは2500rpm、フルスロットルで24インチくらい。ちなみにこの日のAltimeter settingは29.75だった。ここで一瞬IAS160に行ったかなと思った。TAS176ktだ。この機体、この高度で確実に170kt越えをしてくれる。ほんと素晴らしい。

そのまま170kt超えでLAX Specal Flight Rule North West boundを飛び、海岸線にそってトパンガ上空まで来たところで180度旋回。パシフィックパリセーズ上空で管制塔を呼び、Right traffic Rwy21となる。Class D Airspace内でランディングギアを出して減速。この時、かなりトラフィックパターンは混雑していたが、FWY405を過ぎたあたりでturn base cleared to landなる。風向きは一定だったので、超超ソフトンディグになった。

駐機して、機体を確認。水滴など一切残っていない。ただ、主翼前縁には虫の死骸、そしてラダベーターにはオイルのシミが点々。簡単に拭き掃除をし、さっさとカバーをかけ、紫外線対策は万全。


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