アブリコのCinema散策

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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 2002年 アメリカ

2010-01-15 | 伝記
’64~’67に、偽造小切手を自ら作製して使い、多くの金を騙し取った詐欺師の男。
それがなんと、現役の高校生だったという実話を基にしたのがこの映画。
詐欺師フランクを演じたのは、もう“レオ様”とは呼ばれなくなってしまった、レオナルド・デカプーであった。

実際のフランクは当時、かなりフケめな高校生だったのだろう。
10も歳をごまかしてもバレなかったというのだから。
落ち着き払った堂々たる態度で、きっとハンサム(今でいうイケメンか)で、背も高く品位もあったのではなかろうか。
それだけ容姿も整っていて、しかも頭がよければいけるところまでいけたというのも納得がいきそうだ。

しかしフランクに扮したのが先述のレオナルドくんで、童顔の彼だと、どうも合点がいかないというか、これじゃあすぐにバレるでしょ?と言いたくなる。
パイロットや医者に化けても、「ボク、駄目でしょ、そんなの勝手に着ちゃあ」なんて叱られちゃいそうだが(笑)、みんなが騙されている。
ファンにとっては、彼のコスプレは嬉しい限りだったろうが(苦笑)。

フランクを追うFBI捜査官のカール。
彼を演じたのはトム・ハンクスだったが、今回のハンクスはよかった。
ホッとしました(笑)。
カールはFBIの手伝いをしてくれないかと、実刑中であるフランクを釈放させた。
小切手などの偽造に関する、するどい知識を買われてのことであった。

このフランクという人、その後は偽造解明に貢献し、かなりの報酬を得たという。
結局は人のためというより、FBIへの協力ということであって、どうも釈然としない。
「捕まえられるもんなら捕まえてみな」
世間を騒がせ、自分は本当の金持ちになるなんて、ちょっと世の中間違ってません?


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